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映画『魔女の宅急便』評価は?ネタバレ感想考察/思春期少女の自立と仕事の大変さとスランプ

映画魔女の宅急便

『魔女の宅急便』あらすじ概要

スタジオジブリ作品。魔女の血を受け継ぐ13歳の少女キキは、古いしきたりのとおり魔女のいない町で修行を積むことにして旅立つ。海辺のコリコに決めるが、都会にうまくなじめず、飛行機作りの少年トンボのなれな..(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 魔女の宅急便
日本興行収入36.5億円
製作費8億円
平均評価★★★★★77私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連スタジオジブリ映画
日本公開日 1989/7/29 [予告↓]上映時間 102分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督清水崇
キャスト
出演者
高山みなみ、佐久間レイ、戸田恵子、山口勝平、加藤治子
配給/製作/画像©東映/スタジオジブリ、徳間書店

『魔女の宅急便』予告動画

ネタバレ感想『魔女の宅急便』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、スタジオジブリ映画一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★72/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

『魔女の宅急便』ネタバレ感想や考察

スタジオジブリのアニメ映画の中でも初期に制作され、女性を中心に高く評価されている作品の1つです。魔女の存在するファンタジーですがバトル要素は全くなくて、ヒューマン・ドラマや恋愛未満のガールミーツボーイぽい内容です。主人公は13歳ですが、独立や仕事で稼ぐ大変さも描かれてます。

ストーリーは『となりのトトロ』と同等にシンプルでわかりやすいけど、裏にひそむテーマ性はそこそこ深みもあります。魔女の修行で街に出てきたキキが生活のために「魔女の宅急便」で稼ごうと決心しますが、どんな仕事にも困難はつきもので失敗しながら成長していきます。

プライベート面では、トンボという男の子がしつこくアプローチしてくるので最初はウザったく思ってますが、だんだん素直に受け入れられるようになります。トンボのやってることは、私的にも少し強引すぎる気はしますが、キキもトンボの友人に嫉妬する程度には意識してたのだと思います。

キキが魔法のほうきで飛べなくなった理由は、嫉妬心や思春期特有のスランプや、森の絵描きウルスラが言うような大人になるにつれての心のもやもやのような抽象的なものだと感じます。ウルスラが急に絵を描けなくなったのと似た現象なのでしょう。ジジが話せなくなったのは、ジジが恋したからか、キキが聞く魔法を使えなくなったからか不明です。

親から独立して「自活」するのもテーマの1つです。最初の資金はもらってるので、まずはそれを使い切らないうちに配分し、仕事を見つけて働いて収入を得ていく必要があります。13歳の年齢でそこまで1人でやらせるのは、私達から考えると困難に思えますが、それが魔女として自立するための修行なのでしょう。どんな仕事も1人ではできず「助け合いの大切さ」も教えてくれます。

一見簡単に思えた初仕事でトラブったり、その時も投げ出さずに対処法を考えて乗り切ったり、時間配分を考えたり、ある仕事を達成するために他の仕事を手伝ったり、プライベートのために仕事をおろそかにしなかったり、超簡単な仕事でも報酬はきっちり受け取ったりなど「仕事論の基本」も語られます

ただ、黒猫人形をなくしたり損傷したことを謝罪しなかった?のは微妙な対応です。パイを焼いたおばさんがキキにケーキを焼いたことと、パン屋のおソノさんがトンボへ配達させたことは、キキへのプレゼントとしてはかぶりすぎてる気がしました。

「突風」は物語の転換点になっています。初仕事で黒猫人形を落としたり、森で絵描きのウルスラに出会ったり、飛行船が不時着してトンボと相乗り自転車で見に行ったり、突風で飛ばされた飛行船のロープに捕まったトンボをキキが助けに行ったりと、突風がきっかけで話が大きく動いています。

全体的に起伏も少なく大事件が起こるわけでもないけど、思春期の女の子が親から独立して大人への階段を昇っていく過程や、自立して生活するために仕事して稼ぎながら、気になる異性とも交流していくという応援したくなる成長物語です。ジブリ映画としてではなく、1本の映画として楽しめるのでおすすめです!

映画魔女の宅急便

『魔女の宅急便』おすすめ11ポイント

  • ジブリのファンタジーアニメ映画
  • わかりやすいストーリー
  • 思春期の多感な少女の独立物語
  • 人間と魔女が混在する世界
  • 恋愛未満のガールミーツボーイ
  • 大人になり失うもの得るもの
  • 働いて収入得て生活する大変さ
  • どんな仕事も助け合いが大切
  • 田舎町と都会の人々の対比
  • 登場人物たちがみんな優しい
  • 子どもや家族と一緒に楽しめる

『魔女の宅急便』少し残念6ポイント

  • ストーリーが物足りない
  • キキが交通事故を起こしそう
  • ホットケーキとバターは贅沢
  • 黒猫人形の破損を謝罪しない
  • 後半、ジジの声が聞こえない
  • トンボ以外の人でも助けた?

『魔女の宅急便』ネタバレあらすじや解説

田舎町の湖畔で寝そべるキキ(声:高山みなみ)は、父のラジオで「今夜は晴れた満月の夜になる」と聞き、その夜に出発することに決めたと母コキリ(信沢三恵子)に話します。魔女の血を継ぐ13歳の女の子は、満月の晩に魔女のいない町へ旅立ち定住して修行するのがしきたりで、母もこの町へやってきたのです。

父からラジオをもらい、母からは古いほうきをもらって自作のは置いていき、近所の人々や友だちに祝福され見送られながら、キキが話せる黒猫のジジ(佐久間レイ)と共に魔法のほうきに乗って旅立ちます。最初はあやうい飛行ですが、慣れたころに先輩魔女に出会い、占いが上手でもうすぐ親元へ帰ると話されます。

天気予報ははずれて大雨が降ってくると、キキは停車中の貨物列車のわらの中で眠ります。起きると列車は海の見える街へ向かい走ってて、キキはその街に魔女がいないことを確認して住もうと思いますが、調子にのりすぎて交通事故をまねきそうになったり、大きな街の人々の反応が冷たかったりして落胆します。

警察に尋問されてる時、トンボ(山口勝平)という少年が助けてくれますが、その後も付いてくるのでキキは飛んで逃げます。コリコの街の高い場所から海をながめていると、グーチョキパン店の妊婦のおソノ(戸田恵子)さんが、客の忘れ物のおしゃぶりを届けようとするのを見て、代わりに飛んで届けてやります。

キキはパン屋のおかみのおソノさんに気に入られ、店を手伝う代わりに2階の部屋と朝食と電話代を免除してもらい居候することになり、空飛ぶ魔法のほうきを活かして「魔女の宅急便」を始めます。生活用品を買いこんだキキが戻ると、最初の客マキに、おいへの誕生日プレゼントの黒猫人形の配達を頼まれます。

さっそく配達するキキですが、突風により黒猫人形を落としてしまい探す間、ジジに人形のふりをしてもらいます。キキは黒猫人形を森の小屋に住むウルスラ(高山みなみ)から返してもらい、小屋の掃除と引き換えに破れた人形を縫い直してもらいます。ジジは老犬ジェフに助けられ、無事に人形と取り替えられます。

店番をしながら退屈するキキは2つの配達依頼と、トンボからのパーティーの招待状を受取ります。無事に重い荷物を預けたキキは、2軒めでニシンのパイの窯焼きを手伝ってそれを届けに行く時に大雨に降られてしまい、しかも届け先では歓迎されず、トンボのパーティーにも間に合わず、ベッドでふさぎ込みます。

翌朝、キキは熱で寝こみますが、おソノさんの料理などで回復します。復帰最初の仕事をおソノさんが持ってきてくれ、近くなので料金は不要というキキにおソノさんは「仕事は仕事だから」ときっちりお金を渡します。マキの飼い猫リリーと仲良くしてるジジはそのままにしておいて、キキは歩いて配達へ出かけます。

配達先のコポリとはトンボの本名で、おソノさんのおせっかいだとわかります。トンボはキキにパーティーで完成祝いした人力飛行機の機関部を見せ、海岸に不時着した飛行船を見に行こうと誘います。自転車の2人乗りや墜落で笑いあい距離を縮めるが、トンボの女友達に嫉妬したキキは飛行船も見ず1人で帰宅します。

ベッドでいじけて1人で夕食を食べてると、ジジが遅れてやってきますが普通の猫のようにニャーニャー鳴くだけです。ジジと話せなくなったキキは、魔法のほうきで空を飛ぶこともできなくなり悩みます。不時着した飛行船のテスト飛行に乗せてもらったトンボが電話をかけてきますが、キキは話さず切ります。

『魔女の宅急便』ネタバレ結末やラストシーン

そんな時、森の絵描きウルスラが訪ねて来て、飛べなくなったキキの話を聞いて一緒に森の小屋へ行くことになります。ウルスラはキキをモデルに絵を描きます。ウルスラも絵を描くのが大好きだったのに、ある日自分の絵が誰かのマネであると気づき描けなくなり、もがき気分転換しながらまた書き始めたそうです。

翌朝、以前パイを焼いた家の老婦人から仕事の依頼を受けて訪ねると、キキ宛のケーキを受け取り涙します。そこのTVで、飛行中の飛行船が突風にあおられ飛んでいったと伝えられるのを見たキキは、ロープにトンボがぶら下がってるのを見つけてあわてて助けに行き、街のおじさんからデッキブラシを借ります。

キキの言うことを聞いてくれないデッキブラシで、思うようには飛べませんが飛行船に近づきます。飛行船は時計台にぶつかりエアーが抜けますがバランスは保ちます。しかしロープにぶら下がるトンボは握力の限界で落ちそうで、キキが近づき手をつなごうとするけど上手くいかず、町民やTV視聴者は応援します。

トンボが力尽きてロープを離して落下していくと、キキはあわてて下へ飛びキャッチし、2人でトランポリンの上へ無事降ります。キキはインタビューを受けて一躍コリコ街の有名人になります。その後も人力飛行機で飛ぶトンボの横を、魔法のほうきで飛んだりして親密度を深めていきます。

黒猫ジジはリリーとの間に子猫をもうけるが、キキと話せる姿は確認できません。ただ、キキには聞こえてる可能性はあります。トンボはグーチョキパン店に魔女の宅急便の看板を設置してくれ、キキは仕事もしっかりこなします。故郷の両親に「落ちこむこともあるけど、私この街が大好きです」と手紙を送付します。

続編前作や関連映画は、スタジオジブリ映画一覧もご参考に。

『魔女の宅急便』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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