1作目『プレデター』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?敵やCIAの目的は?
プレデター映画シリーズ1作目。中米のジャングルでゲリラと交戦中の米軍特殊部隊は、見えない敵に遭遇し被害を受けます。ダッチは罠で倒そうとするが...。プレデターの正体や目的は?中はヴァンダム?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | プレデター |
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日本公開日 | 1987/6/28 [予告] 上映時間:107分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Predator |
監督・キャスト | ジョン・マクティアナン |
キャスト 出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、ジェシー・ベンチュラ、ビル・デューク、ソニー・ランダム |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:R |
配給/製作 (画像出典) | 20世紀フォックス/ローレンス・ゴードン・プロダクションズ、シルバー・ピクチャーズ、デイヴィス・エンターテインメント |
日本配給収入 | 7.3億円 |
世界興行収入 | 0.9億USドル [出典] |
製作費 | 0.2億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.19更新) 74(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | プレデター映画一覧 続編『プレデター2』評価62 |
- 予告動画/YouTube
- 「プレデター」の意味は?正体は?目的は?
- プレデターの中の人はジャン=クロード・ヴァン・ダム?
- ダッチがディロンに激怒した理由は?CIAの目的とは?
- 木に吊るされた3人の死体の正体は?
- なぜプレデターは武器を持たない人間を攻撃しないのか?
- 先住民ビリーはどうやって殺されたのか?
- 赤外線センサーで泥をぬったダッチが見えなかった理由は?
- プレデターの知能は人間以上?
- ラストバトルでダッチの前で装備をはずした理由は?
- 2018年公開『ザ・プレデター』の監督は本作で狩られた人?
- ディロンがダッチと同行する目的とは?
- 本当の敵はゲリラではなく透明の何者か?
- プレデターの正体とは?攻略方法は?
- ネタバレ結末
ネタバレ感想『プレデター』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
プレデターシリーズの1作目ですが、本作がそこそこヒットしたからこそシリーズが続いたとも言えそうです。主演のシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーは『ターミネーター』などで既に人気マッチョ俳優でした。
ジャングルで得体の知れない「目に見えない敵」が次々と特殊部隊員を暗殺していく様子は、ベトナム戦争を連想させます。「最初は得体が知れず、少しづつ戦い方がわかり追いつめていき、最後は自爆テロ(特攻)」の流れは旧日本軍に似てる気もしました。
一方でツッコミどころも多いです。例えば、特殊部隊員やグリーンベレーなどの強さをあまり感じられない点、プレデターの知能が高く思えない点、泥をぬるだけで敵のセンサーから見えなくなる欠点、目の前にいるダッチを倒さない謎などキリがないです。
シュワルツェネッガー以外のメンバーの役割や見せ場がなさすぎるのも残念です。また、武器持たない者を狙わないのなら、全員が武器を捨てれば無事に帰れたのでしょうか。それともその場合は、格闘戦の強い者から肉弾戦を挑まれたのでしょうか。
見えない敵への対処法として罠で追い込む様子は楽しめました。非武装者はねらわないという設定も正々堂々としてて好みです。知能の高いプレデターと、戦場慣れした部隊員たちが、頭脳戦で駆け引きした戦闘を見せてくれればもっと楽しめた気がします。
戦争映画とモンスター映画の要素をあわせ持つという意味では画期的なジャンルで『エイリアン2』も似てます。プレデターの続編やスピンオフもどんどん増えてきてるので、それらを楽しむためにも、まず本作をオススメします!
『プレデター1』10の疑問と考察・解説
本作の疑問と考察や解説です。ネタバレありです。
「プレデター」の意味は?正体は?目的は?
プレデターとは「捕食者」や「天敵」という意味です。彼らの目的は「強い者を狩る」ことです。人間を食べる場面はないので、実際に捕食するのかは不明です。その正体は地球外生命体の好戦的な種族のようですが詳細も不明です。
プレデターの中の人はジャン=クロード・ヴァン・ダム?
プレデターの中の人は、ケヴィン・ピーター・ホールです。声はピーター・カレンが演じたようです。
当初、プレデターはジャン=クロード・ヴァン・ダムが演じて、アーノルド・シュワルツェネッガーと戦う予定でしたが、スーツの不満や得意のマーシャルアーツを使うシーンがない等で、残念ながら降板したようです。
ダッチがディロンに激怒した理由は?CIAの目的とは?
ダッチはディロンに「ゲリラからの政府要人の救出」を依頼されました。しかし、ディロンは捕虜の要人が殺されても「謎の文書」を取り戻せて喜んだため、ダッチは本来の目的は文書の方だったと気づきます。指令内容が嘘だったを知り、ダッチは激怒します。
CIAのディロンの本当の目的は「ゲリラの背後のロシア側に盗まれた文書を取りもどすこと」でした。
木に吊るされた3人の死体の正体は?
ディロンは、ダッチ達が来る前にも特殊部隊員を派遣していました。特殊部隊員はプレデターにより惨殺されて木から吊るされていました。そのうちの1人は、ダッチの友人で優秀だったジム・ホッパーだと、ネームプレートから判明します。
なぜプレデターは武器を持たない人間を攻撃しないのか?
プレデターの「狩り」は一方的なものではなく、相手も反撃できる状況でないと「つまらない」のかもしれません。または誇り高い戦士なので、非武装の人には手を出さないとも考えられます。いずれにしろ明確には語られないので、推測するしかありません。
先住民ビリーはどうやって殺されたのか?
ビリーは鋭い感覚の持ち主で、最初にプレデターの存在にも気づいたため、プレデターも戦士として認めてたと思います。後に木の上でプレデターがビリーの頭蓋骨をトロフィーにしてる姿が見られるので、頭を傷つけないように倒したのでしょう。
赤外線センサーで泥をぬったダッチが見えなかった理由は?
ダッチは冷たい川に落ちて、川底の冷えた泥をぬりまくったので、熱感知できなかったのでしょう。また、より体温の高いネズミに注意が向けられたことも幸いします。精巧なサーモグラフィーなら表面に泥ぬっても感知できそうなので、少しご都合主義には感じます。
プレデターの知能は人間以上?
本作の勝負だけで判断するなら「プレデターの知能指数は人間と同等レベルか以下」です。熱感知でしか敵を認識できないのに「火」に近づいたり、姿がバレるのに「川」に入ったりなど用心深さが感じられません。自分の力を過信してるのかもしれませんが。
最後の串刺しのワナに気づくのは人間並みですが、上方に巨木の丸太が見えてるのに真下に行くのは人間以下です。ただし、宇宙から地球に来たり、光学迷彩などの科学技術やその他テクノロジーについては地球人よりはるかに上です。
ラストバトルでダッチの前で装備をはずした理由は?
直前にダッチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)の頭蓋骨を調べてたので「最高のトロフィーになる」と確信したプレデターは、敬意をこめて肉弾戦で倒したいと思ったのでしょう。またはその前の戦闘で、装備の多くが役立たずになってた可能性もあります。
2018年公開『ザ・プレデター』の監督は本作で狩られた人?
2018年に公開の『ザ・プレデター』の監督シェーン・ブラックは、本作のチームメンバーで、アンナを追ってる時に最初にプレデターに殺されたホーキンス役でした。下ネタトークばかりしてた眼鏡をかけた白人です。
『プレデター』ネタバレあらすじ
中央アメリカのバル・ベルデ(架空の国)に、アラン・ダッチ・シェイファー少佐(アーノルド・シュワルツェネッガー)通称ダッチが、現地ゲリラ部隊に襲われたヘリに搭乗してた政府要人を救う指令で呼ばれ、エリートチームを率いて出発します。
ディロンがダッチと同行する目的とは?
元グリーンベレー仲間で今はCIAのジョージ・ディロン(カール・ウェザース)が上官となり、他に5人が同行します。チームはヘリでジャングルへ入り、墜落したヘリの残骸と、皮膚と内臓のない血まみれの3つの死体が木に吊るされてるのを発見します。
ネームプレートから特殊部隊員の死体とわかります。チームは要人が捕らえられたゲリラ基地を全滅させ、女性兵士アンナ・ゴンザルベス(エルピディア・カリロ)を捕虜とし連行します。謎の資料を見つけたダッチは、ディロンがニセ情報を教えたと激怒します。
本当の敵はゲリラではなく透明の何者か?
ジャングルを脱出中、ネイティブアメリカンで感覚の鋭いビリー・ソール(ソニー・ランダム)は何者かの気配に気づきます。脱走した女性兵アンナを追った眼鏡のリック・ホーキンス(シェーン・ブラック)は光学迷彩で透明化したプレデターに惨殺されます。
ヘリ上でディロンを挑発したブレイン・クーパー(ジェシー・ベンチュラ)も、透明生物にプラズマキャノンで殺され、一同で乱射するが軽傷だけで逃げられます。プレデターは蛍光色の出血傷の治療をして、チームに近づき、ワナの網にかかるが逃げ去ります。
プレデターの正体とは?攻略方法は?
アンナは英語も話せて「プレデターは人間を狩り、頭蓋骨をトロフィーにする」という伝承を話します。ディロンと黒人のマック・エリオット(ビル・デューク)はこっそり近づくが逆に狩られ、負傷してたホルヘ・ポンチョ・ラミレス(リチャード・チャベス)もプラズマ・キャノンで撃ち抜かれます。
先住民ビリーは橋の上でナイフで挑むが狩られます。プレデターは武器を持つ者を攻撃すると判断し、ダッチはアンナだけを脱出ポイントに向かわせます。滝つぼから落下したダッチは、冷たい泥に隠れると、敵(のサーモグラフィー)に見つからないと気づきます。
ネタバレ結末
プレデターは水から上がった直後は姿を現します。ダッチは罠や投げやり等の武器を作り、火をたいて敵をおびき寄せます。ダッチの攻撃がいくつもヒットして、光学迷彩も壊れたプレデターはマスクもはずして、カブトガニのような素顔をさらします。
身体能力も高くて格闘戦でも圧倒するが、ダッチのワナにより巨木に押しつぶされます。死を覚悟したプレデターは自爆装置を起動し、周囲を巻きこむほど大爆発します。爆風から逃げ切った満身創痍のダッチは、アンナの乗るヘリに救われ、現地を去ります。
私の評価 63/100(60が平均)
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