『インサイドヘッド2』感想ネタバレ解説/ラスト結末は?必要な記憶とは?
感情のヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリが見守ってきた少女ライリーに、高校入学前に新しい感情が芽生えるのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | インサイド・ヘッド2 |
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日本公開日 | 2024/8/1 [予告] 上映時間:96分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Inside Out 2 |
監督・キャスト | ケルシー・マン[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/Walt Disney Pictures、Pixar Animation Studios |
日本興行収入 | 52.7億円 年間6位 |
世界興行収入 | 16.9億USドル [出典] (歴代8位) |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.10.16更新) 79(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | ピクサー映画一覧 前作『インサイド・ヘッド』40.4億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- ライリー(ケンジントン・トールマン。横溝菜帆)中学最後の学年。アイスホッケー部で活躍
- ヨロコビ(エイミー・ポーラー。小清水亜美)ライリーの喜びの感情
- シンパイ(マヤ・ホーク。多部未華子)ライリーの心配の感情
- カナシミ(フィリス・スミス。大竹しのぶ)ライリーの悲しみの感情
- イカリ(ルイス・ブラック。浦山迅)ライリーの怒りの感情
- ハズカシ(ポール・ウォルター・ハウザー。村上(マヂカルラブリー))ライリーの恥ずかしい感情
- ダリィ(アデル・エグザルホプロス。坂本真綾)ライリーの脱力の感情
- イイナー(アヨ・エデビリ。花澤香菜)ライリーのうらやむ感情
- ムカムカ(ライザ・ラピラ。小松由佳)ライリーの不快な感情
- ビビリ(トニー・ヘイル。落合弘治),ライリーの恐怖の感情
- ランス・スレッシュブレード(ヨン・イェ。中村悠一)ライリーが恋してた、日本のTVゲームキャラ。
ネタバレ感想『インサイド・ヘッド2』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
前作『インサイドヘッド』簡単ネタバレあらすじ
アメリカの田舎ミネソタでライリーが生まれ、感情のヨロコビ、カナシミ、すぐ後にイカリ、ムカムカ、ビビリも誕生。11歳の時、父の仕事でサンフランシスコへ引っ越したライリーは、転校先での自己紹介で突然泣き出します。
それは、カナシミが思い出ボールにふれたから。止めようとしたヨロコビとカナシミは長期記憶へ飛ばされます。司令部へ戻るため、ライリーの幼少期の空想の友達(イマジナリーフレンド)ビンボンに協力してもらいます。
古い記憶がゴミ捨て場に捨てられるのを見たビンボンは落ち込むが自ら犠牲となり、ヨロコビはカナシミが重要と認識し共に司令部へ戻れます。ライリーには喜びと悲しみが混ざった思い出が生まれ、複雑な感情も処理できるように成長。
新しい感情が芽生えた理由は?その役割とは?
ライリーは中学最後のアイスホッケー試合で活躍し、高校の有名コーチに声をかけられ「高校ホッケーチーム入り」を意識し「思春期アラームが発動」して新しい感情シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが生まれました。
ヨロコビ、カナシミ等の基本5感情に加えて、新しい4つの感情は誰もが大人になるにつれ、複雑な感情を持つために必要となります。今回はまだ出番がなかったが、アラサーくらいから?「ナツカシ」ばあちゃんも登場するようです。
『インサイドヘッド2』新旧の感情は親しくなれる?
子どもの頃は楽しいことを求め「喜び」がリーダーとして活躍できたが、成長すると将来を予測して「心配」する能力も必要となるため、シンパイの重要性が高まります。そこでシンパイは、ヨロコビたち5人を記憶の保管庫へ流します。
しかしただ心配したり、うらやましがったり、ダルいや恥ずかしいと感じたりするだけでは、気持ちを前進できません。結局はヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカ等の基本感情も必要だとわかり、最後は協力してライリーを過呼吸発作から救います。
ライリーを救うある記憶とは?
ヨロコビたちは、つらい負の記憶を「記憶のはずれ」に捨てて、ライリーには楽しい記憶だけで「いい人のジブンラシサの花」が育つよう管理してました。しかし子どもの頃は楽しければよかったが、成長するにつれ単純ではなくなります。
失敗やつらいなどの負の記憶も、それを繰り返さないために必要な記憶だと判明。それらも人格形成の重要な要素となり「様々なジブンラシサの花」を咲かせ、その全てが「自分らしさ」だと認めることが今回のライリーの成長でした。
エンドロール後のオマケ映像の意味は?秘密の正体は?
エンドクレジット後、ヨロコビが「記憶の保管庫」を開けて「黒い秘密」を出してあげます。そこは、ライリーが奥に追いやった記憶が保管されてる場所です。
黒い秘密の正体は「ラグマットをこがしてしまった」ことでした。第3者が聞くと「何だそんな事か」と思うけど、子どもにとっては隠したい大事件だったのでしょう。ホッケーコーチのノートの盗み読みも、新たな黒い秘密になるのかな。
『インサイドヘッド2』ネタバレあらすじ!ラスト結末は?
中学最後のアイスホッケー試合で活躍したライリーと親友のグレイスとブリーは、高校の有名コーチにホッケー合宿に誘われます。不安と期待で目覚めたライリーの脳内には、新しい感情シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが登場。
しかし親友2人が同じ高校ではないと知ったライリーは高校メンバーと親しくします。中学の友達も大切にしてほしいヨロコビ達5感情は、シンパイ達に記憶の保管庫へ追いやられます。ヨロコビ達は保管庫のブルーフィー&ポーチーらに助けられ脱出。
皮肉で不安定なライリーを救うため、ヨロコビ達はカナシミを司令部へ送るが、ハズカシの助けもむなしく拘束されます。最終試合の前日、心配で支配されたライリーはコーチのノートを盗み見。ヨロコビ達は将来の職業パレード、アイデアの嵐を超え、記憶のはずれで「いい人の花」を取り戻すが司令部へ帰れず。
ポーチーのダイナマイトでなだれを起こし司令部ヘ。シンパイの暴走を止め、負の記憶や「いい人」以外のダメな自分らしさも受け入れるとライリーの発作は止まり新旧の友人ともうまくいきます。ホッケーチームにも選ばれたぽい顔をします。
映画『インサイド・ヘッド2』ネタバレ感想と私の評価
成長とともに新しい感情が芽生えるアイデアは素晴らしいし納得感もあります。感情の分け方と、活躍の少ない感情ができることは前作同様気になったが「心配」して先回りで考えるのは、確かに思春期くらいからなんでしょうね。
「大人になるための感情」が描かれると予想したので、もっと様々な困難や楽しみに出会うのかと期待したが、アイスホッケーキャンプでの出来事だけだったのが少し残念。ヨロコビ達の道中も初冒険の前作の方が新鮮味があり好きかも。
学年が変わるタイミングや部活などで友人を変える流れや、友情と向上心の選択など、自己経験に近い展開があると痛かゆかったり「あるある」と納得してしまいます。心配しすぎたり、逆に心配せず無計画だったりで失敗を重ねて成長するんですよね。
ピクサーのアニメーションは高品質で、繊細で奥が深い脚本も見事。続編あるなら、社会人になったライリーの感情を見たいような見たくないような…。希望を言えば、人によってどの感情がリーダーになるのかも描いてほしいな。
私の評価 70/100(60が平均)
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