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映画『翔んで埼玉』評価は?ネタバレ感想考察/衝撃!麗の実父と最終目的は?埋蔵金とは?

映画 翔んで埼玉
タイトル/邦題 翔んで埼玉
日本公開日 2019年2月22日 [予告↓]上映時間 107分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督武内英樹 [キャスト↓]
配給/製作(C)東映/FILM
日本興行収入37.6億円年間14位
平均評価★★★★★75私の評価↓は含まず)

映画『翔んで埼玉』あらすじや概要

原作は魔夜峰央のギャグ漫画。迫害される埼玉、千葉は東京への通行手形を撤廃するため暗躍。都知事の娘の百美は拒絶反応にたえながら、麻美麗について埼玉へ。一方、千葉解放戦線も動き出し…。埼玉デュークとは?闇手形の真相は?(ネタバレ感想考察↓)

『翔んで埼玉』予告動画

キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

壇ノ浦百美/だんのうらももみ(二階堂ふみ)
東京都知事の壇ノ浦建造の息子。美少年。名門、白鵬堂学院の生徒会長。埼玉県人に厳しい
麻実麗/あさみれい(GACKT)
白鵬堂学院に転入したアメリカ帰りの美少年。大手証券会社の御曹司。実は埼玉県出身
壇ノ浦建造(中尾彬)
東京都知事。百美の父
阿久津翔/あくつしょう(伊勢谷友介)
都知事の執事。実は千葉県出身。都知事に近づき、千葉の通行手形撤廃をもくろむ
埼玉デューク(京本政樹)
伝説の埼玉県人。行方不明
神奈川県知事(竹中直人)
神奈川県知事。東京都と連携
菅原好海(ブラザートム)
現代パートの父。埼玉生まれ、埼玉育ち、埼玉好き
菅原真紀(麻生久美子)
現代パートの母。千葉県出身。埼玉愛もあるが千葉愛も強い
菅原愛海(島崎遥香)
現代パートの娘。父から埼玉の伝説を聞くが冷めてる。結婚後は東京都に住む計画
五十嵐春翔(成田凌)
愛海の婚約者。埼玉県出身

ネタバレ感想『翔んで埼玉』考察や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★72/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

原作漫画と監督・二階堂ふみ等の豪華キャスト

漫画『パタリロ』著者の魔夜峰央が、連載マンガのストレス解消のため描いたとされる『翔んで埼玉』が原作。実写映画版の内容は、未完成の原作ベースだが大きく改変され、漫画版にまだ登場してない県や設定についても描かれてます。

監督の武内英樹は、フジテレビの多くのドラマで演出・プロデューサーを務めてます。映画の監督作でも『のだめカンタービレ』『テルマエロマエ』シリーズをヒットさせていて、リスペクト込みのコメディは得意そうです。

本作『翔んで埼玉』は、二階堂ふみ、GACKTによるダブル主演です。2人とも埼玉ではなく沖縄出身です。GACKTは歌手ですが、ドラマ・映画・吹き替え等をいくつもこなしているので、初の大作主演でも完全に役になりきってて見事です。

二階堂ふみは『ヒミズ』『私の男』『リバーズエッジ』など多作品で主演を重ねる実力派の若手女優です。弱くかわいい乙女の役も、闇をかかえる悪女役も両面こなせるので役の幅は広く、今後も楽しみな女優です。

他にも名助演・名脇役で、若手からベテランまで豪華な俳優陣が出演してます。以下()内は出身地。中尾彬(千葉)、伊勢谷友介、麻生久美子(千葉)、京本政樹、竹中直人、益若つばさ(埼玉)、島崎遥香(埼玉)、成田凌(埼玉)

特に、GACKT、二階堂ふみ、京本政樹、伊勢谷友介の美少年ぶりは素晴らしいです。

映画翔んで埼玉

あの名作映画と似てる?

映画『翔んで埼玉』は、埼玉や千葉を徹底的におバカにするコメディ映画と思われがちですが、その裏には「郷土愛やリスペクト」も感じられます。普段目を背けてる問題を提起する構造は、アカデミー賞作品や社会問題をあつかう外国作品でも思いつきます。

例えば『パラサイト 半地下の家族』『グリーンブック』『ドリーム』『バジュランギおじさんと、小さな迷子』などが思いつきます。どれも厳しい現実を描いてますが「笑い」でコーティングして見やすく仕上げ、より多くの視聴者の目にふれるよう工夫されています。

二層構造?現代パートと伝説パート

映画『翔んで埼玉』は、原作とは違って二層構造になってるので最初は混乱するかもしれません。結婚をひかえた娘と両親が結納のため東京へ向かう「現代パート」と、その家族がラジオで聞く内容が再現される「伝説パート」に分かれてます。

二階堂ふみ、GACKTの美少年が登場するのが「伝説パート」です。菅原夫婦と娘の家族(ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香)がドライブするのが「現代パート」です。伝説が、現代の家族の動向に合わせることがあり面白いです。

現代パートでドライブする田園風景に「翔んで埼玉」のタイトルが描かれ、「さいた まんぞう」が歌う『なぜか埼玉』の歌詞「右も〜左も〜みんな〜さいたま〜」のBGMが流れる始まりは、笑える物語を予感させてくれます。

埼玉,千葉のディスり一覧!群馬,茨城,栃木も

前半はひたすら埼玉をディスる(バカにする)ので、埼玉県人が観たら気を悪くしないか心配になるほどです。しかし、よく知らなかった埼玉の特徴や名産品などを知ることができ「リスペクト」も感じられる素晴らしい出来ばえだと感心します。

メインは埼玉県ですが、覇権を争う千葉県もバカにされ、さらに「チバラキ」とひとくくりにされる茨城県や、格下あつかいの群馬県、栃木県だけでなく、東京23区外もディスられています。情報量が多いので主要ディスだけ一覧にしました。

エンドロール中の、はなわ「埼玉県のうた」の内容も追記してます。データは過去のもの、原作者や作詞家の感覚的なものもあるようなので、あくまでも「伝説」の一部として笑うのが楽しむ秘訣ですね。

埼玉県のディスり一覧
  • 病人にはそこらへんの草でも食わせておけ
  • 埼玉出身者のZ組はさびれたほったて小屋
  • 海がない。トンネル開通で埼玉さざえが悲願
  • 埼玉にも医者くらいいるだろ。祈祷師はいる
  • 社長輩出ランキング 日本最下位
  • 内閣総理大臣 今まで0人
  • 貧乳率 日本一。巨乳好き率 日本一
  • 夢の街の池袋に地下組織あり
  • しらこばと焼印の草加せんべい踏み絵をふめない
  • 伝染病サイタマラリアを春日部蚊が媒介
  • 潮風や海の香の埼玉ホイホイに誘われる
  • 空港がない
  • 名所がない。見どころは鉄道博物館
  • 快晴日数 日本一だが、出かける所がない
  • 東京人より東京にくわしい
  • ご当地キティは被り物サイと玉のダジャレ
  • 住みにくい県 6年連続日本一
  • ガリガリ君、ドンキ、満喫が大好き
  • おやつはゼリーフライ
  • ヤンキーがいる
千葉,群馬,栃木,茨木,東京23区外のディスり一覧
  • 千葉:東京がつく所が多い(東京ディズニーランド等)
  • 千葉:捕まるとピーナッツつめられ九十九里浜で地引き網漁
  • 千葉:ヌーの大移動で鉄道停車
  • 群馬:秘境ジャングルに水陸性の巨大未確認生物の足跡
  • 群馬:国土交通省が命の保証を一切しない看板あり
  • 茨城:ねばっこくてクサった大豆(納豆)
  • 栃木:千葉に出稼ぎに来てる
  • 東京:中央区,新宿区は赤坂,青山に劣る
  • 東京:23区外の田無,八王子,青梅はEクラス以下
  • 東京:西葛西はインド人が多い海の近い地域

ここまで欠点を見つけられるのは、好きの裏返しだと感じます。自分の住んでる都道府県をディスろうとしても、こんなに思いつかない私は逆に郷土愛がないのかもしれません。

麻実麗の正体と目的とは?

アメリカから帰国した容姿端麗の麻実麗/あさみれい(GACKT)は、白鵬堂学院3年A組の転入生となります。丸の内の大手証券会社の御曹司で、学院に10億円もの寄付金を収めてるので、都知事も退学させる気になりません。

しかし真実は麗の父、埼玉出身の西園寺宗十郎が、都会指数を上げるために麗を東京丸の内の麻美家へ養子に出し、アメリカ留学もさせたのです。当面の目的は白鵬堂学院を卒業後、麗を東京都知事にして、埼玉の通行手形の撤廃を実現することです。

麻実麗は、埼玉解放戦線のリーダーの1人でもあるが、過去に東京でのクーデターに失敗した伝説の埼玉県人「埼玉デューク」を尊敬しています。麻実麗も知らなかったが、育ての父の西園寺の弟の埼玉デュークこそが実の父です。

阿久津翔(都知事執事)の正体と目的は?

百美の父の都知事、壇ノ浦建造(中尾彬)に忠実に仕える執事、阿久津翔(伊勢谷友介)の正体は、千葉解放戦線のリーダーです。その目的は、都知事に取り入って、千葉県の通行手形を撤廃することです。

阿久津の父、阿久津学はかつて「エンペラー千葉」と恐れられ、埼玉デュークによる警視庁クーデターを未然に防いだ功績から、代々の都知事の執事となります。そして千葉県内に「東京」とつく場所を増やしました。

埼玉への逃避行ルートは?

埼玉県人だとバレた麻実麗は東京から埼玉へ向かうが、ファーストキスでほれた壇ノ浦百美もついて行きます。百美は生まれてから日常的に差別する環境にいたため、埼玉や千葉の地名を口にするだけでおびえるがじょじょに慣れていきます。

最初は「埼玉県の所沢」を目指す予定で「池袋」へ行くが、東京と埼玉の国境は警備が厳しくなったのでルート変更します。「上野」からJR常磐線で「千葉県の我孫子」経由で「茨城県の取手」へ行き、そこから徒歩で埼玉へ入る計画です。

しかし千葉で「ヌーの群れ」により鉄道が停車し、千葉から人力車で埼玉へ向かうが、千葉解放戦線とそのリーダーの阿久津翔に捕まります。ところが九十九里浜で、白馬に乗った埼玉デュークが現れ、麗と百美もバイクで逃げます。

埼玉の春日部で、千葉トンネルを掘ってた一族の末裔の村に逃げこむが、百美は伝染病サイタマラリアにかかります。祈祷師しか医者のいない埼玉から東京へ、白馬の埼玉デュークが連れて行くが、途中で何者かに襲撃されます。

埼玉デュークは、シウマイ(しゅうまい)で有名な崎陽軒のひょうたん型醤油ボトル「ひょうちゃん」が落ちてるのを見つけ、襲ったのが神奈川の刺客だとわかります。

東京都知事と親密な神奈川県知事(竹中直人)は、百美を都知事の元へ帰します。一方、育ての父の西園寺から、実の父が埼玉デュークだと聞いた麻実麗は、江戸川の流山橋で千葉解放戦線を迎え討つことを決断します。

関東圏に住んでても、かなり地元にくわしい人にしかわからない、東京・埼玉・千葉・茨城の絶妙な地理を利用したルートです。白馬に乗った埼玉デュークの登場シーンも馬鹿バカしいけど、ここまで振りきってればいさぎよくて笑えます。

闇手形とは?都知事の埋蔵金の隠し場所は?

埼玉デュークの調査により、埼玉や千葉の通行手形が廃止されない理由は、歴代の東京都知事が高額の「闇の通行手形」を発行して私腹を肥やしてたからだと判明します。百美は父の「銀のくるみ」を箱にはめて隠し部屋を発見します。

そこには群馬県の高崎市の少林山達磨寺が発祥の地とされる「縁起ダルマ」と、赤城山の「赤城神社を示す地図」が広げられています。百美は秘境の群馬に入るが、だるま顔の水陸生物が現れ、原住民に捕らわれてしまいます。

ところが夕方5時のチャイムで、動物や怪物の被り物を脱いだ公務員たちは帰宅します。彼らは東京都知事の指示で、群馬への侵入者を排除してたのです。そして百美は都知事の娘と明かし、歴代都知事がためこんだ金塊の山へ案内されます。

序盤からのTVワイドショー「群馬県の秘境」の伏線回収です。クルミは群馬の名物お土産「くるみゆべし」からでしょうか。東京が手形をやめない理由は時代劇っぽくて、序盤のふざけぶりからは予想できないまともな展開で感心しました。

埼玉と千葉の出身芸能人対決の勝敗は?

埼玉解放戦線と千葉解放戦線は、江戸川の流山橋付近でにらみあい、出身や育った芸能人の拡大写真で対決します。一覧は下のとおりですが、『家政婦は見た』の市原悦子の登場により千葉の勝利に見えます。

ちなみに反町隆史、竹野内豊のコンビは、1997年のフジテレビ月9のトレンディドラマ『ビーチボーイズ』のダブル主演だった2人です。ヒロインは稲森いずみ、広末涼子でした。海を題材にしたドラマなので、海のない埼玉には皮肉です(笑)

埼玉・千葉の出身芸能人対決一覧
  • YOSHIKI(X-JAPAN)(千葉)
  • 真木よう子
  • 桐谷美玲
  • 小倉優子
  • 小島よしお
  • 市原悦子
  •  vs
  • 高見沢俊彦(アルフィー)(埼玉)
  • 反町隆史
  • 竹野内豊

ラジオ話者の正体は?埼玉の最終計画は?

映画『翔んで埼玉』内で通行手形制度を撤廃しない全ての元凶は、歴代の東京都知事たちでした。現在の都知事の壇ノ浦建造もそれで私腹を肥やしてたが、娘の百美は「闇手形」の真相を書いたビラを東京都庁からばらまいて明らかにしました。

その計画を百美は、埼玉デューク、埼玉解放戦線の麻実麗、千葉解放戦線の阿久津翔に打ち明けます。埼玉と千葉は、流山橋で対決と見せかけて、実は協力して東京都庁へなだれこみます。そして百美の真実のビラが全てを終息させます。

麻美麗、阿久津翔はこれからもライバル関係でいることを誓いあい、都知事とともに警察に連行されます。埼玉デュークから「日本埼玉化計画」のシナリオを渡された百美は、ガリガリ君、ショッピングモール、ファミマ、有名人による埼玉ポーズ(しらこばとの羽と玉)等で計画を進めます。

現実パートでは、ラジオを聞いてた結婚相手(成田凌)が感涙して埼玉の春日部に住むと言い出したため、菅原愛海(島崎遥香)は東京に住むという夢がやぶれて気絶します。

そしてラジオパーソナリティの正体は、壇ノ浦百美でした!彼女の被り物の青いゆるキャラは「らじっと」と言って、埼玉県の大宮に本社がある「FM NACK5」というFMラジオ局のマスコットキャラクターだそうですよ。

埼玉デューク、麻美麗、そして百美の最終目標は「日本埼玉化計画」のさらにその先「世界埼玉化計画」であることが、埼玉県人の大集会で明らかにされます。春日部に住んでる?愛海も含め、全員が埼玉ポーズで締めくくります。

現代パートと、伝説パートは最後には重なりそうとは思ってましたが、想像してたよりも見事なつながりです。「世界埼玉化計画」までの風呂敷の広げ具合も、コメディファンタジーならではの馬鹿バカしさで笑いながら感動しました。

『翔んで埼玉』私の評価と続編?

普段は好んでテレビ局制作のコメディ映画を観ないのですが、『翔んで埼玉』は良い評判も聞いてたし、二階堂ふみ、GACKTの怪演が話題だったし、私も東京に住んでたので気になってました。実際に観た後、ナメてたことを謝りたいほどです。

序盤は徹底的に埼玉を侮辱しますが「埼玉には何もない」のではなく「こんなに多くの欠点がある」ことが長所であることに気づかされます。原作者の郷土愛や埼玉リスペクトは、埼玉県知事の「悪名は無名に勝る」というコメントが言い表しています。

埼玉や千葉県人が海外で『From Tokyo』と言う産地偽装の笑い話には特に共感しました。実際、海外では「Tokyo」か「Kyoto(京都)」しか知らない人も多いので仕方ないのですが、東京人が聞くと笑いそうですね。

今度は「関西の和歌山や滋賀」「九州の佐賀」「中国地方の島根や鳥取」「四国や東北全体」バージョンも作れそうだけど、著者の魔夜峰央は住んでない土地は描けないだろうし、下手に続編作るとただのディスりにもなりかねないのでやめた方が無難でしょうね。

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

『翔んで埼玉』含む映画ランキングや映画賞

ゆめぴょん@ピクシーン
ゆめぴょん(映画・旅行好き/管理人)
興行収入は毎週更新!2020新作47本。2019年236。好み⇒謎/驚き/社会性/感情動かす/非日常/多幸感/クール/ストーリー/MCU/本格ミステリ/ホラー。海外旅行135国。誤文報告や他コメントは@pixiins
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