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映画『金子差入店』女子高生の正体は?金子の過去?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

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金子差入店 映画/ドラマ

刑務所への差入れを代行する「差入屋」を一家で営む金子真司は、息子の幼なじみを殺害した犯人にも差入れながら疑問や怒りがつのります。そんな中、金子の過去も明らかになり…(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題金子差入店
日本公開日2025/5/16 [予告] 上映時間:125分
監督・キャスト古川豪[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
ショウゲート/EMOW/製作プロダクション:KADOKAWA
日本興行収入1.5億円 興行収入ランキング
平均評価
平均:100換算
(興収・評価: 2025.6.24更新)
76
参考・出典公式サイトWiki上映映画館

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. 横川哲(岸谷五朗)佐知が面会を求める男
  2. 二ノ宮佐知(川口真奈)毎日 拘置所を訪れる女子高生
  3. 金子真司(丸山隆平)一家で「差入店」を営む男
  4. 小島高史(北村匠海)罪を犯し拘置所に収容
  5. 金子美和子(真木よう子)真司の妻
  6. 小島こず江(根岸季衣)小島の母
  7. 金子容子(名取裕子)真司の母
  8. 金子和真(三浦綺羅)真司と美和子の息子
  9. 星田(寺尾聰)真司の叔父
  10. 久保木(甲本雅裕)金子家と関係性の深い弁護士
  11. 徳山詩織(村川絵梨)和真の幼なじみの少女の母

ネタバレ感想『金子差入店』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

『金子差入店』原作は?監督とキャストは?

映画『金子差入店』は、監督・脚本の古川豪によるオリジナル作品です。古川豪は映画『おくりびと』『東京リベンジャーズ・シリーズ』で助監督をつとめており、本作が長編映画の初監督作です。

主演の丸山隆平は『泥棒役者』(2017)等、真木よう子は『ある男』『アンダーカレント』等、北村匠海は『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦』『法廷遊戯』『悪い夏』等に最近出演。

差入屋とは?少女の殺害犯へも差入れ?

拘置所へ差入代行する「差入屋」を営む金子真司は、依頼された離婚届を囚人に渡すが、不倫相手と間違えられキレられます。依頼主からの手紙を代読することも。衣類の差入は下着など単純な物だけ。妻の美和子も店を手伝ってます。

小学生の息子の和真の幼なじみが、ある日 行方不明になり他殺体で発見。殺人の真犯人として小島高史(北村匠海)が逮捕され拘置所へ収監。彼の母こず江から代読を依頼されるが、小島は興味を示さず、金子の傷害事件について質問。

殺害された少女の母親は、金子に犯人と会わせろと涙でうったえ。執拗な要求する犯人の母にキれた金子は、殺害少女が息子の幼なじみだと告げて去ります。犯人・小島は少女達の殺害は世間への復讐と告白。目の傷は複数回の手術によるものとも…

以上が序盤あらすじ。冒頭、差入屋になる前に傷害事件で投獄された金子が妻をどなり、金子のキレやすさを見せてくれます。その最たる要因の1つは、男を追いかけて育児放棄したクズ母。彼女は金子がいない間に、妻の美和子から金を受け取るほど。

金子が起こした傷害事件も母がらみが濃厚。序盤、息子の幼なじみの小学生少女がフォーカスされます。金子は「1人で塾に行かせる?」と口にするが、治安のよい日本では普通の光景だと思います。もちろん余裕あれば送迎する方がいいけど。

犯人の小島が町を歩く姿や遺体発見の前後など、この事件に関しては丁寧というより間のびした演出が多くてやや中だるみを感じました。母親が20歳まで立派に育てたという犯人・小島の真の動機は不明だが、家庭での抑圧も感じます。目の傷も虐待では?

ラスト結末は?金子の過去?女子高生の正体?

身近な少女の殺害により、金子の障害事件の前科と差入屋という職業で、金子の妻は差別され、息子・和真は学校でいじめられます。金子は学校に乗り込み教師を押し倒すが、和解で大事にはならず。いじめ問題も表面上は収束。

一方、拘置所でよく見かける女子高生は、彼女の母親を殺害した犯人に面会拒絶されてると、金子は弁護士から聞きます。金子はその女子をバイトとして雇い家族の食事にも誘います。女子は自分を売春させてた母親を殺害したと金子に告白。

拘置所の職員を丸めこんだ金子は、女子と犯人を面会させます。女子の「元気でいて」の言葉に犯人は涙し面会部屋を出て倒れ込みます。茨城県の施設の女子からのイチゴを、金子は嫌ってる母にも届けます。エンドロール後、金子の家の前の壊された鉢植えを、成長した息子が掃除。

以上がラストまでのネタバレあらすじ。予告編や公開前情報などでも「サスペンスの肝」的な扱いだった「金子の過去」はあっさり表現されただけで残念。もっとサスペンスを期待してたのでやや拍子抜け…

女子高生の物語は目新しくはないが予想してたよりは厚みがあり、岸谷五朗が演じる囚人との面会シーンでは涙。赤の他人にあそこまで出来るかと疑問には感じたが、悪事ばかり働いてきた人生を善行で終わらせたいという気持ちは本物ぽかったです。

母親の愛情を受けてこなかった女子高生が金子家で食事する光景もほろっとするシーン。一方、息子のいじめ問題についてはご都合主義的に収束した感じで物足りなかったかも。「ただの悪ふざけ」と言った教師の処罰は明確に描いてほしかったですね。

金子差入店 映画/ドラマ

映画『金子差入店』ネタバレ感想と私の評価

「差入屋」という未知な職業の特殊性・凶悪犯とのやりとり・世間からの風当たり等のダークな面が中心に描かれます。が、誰も救ってやれない少女と殺人犯に「将来への一筋の希望」を差入れることで金子自身も癒やされる展開には脱帽。

俳優の演技もよかったです。地味だがキレっぷりもいい丸山隆平、安心感を与える真木よう子、達観した元ヤクザ役の岸谷五朗、狂った中に悲哀もある北村匠海、虚無と活力が混在する川口真奈、すさんだ生活に疲れた名取裕子などみんな好演。

とてもよく練られた脚本も好み。ただし、リストアップした「描きたい問題やシーン」を順に消化していくような見せ方なので、各事象は浅いしダイジェスト的に思えた場面もありました。もう少し絞り込んだ方が全体も印象的だったと感じます。

個人的にはもっとサスペンス・ミステリ寄りを期待してたので、新鮮さの少ないヒューマンドラマにはやや物足りなさを感じたが、失点の少ない映画として今年の映画賞などでも話題になりそうな予感。タイトルと主役は地味だけど多くの人に観てほしい作品です。

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