韓国映画『THE WITCH 魔女2増殖』ネタバレ感想解説/結末は?黒幕の正体は?前作少女は?
魔女ユニバース続編。秘密研究所アークが襲撃され、生き残った少女は牧場の姉弟と暮らすことに。魔女プロジェクト創始者ペク総括の工作員、暴力団、謎の超能力者たちと死闘の末に…。誰が生き残る?続編は?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | THE WITCH 魔女 増殖 |
---|---|
日本公開日 | 2023/5/26 [予告] 上映時間:137分 |
製作国 | 韓国 |
原題/英題 | The Witch: Part 2. the other one |
監督・キャスト | パク・フンジョン[キャスト] |
映倫区分 | 日本:R15+(15歳以上) |
配給/製作 (画像出典) | ツイン/Goldmoon Film、Film company this month |
日本興行収入 | 0.2億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 0.2億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | 68(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | アクション/スポーツ/冒険映画一覧 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- チョ・ヒョン(ソ・ウンス)組織本社の工作員。ペク総括側。少女をねらう
- アメリカ人の工作員(ジャスティン・ジョン・ハーヴィー)チョ・ヒョンの相棒の工作員
- ク・ジャユン(キム・ダミ)前作の主人公。ドクター・ペクによる10年前の最高傑作
- 少女(シンシア)秘密研究所アークに囚われた謎の少女
- ギョンヒ(パク・ウンビン)偶然出会った少女を助ける女性。牧場主。デギルの姉
- デギル(ソン・ユビン)ギョンヒの弟。少女の唯一の友達
- チャン(イ・ジョンソク)アークの責任者。本部側?。少女を追う
- ペク総括(チョ・ミンス)前作のペク博士の双子の妹。魔女プロジェクト創始者
- ヨンドゥ(チン・グ)ギョンヒ姉弟の土地をねらう暴力団ボス
ネタバレ感想『THE WITCH 魔女 増殖』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
前作THE WITCH 魔女1作目ネタバレ簡単あらすじ
10年前、1人の少女がある施設から脱走。記憶喪失の少女を発見した酪農家の夫婦は、ク・ジャユンと名づけて育てます。現在、認知症の母と、牛の価格暴落で経営難の父を救うため、ジャユンは親友ミョンヒの勧めでスター誕生番組に出場。
高額賞金ねらいでTV出演したジャユンだが、超能力を見せてしまい謎の組織に見つかります。まず、ミスターチェ率いる通常部隊が家を襲撃するが、覚醒したジャユンが瞬殺。次にドクターペクの超能力部隊が、親の命と交換でジャユンを連行。
遺伝子学者ペクは、本部からの抹殺命令を無視し、最高傑作ジャユンに延命薬を注射。その延命薬こそがジャユンの目的で、彼女は記憶喪失をよそおいTV出演でペクをおびき出したのです。ジャユンはペクから薬品を得ようとします。
来襲したチェ部隊を抹殺した超能力部隊も、ペクを殺害したチェも、ジャユンに瞬殺されます。ジャユンは得た薬を認知症の母に渡して去ります。複数の研究所を襲撃後、ペクの双子の妹を訪問。骨髄移植のため実母を探すと宣言し、横にいる姉を傷つけるなとおどします。
韓国映画『THE WITCH 魔女2 増殖』ネタバレなし感想と評価
Netflixで初めて観た前作『THE WITCH 魔女』は、2018年に日本でも限定公開(2週間くらい?)されたのも知らず、観た年(2000年)の全映画ランキングの1位にしたほど大好きな映画でした。だから待望の新作です。
冒頭から残酷展開ですが、いきなりペク姉妹を登場させるとか、よくわかってるな!と思わせる演出で爆アガリ。前作のジャユンは主人公ではなく、今回は不思議ちゃん少女と、数勢力の超能力者たちの群像劇のような展開です。
興奮できるバトルアクションは序盤から何度もあり、前作より高予算になったことを感じさせます。ただし、ペク総括のアジトや、ギョンヒ家などが使い回されてるのは少し残念。暗いバトルが多め?なのも改善してほしい。
主人公を演じたシンシアは、初めて外界に出たキャラを見事に表現してましたが、キム・ダミの緩急の演じ分けと比較すると魅力が足りません。日常から異常への転換と、キム・ダミの反転の気持ちよさから好みも前作が上です。
魔女ユニバースはまず三部作?だそうなので、続編3作目はジャユンが目的を果たす完結編になるのでしょうか。今回生き残った人以外にも、ペク総括の陣営、アーク本部?の部隊も加わりそうで激しいバトルが期待できそうな続編も楽しみです!
前作との時系列は?謎の少女の能力とは?
学生の遠足バスが何者かに襲撃され、1人の少女(正体は後述)だけ生かされ、ペク姉妹の研究所へ連行されます。
現在。謎の超能力集団が秘密研究所アークを襲撃。囚われの少女(女優:シンシア)が血まみれで脱出。少女は、そばを通った暴力団車にさらわれるが瞬殺し、暴力団に捕らわれてた女性ギョンヒ(パク・ウンビン)の家に招待されます。
ギョンヒ家の土地が目当ての暴力団ボスのヨンドゥ達が押しかけてくるが、少女が超能力で追い払います。暴力団は、少女の情報を得るため、ギョンヒのおじさんを痛めつけます。その後、アジトで謎の超能力者4人に襲撃され従わされます。
ギョンヒは、おじさんが暴力団に傷つけられたのを知っておそれます。チョ・ヒョンとアメリカ男に声をかけられ、ギョンヒは危険な少女を引き渡そうと決断。チョ・ヒョン部隊はギョンヒ家の前で待機し、スナイパーも少女をねらいます。
以上が少女の中盤までのあらすじです。冒頭のバス事件の時系列のみ、ドクター・ペクが生きてるので前作より過去だとわかります。それ以降の時系列は、前作主人公ク・ジャユンの名前が出るため、前作より後の話です。
今回の主人公「少女」は最後まで名無し。少女の超能力は、時間を止める能力か、超高速移動です。どちらか判断できませんが、対戦相手の結果だけならどちらでも同じでしょう。
前作からの続きかと思いきや、キム・ダミが登場しないでペク以外は新キャラで少しとまどいました。シンシア演じる少女は世間知らずな不思議ちゃんで魅力的だが、本作で見たいものとは違うんですよね。試食しまくるのは笑えました。
少女をねらう4つの勢力とは?強さ順も整理
本作は少女をねらう勢力が4つもあり混乱したので整理します。まず、他国で魔女狩りしてたチョ・ヒョンと空気よまないアメリカ男のコンビ。組織を抜けたペク総括に10年前の恩があるらしく、少女の抹殺を依頼されます。
リーダー女性、女性2人、男性1人の4人の超能力集団は、秘密研究所アークを破壊して少女の頭を破壊。その後、暴力団のアジトへなぐりこみ、ヨンドゥをおどして少女のいる牧場へ乗り込みます。この超能力集団のボスの正体は後述。
ヨンドゥ率いる暴力団は、牧場を有するギョンヒと弟デギルの土地を買うためにおどしをかけてるが、何度も断られて限界状態。少女の超能力に完敗後、その情報を聞きつけた超能力集団におどされて従うことに。
組織本部から来たと思わせる、チャン率いる部隊も、アーク研究所から逃げた少女を追います。組織を去ったペク総括が真犯人だと疑ってるようです。10年前にはチョ・ヒョンのボスだったが、いい別れ方ではなかった雰囲気。
以上が4勢力の説明です。本作は想像を絶するようなアクションバトルも見どころで、これらの勢力が入り乱れた戦闘が韓国映画らしく醍醐味です。残念ながら、チャンの実力は本作では未知数なままですが、ジャユン級だと予想してます。
チョ・ヒョンの相棒のアメリカ男は、チャンが差し向けた工作員とバトルし圧勝。超能力者集団の双刀使いの女性は、少女をねらうスナイパーを倒します。超能力者集団は、チョ・ヒョンとアメリカ男と互角かそれ以上の戦闘力。
ラストバトル勝者は?ヨンドゥの結末は?
ペク総括に依頼されたチョ・ヒョン率いる部隊は、ギョンヒ姉弟を引き離して、少女の抹殺を計画。そこへ、超能力者4人に従ったヨンドゥ率いる暴力団も到着。少女はデギルに逃されるが、ギョンヒはヨンドゥに撃たれます。
三つ巴の戦いがはじまるが、普通人間の暴力団やチョ・ヒョン部隊はあっさり全滅。残った超能力者4人、スナイパー、チョ・ヒョン、アメリカ男とのアクションバトルは迫力ありましたが、暗すぎるのは気になりました。
逃亡した少女は、瀕死のギョンヒ姉弟を見て戻り、スナイパーを倒した超能力女を瞬殺。ヨンドゥの足を何度も踏みつぶしたのは、再生能力を試したのかと。顔の血管から判断して、ヨンドゥは4人に薬をうたれて超能力者にされたのでしょう。
第5勢力ともいえる少女は、他の超能力者を赤子のように倒せるほどのスーパーパワー能力者です。1人は意思に反してナイフで自害させ、1人は大量の石とともに消滅させます。リーダーの超能力女も追いつめられるが、ボスが登場?
以上がラストバトルまでの展開。全勢力がギョンヒ家に集まり緊張感は高まるが、同じ舞台での戦闘がニ度くり返されるのは演出的には物足りないですね。森や崖や岩山などで戦ってほしかったが続編に期待。
ギョンヒ、デギルの姉弟があっさり殺害されたのは驚いたが、両者ともヨンドゥにやられたのは続編でのかたき討ちへの伏線だと予想。なぜなら、ヨンドゥは超能力者になり生存してると思うからです。赤い薬を提示されてたので。
結末は?黒幕と最後の女性の正体は?続編は?
上海研究所から脱出させた超能力者集団をあやつり、アーク研究所を襲撃させ少女を解放した黒幕の正体は、前作主人公ク・ジャユン(キム・ダミ)。その登場には爆アガリ。彼女の目的は、妹である少女の能力を試し逃がすことでした。
ジャユンは、リーダー超能力女をあっさり倒したので、戦闘能力は少女と同等以上。だが、少女の暴走は止められない可能性も語ってたので、潜在能力は少女の方が上なのかも(負傷してなければ同等か?)。
ジャユンは少女に、ギョンヒかデギルの1人は救えると言って薬を見せます。結局、少女は気絶させられ、どちらを救ったかは不明。少女なら弟を選ぶと思ったが、ク・ジャユンはギョンヒを選んだと予想。
ギョンヒを選んだと思う理由は、ネットフリックス韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で大ブレイクした女優パク・ウンビンの方が集客力が高いから。続編はギョンヒが、ヨンドゥを弟のかたきとして戦うと予想。
ラストシーン、済州島/チェジュとうで絵を描くペク総括は「いずれ姉妹は、実母を探しに来る。こんな顔だったかしら」と。培養液内で目を見開いた女性は、冒頭のバスで誘拐された人ですよね?彼女がジャユン達の母親なのか?
エンドロール後、再生復活したチョ・ヒョンとアメリカ男の前に、チャンと部隊が現れ、共闘しそうな雰囲気で終わります。この2勢力が結集して、続編でク・ジャユン姉妹の敵になるのでしょうか。
前作からの持ち越しも含めて、あと2つ謎が残されてます。1つは、前作ラストで登場したジャユンの姉のゆくえ。もう1つは、ペク総括のそばにいる赤い服の女性の正体。チャンが「なぜここに?」とつぶやいたのは彼女のことでは?
私の評価 70/100(60が平均)
シリーズやジャンル⇒アクション/スポーツ/冒険映画一覧