『映画ドラえもんのび太の絵世界物語』滅亡伝説?絵世界ラスト結末は?考察ネタバレ感想

ドラえもん映画45周年、44作目。とある絵画にひみつ道具で入り探検するのび太たちは、不思議な少女クレアと出会い「アートリア公国」と幻の宝石を探すのだが世界滅亡の伝説が…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | 映画ドラえもん のび太の絵世界物語 |
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日本公開日 | 2025/3/7 [予告] 上映時間:105分 |
監督・キャスト | 寺本幸代[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | 東宝/藤子プロ、小学館、テレビ朝日、シンエイ動画、ADKエモーションズ、Sho Pro |
日本興行収入 | 公表後すぐ更新 興行収入ランキング |
平均評価 平均:100換算 | (興収・評価: 2025.3.8更新) 85 |
シリーズ 関連作品 | ドラえもん映画一覧 前作『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)』43.1億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- クレア(和多田美咲)謎の国アートリアから来た少女
- 源しずか(かかずゆみ)のび太たちのアイドル的クラスメイト
- 剛田たけし/ジャイアン(木村昴)やや暴力的な力の強いクラスメイト
- ドラえもん(水田わさび)22世紀から来た猫型ロボット。ひみつ道具を駆使
- 野比のび太(大原めぐみ)勉強も運動も努力も苦手だが心優しき小学生
- パル(鈴鹿央士)アートリア公国の城に出入りする美術商人
- 骨川スネ夫(関智一)お金持ちで少しイヤミなクラスメイト
- マイロ(種﨑敦美)アートリア公国の絵の上手な少年。クレアの幼なじみ
- ソドロ: アートリア王お気に入りの道化師
- チャイ(久野美咲)コウモリのような小さな悪魔
- イゼール: アートリア公国を滅ぼすと伝えられてる悪魔
ネタバレ感想『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』監督やゲスト声優は?
劇場版『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』はドラえもん映画シリーズ44作目で45周年記念作品です。1980年から毎年公開されてるが、声優交代時の2005年とコロナ禍の2021年だけ公開されませんでした。
監督の寺本幸代は、これまで数作品のドラえもん映画で監督や絵コンテを担当。
声優はテレビアニメ版や今までの映画版から続投。俳優・タレントからゲスト声優として鈴鹿央士、藤本美貴、サンドウィッチマンの伊達みきお・富澤たけしが参加。
絵世界に入る理由と方法は?アートリアは現実?
夏休みの絵画の宿題の参考にするため、ドラえもんのひみつ道具「はいりこみライト」を使い様々な絵画に入るのび太、ドラえもん、しずかちゃん、ジャイアン、スネオ。ミノタウルスからは危機一髪で逃げ切り。しかしのび太は上手く描けず。
のび太が天井へ消しゴムを投げてると突然 絵が落ちてきます。ドラえもんとその絵に入るが、その間に謎の少女クレアが現実世界へ来てしまいます。のび太達がクレアをアートリア公国へ連れ帰る道中、コウモリのような小悪魔チャイも仲間に。
絵世界の端は行き止まりだが謎の穴から落ちると13世紀のアートリア公国へ。穴の正体は「はいりこみライト」を当てた絵画の片割れの出口で、その絵画がある現実世界の中世ヨーロッパの後に火山で滅び記録に残ってない(架空の)国へ出たようです。
序盤からミノタウルスに追われて下手すれば死ぬ可能性も感じさせるが、これが終盤の大ピンチの伏線のようにもなってます。映画ドラえもんの定番である少年少女が助けと求めてきてマスコットキャラも登場するが、今回のチャイは存在感うすめ。
はいりこみライトはぜひ使いたい道具だけど、絵の片割れも含め出入口が開きっぱなしで絵世界の住人や怪物が現実へ来たり、知らぬ間にタイムトラベルしたり、絵世界の道具を現実でも使えたりとかなり柔軟だが危険なアイテムですね。
アートリア公国が現実世界の中世ヨーロッパの国(架空)という設定は、はいりこみライトの柔軟な解釈により説明されたが、ドラえもん好きなお子さまが理解するには難解かと。絵世界の国にしなかったのは宝石の件かな。
クレアは神隠しの王女?アートリアブルーとは?
アートリア公国の城では美術商人パルと出会うが何かあやしげ。クレアと再会した王と王妃は4年前に神隠しで行方不明になったクレア王女が成長してないのを不思議に思うが帰還は感激。時空をさまよったのではとドラえもんは分析。
王は道化師ソドロも紹介。クレアは宮廷画家の息子で幼なじみマイロとも再会。マイロは湖畔で絵画の勉強中。ドラえもんのひみつ道具「水加工用ふりかけ」「水ビル建築器」で湖から城を生成。のび太はマイロから絵を教わるが変なドラえもんしか描けません。
一方、現実世界の現代では角度で色が変わる青色を含む貴重な絵画の発見が大ニュースに。ジャイアン、スネオは儲けるためにその青の宝石を探します。マイロもクレアの目を描くため幻の宝石「アートリアブルー」を探してます。
中盤はアートリア公国での滞在を楽しむドラえもん達。神隠しにあったクレアが年とってないのは何か秘密がありそう(後述)。いかにもあやしげな美術商パル、道化師ソドロが登場しどちらかが悪役なのも映画ドラえもんの定番。
のび太の「下手なドラえもんの絵」や、水の城での「水戻しふりかけ」の説明などは後の伏線回収を予感させます。宝石アートリアブルーはアートリアの絵画の唯一性を示すだけでなく、現代のニュースとしてのび太の父の出番も増やしてます。

ラスト結末は?絵画泥棒とクレアの正体は?幻の宝石はどこ?
アートリア公国の絵画泥棒を探すのび太、ドラえもんはパルを疑うがパルの正体は捜査中のタイムパトロール。クレアは偽者のせいで城へ入れないが、彼女だけ知る質問で偽クレアの正体はソドロのひみつ道具と判明。ソドロの正体は絵画泥棒のタイムハンター。
のび太に落ちてきた絵はソドロが時空間から落とした物でした。ソドロがはいりこみライトで絵から呼んだ悪魔イゼールは、王国や仲間から色を奪い石化。ひみつ道具モーゼの杖で湖を割り、絵画で水に弱い悪魔イゼールを誘いこむが湖もドラえもんも石化され絶体絶命。
のび太は自分が描いた下手なドラえもんから受け取った「水戻しふりかけ」を、マイロが描いたパチンコで水の城へぶつけ大量の水でイゼールを撃退。石化した王や仲間はもとに戻るが、クレアとチャイは絵世界の住人だったため消滅。
王と王妃は落胆するが、タイムパトロール・パルが時空間から本物クレアを連れ戻します。クレアは絵のクレアの記憶も共有。貴重な宝石アートリアブルーは湖から発見されるが現代への持ち出しは禁止なのでジャイアン達のたくらみは失敗に。
現代ではのび太達が描かれた絵と下手なドラえもんの絵も発見されます。パパは「上手く描けなくても好きがあふれてればいい」と。
終盤はパル、ソドロ、そしてクレアとチャイの正体まで明かされ、お子さまどころか大人も集中してないと理解できなくなるほどの急展開の連続。しかも悪魔イゼールは映画ドラえもん史上でもトップクラスの凶暴性と強さの敵で大ピンチ。
ジャイアンが自己犠牲でのび太たちを救ったり、しずかちゃんが四次元ポケットを使い「無生物さいみんメガホン」での空飛ぶほうきで活躍する展開は胸熱。同日公開『ウィキッド ふたりの魔女』のオマージュ?(米公開はかなり前なので)
イゼールを倒す方法は頭脳戦的で楽しかったが、はいりこみライトが近くに落ちなかったり、また水を石化されたり、のび太が水戻しを思いつかない可能性もあっただけにかなり低確率で危険な賭けでした。
クレアが年とってない理由は絵世界の住人だったからだが、その絵はマイロが書いたのでしょうね。本物クレアが時空間をさまよいながら絵のクレアと記憶を共有してた理由はいまいち納得できないがハッピーエンドなのでいいのかな。
エンドロール後のオマケ映像の意味は?来年タイトルは?
エンドロール中、事件後のアートリア公国やのび太たちとの関係性などが描かれます。
エンドロール後、大量の魚がいる海中でドラえもんがサメに追いかけられたり。そして来年2026年の映画ドラえもん公開が発表されますが、海中での物語になりそうで今から楽しみですね♪
予想タイトルはずばり『映画ドラえもん のび太と海の千年王国』でテーマは「平和と環境」。絶対当たらないだろうけど(笑)。
『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』ネタバレ感想と私の評価
映画ドラえもんを数年ぶりに映画館で観たが、思ってたより大人でも楽しめました。というか部分的には小さなお子さまでは難解に思える箇所もあったが気にせず観ることもできる作りなのはさすが。
パルとソドロのどちらが悪役なのかのサスペンスや、わかりやすい伏線と回収、ジャイアンやしずかちゃんの頼れる感など定番とはいえ安定感ある展開でした。マスコットキャラのチャイや、アートリアブルーなどは存在感薄かったけど。
ストーリー面ではマイナス点は少ないが斬新さや意外性は少なく、映画ドラえもんの中でも平均的だとは感じました。悪魔イゼールは必要以上に強すぎたが、この作品独特の何かは感じられず記憶には残りにくい作品だと思います。
パパの「うまくなくても好きを表現できてるのが大事」という言葉は「多様性」の表現でもあり、絵画以外でも適用できそうなドラえもん全体のテーマにもなってると感じます。来年の海の物語も今から楽しみですね!
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