『室井慎次 敗れざる者』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?過去の関係者は?
人気ドラマ「踊る大捜査線」スピンオフ2部作の前編。警察を辞職し秋田で子ども達と暮らす室井が他殺事件の第一発見者に。すぐに謎の少女･日向杏も現れ、室井の周囲があわただしくなり…（ネタバレ感想あらすじ↓）
| 映画名/邦題 | 室井慎次 敗れざる者 |
|---|---|
| 日本公開日 | 2024/10/11 [予告] 上映時間:115分 |
| 監督･キャスト | 本広克行［キャスト］ |
| 配給/製作 （画像出典） | 東宝 |
| 日本興行収入 | 公表後すぐ更新（興行収入ランキング） |
| 平均評価 平均:100換算 | 76 |
| シリーズ 関連作品 | TVドラマ映画化一覧 前作『容疑者 室井慎次』38.3億 |
| 参考･出典 | 公式サイトWiki映画館 |
キャラ･ランキング（キャスト/出演者）
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名（キャスト/出演者/声優）
- 室井慎次（柳葉敏郎）警察をやめて秋田で被害者･加害者を支援中
- 日向杏/アン（福本莉子）室井を訪ねる女性。猟奇殺人犯･日向真奈美(小泉今日子)の娘
- 森貴仁/タカ（齋藤潤）室井と暮らす男子高校生。被害者の子
- 柳町凛久/リク（前山くうが・前山こうが）室井と暮らす小学生低学年の少年。加害者の子
- 新城賢太郎（筧利夫）秋田県警 本部長
- 乃木真守（矢本悠馬）集落の若手警官
- 桜章太郎（松下洸平）警視庁 刑事部 捜査一課
- 石津百男（小沢仁志）石津牧場の主
- 石津紀子（飯島直子）百男の妻
- 長部音松（木場勝己）地区長
- 松本敬子（稲森いずみ）児童相談所・総務班長
- 市毛きぬ（いしだあゆみ）市毛商店の店主
- 沖田仁美（真矢ミキ）警察庁 官房審議官
ネタバレ感想『室井慎次 敗れざる者』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を！
『室井慎次 敗れざる者』踊る何作目？監督とキャストは？
映画『室井慎次 敗れざる者』は踊る大捜査線シリーズ7作目で、踊るプロジェクトのスピンオフ3作目、室井慎次の主役映画としては2作目。約1ヶ月後公開の『生き続ける者』との二部作の前編です。
プロデュースの亀山千広、脚本の君塚良一、監督の本広克行は過去の「踊る大捜査線シリーズ」にも関わってきました。本広克行は最近『亜人』『ブレイブ 群青戦記』等も監督。
主演の柳葉敏郎は『天間荘の三姉妹』『シャイロックの子供たち』等、福本莉子は『今夜、世界からこの恋が消えても』『ディア・ファミリー』等に最近出演。
前作『容疑者 室井慎次』ネタバレあらすじ
警視庁 管理官で警視正の室井慎次は逮捕されます。彼が捜査本部長を務めた事件の被疑者･神村巡査が取調べ中に逃亡して死亡し、その母親から刑事告訴されたのです。実は裏には警察庁次長の池神と警視庁副総監の安住による警察庁長官のポスト争いが。
両者に近い弁護士の灰島に追い込まれる室井だが、管理官の沖田や弁護士の大原の尽力で釈放に。室井は大学時代に死別した恋人の件でおどされても調べ続け、神村の交際相手･桜井杏子から話を聞こうとするが灰島弁護士に妨害されます。
池神と安住は手打ちを話しあい、灰島は捜査打切りで告訴取下げを提案するが室井はあきらめず。池神指示で動いた新城が公安を使い、黒木の殺害を依頼した桜井を神村がかばってたと判明し解決。室井は辞職にはならないが広島県警へ降格異動に。
室井慎次のその後は？一緒の子ども達の正体は？
冒頭、室井慎次がたどった経歴がダイジェストで紹介され、湾岸署の青島刑事(織田裕二)なども登場。5年間の「警察庁 組織改革審議委員」で成果を上げられず、青島との約束「本庁と現場捜査員の関係改善」も実現できず、室井は定年前に辞職。
室井は故郷の秋田で古民家に住み、犯罪で母を殺害された男子高校生タカ、別事件の加害者の息子･小学低学年のリクの里親として3人で生活。退職金も利用してそうだがDIYで自給自足を目指し質素に奮闘中。地元民からはいやがらせされてます。
タカは大学進学を思案中だが室井の世話になりっぱなしなので考え中。加害者家族のリクは学校でいじめられてるようで在宅中。3人以外にモフモフ秋田犬のメス「シンペイ」も同居。
発見された遺体の身元は？過去の室井との関係者たち？
室井の家のそばの池のふちで異臭に気づいた犬がいて、室井の指示で地元警官が掘ると2週間経過した遺体が発見されます。その身元は『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の犯人グループの1人･瀬川吉雄。
瀬川は18年間服役して2年前に出所した後、特殊詐欺や強盗として再び犯罪に手をそめてたようです。そんな室井との因縁ある男がなぜここに埋められたのか、誰が犯人なのかは何も明かされずに後編へ持ちこしで残念。
捜査は東京の警視庁からも派遣され湾岸署から捜査一課に転属された緒方薫が室井に状況を説明。沖田(真矢ミキ)が用意したポストを室井が断った後についた新城(筧利夫)秋田県警 本部長は室井を今回の捜査本部に誘います。後に出向いた刑務所でも元所轄の同郷と再会。
謎の女性の正体は？過去事件の関連性は？
室井の周囲がさわがしくなるが、謎の少女が倒れてるのを発見し看病。持ってた手紙から、杏の里親が面倒を室井に押しつけたと判明ししばらく同居することに。杏が作ったオムライスから、室井は杏の正体が日向真奈美の娘かと疑います。
警察時代の知人によると日向真奈美はまだ服役中だが、約16年前に父親不明の娘を出産したとのこと。杏はタカとリクを洗脳して室井との関係を険悪にしようとするが本当の目的は不明なまま。納屋に火をつけ火事にしたのも彼女のしわざか不明。
日向真奈美とは、映画1作目『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』と3作目『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ』で登場した猟奇犯罪者でオムライスが印象的。小泉今日子が怪演したことでも話題になりました。
映画『室井慎次 敗れざる者』ラスト結末は?
秋田県警 本部長の新城の依頼により、瀬川が属する犯罪グループのことをよく知る室井慎次も捜査本部に入ることになります。現職の刑事たちからは、ねたみや尊敬を向けられながらも、自分の近くに埋められた意味を追求する覚悟は感じられます。
同時期にやってきた日向杏や、その母である可能性の高い日向真奈美と殺人事件の関係もあばかれていきそう。室井が捜査本部から家へ戻ると、納屋から火が出て、室井のスーツが燃えていきます。
後編の映像では日向真奈美の姿も映し出され、殺人事件と杏の目的が明らかにされそうです。
映画『室井慎次 敗れざる者』ネタバレ感想と私の評価
『踊る大捜査線』シリーズのドラマや映画はリアルタイムで観てないが、その人気や反響の高さは作品数が物語ってます。特に映画2作目は今だに邦画実写の興行収入No.1記録を抜かれておらずもはや伝説的。ただし織田裕二ありきなんですよね…
今回の『室井慎次 敗れざる者』は織田裕二どころか深津絵里らも出演しておらず、警察ドラマでもなくヒューマンドラマ中心なので過去作ファンでも賛否がわかれそう。前後編は分けずに1作とした方がスピード感もあり楽しめたと思います。
種だけまいて全てが謎のまま終わった本作だけでは評価しづらいが、あえて評価するならかなり物足りなかったかも。家族のヒューマンドラマを描きたいのはわかるが、それを「踊る」でやる必要はないし、青島と約束した室井の伏線回収が一切ないのもつらい…
駄作ではないが、年老いた制作陣による「踊る遺産を使った終活映画」とも感じられ複雑な気分に。俳優・柳葉敏郎のハマり演技はよかったので、全てが明かされる後編『室井慎次 生き続ける者』での巻き返しに期待したいですね！
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