『ゴーストバスターズ/フローズンサマー』感想ネタバレ解説/結末は?謎の男の正体は古代の…
ゴーストバスターズ5作目。『アフターライフ』の続編。真夏のニューヨークが突然 氷におおわれ、ゴーストバスターズは史上最強のゴーストに苦戦するが…。謎の骨董品の秘密は?敵の倒し方は?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ゴーストバスターズ フローズン・サマー |
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日本公開日 | 2024/3/29 [予告] 上映時間:115分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Ghostbusters: Frozen Empire |
監督・キャスト | ギル・キーナン[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | ソニー・ピクチャーズ・リリーシング |
日本興行収入 | 4.6億円 (興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 2.0億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.9.1更新) 65(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | ゴーストバスターズ一覧 前作『ゴーストバスターズ アフターライフ』4.1億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- フィービー・スペングラー(マッケナ・グレイス。上白石萌歌)初代バスターズのイゴン博士の孫
- トレヴァー・スペングラー(フィン・ウルフハード。梶裕貴)フィービーの兄
- メロディ(エミリー・アリン・リンド。本田真凜)少女ゴースト
- ナディーム(クメイル・ナンジアニ)謎の男。祖母の遺品をレイに持ち込む
- ゲイリー・グルーバーソン(ポール・ラッド。木内秀信)元教師。キャリーの恋人
- キャリー・スペングラー(キャリー・クーン。朴璐美)フィービーたちの母親
- ポッドキャスト(ローガン・キム。高山みなみ)フィービーの友人。レイモンドの書店で働く
- レイモンド・スタンツ博士(ダン・エイクロイド。玄田哲章)初代バスターズのリーダー。オカルト書店経営
- ラッキー・ドミンゴ(セレステ・オコナー。日笠陽子)トレヴァーの恋人
- ピーター・ヴェンクマン博士(ビル・マーレイ。安原義人)初代バスターズ一員
- ウィンストン・ゼドモア博士(アーニー・ハドソン。菅原正志)初代バスターズに志願。現在は事業家
- ジャニーン・メルニッツ(アニー・ポッツ。安達忍)初代ゴーストバスターズ受付嬢
- ウォルター・ペック(ウィリアム・アザートン。森田順平)市長。環境局時代からGBに敵意
ネタバレ感想『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
原作は人気漫画?監督とキャストは?
映画『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』はゴーストバスターズ・シリーズ5作目で、前作『ゴーストバスターズ アフターライフ』の続編です。
監督のギル・キーナンは、CGアニメーション映画『モンスター・ハウス』(2006)でアカデミー賞などにノミネート。脚本のジェイソン・ライトマンは『ゴーストバスターズ』1と2作目のアイヴァン・ライトマン監督の息子です。
主演のマッケナ・グレイスは『アナベル 死霊博物館』『キャプテンマーベル』等に、フィン・ウルフハードは『IT イット THE END それが見えたら、終わり。』等に、ポール・ラッドは『アントマン&ワスプ クアントマニア』等に最近出演。
他、キャリー・クーン、クメイル・ナンジアニ、ダン・エイクロイド、ビル・マーレイ、アニー・ポッツ、 アーニー・ハドソン等も出演。日本語吹き替え声優として、上白石萌歌、本田真凜も参加。
前作までの簡単あらすじ
1-3作目の簡単あらすじは、ゴーストバスターズ一覧にて!
(前作)シングルマザーのキャリーは、息子トレヴァー(フィン・ウルフハード)と科学オタク娘フィービー(マッケナ・グレイス)と一緒に都会から亡き祖父の農場へ引越し。フィービーは祖父がゴーストバスターズだったと知ります。
教師のミスで幽霊が解き放たれます。フィービー達は旧バスターズの車や道具で捕獲するが、街破壊して留置所へ。亡き祖父イゴンが友人を捨てて封印し続けた破壊神ゴーザは、門と鍵の神が復活させます。フィービー達は封印を試みます。
しかし敵のパワーに敗北。そこへ初代ゴーストバスターズのピーター、レイモンド、ウィンストンと、亡きイゴンの幽霊が助けに来て無事に封印。幽霊イゴンは、孫を見て娘と抱きあい成仏。
ミッドクレジットシーンで、ピーター(ビル・マーレイ)が妻?ディナ・バレット(シガニー・ウィーバー)とESPテスト。エンドロール後、イゴンの幸運コインを持つジャニーンと、富豪になったウィンストンはゴーストバスターズ復活を計画?。格納庫の赤ランプが点灯。
詳細は『ゴーストバスターズ アフターライフ』で。
新生ゴーストバスターズの基地はどこ?
キャリーは、科学オタク娘フィービー・スペングラー(マッケナ・グレイス)と息子トレヴァー(フィン・ウルフハード)と恋人ゲイリー(ポール・ラッド)と共にドライブ。ゴーストドラゴンを見つけ、4人で協力しゴーストトラップに封印。
しかし街を破壊した4人は、市長(旧作でGBの天敵だった環境保護局 部長)から警告され、未成年15歳のフィービーの仕事は禁止に。前作ラストで、ウィンストンが初代基地の旧消防署を購入し、フィービー達の住まいにもなってます。
捕獲したゴーストは保管庫ヘ。しかし収容しすぎて崩壊寸前。ウィンストンの研究所の新しい保管庫では「物に憑依したゴースト」も分離保管できます。レイ・スタンツ博士(ダン・エイクロイド)とポッドキャストが集めた呪われた物も処理。
生物からの分離は調整中とのこと(伏線)。レイの店で、謎の男ナディームが「真鍮/しんちゅう製メソアラビア文字の球体=ゴーストオーブ」を売ります。仕事できず退屈なフィービーは、公園でチェスの強い少女幽霊メロディと親しくなります。
以上が序盤あらすじ。冒頭は古代の氷の神の言葉ではじまります。そして騒がしいスペングラー家によるゴーストドラゴン捕獲作戦では、連携しながらも危うい疑似家族ぶりにハラハラ。「義理の教師」ゲイリーが「父になる」物語でもあります。
そして未成年のフィービーは「学業に専念する」ことになり、高齢の初代ゴーストバスターズ達は「できる役割を探す」という「世代交代の物語」も描かれます。
初代は科学者がゴーストを捕獲するという実行役も兼ねてましたが、現代的な専門性重視で考えると、科学班と実行部隊は別にすべき。そういう意味で、ウィンストンが組織した研究所は理にかなってます。人数は少なすぎるけど。
謎の男の正体は?ガラッカの能力とは?
真鍮球体をイオン分離器にかけると、研究所内の装置が凍りつき、保管された一部のゴーストが放たれました。ナディームの家を訪ねると、祖母が残した部屋が真鍮製で防音と判明。その理由は、球体内の何者かの言葉がもれないようにとのこと。
図書館で調べるフィービー達は、球体には「邪神ガラッカ」が封印されてると知ります。太古の昔に暗躍したガラッカは「ファイヤーマスター」により2本の角を折られオーブに封印されました。ナディームも祖母もファイヤーマスターの子孫です。
ガラッカは「絶対零度=デス・チル」と、失われし言葉でゴーストを操れる能力を有するため防音で保管されたのです。邪神封印に関わる呪文を記録した筒を見つけるが、研究所から逃げてた「無機物に取りつくポゼッサー」に奪われます。
フィービーはECTO1車のプロトンパックで捕獲を試みるが、ライオン像を破壊し警察ざたに。落胆のフィービーは幽霊メロディに触れたいため、研究所の分離器で幽体離脱し一時的にゴーストに。しかしメロディに裏切られ…
以上が中盤あらすじ。真鍮オーブを持ち込んだナディームの正体には驚き。新ゴーストバスターズに、初代も加わり、さらに古代のゴーストバスターズ「ファイヤーマスター」まで現れるとは。しかもシリーズ初?の超能力者ですね!
邪神ガラッカの復活までの過程は、ロジックの積み重ねでややわかりにくいが個人的には好み。今までのシリーズ作は適当にコメディでごまかしてた部分が多くて不満だったので…。幽霊メロディ役の女優は初めて認識したが魅力的でした。
結末は?敵の真の目的は?封印方法は?
ゴーストだけをあやつれるガラッカが「復活の呪文」をゴーストのフィービーに唱えさせると、フィービーの肉体も詠唱。邪神ガラッカの真の目的は「生身の人間に呪文を唱えさせ復活すること」。ラッキーが阻止を狙うがプロトンパックは効かず、NYは凍ります。
ガラッカは2本の角を取り戻し、保管庫のゴーストを解放し「氷の帝国=Frozen Empire(原題)」を目指します。新旧ゴーストバスターズがプロトンパックで捕獲を試みるが無駄。しかしフィービーの真鍮メッキ加工プロトンパックは効果あり。
ファイヤーマスターとして発火能力=パイロキネシスを覚醒したナディームも加勢するがライターが油切れ。そこへ幽霊メロディが現れマッチの火を提供。スペングラー家とゲイリーもフィービーを支えガラッカを捕獲するが、ポッドキャストのドローン型ゴーストトラップでは封印できず。
初代ゴーストバスターズのレイ、ゼド、ヴェンクマン、ジャニーンが保管庫にガラッカを封印し決着。メロディも成仏。フィービーに父と呼ばれたゲイリーは大喜び。市長はゴーストバスターズの活躍を認め、逃げたゴースト退治が始まります。
主要クレジット後のミッドクレジットシーンでは、ミニマシュマロマン達がタンクローリーを奪います。
以上がラストまでのネタバレあらすじです。ついに邪神ガラッカが復活。従来のプロトンパックは凍らされてしまうため役に立ちません。真鍮メッキのプロトンパックは効いたが、ビーム粒子に違いがあるから?理由はいまいちわからず…
ナディームがビームの方向を変えてファイヤーマスターに目覚めますが、その時ピザに憑依したポゼッサーはなんと緑のスライマーに喰われてしまいます。メロディが火事で亡くなったことの伏線回収として、マッチの火を提供したのは見事!
戦いではあまり役立たなかった初代ゴーストバスターズが、保管庫をゴーストトラップにしたのも役割としては素晴らしかったが、さすがにそろそろ引退してもいいのでは?と思ってしまいます。
映画『ゴーストバスターズ5 フローズン・サマー』ネタバレ感想と私の評価
ゴーストバスターズ・シリーズに愛着はないが、ストの影響などでハリウッド大作映画が少ないため洋画成分を補充する意味もかね、前作もそこそこ楽しめたゴーストバスターズ新作も期待してました。
結論から言うと、本作『ゴーストバスターズ フローズン・サマー』はシリーズでは一番好き。まずコメディ色がやや薄くなったことに加え、敵の計画の進め方や、GBの戦い方がかなりロジカルに構築されており現代的なスピード感もあります。
登場キャラでは、フィービーのマッケナ・グレイスと、ゲイリーのポール・ラッドだけでなく、ナディームのクメイル・ナンジアニ、メロディのエミリー・アリン・リンドも期待以上にいい演技してました。初代オリメンはやや浮いてた感あるが…
肝心の戦闘シーンは、いつものゴーストバスターズの域を出ず「プロトンパックをかついでれば どうにかなる」という図はそろそろ飽きてきたかも…。その意味でファイヤーマスターや幽霊メロディの加勢は新鮮。
もし続編あるなら世代交代やテーマ性も重要だが、マンネリ化した戦い方に何か変化がないと新時代につながるコンテンツとしては厳しいのかなと思ってます。とはいえ、楽しいだけの洋画大作も必要なので続編も期待!
私の評価 67/100(60が平均)
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