実写映画『賭ケグルイ2絶体絶命ロシアンルーレット』ネタバレ感想考察/夢子敗北？会長交代？死人でるか？
ギャンブルで階級化する私立百花王学園の生徒会は、その座をおびやかす蛇喰夢子を倒すために、かつて学園を追われた最凶ギャンブラー視鬼神真玄を呼ぶが、彼のねらいは夢子だけでなく…。視鬼神の能力とは？会長が参戦？（ネタバレ感想あらすじ↓）
| 映画名/邦題 | 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット |
|---|---|
| 日本公開日 | 2021/6/1 [予告] 上映時間:119分 |
| 監督･キャスト | 英勉［キャスト］ |
| 映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
| 配給/製作 （画像出典） | ギャガ／ダブ |
| 日本興行収入 | 3.0億円 興行収入ランキング |
| 平均評価 平均:100換算 | （興収･評価: 2024.8.15更新） 64（私の評価は含まず） |
| シリーズ 関連作品 | マンガ実写化一覧 |
キャラ･ランキング（キャスト/出演者）
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名（キャスト/出演者/声優）
- 蛇喰夢子/じゃばみ ゆめこ（浜辺美波）普段はおしとやかだが、実は最強の「賭け狂い」
- 早乙女芽亜里/さおとめ めあり（森川葵）勝負強いJKギャンブラー。口は悪いが情に厚く憎めない
- 桃喰綺羅莉/ももばみ きらり（池田エライザ）学園に君臨する生徒会長でかつ最強カリスマギャンブラー
- 視鬼神真玄/しきがみ まくろ（藤井流星@ジャニーズWEST）2年前に学園を追放された最凶最悪ギャンブラー
- 鈴井涼太（高杉真宙）モブ扱い。夢子の親友。本作で唯一の良心
- 皇伊月/すめらぎ いつき（松田るか）元生徒会役員1年。強い者につく
- 生志摩妄/いきしま みだり（柳美稀）生徒会美化委員長。スリル狂のド変態
- 黄泉月るな/よもつき るな（三戸なつめ）生徒会役員で選挙管理委員長。中立を保つ
- 開拓地長 討嶋（中川大志）
- 木渡潤/きわたり じゅん（矢本悠馬）ギャンブルにくわしいがツメが甘い。夢子と芽亜里に因縁
- 西洞院百合子/にしのとういん ゆりこ（岡本夏美）生徒会役員兼伝統文化研究会会長。清楚で冷酷
- 夢見弖ユメミ/ゆめみて（松村沙友理）生徒会広報でアイドル。裏の顔はドス黒い
- 五十嵐清華/いがらし さやか（中村ゆりか）生徒会書記。会長に忠誠をささげている
- 新渡戸九/にとべ きゅう（小野寺晃良）報道クラブ記者。特ダネをねらっている
ネタバレ感想『賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を！
前作やTV版観る必要ある？主なキャスト紹介
TVドラマ版⇒『映画 賭?ケグルイ』の続編ですが、完全オリジナルストーリーなので、前作もTVドラマ版も観てない人でも問題ありません。キャラ説明や人間関係の相関図は、序盤でうまく説明されます。英勉監督はこの辺の導入部が上手。
蛇喰夢子を演じる浜辺美波はまさにハマり役でかわいおそろしい。『約束のネバーランド』『屍人荘の殺人』等でも好演。漫画などのデフォルメされたキャラもうまく演じる若手女優です。
早乙女芽亜里を演じる森川葵はサブキャラから主役格に。『天外者』のヒロインが印象的でした。会長・桃喰綺羅莉の池田エライザは、公開中の『騙し絵の牙』にも出演。鈴井は高杉真宙、視鬼神真玄はジャニーズWEST・藤井流星が演じます。
生徒会役員のキャラが魅力的！不満は…
テレビドラマ版や映画前作までで、私立百花王学園の生徒会役員は次々と転校生・蛇喰夢子（浜辺美波）にギャンブルで敗北。そのせいで上納金が減り、生徒会役員に公式戦を挑む生徒が増加。西洞院と夢見弖は、視鬼神真玄を連れてきます。
視鬼神真玄は、2年前に全生徒の半数を家畜にして追放された最凶ギャンブラーです。黄泉月らはしぶるが、会長（池田エライザ）は、夢子を倒せば視鬼神を学園復帰させると約束。視鬼神は、皇伊月と早乙女芽亜里を敗北させて夢子を誘います。
序盤のあらすじは以上です。生徒会役員たちはいずれもクセのあるキャラばかりで、ギャンブルではない場の議論なども楽しいですね。男性役員がいなくなって「若手女優による狂ったJK展覧会」みたいになり、本作の見どころの1つです。
蛇喰夢子（浜辺美波）、早乙女芽亜里（森川葵）も含めて、俳優女優を見事な「ふりきったキャラ」に見せる能力も、英勉監督は一流だと感じます。観てる時の高揚感・多幸感はハンパないです！しかし肝心のストーリーや内容が置いてけぼり…。
勝負がつまらない？夢子敗北？会長交代？視鬼神の能力？
早乙女芽亜里は資金がなくて挽回のため、皇伊月（松田るか）に誘われ、視鬼神真玄の家畜とギャンブルすることに。カップ内で4つのサイコロを積み上げるほど有利になる「デュエル・ダイス・スタッキング」で勝負。
実際に女優・森川葵は「ダイス・スタッキング」をマスターしたそうです。それほど「デュエル・ダイス・スタッキング」は運ではなく技術でリードできるので純粋なギャンブルとはいいづらいし、視鬼神は家畜の命を賭けておどして勝ちます。
視鬼神が蛇喰夢子に初挑戦したのは「ブラック・テキサス・ホールデム・ポーカー」。ペアをそろえたカードによって決められた学園内の場所が爆破されるゲームですが、カードによる爆破場所を瞬時に見抜く夢子の洞察力はさすが。
夢子は視鬼神の能力は「ギャンブルの腕よりも下準備」であることも見抜きます。しかし視鬼神は、借金をかかえ開拓地へ向かった早乙女芽亜里の命を危険にさらすことで、夢子は降参し敗北。夢子は「ギャンブルする権利」を失います。
最終決戦は、生徒会長になった視鬼神、夢子、桃喰綺羅莉の3陣営での「指名ロシアンルーレット」。銃弾数、撃つ者、撃たれる者、撃つタイミングの4つをカードゲームで決め、ロシアンルーレットで死ななければボーナス加点もあります。
視鬼神の「自分が撃たれる時だけ空砲にする」という小者感にはがっかり。3つのギャンブルとも「生死」を賭けておどすが、高校生なので絶対誰も死なないのは明白だし、知能戦ではなく単なる胆力や度胸だめしになっててつまらないです。
「指名ロシアンルーレット」の勝者は、桃喰綺羅莉と蛇喰夢子のチームなのでしょうか。桃喰綺羅莉の強さは全く実感できず。視鬼神真玄は学園追放。ギャンブル映画なのに、肝心のギャンブルがこれだけないがしろなのは本当に残念です。
『賭ケグルイ2絶体絶命ロシアンルーレット』私の評価と感想と続編
前作同様、キャラ映画やかわいい若手女優展覧会として観れば高揚感をえられるし、多幸感に満たされた時間を過ごすことができます。こういう演出過多なデフォルメ映画を作らせたら、英勉（はなぶさつとむ）は最も信頼できる日本の監督です。
ただ、彼の映画は『映像研には手を出すな』『ぐらんぶる』等もそうだけど、肝心のストーリーが幼稚でテキトーなのがいつも気になります。本作でも肝心のギャンブルだけはしっかり脚本を練りこんでほしかったです。
英勉監督がいい脚本家と組めれば、Netflix等の世界配信でも熱狂させられると思うので期待したいです。本作ラストで桃喰綺羅莉が一族を招集したので、続編『賭ケグルイ3』もありそうですね。今度こそ綺羅莉の実力を見せてほしいです！
私の評価 62/100（60が平均）
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