『MEG ザ・モンスターズ2』ネタバレ感想解説/結末は?敵の正体は?倒し方は?
『MEG ザ・モンスター』の続編。潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラーは、マリアナ海溝に深海調査で潜り、どう猛な巨大ザメ=メガロドンに遭遇するが、それだけではなく…。最初の犠牲者は?犬は無事?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | MEG ザ・モンスターズ2 |
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日本公開日 | 2023/8/25 [予告] 上映時間:116分 |
製作国 | アメリカ、中国 |
原題/英題 | Meg 2: The Trench |
監督・キャスト | ベン・ウィートリー[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | ワーナーブラザース映画/Gravity Pictures、China Media Capital、di Bonaventura Pictures、Apelles Entertainment、Maeday Productions、Flagship Entertainment Group |
日本興行収入 | 14.5億円 (興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 3.9億USドル [出典] |
製作費 | 1.3億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.14更新) 61(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | アクション/スポーツ/冒険映画一覧 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム。山路和弘)元レスキューチームのリーダー。深海探査へ
- ジウミン(ウー・ジン。加瀬康之)前作スーインの弟。起業した会社の深海探査へ
- DJ(ペイジ・ケネディ)前作同様に遠隔操作プロ。今回はきたえてるようで…
- ジェス(スカイラー・サミュエルズ。花澤香菜)マナワンのオペレーター
- ジェームズ・マックライズ/通称マック(クリフ・カーティス。川島得愛)前作同様にチーフ。テイラーの理解者
- メイイン・ジャン(ソフィア・ツァイ。雨宮天)前作でも登場したスーインの娘
- ヒラリー・ドリスコル(シエンナ・ギロリー。朴璐美)マナワンのスポンサー
ネタバレ感想『MEG ザ・モンスターズ2』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
前作『MEG ザ・モンスター』簡単あらすじ
レスキューチームのリーダーのジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は、原子力潜水艦の救助中に、巨大生物による衝撃で仲間を置き去りにし、非難されてチームを辞めました。
5年後、中国の上海に建設された海洋研究所マナワンで、ジャン博士の主導でマリアナ海溝を調査中、探査艇が浮上できなくなります。タイで暮らすテイラーは、巨大生物と元妻がからむことから、探査艇の救助へ向かいます。
ジャン博士の娘スーインと共に潜ったテイラーは、トシの犠牲で元妻ローリー達を救います。200万年前に絶滅したはずの巨大ザメ・メガロドンのしわざと判明。テイラーはスーインと毒薬でメガロドンを倒すが、さらに巨大な種が出現。
裏切り者だけでなく博士達も死亡。超巨大メガロドンが海水浴客を襲い出し、テイラーとスーインは魚雷を使うが失敗。テイラーがMEGにモリを刺すと、血臭で集まったサメ達がMEGを喰います。テイラーはスーインをバカンスに誘います。
前作後のテイラー達は?MEGを育成?
冒頭、虫を食ったトンボが恐竜トカゲに食われ、それを食ったティラノサウルスは海に入ってしまい、メガロドンに食われます。つまり食物連鎖の頂点にメガロドンことMEGがいたのです。
前作の後、ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は、放射性廃棄物を海へ不法投棄する船を見つけては潜入し、情報を奪って逮捕に結びつけてます。そんなテイラーは、中国の新しい海洋研究所でも働いてます。
前作でテイラーが恋仲になったスーインは死亡し、8歳だった娘メイインは14歳に。亡きジャン博士の息子でスーインの弟でもあるジウミン(ウー・ジン)が、起業した会社で海洋研究所を引き継ぎ、子メガロドンの「ハイチ」を育成してます。
ジウミンはハイチに「来い・行け」を学習させます。深海の水圧に耐えうる潜水艇や潜水スーツも開発し、人類未踏のマリアナ海溝の7000m以上の深海探査に挑みます。潜水艇は、ジウミン隊とテイラー隊の2隻。メイインがもぐりこんでたが探査は継続。
以上が序盤あらすじ。冒頭から「サメ映画」ではなく「恐竜映画」と宣言。内容的にもジュラシックワールドシリーズに似た展開が多いです。しかも下り坂の当シリーズよりも『MEG ザ・モンスターズ2』の方が恐竜映画として楽しめました!
そしてサメ相手だと見られない「格闘アクション」を、本筋とは別だが違法船でたっぷり見せてくれるのもサービス精神!新マナワンでは、成長したメイイン、死去したスーインに驚き。女優リー・ビンビン、最近見てないので心配…
潜水艇とパワードスーツの紹介と、7000mに潜る理由も、説明ぽくならずに簡潔でスムーズ。最近は2時間半超えの映画が増えてるけど、本作『MEG ザ・モンスターズ2』の編集や取捨選択を見習ってほしいかも。
MEGのハイチを手なづけてる(と思ってる)ジウミンと、潜水艇にもぐりこむメイインの自信家かつトラブルメーカーぶりは遺伝を感じるが、物語を盛り上げてはくれます。ハイチは脱出を計画してたので、ジウミンを食わなかったのでしょうね。
海底の敵の正体とは?生身で深海に?
突然、潜水艇は数匹のメガロドン=MEGに襲われたが潜航して逃げ切ります。研究所の厳重な水槽を破壊し海に出たハイチも、数匹と交わり家族を作ろうとしてます。その時、超巨大メガロドンが出現したが、電源オフし助かります。
すると、海底に人工的な採掘ステーションを発見。レアメタルの違法採掘業者は、海溝を爆破して2隻の潜水艇を沈めます。テイラー、メイイン達は新開発の潜水スーツを着て海底を歩き、3km先のステーションを目指します。
途中、ジウミン隊と合流するが、深海生物の攻撃と酸素不足で仲間は減ります。無事にステーションで減圧できたが、マナワン内の裏切り者ジェスが、脱出ポッドを遠隔操作で廃棄。通信を遮断すると、海水を注入されます。
テイラーが水抜きのため、生身で60秒しか耐えられない深海に出ます。採掘業者を倒し、ジウミン、メイイン達と共に脱出。しかし海上研究所は占拠されており、逃げてきたマックとDJと一緒にゴムボートで近くの島へ向かいます。
以上が中盤あらすじ。マリアナ海溝の深海に潜り新生物を調査するのが目的だが、MEGの群れと超巨大MEGまで現れると、逃げるか戦うかの二択に。と思ったが、謎の人工ステーションには意表つかれました。序盤の敵は人間です。
潜水パワードスーツとはいえ海底を3kmも歩いたり、7000mもの深海へ生身で出たり(副鼻腔で呼吸すれば大丈夫って本当?)とあり得ない発想ばかりで驚かされるというか笑いそうになりました。しかしその無謀さこそ、ジェイソン・ステイサム映画の真骨頂ですね!
テイラー、ジウミン、女性隊員は仲間を見捨てそうな場面もあったが互いを信頼して脱出したのが印象的。マナワンでは、前作でも登場したDJがステイサムばりに活躍してたのがよかったです。裏できたえてたという設定で。
結末は?別の脅威の正体とは?続編は?
深海の爆破で水温層が一時的に破壊され、3匹のMEGと巨大ダコ(メガオクトパス)と多数の恐竜トカゲが深海から海へ出て裏切り者ジェスも喰われます。セレブの島ファン・アイランドの海水浴客たちも襲われます。
テイラーは採掘泥棒と戦いながら、爆弾モリ3本とジェットスキーでMEGと対決。2本を使い1匹をしとめます。2匹目には木橋で追いつめられるがサメ口を足で押さえ、ヘリの残骸で突き刺します。ジウミンを襲った巨大ダコは、MEGと戦い餌食に。
裏切り者CEO女性はヘリで恐竜トカゲに喰われます。残り1頭のMEGはジウミンが手なづけたハイチ。「行け」の信号を何度も発するジウミンの目前で、ハイチはイルカを追って沖へ向かいます。ジウミンは絆のおかげと言いはります。客と犬を救ったメイインも無事で、テイラーとジウミン達は浜で乾杯。
以上がラストまでのネタバレあらすじです。多くの海水浴客たちが巻きこまれる展開は前作とかぶってます。というか、テイラー達がそこへ逃げたからMEG達も追ってきたのでしょうけど。その中の恐竜トカゲが深海だけで生きてたのは疑問ですが。
今回はメガロドン以外の巨大生物も登場するだろうと予想したが、わりとベタな巨大ダコでしたね。モササウルスはジュラシックの看板なので使えないが、タコよりは恐竜ぽいのを期待してたんですが。続編があればカメかな…
しかしあれだけ巨大なサメ退治に、爆弾付きとはいえモリ3本背負って立ち向かうジェイソン・ステイサムの神経は絶対におかしいですね(ほめてます)。メガロドンvs巨大ダコの対決もきっちり見せてくれ、モリモリな内容にも満足。
海に解き放たれたMEGハイチは、身ごもってるそうなので、普通の海でメガロドンが繁殖する可能性も。続編があれば、そのハイチの家族たちを深海へ帰す物語になるのでしょうか。もちろん別の巨大生物は期待したいですね!
映画『MEG ザ・モンスターズ2』私の感想と評価
前作は映画館で観てないが、興味なかったサメ映画を面白いと思わせてくれた作品なので、今回は初日に鑑賞!全編ステイサム映画…と思いきや、中国資本の影響か中国人キャストも大活躍。前作の娘も成長しててまた巻きこまれたし。
ストーリーも設定もツッコミどころだらけだが、もはや気にならないくらいの勢いで巨大生物が暴れ、ステイサムのアクションを見せられるので、それほど高くなかった期待値は軽く超えてくれました。予想以上にこれでもか!で夏映画に最適。
どんな兵器よりも、モリかついだ生身のステイサムの方が信頼できる!もはやサメ映画かわからんが、ステイサム映画なのは間違いなし♪食物連鎖の頂点はやはりステイサム…。ウー・ジン、DJ役のペイジ・ケネディもよかったです。
と絶賛のようですが気になったアラは多いので、続編があるならもう少し理論武装してほしいとは思ってます。ハイチの子孫が襲ってくるのか、はたまた人類の味方になるのか、いろいろ考えてしまうので早く発表してほしいかも!
私の評価 70/100(60が平均)
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