映画ネタバレ考察『もしも徳川家康が総理大臣になったら』ラスト結末は?陰謀とは?偉人ジャーズ感想解説
コロナ禍の2020年、総理大臣が急死。日本政府はAIホログラムで、徳川家康を総理とする偉人ジャーズ内閣を発足。新人記者の理沙は坂本龍馬の取材時に黒い陰謀に気づき…（ネタバレ感想あらすじ↓）
| 映画名/邦題 | もしも徳川家康が総理大臣になったら |
|---|---|
| 日本公開日 | 2024/7/26 [予告] 上映時間:110分 |
| 監督･キャスト | 武内英樹［キャスト］ |
| 映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
| 配給/製作 （画像出典） | 東宝／TOHO スタジオ |
| 日本興行収入 | 11.2億円（年間23位） |
| 平均評価 平均:100換算 | 69 |
| シリーズ 関連作品 | SF/ファンタジー映画一覧 |
| 参考･出典 | 公式サイトWiki映画館 |
キャラ･ランキング（キャスト/出演者）
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名（キャスト/出演者/声優）
- 織田信長（GACKT）経済産業大臣
- 坂本龍馬（赤楚衛二）内閣官房長官
- 豊臣秀吉（竹中直人）財務大臣
- 西村理沙（浜辺美波）テレビ局政治部の新人記者
- 土方歳三（山本耕史）警備隊
- 徳川家康（野村萬斎）内閣総理大臣
- 御子柴学（酒向芳）日本党幹事長。偉人内閣を実行
- 北条政子（江口のりこ）総務大臣
- 石田三成（音尾琢真）財務副大臣
- 徳川吉宗（髙嶋政宏）農林水産大臣
- 徳川綱吉（池田鉄洋）厚生労働大臣
- 足利義満（小手伸也）外務大臣
- 聖徳太子（長井短）法務大臣
- 紫式部（観月ありさ）文部科学大臣
- 森本慶一（梶原善）テレビ局政治部部長。西村理沙の上司
- 島川徹（小籔千豊）情報バラエティ番組司会者
ネタバレ感想『もしも徳川家康が総理大臣になったら』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を！
原作はSF小説？監督とキャストは？
映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の原作は眞邊明人によるSF小説(2021刊行)です。略称は「もし徳」。
監督の武内英樹は、映画『テルマエ・ロマエ』2作や『翔んで埼玉』2作なども監督。
主演の浜辺美波は『シン･仮面ライダー』『ゴジラ-1.0』等、赤楚衛二は『思い、思われ、ふり、ふられ』の実写とアニメ版、GACKTは『翔んで埼玉』2作などに最近出演。
他、野村萬斎、竹中直人、髙嶋政宏、江口のりこ、山本耕史、観月ありさ、音尾琢真、池田鉄洋、長井短なども出演。
もしも徳川家康が総理大臣になった場合の政策とは？
偉人ジャーズ内閣の政策はどれもチープで、ネットで見たことあるようなものばかりだったのが残念。というか民主主義でできる範囲は限られてるので、独裁政権のようなドラスティックな政策はそもそも無理なのでしょう。
1つ良かったのを上げるなら経済産業大臣・織田信長による「全国民に50万円給付」の財源として大企業に「国債を引き受けてもらう」政策。コロナ禍でもダメージの少なかった企業に「剰余金」按分などで出させればいいかも。
緒方洪庵による国内開発コロナワクチンについては疑問だらけ。そもそも日本産AIで生産できるなら、アメリカや中国ではもっと迅速なのでは。ホログラムが試験管やフラスコを使ってたのはイメージ？
法務大臣・聖徳太子が多くの意見に耳を傾けた結果が「消費税減税」というのも雑。消費税が意味ない税制改革だったという証拠を出したりしてほしかった。世界に対しての「令和版 楽市楽座」も関税半分というだけでは弱すぎ。
終盤は政策どころではなく、お家騒動に重点がおかれたのも拍子抜け。原作未読だが、原作者か監督による「今の日本の政治と政治家はダメだ」「国民は人まかせにせず投票へ行け」のメッセージだけは伝わりました。
偉人ジャーズ内閣の黒い陰謀とは？
偉人内閣の中では、織田信長（GACKT）がカリスマ性とかっこよさでダントツの国民人気となり、次の総理大臣をねらってるともウワサされます。しかし信長はクラウドファンディングで再現された安土城を訪問中「敦盛」を舞いながら消滅。
国民が首謀者だと信じた徳川家康（野村萬斎）を、財務大臣・豊臣秀吉（竹中直人）が拘束。しかし新人記者・西村理沙（浜辺美波）は、消滅前の家康から亡きAI製作者の暗号カードを受取り解読し真犯人は豊臣秀吉と気づきます。
暗号「夢を食うバク」は「プログラムのバグ」。「スペードのK」の王の顔は「羊飼いからイスラエル王となったダビデ王」。この2つの暗号から理沙は、農民から天下統一を果たした豊臣秀吉にバグがあることを突きとめます。
豊臣秀吉が総理大臣となった後の目的は「天下統一・世界征服」だそうだが具体的には不明なまま。派手に楽しめ！という思想は国民の多くに受け入れられ、SNSでも秀吉ダンスが流行するが、石田三成や新選組と他閣僚に裏切られ断念。
ネタバレあらすじ！ラスト結末は?偉人内閣の最後は?
コロナ禍で総理も閣僚も病死し緊急事態の日本政府は、高性能AI出雲とドローン&ホログラムにより、徳川家康を総理とする偉人内閣を発足。最初の50万円給付と財源確保が国民に認められ支持率は急上昇。新人記者の西村理沙は坂本龍馬に付きます。
ロックダウン、消費税減税、人事改革と能力主義、緒方洪庵ワクチン開発と各国への配布、農業改革と雇用、楽市楽座など数々の大胆な政策により、世界と比べて日本はコロナ禍を勝ち抜きます。期限の1年が来る頃、織田信長は解散総選挙を総理に進言。
しかし信長は何者かに消滅させられ、首謀者とされた家康も拘束。家康からの暗号を解読した理沙は豊臣秀吉の陰謀と気づきます。秀吉は就任式で全閣僚に裏切られ、演説で国民を味方につけた家康に敗北を認めて消滅。家康も閣僚も国民に未来をたくし消滅。理沙はアナウンサーにはならず政治部に残ります。
映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』ネタバレ感想と私の評価
過去の偉人が勢ぞろいする作品に当たりは少ない、と言われてるのであまり期待せず観に行ったら、現在の日本の政治と国民に欠けてる点の指摘など意外とよく考えられてて楽しめました。原作小説が人気だったのがうなづけます。
一方、いくつか邦画がおかしがちな悪い点は気になりました。偉人ジャーズというほど全員の活躍が観られなかったのも不満点。映画版では閣僚を削った方が良かったかも。秀吉による下剋上や、理沙の暗号解読などの展開も深みがなく残念。
コメディ要素も全く笑えず。ワイドショーや政子の部屋なども見たことない者には退屈でしたが、高齢者は笑ってる人いたので刺さる層にはうけてそう。全体的に説明セリフが多く、2時間のテレビドラマでよかった気がします。
俳優女優はよかったです。特に織田信長のGACKTは本当にかっこよかった。坂本龍馬の赤楚衛二も情熱的な目が印象的で好きでした。豊臣秀吉の竹中直人も久々にリミッター外せた感じで生き生き演じてた印象。浜辺美波も役にあってました。
2024年下半期は初月から刺激的な大作が続いてるので、本作は気軽に見れる息抜き作品としては最適な1本かも。すぐ配信されそうなので家族でわいわい観るのも楽しそうです！
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