『魔女がいっぱい』評価は?ネタバレ感想考察/最後の勝者は?大魔女の目的は?人間に戻れる?
アメリカ児童文学の映画化。両親をなくし、おばあちゃんに引き取られた少年は豪華ホテルに宿泊。そこで魔女たちが、子どもに対するおそろしい計画を進めてることを知り、阻止しようとするが…。大魔女の結末は?続編は?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | 魔女がいっぱい |
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日本公開日 | 2020/12/4 [予告] 上映時間:104分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | The Witches |
監督・キャスト | ロバート・ゼメキス[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG |
配給/製作 (画像出典) | ワーナー・ブラザース映画/ImageMovers、Necropia、Experanto Filmoj |
日本興行収入 | 2.8億円 (興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 0.2億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.16更新) 58(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | SF/ファンタジー映画一覧 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- 大魔女グランドウィッチ(アン・ハサウェイ)圧倒的な力で魔女たちを従える。世界中の子どもたちを…
- おばあちゃん(オクタヴィア・スペンサー)両親を亡くした「ぼく」を引きとる。魔女にくわしい
- ぼく(ジャジール・ブルーノ)両親を亡くし、おばあちゃんに引き取られる。ホテルで魔女に遭遇
- ブルーノ・ジェンキンス(コーディ=レイ・イースティック)両親とホテルに滞在する食いしん坊
- デイジー(クリスティン・チェノウェス)おばあちゃんが「ぼく」にプレゼントしたネズミ
- ストリンガー3世(スタンリー・トゥッチ )一流ホテルの支配人
ネタバレ感想『魔女がいっぱい』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
原作と監督やアン・ハサウェイ等のキャスト
原作は、ロアルド・ダールの児童文学『魔女がいっぱい』(1983年。原題:The Witches)です。ロアルド・ダールの著作では『チャーリーとチョコレート工場』『ファンタスティック Mr.FOX』なども映画化されています。
監督のロバート・ゼメキスは、バック・トゥ・ザ・フューチャー三部作の監督として有名です。脚本や制作には『パシフィック・リム』監督のギレルモ・デル・トロ、『ゼログラビティ』のアルフォンソ・キュアロンも関わっています。
大魔女を演じるアン・ハサウェイは『インターステラー』『オーシャンズ8』等に出演。おばあちゃんを演じるオクタヴィア・スペンサーは『シェイプ・オブ・ウォーター』『ドリーム』等で存在感を発揮してる女優です。
大魔女のおそろしい計画とは?
1960年代。両親を亡くした少年「ぼく」は、おばあちゃん(オクタヴィア・スペンサー)に引き取られ、豪華ホテルに宿泊することになります。おばあちゃんは、落ちこむ少年にペットとしてネズミをプレゼント。
ホテルには、謎の美女集団もチェックイン。迷いこんだ「ぼく」が大部屋に入ると、美女たちが集会を始めたので、隠れて見ます。なんとそれは、人間にまぎれて生きる魔女集団で、大魔女グランドウィッチ(アン・ハサウェイ)がボスです。
そこへ、ぽっちゃりの食いしん坊少年ブルーノがお菓子で誘い込まれ、彼を助けようとしたぼくも「魔法薬ネズミニナール」でネズミに変えられます。ぼくのペットのネズミも元人間デイジーとわかり、3匹のネズミはおばあちゃんの部屋へ。
大魔女と集団は「世界中の子どもたちをネズミに変える」ことを計画中。ネズミのぼくは、階下の大魔女の部屋からネズミニナールを盗み出します。大魔女に見つかりそうなサスペンス・アクションは、本作での見どころです。
その前の、大魔女の伸びる手から逃げるシーンや、部屋へ入るまでの珍道中も楽しいです。大魔女の後ろにおしゃれな魔女たちが勢ぞろいする場面も印象的ですが、大魔女以外は活躍しないのが残念。「魔女がいっぱい」だけど、ほぼ背景でした。
人間にもどれるのか?大魔女の結末は?
魔女の計画を阻止しようと、ネズミのぼくは「ネズミニナール」を魔女たちの飲むスープに混入。あんなに調理人の多いキッチンで見つからないのはツッコミどころだし、ビンごと入れたらさすがにバレそうだけど、ハラハラはしました。
魔女たちのネズミ変身シーンも、コミカルかつ子どもウケをねらってそうで楽しめたけど、全員ひとまとめにネズミにするのは違和感あります。魔女の中には大魔女の計画に反対の者、人間と共存したい者もいるかもしれないのに。
おばあちゃんとネズミ3匹(ぼく、ブルーノ、デイジー)は、大魔女から鍵を盗んで666号室に侵入し、残りのネズミニナールを奪おうとします。ぼくは、襲ってきた大魔女をネズミ取りを利用してネズミにして、大魔女のペット猫のエサにします。
ネズミが人間に戻れず終わる物語はめずらしいけど、3匹はネズミの人生を楽しんでるのでハッピーエンドなのでしょう。エンドクレジット途中、アメリカの全魔女の後、世界中の魔女をネズミに変える計画を人間の子ども達に発表!
子ども達をネズミやニワトリに変える魔女たちは邪悪でしたが、世界中の全魔女をネズミに変える計画は「魔女のやってたことと同じ」なので賛成できません。児童文学なら「敵はただ倒せ」ではなく「共存による平和」を考えてほしいですね。
『魔女がいっぱい』私の評価と感想・続編は?
人間の子ども達と、その敵である魔女集団とのコミカルな戦いや、ホラー風でありネズミ視点でのアクション等、見せ方の工夫もうまくて子どもウケしそうな内容です。大魔女の本性や顔はかなりこわいので、苦手な子はいるでしょうね。
一方、原作が児童文学だからか内容が薄すぎると感じました。あれだけの魔法を使える魔女が人間にとけこんで生きてる理由も不明ですが、そもそも人間より弱くしたはずのネズミにあっさり敗れたのは知能が低すぎると思います。
ネズミにされた「ぼく」たちが負ける気がしないのは子ども向けとしても軽すぎるので、せめてもう少し生きるか死ぬかのピンチになる展開はほしかったです。もっと多くの魔法や、個性的・魅力的な魔女たちを見れなかったのも物足りないです。
ネズミになった子どもたちが、人間の子どもたちと共に、世界中の魔女たちをネズミにする計画をたてるラストなので続編も可能です。が、今度は「いい魔女」「悪い人間」も登場させて、共存できる世界を目指す話を期待したいです!
私の評価 60/100(60が平均)
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