映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』感想ネタバレ解説考察/ラスボスの正体は?結末と勝者は?
ドラゴンボール映画21作目(超は2作目)。かつて孫悟空が壊滅させた「レッドリボン軍」が新人造人間「ガンマ1号,2号」を誕生させ、ピッコロや孫悟飯とバトルになるが…。誰が倒す?孫悟空やベジータも参戦?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ドラゴンボール超 スーパーヒーロー |
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日本公開日 | 2022/6/11 [予告] 上映時間:99分 |
監督・キャスト | 児玉徹郎[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG13 |
配給/製作 (画像出典) | 東映/東映アニメーション |
日本興行収入 | 25.1億円(年間19位) |
世界興行収入 | 0.8億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 | 78(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | ドラゴンボール映画一覧 前作『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』40億 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- ピッコロ(古川登志夫)ナメック星人。孫悟飯の元師匠で今はパンに修行をつけてる
- ガンマ2号(宮野真守)Dr.ヘドにより誕生した青いマントの人造人間。1号よりもノリが軽い
- パン(皆口裕子)孫悟飯とビーデルの3歳の娘。ピッコロのもとで修行中
- 孫悟飯(野沢雅子)孫悟空の長男。悟空やベジータをしのぐ潜在能力の持ち主だが平和主義者。
- ガンマ1号(神谷浩史)Dr.ヘドにより誕生した赤いマントの人造人間。忠誠心が強く冷静沈着
- Dr.ヘド(入野自由)レッドリボン軍に雇われた天才科学者
- マゼンタ(ボルケーノ太田)現レッドリボン軍リーダー。レッド製薬の社長
- ブルマ(久川綾)ベジータの妻。トランクスの母。カプセルコーポレーションの天才
- ベジータ(堀川りょう)誇り高きサイヤ人の王子。トランクスの父。ブルマの夫。ウイスの元で修行中
- 孫悟空(野沢雅子)地球育ちのサイヤ人。現在はウイスの元で修行中
- トランクス(草尾毅)ベジータとブルマの息子。すさまじい才能を秘める
- カーマイン(竹内良太)マゼンタの側近かつ運転手。任務遂行のためには冷徹
- 人造人間18号(伊藤美紀)クリリンの妻。マーロンの母。かつてDr.ゲロに作られた人造人間
- クリリン(田中真弓)孫悟空の親友。人造人間18号の夫。マーロンの父。現在は警察官
ネタバレ感想『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
原作は?脚本は鳥山明?監督やゲスト声優は?
劇場版『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は、ドラゴンボール映画21作目で「ドラゴンボール超」としては2作目。時系列は前作『ドラゴンボール超 ブロリー』の後です。
原作漫画は「週刊少年ジャンプ」で『DRAGON BALL』を連載した鳥山明が自ら連載中の『ドラゴンボール超(スーパー)』ベースですが、今回の映画はオリジナルストーリーです。
今回の原作・脚本・キャラクターデザインは『ブロリー』に引き続き、鳥山明が担当。監督の児玉徹郎は『プリキュア』シリーズのエンディングアニメーションや『ブロリー』では3Dパートの制作もつとめたようです。
声優はほぼ『超』や『ブロリー』からの続投で、野沢雅子、古川登志夫、堀川りょう、田中真弓、山寺宏一。そこに、Dr.ヘド役で入野自由、ガンマ1号役で神谷浩史、ガンマ2号役で宮野真守が参戦。
レッドリボン軍とは?Dr.ヘドの目的は?
レッドリボン軍とは『DRAGON BALL』で世界制覇をたくらんでた秘密組織ですが、幼き孫悟空によって壊滅させられました。最後は、天才科学者Dr.ゲロによる人造人間18号,17号やセルが人類を苦しめたが、孫悟空たちが倒しました。
レッド総帥の息子マゼンタは、レッド製薬の社長を隠れみのとしてレッドリボン軍を再建。ドクター・ゲロの孫の天才科学者ドクター・ヘドの目的は「正義のスーパーヒーロー」だが、開発費がほしいためマゼンタと手を組みます。
ドクター・ヘドは、レッドリボン軍を嫌う両親の影響で「悪」を嫌うため、マゼンタは「悪の組織カプセルコーポレーションの壊滅」が目標だとだまします。中ボスは孫悟空とベジータ、ラスボスは多分、孫悟飯だと目星をつけてます。
マゼンタとその部下カーマインが「娘パンを誘拐して孫悟飯をおびき出す」計画をたてた時、Dr.ヘドは反対するが、結局は止められないので、正義心はその程度なのでしょうね。ガンマ1号、ガンマ2号はヘドに従うしかないし。
レッドリボン軍との過去の死闘の映像で「桃白白/タオパイパイ」とかが登場したのは一瞬胸熱でした。
人造人間ガンマ1号,2号の強さは?悟飯の新覚醒?
Dr.ヘドがレッドリボン軍と手を組んで半年後、人造人間ガンマ2号は修行中のピッコロにバトルで圧勝。しかし気を消したピッコロは2号を尾行し、レッドリボン軍の基地へ潜入。ブルマに連絡後、パンの誘拐に名乗り出て同行。
一瞬でピッコロと見やぶったパンは「孫悟飯を戦わせたい」と言うピッコロに従って誘拐されたふりをします。そして助けに来た孫悟飯は、超サイヤ人に変身してガンマ1号とバトル。ピッコロの指示で「助けてー」と叫ぶパンの声でさらに覚醒。
孫悟飯のこの覚醒体の正体は不明でしたが、超サイヤ人2や3、アルティメット、超サイヤ人ゴッド、超サイヤ人ブルーとも違う雰囲気。アルティメット超サイヤ人ブルー?。ガンマ1号はこの覚醒悟飯とも互角の感じでかなり強いです。
この時の孫悟飯の覚醒体は、孫悟空やベジータ(のフュージョンなし)よりは弱い気がしますが「怒りに反応して覚醒する孫悟飯」は健在でした。ガンマ1号、ガンマ2号は相当強いけど、戦闘機会が少なかったのが残念。
冒頭でピッコロの修行を受けてたパン(悟飯とビーデルの娘)が、普通の兵士を一発で気絶させたのは笑えました。うまく出来なかった舞空術も、終盤戦闘時にできるようになり、ラストでピッコロに見せたのがかわいい。
ピッコロが潜入捜査とか一番似合わない役なのでギャグ要素と思いきや、それに気づかないほどスキだらけの敵。ピッコロがスマホでビデオ通話する姿もギャグですね。携帯電話の持ち方で『DEATH NOTE』の「L」を思い出しました。
ピッコロが「悟飯のカンを戻すために戦わせる」作戦は違和感でした。昔のピッコロは、悟飯を巻きこむ孫悟空の「戦闘オタクぶり」を批判した時期もあったのに、今回はピッコロ自身が悟空と同じ間違いをしてる気がしたからです。
ラスボスの正体と弱点は?とどめの必殺技は?
映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』のラスボスの正体は、Dr.ヘドが開発した未完成版「セル・マックス」。セル最終形態が巨大化したような化物です。感情コントロールを完了する前に、マゼンタが独断で起動。
超覚醒した孫悟飯ビースト、ドラゴンボール7つで神龍に潜在能力アップしてもらったピッコロ、悟天とトランクスのフュージョン失敗版「ゴタンクス」(成功ならゴテンクス)、人造人間18号、がまとめて攻撃してもダメージを与えられません。
Dr.ヘドが設定したセルマックスの急所は頭頂部だが、超強力な攻撃しかききません。そこで、ガンマ2号が命をかけて特攻するが、セルマックスの左手でふさがれ、左手を奪っただけで力つきました。あとは孫悟飯のタメ攻撃のみが希望。
神龍からのオマケで覚醒した「オレンジピッコロ」が巨大化してセルマックスをおさえたり、人造人間18号を「気円斬」で救ったクリリンが「太陽拳」でセルマックスを目くらまししたシーンはクライマックスでアガりました!
そして、気をためた孫悟飯ビーストがセルマックスをしとめた必殺技が「魔貫光殺砲」だったのが、この映画で一番アガったポイントです。かつて師匠だったピッコロが「いつの間に(修行した?)」と涙しそうだった姿に、こちらが感動泣き。
ピッコロと孫悟飯は『ドラゴンボール』屈指の師弟コンビで、テレビアニメでは多くの人の涙をさそいました。今回の『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の主役は彼ら2人なので、その点が一番うれしいですね。
Dr.ヘド、ガンマ1号たちの結末は?
憎めないキャラの人造人間ガンマ2号は、セルマックスとの戦闘で力つきて消滅。ガンマ1号は、息のあるDr.ヘドを救います。Dr.ヘドは、銃弾もはじく皮膚に改造してて助かりました。ブルマからは「その改造、ひくわ」と言われますが。
純粋にスーパーヒーローを目指したいDr.ヘドと人造人間ガンマ1号は、レッドリボン軍のマゼンタ達にだまされてただけだし、警察では処理しきれないので無罪放免に。ブルマがカプセルコーポレーションで雇い「美容品」担当に。
ブルマは「ドラゴンボール」が悪用されないよう、定期的に集めて「ささいな願い」を叶えています。その願いは、肌のしわを消したり、まつ毛を長くしたり、ヒップをアップしたり。そういう女性の願いを叶える仕事をDr.ヘドにさせるのでしょう。
祖父Dr.ゲロが作った人造人間18号と、孫のDr.ヘドとのからみが少なかったのは残念。ガンマ2号がピッコロとのバトル中に出してた「BAGOON!」とかの擬音はホログラムだったようですが、その後回収されなかったですよね。
悟空vsベジータの勝者は?ブロリーは?魔神ブウは?
潜入中のピッコロがブルマに「孫悟空とベジータが必要」と電話するが、2人は破壊神ビルスの従者ウイスのもとで修行中です。そこには前作映画『ドラゴンボール超ブロリー』のブロリー、チライ、レモもいます。
前作で破壊神ビルスより強い可能性があると言われたブロリーは、感情が荒れることがあると指摘されます。レモは料理係として重宝され、チライは4ヶ月ぶりに目覚めた破壊神ビルスのタイプ女性みたいです。
ベジータは強敵ジレンの「静かなゼロ状態からの攻撃」に苦戦したことをヒントに瞑想訓練中ですが、常に体を動かしてる孫悟空からダメ出し。ウイスの助言で悟空vsベジータが実現。ブロリーは感情不安定なので見学。
格闘戦しばりでの悟空とベジータのバトルは、永遠のように続き、見学してたウイスたちはアイスクリームを食べ終わり、破壊神ビルスが昼寝にはいってもまだ続いてます。
エンドロール後のオマケ映像で、共にパンチを相手に当て、最初に倒れたのは孫悟空。ベジータも勝利を喜んだ後、倒れました。ベジータが孫悟空に勝ったのは「ドラゴンボール」史上で初めて?の歴史的瞬間なのでは?
ブロリーとレモは白熱バトルに感動して涙。女性のチライだけは「男って…」とあきれてます。
ベジータの勝利は、ベジータファンにとっては最高のファンサービスですね。または、続編と関係がある可能性も?ブロリーとビルスの対戦は観たかったです。ちなみに魔神ブウは今回は休眠期で活躍しませんでした。
映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』私の評価と感想
見事な作画と大画面のスピード感バトルだけ期待したけど、ピッコロと悟飯の師弟コンビに再び光があてられたのは単純にうれしいし、また日本を泣かす気でしょうか。ピッコロとパンの関係性もあざといがかわいい。
一方、全体的なストーリーは『ブロリー』と比べてもシンプルで、意表をつく展開も「セルマックス」以外なかったのは物足りなかったかも。レッドリボン軍での会話シーンが長くて、ガンマのバトルシーン少なめなのも不満。
ベジータが悟空に僅差で勝利?したり、ブロリー、チライ、レモのその後の動向がわかったり、ドクターヘドやガンマ1号が仲間になったラストなど、ファンサービスや今後の期待は充実してたので続編は楽しみに待ちたいです!
私の評価 62/100(60が平均)
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