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ジブリ映画『ハウルの動く城』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?荒地の魔女の正体は?

(興収/評価は随時)
ハウルの動く城 映画/ドラマ

ジブリ映画。18歳のソフィーは魔法で老婆にされハウルの動く城で暮らし始めます。やがて戦争がはじまり、魔法使いサリマンが弟子ハウルに協力を求めてくるのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題ハウルの動く城
日本公開日2004/11/20 [予告] 上映時間:119分
監督・キャスト宮崎駿
キャスト
出演者
倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、大泉洋、大塚明夫、原田大二郎、加藤治子
配給/製作
(画像出典)
東宝/スタジオジブリ
日本興行収入196.0億円(年間1位 / 歴代9位
世界興行収入2.3億USドル [出典]
製作費24億円
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
79私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
ジブリ映画一覧

ネタバレ感想『ハウルの動く城』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

ジブリ映画『ハウルの動く城』ネタバレ感想や解説

宮崎駿が監督したスタジオジブリ製作の映画です。魔法と少女のファンタジーはジブリの得意分野です。原作はイギリスのダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説『魔法使いハウルと火の悪魔』ですが戦争描写などはオリジナルです。

ジブリでは定番ですが、プロの声優ではなく、俳優などが声をあてています。私はソフィーの18歳の時の声(倍賞千恵子)に違和感があった以外は、問題なく聞き取れました。当時賛否のあったキムタクこと木村拓哉さんのハウルの声も問題なかったです。

登場キャラクターは特徴的でいずれも好みですが、特に炎の悪魔カルシファーや、老人に化けた時のマルクルはかわいいと感じます。荒れ地の魔女には最後まで気が抜けませんが、恋敵ソフィーの優しさに屈服した時はかわいそうでした。

最初見た直後は『千と千尋の神隠し以来のワクワク感でした。しかし内容について考えたり、2回目以降に観た時には複数のメッセージに気づいて「かなり難解な映画」だと思いました。それでも面白く仕上がってるのは宮崎駿の力量ですね。

難解な映画だと感じないのは、ソフィーの視点で見ていけるからだと思います。ハウル、カルシファー、荒地の魔女、サリマン、かかしのカブなどはそれぞれに表と裏の顔や思惑がありますが、ソフィーだけは目の前のミッションをこなしてるだけです。

その結果として、ソフィーは過去のハウルに影響を与え、ハウルがそれ以降に会ったカルシファー、荒地の魔女、サリマンにも間接的に影響を与えます。最初にハウルがソフィーを助けた時の「探したよ」は大きな伏線ですが、気づく人は少ない気がします。

しかしこの映画の本質的な楽しみ方は、そんな細かい部分を気にしないことだと思います。魔法使いどおしの戦いにまきこまれたソフィーが、ハウルに恋して自信を取り戻していくストーリーとして観れば、最高にオススメできるファンタジー映画です!

『ハウルの動く城』14の疑問と考察・解説

本作の疑問と考察や解説です。一部、原作小説にしか描かれていない部分や私の妄想も含みます。

ハウルの動く城のテーマとは?

ストーリーの大枠は「運命の恋愛」を描いてますが、他にも細かいメッセージ「戦争の悲惨さ」「人は外見ではなく考え方しだい」「劣等感にしばられず自信を持とう」「誰にでも思いやりを持って接しよう」「家族になろう」などでしょうか。

ハウルは本当に人間の心臓を奪ってたのか?

あれだけ戦争を嫌ってるので、他人の心臓を奪うとは思えません。カルシファーに「心臓」を与えて「心」や「理性」まで喪失したハウルは恋愛もうまくできなくなり、多くの女性の「心(ハート)」を奪ってしまい、それが「心臓を奪った」と表現されたのかも。

ハウルの動く城 映画/ドラマ

荒地の魔女の正体は?

荒地の魔女はハウルをしつこく追い回し、その心臓(心)を求めてたことから、ハウルの元カノの1人でストーカーだと推測できます。しかしハウルは「心」がなくてすぐ浮気するので、彼の「心」を独り占めしたかったのかも。

荒地の魔女がソフィーに魔法をかけた理由は?

ハウルの「新しい彼女」への嫉妬心と、ハウルを探す手がかりを得たかったからだと思います。

ハウルが出かける理由?城が動く理由は?

ハウルは、運命の人であるソフィーを探したり、戦争に行くことから逃げたり妨害したりしていました。原作小説では、浮気性のため女性から逃げる目的もあったようです。

ソフィーの魔法はいつ解けた?少女に戻る理由は?

ハウルと城で再会した時、荒地の魔女が老婆になった時、カルシファーとの約束が果たされた時などが考えられます。いずれにしろ、寝てる間やソフィーが自信を持ってる時には少女の姿に戻ることから「劣等感が老婆の姿にしてた」ようにも見えます。

老婆の姿なら「美しいと思われなくて当然」という思い込みから、ソフィーは行動的になれました。劣等感がなくなると少女の姿に戻るので、一種の自己暗示であり、荒地の魔女の魔法は最初から自分の気持ちしだいで解けたのかもしれません。

火の悪魔カルシファーの正体とは?契約とは?

流れ星の子として地上に落ちてきて、ハウルに食べられたことにより心臓を得て生きながらえています。ハウルは当初はカルシファーを救いたかっただけだと思いますが、結果的に強い魔法の力を得ます。それとひきかえに「心臓や心」を喪失します。

強い魔法の力を使いすぎると、本当に「心」を失って魔物になってしまいます。そうなるとカルシファーも都合が悪いようで、何度かハウルに注意します。

サリマンのねらいは?

くわしくはわかりませんが、王をあやつって隣国との戦争に勝利することです。そのために、強い魔力を持つ弟子のハウルにも協力要請します。しかし強い信念や悪意はなかったようで、ラストではあっさり戦争を終結させます。

かかしのカブの正体とは?

「頭がカブ」なのでこう呼ばれます。逆さになってたのをソフィーに救われ、そのお礼としてハウルの動く城をソフィーの所へ導きます。それ以降も何度かソフィーらを救い、自分の体を削ってまで助けた後、ソフィーのキスで魔法が解けます。

その正体は、戦争中の隣国の王子です。サリマンに魔法をかけられたのでしょう。ソフィーに告白するが、ハウルとの仲の良さを見せられて、その場はあきらめるが「ソフィーの心が変わるまで待つ」と行って隣国へ戻り、戦争終結に貢献したと思われます。

犬のヒンの正体とは?

サリマンの使い魔の犬で、ソフィーへのスパイの役割を果たします。ラストでは、ソフィーや動く城の家族の優しさにふれて溶け込んでいきます。もともとサリマンへの忠誠心は薄かった気もします。

ソフィーが城を解体後に復元しようとした理由は?

かなりわかりにくけど、動く城を解体した理由は、城を守るハウルの負担をなくしたかったからだと思います。また復元しようとしたのは、ハウルの所へ行きたかったからです。サリマンの目をあざむく目的もあったかもしれません。

ソフィーがハウルの過去を見れた理由とは?

ご都合主義なタイムリープですが、「これじたいがハウルの魔法だった」とか「ソフィーが強く望んだから見れた」とか「ハウルが渡した魔法の指輪の能力」と解釈できます。

「未来で待ってて!」の意味とは?伏線?

ソフィーは、ハウルがカルシファーと契約したのを見て「未来で待ってて」と言い、ハウルもこれに気づきます。それ以降、ハウルは探し続けて、冒頭で兵士にナンパされてるソフィーを見つけ「探したよ」と言って救います。これが後の伏線になってます。

ソフィーがこう叫んだ意味は「契約で心(心臓)を喪失したハウル」と「自由のなくなったカルシファー」を救う方法を理解したからです。未来から過去の異性に接触して、お互いが意識しはじめる展開は『君の名は。』の方がわかりやすく成功してます。

ソフィーも魔法使いなのか?

原作小説では、ソフィーも「生命をふきこむ」魔法を使える魔法使いですが、映画でははっきり描かれていません。解釈は視聴者にゆだれられてる気がしますが、いずれにしろストーリーに大きな影響は与えません。

私の評価 70/100(60が平均)

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2024新作82、2023年225本鑑賞。好み⇒謎/驚き/社会性/感情動かす/多幸感/演出・ストーリー重視/本格ミステリ/SFファンタジ/ホラー/アニメ/MCU
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