『インディジョーンズと運命のダイヤル』ネタバレ感想解説/5作目結末は?秘宝の力とは?続編は?
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』あらすじ概要
インディジョーンズ5作目。考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズは、秘宝「運命のダイヤル」の争奪戦を、元ナチス科学者と繰り広げることになるのだが…。過去作キャラも登場?インディの生死は?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | インディ・ジョーンズと運命のダイヤル |
日本興行収入 | 26.0億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 3.7億USドル [出典] |
平均評価★★★★★75(私の評価↓は含まず) | |
シリーズ/関連 | インディジョーンズシリーズ |
原題/英題 | Indiana Jones and the Dial of Destiny |
日本公開日 | 2023/6/30 [予告↓]上映時間 154分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ジェームズ・マンゴールド [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・ジャパン/Lucasfilm |
参考/出典 | 公式サイトWiki |
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』予告動画
キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
- 1位ヘレナ・ショウ(フィービー・ウォーラー=ブリッジ。坂本真綾)インディの親友バジルの娘。インディは名付け親
- 2位インディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード。村井國夫)考古学教授かつ冒険家
- 3位ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン。井上和彦)元ナチスの科学者。インディとは過去に因縁
- 4位アルキメデス(ナセル・メマルツィア)紀元前212年シラクサ出身の天才科学者。
- 5位テディ(イーサン・イシドール)ヘレナの相棒のスリ少年
- 6位レナルド(アントニオ・バンデラス。大塚明夫)インディの旧友ダイバー
- バジル・ショウ(トビー・ジョーンズ。佐々木睦)インディと冒険した古い親友。ヘレナの父親
- サラー(ジョン・リス=デイヴィス。宝亀克寿)インディの古くからの友人。聖櫃や聖杯探索の協力者
- マリオン・レイヴンウッド(カレン・アレン)インディの妻。ある事情でインディと別居中
ネタバレ感想『インディジョーンズと運命のダイヤル』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、インディジョーンズシリーズ一覧もご参考に。
前作インディジョーンズ4作目までの簡単あらすじ
1936年、考古学者で冒険家のインディ・ジョーンズは、かつての恋人マリオンとエジプトへ行き、ナチス・ドイツと「聖櫃/アーク」争奪戦を繰り広げるが敗れます。しかし聖櫃を開けたナチス軍は謎の力で全滅。
聖櫃探し前の1935年、インディは女性ウィリーと孤児ショートと共にインドの小さな村にたどり着きます。そこの秘石サンカラ・ストーンが、邪教司祭モラ・ラムに奪われたが、取り戻したインディ達は村の救世主となりました。
1938年、インディは、イエスの聖杯を探してた父が行方不明と聞き、父の助手エルザと捜索。エルザや依頼者ドノバンの裏切りとナチス親衛隊との争奪戦に苦戦。ドノバンとエルザは聖杯に目がくらみ自滅。インディも危うかったが、重傷の父を治しただけで満足し生存。
1957年、共産主義者と疑われ大学を辞職したインディは、謎の少年マットの母が関わるクリスタル・スカルを探すためナスカへ。黄金の都の遺産を得ようとしたソ連軍は扱いきれず死に、UFOが飛び去ります。インディはマリオンと結婚し、2人の子マットは祝福。
映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ネタバレなし感想と評価
過去のインディジョーンズ・シリーズは全てTVや配信で観たことあるが、古い映画のわりに冒険にワクワクでき、歴史知識や頭脳戦で障害を切り抜ける展開は最近の映画も見習うべき点が多いと感じます。
ただし高齢のハリソン・フォードが主人公のままのシリーズ最新作には期待できず、配信待ちも考えました。しかし初週に観て映画館向きの作品だと実感。年齢を感じさせないくらい動けるハリソン・フォードも、充分に魅力的でした。
一方、古き良きハリウッド映画フォーマットの再現が現代にはマッチせず、残念なストーリー展開が多いと感じました。特に敵とのシーソーゲームは1,2度なら楽しめるが3度もあると、さすがに単調さと繰り返しが気になり評価は厳しめです。
今回の宝「運命のダイヤル」とその効果に関しては、完全にリアルさを無視しててツッコミどころ多数だが、過去作のファンタジー度を思い出すと「充分ありえる世界観」であるとは思います。ただし今みると「少し理屈」はほしいとなりますが。
ラストシーンから続編も期待させますが、ハリソン・フォード自身は「これが最後」と名言。しかしこういう発言は守られない(いい意味で)のが慣例なので、今回のが大ヒットすれば続編の制作はありえると思ってます。さてどうなるでしょうか?
運命のダイヤルに関わる者達とは?
1945年、インディ・ジョーンズは「ロンギヌスの槍の矢じり」を奪おうとしてナチスに捕まりました。脱出し、矢を運ぶ列車に飛び乗るが、矢は偽物でした。しかしユルゲン・フォラーから「運命のダイヤル/アンティキティラ」を奪い、相棒バジルと脱出。
現代1969年、インディ・ジョーンズは前作で登場した息子マットを戦争で亡くし、それが原因で妻マリオンとも別居状態。さえない大学教授としても定年退職。そこへ亡きバジルの娘ヘレナが訪ねてくるが「運命のダイヤル」を盗み逃亡。
インディは、ユルゲン・フォラーと組んだCIAに拘束されるが脱出し、ヘレナを追ってモロッコのタンジェへ。オークションから取り戻そうとした運命のダイヤルは、ユルゲン達に奪われます。インディ達はダイヤルの半分を求めエーゲ海へ。
以上が序盤あらすじです。日本ではエヴァンゲリオン・シリーズで広く知られた「ロンギヌスの槍」(ローマ兵ロンギヌスがキリストに致命傷を与え血痕がついた槍)の争奪戦から始まる冒頭は、インディの性格も思い出せる良い導入部。
その栄光時代の後に、現在のインディを見ると落ちぶれ具合いが実感できます。相棒バジルの死は残念だが、若い女性が相棒なのは過去作を継承。冒険よりもお金を優先したり、インディの直感と行動力にひかれていく流れも継承。
無関係な者たちが次々と命を奪われる展開も昔のハリウッド映画ではよくあったが、今の映画で見せられるとさすがに「やりすぎでは?」と感じました。「ナチスならやる」のはわかるが、生々しく見せてくるので感情が追いつかなかったです。
宝はどこに?争奪戦の勝者は誰?
モロッコのカサブランカからギリシャへ飛んだインディ、ヘレナ、スリ少年テディは、旧友レナルド(アントニオ・バンデラス)の船でローマ時代の沈船へダイビング。インディの苦手な蛇に似た大ウナギの大群に囲まれるが宝はゲット。
しかし船はユルゲン達に奪われ船員もレナルドも射殺されます。ヘレナは宝(運命ダイヤルの半分の場所を示す石板)を解読しながらダイナマイトを爆発させインディ達と脱出。石板の重さを疑問に感じ、火をつけるとシチリア島を示しました。
船でイタリアのシチリア島へ行き、ローマ時代の洞窟の三日月が示す穴へ。毒を放つ水を利用した通路を見つけ奥へ。アルキメデスの墓を発見し、遺体が持つ「運命のダイヤルの半分」を入手。しかしユルゲンに奪われ、インディは撃たれます。
以上が中盤あらすじ。世界をまたにかけて宝物を探すために謎を解いていく展開は、古きよきインディ・ジョーンズ映画の真骨頂なので本作でも一番楽しめました♪特に石板や毒風呂を解明する流れは、科学的でアガります。
大ウナギや大ムカデの群れは気持ち悪いが「インディの天敵ヘビへの言及」なので仕方なしですね。グラフィティカ(石板)が残された沈船や、アルキメデスの墓のある洞窟が、現在まで未発見なのはさすがにありえないと思いますが…
主人公が解いた謎を何度も敵に横取りされ捕まる展開も、昔のハリウッド映画の定番ですがさすがに見飽きました。1本の映画の中で、こんなに何度も捕まっては脱出を繰り返すと、敵の無能さと「なぜ主人公格だけ殺さない?」のか雑音になります。
アルキメデスの遺体がはめてた腕時計や、棺に描かれてたドラゴン?飛行機?は後の伏線に。というか「アルキメデスのダイヤル/アンティキティラ」の効果はここで予測できますね。ただ、半導体もない時代に歯車で造った道具なのでツッコミどころですが。
結末は?敵の目的は?インディの生死は?続編は?
ユルゲンは完成した運命のダイヤルで空の「時空の裂け目」を見つけ飛びこみます。ユルゲン達の目的は第二次世界大戦の敗戦前に行き「ナチスを勝利させること」。しかし大陸移動が考慮されておらず、2000年前のシュラクサイ包囲戦の現場に出てしまいます。
飛行機をドラゴンと思ったローマ兵は槍で墜落させます。インディはヘレナに救われ脱出。この時代に残りたいと言うインディは、本物のアルキメデスと感動の対面。しかしヘレナは過去を変えないように、インディを気絶させ連れ帰ります。
アルキメデスから「完成した運命のダイヤル」は取り返したが、ユルゲンの腕時計は彼の時代に置きざり。現代で目覚めたインディは、ヘレナ、テディを見つけ、妻マリオンもいてヨリを戻してキス。最後にトレードマークの帽子を取ります。
以上がラストまでのネタバレあらすじです。ユルゲン達ナチスの目的があまりに普通で逆に斬新でした。というか「運命のダイヤル」の形状や仕組み、敵の目的などには重きを置かず、あくまでも冒険メインに徹したいさぎよさは嫌いじゃないです。
「アルキメデスが未来人に助けてほしかったシラクサ包囲戦の時代」に行き着いた理由は、アルキメデス自身がダイヤルに仕掛けたワナのせいです。つまり大陸移動なども関係なく、必ずこの時代に来るように仕向けられていたのです。
未来から来た飛行機をドラゴンとして退治した話は他映画でも観たことあるほど有名な物語ですね。ドラゴン退治は、キリスト教の聖人ゲオルギオス(ジョージアの国名由来でもある)など数々の伝承でも描かれていて本作アイデアもそれらかも。
古代ギリシアの天才数学者にして発明家のアルキメデスは、考古学を探求し続けてきたインディ・ジョーンズにとっては最も会いたい人物の1人だろうから感動的な対面でした。インディが一番会いたい歴史上の人物は「キリスト」でしょうけど。
ラストは意外性なく終わって少し物足りなかったが、最後に帽子を取ったのは「まだ引退しない」の表明で続編の可能性を感じさせます。もう完結でいい気もするけど、キリスト復活の遺物で息子マットを復活させるとか観たいかも!
続編前作や関連映画は、インディジョーンズシリーズ一覧もご参考に。
『インディジョーンズと運命のダイヤル』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞
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