青島が登場?『室井慎次 生き続ける者』真犯人の正体は?考察ネタバレ感想ラスト結末は?
警察を辞職し秋田で事件関係者の2人の少年と静かに暮らす室井慎次だったが、殺人鬼・日向真奈美の娘が現れ、近くでは遺体が発見され秋田県警の新城の依頼で捜査協力することになるが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | 室井慎次 生き続ける者 |
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日本公開日 | 2024/11/15 [予告] 上映時間:117分 |
監督・キャスト | 本広克行[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | 東宝/FILM |
日本興行収入 | 5.8億円 興行収入ランキング |
平均評価 平均:100換算 | 73 |
シリーズ 関連作品 | TVドラマ映画化一覧 前作『室井慎次 敗れざる者』15億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- 室井慎次(柳葉敏郎)警察をやめて秋田で被害者・加害者を支援中
- 日向杏/アン(福本莉子)室井を訪ねる女性。猟奇殺人犯・日向真奈美の娘
- 森貴仁/タカ(齋藤潤)室井と暮らす男子高校生。被害者の子
- 柳町凛久/リク(前山くうが・前山こうが)室井と暮らす小学生低学年の少年。加害者の子
- 市毛きぬ(いしだあゆみ)市毛商店の店主
- 新城賢太郎(筧利夫)秋田県警 本部長
- 乃木真守(矢本悠馬)集落の若手警官
- 桜章太郎(松下洸平)警視庁 刑事部 捜査一課
- 石津百男(小沢仁志)石津牧場の主
- 石津紀子(飯島直子)百男の妻
- 長部音松(木場勝己)地区長
- 松本敬子(稲森いずみ)児童相談所・総務班長
- 沖田仁美(真矢ミキ)警察庁 官房審議官
- 日向真奈美(小泉今日子)服役中の連続殺人鬼。杏の母親
- 青島俊作(織田裕二)警視庁の捜査支援分析センター勤務らしいが
ネタバレ感想『室井慎次 生き続ける者』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『室井慎次 生き続ける者』踊る何作目?前作の簡単あらすじ!
映画『室井慎次 生き続ける者』は踊る大捜査線シリーズ8作目で、踊るプロジェクトのスピンオフ4作目、室井慎次の主役映画としては3作目。約1ヶ月前に公開の二部作『室井慎次 敗れざる者』の後編です。
前作あらすじ警察を退職し秋田で暮らす室井慎次(柳葉敏郎)は、被害者の子タカ、加害者の子リクの里親に。家近くで遺体を発見。身元は『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ』の犯人の1人・瀬川吉雄。
同じ頃、日向杏(福本莉子)を迎え入れるが、室井は彼女が猟奇殺人犯として服役中の日向真奈美の娘と見抜きます。杏はタカとリクを操ったりと不審な言動。秋田県警本部長の新城から捜査協力を依頼された室井が帰宅後、車庫が火事に。
車庫の火事の犯人は?日向杏の目的とは?
火事の犯人を怖がる地元民から圧をかけられるが、室井慎次は被害届を提出せず警察ざたにならず。近くの防犯カメラ映像では日向杏が車庫から出てくる姿があったが火をつけた場面はなく、室井は他言しませんでした。
後に放火犯は「わたしが火をつけた」と自白した日向杏と判明。杏は里親に育てられながらも毎月 刑務所の母・日向真奈美(小泉今日子)と面会して「傷つけられる前に傷つけろ」「幸せな室井慎次を不幸にしろ」等の洗脳を受けたようです。
「母しか居場所がなかったから聞くしかなかった」杏に、室井は「ここに居たければずっと居ていい」と。室井は違法だが杏に猟銃を撃たせて怖さを体験させ、母のシンボル「凶器のメス」から解放したりと居場所を作ってやりました。
タカ、リクと一緒になかよく過ごすうちに杏も心を開き放火を白状。室井が抱きしめてやり、はじめて親子のような関係が成立。
出所したリクの父の目的とは?室井のメッセージは?
出所したリクの父親が室井慎次の家を訪れてリクを引き取りに来ると宣言。その日からリクはおねしょしたり、杏にそそのかされて万引きしたりと精神が不安定に。やがて児童相談所は改心した父親にリクを返すよう室井に要求。
「大切に思っても父親にはなれない」と言われた室井は父親に「二度と傷つけるな」と約束させ「もう会わない」と宣言。しかし父親がリクを引き取る目的は「生活保護費アップのため」である可能性が高く、数日後なぐられたリクが室井家に戻ります。
リクは発熱し寝込み、杏たちが看病。連れ戻しに来た父親は秋田犬シンペイを外へ放し、オノを持ちリクに迫るが、杏が撃った猟銃におびえ、駆けつけた警官に逮捕されます。そしてリクはタカや杏とまた一緒に暮らし始めます。
「子どもは悪さしながら成長する」と語る市毛商店のきぬや、「むやみに人を疑うな」と教える室井のそばで暮らすうち、リクも改心して万引きを自ら謝罪してたことが後にわかります。これこそ室井慎次が追求した教育の成果だったのでしょう。
殺人事件の真犯人の正体と動機は?
秋田県警と警視庁との合同捜査本部に犯人から電話があり捜査本部を挑発。室井は犯人に「リーダーはいない」ことを名言させ、かつて すみれ(深津絵里)を撃った国見の声に似てると指摘。
結局、真犯人の正体は18年前にレインボーブリッジ事件で逮捕され最近釈放された1人・国見と判明し、オレオレ詐欺中の現場で一斉検挙。警察庁 官房審議官の沖田(真矢ミキ)の口利きで民間人の室井が国見と話し「家族のことを考えろ」とさとします。
国見は徐々に自白。日向真奈美の信者である国見たちは半分洗脳状態で特殊詐欺や強盗を繰り返したが、仲間割れして国見が瀬川を殺害。日向真奈美の指示で遺体を室井慎次の家近くに埋めました。真奈美は娘も室井家へ向かわせました。
以上は一部刑事の想像も含むが、本作『室井慎次 生き続ける者』での真相と考えていいでしょう。予想以上にシンプルで面白みのない結末だったので物足りなさはあるが、もはや事件解決に影響力も興味もない室井を物語っています。
映画『室井慎次 生き続ける者』室井のラスト結末は?青島で続編?
リクたちを父親から守った室井は、吹雪の中 秋田犬シンペイを探しに出ます。そして室井慎次は見つけた秋田犬に見守られながら死亡。タカ、日向杏、リクは地域の人に支えられながら「室井慎次の家」で暮らし続けます。
タカは東大に合格し警察を目指します。杏は市毛商店でバイト。新城は秋田県警で室井モデル(現場と本部の協調)を実施。最後、室井慎次の家に見慣れたコート姿の男・青島(織田裕二)が訪ねてきて「踊るプロジェクトはつづく」と…
リクの父が秋田犬を逃がした理由が不明で、室井を帰らぬ人にするためにしか思えず納得感なし。家族のような犬を探すとはいえ、子どもたちを放置して逝ってしまった室井は浅はかで無責任だと感じます。レシーバーだけでの生死判明も手抜き感…
ラストで青島こと織田裕二が登場し、踊るプロジェクトの継続が発表されたが、正直もう終わりにした方が過去シリーズをレジェンドに保てるのではと思ってしまうが…でも織田裕二が主演ならまた期待してしまいそう!
映画『室井慎次 生き続ける者』ネタバレ感想と私の評価
前作が現状と事件の始まりだけで終了したので、後編では本格的な捜査と真相解明を期待しながら映画館へ観に行きました。が、期待した警察ドラマはほぼなく、加害者・被害者の家族を再生させるヒューマンドラマで終了。
メッセージは伝わったし日向杏の改心などでは少し泣けたけど、この物語を「踊るプロジェクト」で描く必要性は感じなかったです…。室井慎次には上に昇りつめてもらい、現実では実現不可能な警察組織の改革を見せてもらいたかったですね。
ドラマ制作陣が年老いて刺激的な物語に興味なくなったようにも感じ残念。とはいえ多くの派手な事件を解決した室井が加害者・被害者の子に寄りそい、将来の事件を消滅させる地味な姿や、殺人鬼の娘や地元ヤンキーとの関係性には少し涙。
柳葉敏郎、福本莉子、齋藤潤などの俳優の演技が素晴らしかっただけに鈍重なストーリーは本当に残念。一瞬でもいいから冴えた室井慎次をもう一度見たかったです。青島が登場し続編もありそうだが、もう室井慎次との連携は見られないので期待は半減…
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