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映画『インポッシブル』評価は?ネタバレ感想考察/スマトラ地震の津波で生きのびる家族

映画インポッシブル

『インポッシブル』あらすじ概要

2004年のスマトラ島沖地震の実話がベース。マリアとヘンリーの夫婦は3人の息子を連れて、タイのリゾートホテルでバカンスを楽しんでいた。しかしクリスマスの翌日、大地震による巨大津波がタイまで押し寄せてきて、一家全員のみこまれてしまう。離ればなれになった家族は、..(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 インポッシブル
平均評価★★★★★76私の評価↓は含まず)
原題/英題The Impossible
日本公開日 2013/6/14 [予告↓]上映時間 114分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA PG-13
製作国スペイン・アメリカ合作
映画監督J・A・バヨナ
キャスト
出演者
ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー、トム・ホランド、ジェラルディン・チャップリン、サミュエル・ジョスリン
配給/製作/画像©プレシディオ/Apaches Entertainment、Telecinco Cinema、Mediaset Espana、Canal+ Espana、Generalitat Valenciana、Institut Valencia de Cinematografia、Instituto de la Cinematografia y de las Artes Audiovisuales、La Trini
日本興行収入公表後すぐ更新(興行収入ランキング
世界興行収入1.9億USドル [出典]
製作費0.5億USドル

『インポッシブル』予告動画

ネタバレ感想『インポッシブル』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★54/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

『インポッシブル』は、2004年のスマトラ沖地震で発生した巨大津波に、実際に遭遇したスペイン人一家の実話がベースの、ディザスター・パニック映画です。津波シーンは大迫力ですが、東日本大震災などでトラウマになってる人は予告動画すら見ない方がいいかもしれません。

この映画のおすすめ、4つのポイント

  • 巨大津波のパニック映画
  • 何度も続く大津波からの脱出
  • 助け合いの気持ちと行動
  • 家族との再会
映画インポッシブル

少し残念?つっこみどころ、4つのポイント

  • 欧米人が中心
  • 地震後の地元民の苦労が描かれない
  • 家族全員が生きてる不思議
  • ご都合主義な再会シーン

『インポッシブル』ネタバレ感想の総括

タイにバカンスに来てた白人家族が、巨大津波にまきこまれて離ればなれになり、それぞれがなんとか生きのびて、3箇所に分散して再会を目指すという、ストーリーじたいは単調です。

パニック映画ですが、ほぼ一家族のみに焦点があてられているため、現地の惨状や地元民の苦労などはほとんど描かれません。主演の母マリア(ナオミ・ワッツ)の演技は見事ですが、さすがにもう少し広い範囲を見たかった気がします。

しかし一家族の視点に限定したことにより、生きのびることや再会の大変さをより深く強調できてたとは思いますので一長一短ですね。さすがに少しご都合主義が目立つので、感動物語として成功してるとはいえませんが。

『インポッシブル』ネタバレ感想や印象的シーン

映画がはじまると、クリスマス休暇でタイのビーチにバカンスに来た夫婦と3人息子が主要人物だとわかります。典型的な欧米人家族ですが、日本で働いてるようなので、タイ旅行という発想になったのでしょう。アメリカで再就職することも検討してるようでした。

この映画で最も印象に残ったのは、やはりいきなりのハイライトシーンである、巨大津波にのみこまれる場面です。日本人の中にはまだ、これ見るのがつらい人たちも多いと思うので一緒に見る人がいる場合は注意が必要です。

映画の津波で流されるシーンも本当に恐いです。今まで考えたことなかったけど、金属や木片などもあの激流の中で一緒に流れてくるので、それが体に当たると大怪我や失明や命を落とすこともあります。木の枝の方へ流されるとか恐怖です。

マリアは長男ルーカス(トム・ホランド)が視界に入ったので、必死に助けたり助けられたりして、なんとか陸へ上がりますが、この流されるシーンも恐ろしすぎます。当たり前ですが津波は何度もやってくるんです。

ちなみにこれはインドネシアのスマトラ沖の大地震による津波なので、地震発生から時間があったはずですが、津波警報とかは出なかったのでしょうか。この6〜7年後の東日本大震災でも同じ悲劇が繰り返されたので、結局予測は難しいのでしょうか

マリアの大怪我や血を見ることのできないルーカスの気持ちはとてもよくわかります。マリアはそんな状態で、いつ次の津波が来るかわからない状況でも、泣き叫ぶ子どもを助けに行きます。でも2人だけで早く木に登りたいルーカスの判断は現実的だし、誰も責めることはできないと思います。

しかしこの時ダニエルを救ってないと、その後いろんな人々に助けられる時に後ろめたさが生まれたかもしれません。こういう災害時には、持てる者が持てない者を助けることが大切だと、この映画は教えてくれます。

3人で木の上に避難した後には津波はこなかったんですね。マリアは医者なので足の出血は止めますが、肺出血まではどうすることもできず、地元民が救出に来た時も歩けなくて引きずられるのがつらそうでした。地元民は病院まで送ってくれて、とても親切で良かったです。

助けて助けられて、次はまた助けます。病院でマリアはルーカスに「誰かの手助けをしてあげて」と言います。ルーカスは何人もの人探しを開始します。これは機敏に動ける人しかできないので良い選択です。最初の父子を結びつけて、ルーカスは達成感を味わいます。生きることとはこういう積み重ねなんですよね。

ベッドに戻るとマリアがいなくなってました。看護師の女性はルーカスを落ち着かせるけど、マリアはどうやら亡くなったようです。でも遺品に心当たりのないルーカスを見て、患者の取り間違えに気づきます。結局マリアは肺の手術を終えて生きてたけど、脚の出血がひどくて危険な状態です。

一方、夫のヘンリー(ユアン・マクレガー)と息子のトマスとサイモンは3人ともホテル近くで木にしがみついて生きていました。大人はともかく、小さな子どもがあの激流の中で流されずに助けもなしに生きてたのは、あり得ない気もしますが、そういう確率の低い実話だからこそ映画化されたのかもしれません。

ヘンリーはマリアとルーカスを探したいので、トマスとサイモンだけ山へ連れて行ってもらいます。しかし一晩探しても見つからず、自分も負傷して助け出されます。そして同じく被災した欧米人たちと行動を共にすることになります。

ここだけでなく、マリアとルーカスが助けたダニエルやベッドの隣の女性など白人の被災者ばかり出てきます。ここはタイなので、本当は地元民の被災者の方が多いはずなのに欧米人しか描かれません。まるで東日本大震災の映画で、日本人の被災者が出てこないようなものなので、違和感があります

『インポッシブル』結末/ラストシーン

ヘンリーがアメリカ?の実家に電話したいと言うと、家族からの電話を待ってる人が携帯電話を貸してくれ、2度もかけさせてくれたのは感動的でした。電池の残量は貴重なはずです。これこそ、持ちつ持たれつの助け合いです。

トマスとサイモンの乗った車はトラブルもあり進行がおそくて、我慢できなくなったサイモンらが飛び降りて、ある病院のそばでトイレします。そこで外に出てたルーカスと再会します。と同時に、病院でマリアを探してた夫ヘンリーも、子どもの声を聞いて合流します。

現実はどうだったかわかりませんが、さすがに再会の瞬間が同時であったとは考えにくいし、映画にしてもこれはご都合主義がすぎると感じました。感動的なシーンのはずですが、もっと納得のいく結末を見せてほしかった気がします。

ヘンリーや子どもたちと再会したマリアは気がもうろうとしてて「私は死んだの?」と言いますが、全員が生きてるとは思ってなかっただろうから、そう感じるのも不思議ではないです。マリアは脚の手術中も津波にのまれる夢を見ますが、最後は目を覚まします。そして家族全員で飛行機でシンガポールへ移送されます。

感動を誘うために少しやりすぎな面はありますが、津波の恐さを知ることもできるし、生きることをあきらめず、お互いに助け合うことの大切さを実感できる映画なので、津波映像にトラウマのない人には、ぜひ1度は観ることをおすすめしたいです!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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