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『名探偵コナン100万ドルの五稜星』評価と感想ネタバレ解説/衝撃ラスト内容は?キッドの正体は?

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ) 映画/ドラマ

名探偵コナン劇場版27作目。北海道・函館を訪れたコナンと服部平次は、怪盗キッドが狙う土方歳三に関わる日本刀や、アメリカの死の武器商人が探す宝を追うことになるが…。数々の衝撃ラスト?来年映画の内容は?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)
日本公開日2024/4/12 [予告] 上映時間:111分
監督・キャスト永岡智佳[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
東宝/トムス・エンタテインメント
日本興行収入157.1億円 (年間1位 / 歴代14位
平均評価
平均:100換算
(興収・評価: 2024.9.3更新)
76
シリーズ
関連作品
コナン映画一覧
参考・出典公式サイトWiki上映映画館

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. 怪盗キッド(山口勝平)月下の奇術師で変装の名人。コナンの正体を知る者
  2. 服部平次(堀川りょう)西の高校生探偵。コナンの正体を知る者。剣道の達人
  3. 遠山和葉/かずは(宮村優子)平次の幼なじみでガールフレンド。合気道の有段者
  4. 福城聖/ふくしろ ひじり(松岡禎丞)良衛の息子の大学生。居合の達人
  5. 福城良衛/りょうえ(菅生隆之)聖の父親。土方歳三ゆかりの刀について知る者
  6. 江戸川コナン(高山みなみ)黒の組織の薬品で小学生に。正体は名探偵の工藤新一
  7. 大岡紅葉/もみじ(ゆきのさつき)百人一首の高校生チャンピオン。平次を「未来の旦那さん」と呼ぶ
  8. 伊織無我/いおり むが(小野大輔)紅葉の執事。元公安警察
  9. 川添善久/かわぞえ よしひさ(大泉洋)北海道警 捜査一課の刑事。函館の宝の伝説に詳しい
  10. ブライアン・D・カドクラ(銀河万丈)謎の宝を探す日系アメリカ人。死の商人
  11. 斧江拓三(中博史)斧江財閥の現当主
  12. 毛利蘭/らん(山崎和佳奈)工藤新一の幼なじみで恋人。空手の達人
  13. 毛利小五郎(小山力也)毛利蘭の父。コナンの保護者。私立探偵。元警視庁捜査一課
  14. 灰原哀/はいばらあい(林原めぐみ)元 黒の組織の研究者シェリーだが幼女化。コナンが頼れる親友
  15. 工藤優作(田中秀幸)新一の父。有名な推理小説家。コナンの正体を知る者
  16. 工藤有希子(島本須美)新一の母。天才女優。変装の名人。コナンの正体を知る者
  17. 黒羽盗一(池田秀一 )キッド=快斗の父。初代怪盗キッド。謎の組織に暗殺されたが…

ネタバレ感想『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』興行収入の推移

注目の映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の興行収入は以下(色は1行毎に見やすくしてるだけ)。

参考『名探偵コナン 黒鉄の魚影』

キッドと平次の共演歴は?監督とゲスト声優は?

名探偵コナン劇場版27作目。怪盗キッドは『紺青の拳(フィスト)』から4作ぶり、服部平次は『紅の恋歌(ラブレター)』から6作ぶりで、怪盗キッドと服部平次の共演は第14作目『天空の難破船』から13作ぶりとなります。

監督の永岡智佳は『紺青の拳』『緋色の弾丸』も監督してます。声優はテレビアニメ版、今までの劇場版からのほぼ続投ですが、俳優で北海道出身の大泉洋がゲスト声優として北海道警察 捜査一課の刑事で出演。

同年公開の『TVアニメ編集版 名探偵コナン vs. 怪盗キッド』がNetflix/ネトフリ(他は不明)で配信中なので、予習・復習をかねて観ていくといいかもしれません♪

キッドが盗む刀の価値は?宝を狙う者達とは?

怪盗キッドから予告状が。北海道・函館の斧江財閥の現当主・斧江拓三の「新選組副長・土方歳三ゆかりの日本刀」を盗むと。しかし西の名探偵・服部平次がキッドの変装を見破り刀を取返します。平次はキッドの顔が工藤新一に似てると気づきます。

同じく函館の倉庫街で、ドバイ帰りでゴルフバッグを持つ斧江家の弁護士の遺体が発見されます。胸には十文字の刀傷。容疑者の日系アメリカ人で「死の商人」と呼ばれる武器商人のブライアン・D・カドクラも、土方歳三ゆかりの刀を所蔵。

カドクラは、斧江初代当主が隠した宝(ウワサでは戦争も左右するほどの兵器)の場所を示す「6本の日本刀」を集めてます。2本の刀をキッドが奪うが、謎の仮面剣士やコナンに阻止されます。キッドは宝の探索をコナンと平次に引きつぎます。

コナンと平次は福城良衛という人物を訪ねることに。そこへ北海道警察の川添(声:大泉洋)が毛利蘭と和葉も連れてきます。和葉の友人の沖田総司は、変な京都弁でキッドの変装バレバレ。良衛の息子の福城聖は和葉と親しくし、平次と決闘寸前。

以上が序盤あらすじ。いつもどおり冒頭のテーマソングとキャラ説明がありますが、オールスター総出演だった昨年と比べるとあっさりぎみ。北海道の宝や土方歳三というネタも数ヶ月前公開の『ゴールデンカムイ』とのかぶりを感じてしまい…

大岡紅葉による北海道名所巡りも雑音だったし、4陣営(コナン達、斧江拓三、カドクラ、福城の父子)の描き方も混乱。しかしメイン部分はスピーディで情報量多いのにわかりやすくしてたし、ミステリ傾向だったのは好感。

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ) 映画/ドラマ

6本の刀に導かれた宝の場所とは?

集められた6本の日本刀は「つば」や「目ぬき/目釘穴」の形が様々で「月」「星=五稜郭」を連想させます。平次から和葉への告白阻止をねらう大岡紅葉は、平次からの電話で「土方の詩集『豊玉発句集』に月の句が6つある」と教えます。

福城良衛が持つ暗号文と、月の6句の番号から「ほくとうおに」と解読され「五稜郭の鬼門の北東の神社」の移設先を訪問。土方歳三が1度だけ使った「星稜刀」は盗難されたが、その「目抜きに目のマークがあった事」「底がガラス張りの気球の写真」が手がかりに。

五稜郭へ向かったコナンと平次だが、カドクラの手下達に囲まれます。そこへ沖田総司とスキンヘッド男(青山剛昌の別マンガ『YAIBA』の鬼丸猛)も加勢。そのすきに阿笠博士と少年探偵団が気球で「星稜刀の目」からわり出した高度へ上昇し光を照射。コナンがスタンプラリーから思いついた「光のスタンプ」

気球の高度が示した宝の位置は「函館山」。弁護士殺害の容疑者だが逃亡した福城聖は、父・良衛の考え同様に兵器破壊のため、セスナで函館山へ。追う服部平次はキッドに救われ聖に剣術で勝ち、爆弾を海に破棄。函館山で待つ和葉のもとへ。

以上が中盤あらすじ。謎解きは最近のコナン映画の中では重視されてて、久々に原作はミステリ漫画だと思い出せました(笑)大岡紅葉も活躍できて良かったけど、スマホで検索すれば見つかりそうなネタだったので、やや無理矢理感はあり…

カドクラが日本の街で銃撃しても、紅葉が空から閃光弾を落としても、爆弾を海で爆発させても、警察に追われないのはコナンの世界でもさすがにやりすぎ。少年コナン相手に銃をぶっ放せるカドクラのクズっぷりも、子供映画にしてはひどいし。

コナンに加勢にきた沖田総司とスキンヘッド男については知らなかったのですが、同じ作者の別作品のキャラダそうです。平次と福城聖がセスナ上で戦うシーンはルパンっぽかったですね。福城聖の心情は全く理解できなかったけど。

結末は?怪盗キッドの正体が判明!来年映画は?

コナンが、カドクラに誘拐された福城良衛を救う時、良衛の十文字斬りから、弁護士殺害犯の正体は良衛だと判明。仮面剣士も良衛。良衛は亡き親友の斧江忠之から兵器破壊を受け継ぎ、聖も継承。兵器の正体は「暗号解読機」。当時は戦争を有利にしただろうが現代ではスマホ以下の性能。

事件は解決し、服部平次は100万ドルの夜景スポット函館山の展望台で和葉に告白…工藤新一のビッグベン超え…と思いきや、大岡紅葉と執事の伊織が落としたスタングレネードにより、和葉は何も聞こえず告白失敗

実は盗難された星稜刀は、コナンの父・工藤優作が兄からおくられた刀として保管中。T.K.こと優作の兄の正体は「怪盗キッドこと黒羽快斗の父・黒羽盗一」。つまり工藤新一とキッドは「いとこ」。しかも盗一は生きてて川添刑事に変装し、キッドとコナンを宝へ誘導したのです。

エンドロール後、「はやきこと風のごとし」とさけび、来年映画は2025GW公開と発表されます。どうやら長野県警の諸伏高明、大和敢助の声らしいので、黒の組織に「スコッチ」として潜入し殉職した兄・諸伏景光に関わる物語かも知れません。

以上がラストまでのネタバレあらすじです。真犯人の正体「福城良衛」は予想できなかったが、もはや「殺人犯は誰?」のフーダニットには興味なくなるほど怒涛の展開続きだったし、ラストまで衝撃の連続でそれどころではなかったかも。

良衛が息子の聖に罪をかぶせ警察に逮捕させたのは、聖が狙われることを警戒したから。しかしあっさり脱走した聖は父の意思を達成するため兵器爆破へ向かいます。この行動は現代的な考え方では違和感あるが、聖と父とのキズナなのでしょう。

お宝の正体「暗号解読機」はどこかで見たオチだが、ナチスが用いた「エニグマ」やそれを解読したチューリングも想起させます。告白失敗とキッドの正体については後述の感想で書いてますが、特に後者は今後の原作の展開にも影響を与えそうなほどの衝撃度ですね。

映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』ネタバレ感想と私の評価

まずは「原作の先・TVアニメの先」を描いたことに驚きました。原作未読、TVアニメも未視聴で最近の映画しか観てないので正確に「先」を描いたのかは確認してませんが、劇場内の驚きとガチファンの投稿から、名言されたのは初のようですね!

「黒の組織」関係では、原作で解明されてない謎は映画版でも結局謎のままだし、原作で生きてるキャラは決して死なないのが、原作ありのオリジナルストーリーの欠点。ですが、今回はなんと原作に先行したという点で画期的。

メインストーリーの「函館での土方歳三ゆかりの刀と宝の争奪戦」は2時間にしては関わる勢力が多すぎてうまくまとめきれてない場面もありましたが、細かい伏線・回収は見事でした。昨年ほど大規模ではないが、アクションも楽しめました

怪盗キッド、服部平次、和葉、以外のキャラは薄かった印象ですが2時間映画では仕方ないですね。前述したように衝撃のラストが本当に衝撃すぎて、メインを忘れそうでしたが…。キャラで昨年を超えられないため、ネタで勝負してきましたね。

不満点は、大岡紅葉のシーン…ナイスな助言もありましたが、それ以外は全く無用で退屈。また、ラストの平次による和葉への告白…からの「聞こえなかった」はさすがにオチとして寒すぎ。これ繰り返すとガチファン以外を失いそう。

来年はまた黒の組織に関係しそう?ですが、今年の「原作先行」が受け入れられれば「黒の組織やトップの謎」等が明かされるかもしれず、今から期待しかないです!その前に「コナンとキッドが従兄弟」を知った原作ファンの反応を知りたいかも!

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