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ディズニー映画『ボルト』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?敵は存在する?犬映画

ボルト 映画/ドラマ

ディズニーアニメ映画。スーパーヒーロー犬として悪と戦うTV番組と現実の区別がついてない犬ボルトは、ペニーを救うために猫やハムスターの仲間とアメリカ横断を目指すのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題ボルト
日本公開日2009/8/1 [予告] 上映時間:96分
製作国アメリカ
原題/英題Bolt
監督・キャストクリス・ウィリアムズ、バイロン・ハワード
キャスト
出演者
ジョン・トラボルタ、マイリー・サイラス、マルコム・マクダウェル
映倫区分日本:G(年齢制限なし) USA:PG
配給/製作
(画像出典)
Walt Disney Studios Motion Pictures/ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
日本興行収入16.5億円(興行収入ランキング
世界興行収入3.0億USドル [出典]
製作費1.5億USドル
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.25更新)
73私の評価は含まず)
シリーズ
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ネタバレ感想『ボルト』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

ディズニー犬映画『ボルト』ネタバレ感想と考察

ディズニーのアニメ映画は低迷してたが、ピクサー買収により生まれ変わり、新生ディズニーの第一弾として『ボルト』が公開されました。『トイ・ストーリー』を感じさせる部分が多いけど、実在の動物が次々に登場するので、その特徴の描き方などに感心させられ笑ってしまいます

ストーリーはシンプルですが、冒頭のSFアクション戦闘が、まるで違う映画をもう1本見てるように満足感を与えてくれます。しかもただの劇中劇というわけではなく、その後のボルトの冒険や成長や結末までにも関わってきて伏線回収も見事!

この映画のおすすめ7ポイント

少し残念つっこみどころ4ポイント

ボルト 映画/ドラマ

『ボルト』ネタバレあらすじや感想

冒頭の動物保護施設のゲージ内で、他の犬とは違ってニンジンのおもちゃに夢中になってる白犬がかわいいです。その白いシェパード犬を、少女ペニーが引き取ります。白犬はボルトと名付けられて、舞台は5年後になります。

ボルトは改造されてスーパー犬となり、ペニーを守りながら悪の組織と戦う日々をおくっています。車より速く走り、金網は破り、目から光線を出し、スーパーボイスで多くの敵を一気に壊滅させることができます。私は夢だと思いましたが、TVドラマの撮影でした。見応え十分で楽しめます。

ペニーのマネージャーや製作陣は、ボルトにそれが現実だと信じこませています。でも目から光線なんてCG処理だから本人には見えないし、ジャンプ力も本人にはわかるし、台本どおり動くとは限らないし、ノーカットは無理など、つっこみどころは満載ですが、視聴者もその設定を「信じる」しかないんです。

ある日の撮影でペニーが悪の軍団にさらわれてしまい、それを助けるためにボルトは部屋を飛び出します。しかしダンボールに閉じ込められて、ニューヨークまで運ばれます。逃げ出したボルトはスーパーパワーを使えなくて、金網に衝突し、鉄棒も曲げられません。中二病をこじらせた状態ですね(笑)

そこでハトの登場です。そのとぼけ具合、首の動かし方、時間が止まる感じ、意味ない会話など、実際のハトを連想させるような素晴らしい描き方で、とてもかわいく思えました。こちらが急いでいても、おかまいなしでトコトコ歩いてつつく姿が再現されています。ボルトも少しいらだちますが、何かと助けられます。

ボルトがハトに悪の軍団とつながりのある猫を探してると言うと、ハトにすれば悪役の猫ミトンズのもとに連れて行きます。損得のみで動きそうなハトの報復ですね。現実的なミトンズは、夢の世界で生きてきたボルトとは対照的なキャラです。人間に捨てられたため、ペニーに会いに行こうとするボルトに否定的です。

最初は意見が衝突するたびに、好戦的なボルトがゴリ押しします。そしてTV大好きのハムスターのライノは、スーパーヒーロー犬ボルトの大ファンで、彼自身もスーパーポジティブで、ボルトがスーパーパワーを持つと信じています。一方で現実も直視できてるので、一番バランス取れたキャラなのかもしれません。

3匹は車のタダ乗りなどで、ニューヨークからハリウッドまでアメリカ横断を目指します。電車に飛び移ろうとして命の危険を感じたミトンズは、ボルトにスーパーパワーなど存在しないことを突きつけます。ボルトは落胆して野良動物駆除につかまりますが、ハムスターのライノのボルトへの崇拝と活躍により切り抜けます。

ミトンズはボルトのことを気に入り、人間がかわいいと思う犬のしぐさ、車窓から風を受けたり、外を無邪気に走り回る楽しさなど、普通の犬としての喜びを教えてくれます。そして一緒に住むスペースまで用意してくれ、そこでずっと楽しく過ごそうと提案します。しかしボルトはペニーの方を選びます。

いつの間にかミトンズがボルトをそんなに好きになってたとは驚きました。ラスベガス?で用意したボルトの住まいにはクッションまで敷いてるので、どれだけ気に入っているかがわかります。だからそのプロポーズ(笑)を断られた時はショックだった思います。

ハムスターのライノは、ひたすらポジティブな、ディズニー映画ではおきまりの助言キャラです。『アナと雪の女王』のトナカイのスヴェンや『プリンセスと魔法のキス』のホタルのレイも好みです。ライノの積極性は、ハムスターの知能レベルも思わせるけど、彼がいなければボルトは前へ進めなかっただろうから重要な役割を果たします。

ディズニー映画『ボルト』ネタバレ結末ラスト

1匹だけでハリウッドに到着したボルトは、またしても鳩に出会います。製作陣の鳩好きがわかります。鳩はボルトのTVドラマでエイリアンのネタをすすめてきます。鳩に道案内してもらい、撮影スタジオへ乗り込んだボルトは、ペニーが他の白犬を抱きしめてるのを見てショックを受けます。

しかしそれは撮影のためで、本当はペニーはボルトがいなくなってさみしいのです。そのことを察したミトンズは、ボルトに告げます。それにしてもミトンズとライノの到着が早すぎるのは驚きました。ボルトがぐずぐず考えてて、ハトと話し込んだりしてる間に追いついたんでしょうか。

2代目ボルトの白犬は、撮影をこわがって、火を倒してしまい、それがもとでスタジオ内が火事になります。火を使うスタジオならすぐ消せる設備も用意してるはずですが、なぜか消防が来るまでに大火事になり、ペニーは閉じ込められてしまいます。そこへボルトが助けに行きますが、スーパーパワーはないので万事休すです。

ボルトは鉄棒も曲げられず「ワン」と吠えるしかできません。しかしそこで奇跡が起きます。換気口へ向けて何度も「スーパーボイス」を発すると、外の消防隊員が聞きつけて、火に巻き込まれそうなペニーとボルトを見つけて救出に成功します。スーパーボイスはペニーを救けたんです。ジーンとくる名シーンです。

救急車で運ばれるペニーにつきそう母親は、この救出劇すらネタにしようとするマネージャーを突き飛ばします。そして病院へ。次の場面では、包帯を取った少女がペニーとは別人の顔に整形して、白犬と一緒に逃げるところを、エイリアンの宇宙船がキャッチして去っていきます。

そのTVドラマを見てたハムスターのライノは「子どもだましだな」と言って、猫のミトンズ、ボルト、ペニーと一緒に仲良く暮らしています。ペニーが出演をやめたために、他の子役と白犬を使って最終回となったのでしょうか。ボルトは普通の犬のように外で走り回って遊んで、本当に幸せそうです。

それを見守るハトたち。ボルトのことはすっかり忘れてるようです。ところで、エイリアンのネタはハトが提案したのが採用されたわけですが、人間はハト語をわかるはずもないので偶然です。知能の低そうなハトを小馬鹿にしてたら、なんとドラマスタッフの知能も同レベルだったというオチです。

『ボルト』の見どころは、ハムスターのライノとハトだと言っても過言じゃないかも。結末としてボルトは幸せになって良かったのですが、何の罪もない2代目ボルトも、ぜひ幸せになってほしいです。

ピクサーに逆買収されたような新生ディズニーの今後が楽しみになるような傑作アニメ映画です。ストーリーはシンプルですが、登場キャラの誰かを気にしながら見ると楽しさが倍増します。ぜひ1度は観ることをおすすめしたいです!

私の評価 72/100(60が平均)

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