『THE FIRST SLAM DUNK/スラムダンク』感想ネタバレ解説考察/結末は?どの試合?続編は?

『THE FIRST SLAM DUNK』あらすじ概要
1990年代の週刊少年ジャンプ連載『スラムダンク』の新作映画化。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケットボール部の青春と成長が描かれます。主人公は誰?三井エピソードは?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | THE FIRST SLAM DUNK |
日本公開日 | 2022/12/2 [予告↓]上映時間 124分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし) |
映画監督 | 井上雄彦 [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©東映/東映アニメーション、ダンデライオンアニメーションスタジオ |
シリーズ/関連 | ジャンプ原作の映画 |
日本興行収入 | 143.2億円(年間3位) |
世界興行収入 | 1.4億USドル [出典] |
参考/出典 | 公式サイトWiki |
平均評価★★★★★87(私の評価↓は含まず) |
『THE FIRST SLAM DUNK』予告動画
キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- 1位桜木花道(木村昴)不良だったが高校でバスケを始め、高い身体能力で急成長中
- 2位安西先生(宝亀克寿)湘北バスケ部の監督。元全日本代表選手
- 3位流川楓(神尾晋一郎)中学時代からエース。プライドが高くパスは少ない
- 4位沢北: 山王のエースで高校No.1と言われる
- 5位赤木剛憲(三宅健太)湘北バスケ部の主将。通称ゴリ。クセある部員をまとめる
- 6位宮城リョータ(仲村宗悟)背は低いがスピードでボールを運ぶ
- 7位三井寿(笠間淳)エースだったが高1のケガでバスケから離れ不良に。そして復帰
- 8位河田: 山王の選手。大学でも通用すると言われる巨体のセンター
- 9位深津: 山王のキャプテン。固いディフェンス
- 木暮公延(岩崎諒太)赤木と同期。派手さはないが堅実。通称めがね君
- 彩子(瀬戸麻沙美)湘北バスケ部のマネージャー
- 赤城晴子(坂本真綾)ゴリこと赤木の妹。桜木花道を勧誘
- 水戸洋平(小林親弘)桜木の不良仲間だったが、バスケ部の応援に
ネタバレ感想『THE FIRST SLAM DUNK』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ジャンプ原作の映画一覧もご参考に。
SLAM DUNKとは?監督と声優について
原作は、1990年代に集英社「週刊少年ジャンプ」で大人気だった、井上雄彦の漫画『スラムダンク』です。過去にTVアニメ化や数々のオリジナル映画も公開されてます。今回の映画ストーリーが、TVアニメの続編かは公開前日でも不明なまま。
監督・脚本は、著者の井上雅彦です。声優は、過去のTVアニメ版から一新され、一部批判の声もあるようですが、約24年経ってることを考えれば仕方ない気もしますね。それよりも直前までストーリーを隠したことが吉と出るか凶と出るか…。

主人公はリョータ?全国大会?どの試合?
宮城ソータは、沖縄で父が亡くなった後、母と妹と弟を支えます。弟リョータは兄からバスケットボールを教わります。しかし海に出たソータは帰らぬ人に。リョータは、兄ソータの高すぎる壁に負けそうになりながらもバスケを続けます。
現在、バスケの全国大会/インターハイで「神奈川県立 湘北高校」(しょうほく)は、3年連続優勝 2年間無敗の「秋田県立 山王工業高校」(さんのう)と対戦。湘北スタメンは、赤木剛憲/ゴリ、宮城リョータ、三井寿、流川楓、桜木花道。
中学の時、神奈川へ転校した宮城リョータは言葉少ない性格で友達もできず1人でバスケの練習。そこへ、バスケのセンスある少年が現れ、鮮やかな3ポイントシュート。リョータは兄を思い出します。少年は「みっちゃん」と呼ばれます。
以上が序盤のあらすじです。冒頭でリョータの境遇が描かれた時点では「最初から?」と思ったが、湘北メンバーの後に山王メンバーが出てきた時には歓喜で声が出そうでした。「山王戦」だったことで映画館内も少しザワつきましたよ。
私は放映後しばらく後にTVアニメ版から入り、後に原作漫画も読んだのですが「山王戦」が一番好きでした。なぜアニメ版では山王戦を観られないのか不満で待ち続けましたが、ついに待望の映像化!そんな人が多いと思ってます。
原作やテレビアニメ版と大きく違うのは、今回は「宮城リョータの視点で語られる」点です。湘北5人のうちリョータは過去があまり描かれなかったし、山王戦では出番が少なかったキャラなので今回の内容は原作ファンでも新鮮でしょう。
宮城ソータという兄がいた設定も原作・アニメともになかった気がするので、後付けの可能性はあるがキャラの背景がわかる良い追加設定だと感じます。その亡き兄と、先輩の三井を重ねるシーンもしつこさはなく好感。
三井のエピソードもある?山王戦の前半は?
湘北高校のバスケ部に入ったリョータは、やたら厳しい先輩の赤木とあわず悩みます。不良グループの長髪に「チビがバスケ?」と言われ1on1を挑むが、別の日に屋上で囲まれケンカに。リョータは長髪を集中的に攻撃するが数でかなわず。
後日、リョータを殴った不良グループのリーダー「三井寿」は短髪で湘北バスケ部に復帰。原作では、1年時のケガで部活を離れて不良となったのだが映画では語られず。大好きな安西先生の姿を見たのが決定打となりバスケ部に戻ります。
その時には1年生の天才ルーキー流川楓と、赤木晴子の勧誘でバスケを始めたばかりの桜木花道も入部済み。流川は中学からのスター選手だがプライド高すぎてパス少ないのが難点。桜木は素人だが高い身体能力と先入観ない熱量で急成長中。
クセあるメンバーをまとめるのがゴリこと主将の赤木。赤木の夢は「全国制覇」。そんな湘北の5人が全国ノーマークながら、3連覇の山王高校と互角に近い戦いと得点で前半を折り返します。しかし後半早々、猛攻撃で20点以上差に…。
以上が中盤のあらすじです。みっちゃんの「バスケがしたいです」が観れなかったのは残念だが、現代風にコンプライアンスを意識した良い変更だと思います。体育館で血が出るほどケンカしたら、普通は休部になりますからね。
ただし個人的には、三井たち襲撃からの安西先生の到着までは『スラムダンク』一番の見どころなので、現代風にするにしても安西先生と三井との再会は描いてほしかったです。このシーンに関しては圧倒的に原作漫画の方が好き。
リョータを中心に湘北4人の過去もダイジェスト風に見せてくれる演出は、最初は「試合のスピード感が失われる」と思ったが、前半を大胆にカットしたことで時間を生んでます。賛否はありそうですが、後半こそハイライトなのであり。
安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ!」などの他、名セリフも思い出せないほどたくさん聞けました。この台詞が終盤の桜木花道の行動に直結する流れも、2時間の映画ならスムーズに理解できます。
山王高の作戦とは?流れを変えた男は誰?
山王のコーチは後半早々に20点差でリードし、経験値の浅い湘北の心を折る作戦にでます。攻守のかなめのリョータも強いマークとゾーンプレスで封じられます。湘北の安西先生は、桜木にリバウンドを制するよう指示。
ドあほな桜木は「山王(やまおう)に勝つ!」と場内で宣言しメンバーの緊張をときます。それで少し流れが変わります。大黒柱の赤木は、大学レベルと言われる河田により完全に封じられるが、倒れた時に起こしてくれたメンバーを見て「チームで勝つ」ことに頭を切り替えます。
エース流川は、高校一と言われ渡米も決まってる沢北に苦戦。思うようにプレーできない流川は滅多にしないパスで得点に貢献し始めます。三井は不良時代のブランクのせいで体力不足で「俺は誰だ?」ともうろうとして足も止まるが、パスを受けると3Pシュートを決めます。
リョータは、片想い相手のマネージャー彩子から「NO.1ガード」と手のひらに書いてもらい、固いマークの穴を見つけてスピード突破。あせる相手のファウルでもポイントを稼ぎます。流川も沢北を相手にし覚醒していきます。
以上が終盤にかけてのあらすじです。山王コーチの作戦は見事に当たりましたが、誤算があったとすれば「桜木の存在」と「あきらめのわるい湘北」。湘北の安西先生が桜木をおだてて流れを変えたのは、コーチ対決としても見もの。
桜木の高いリバウンド、流川からのパス、赤木が実感した「同じ夢をみる仲間」、とっくに燃料切れだがポイントは逃さない三井、そして彼らの状況を冷静に見極めるリョータ。誰ひとり欠けても実現しなかった奇跡を感じます。
結末やエンドロール後は?最後のゴールは誰が?
桜木花道は、高い身体能力を生かしてゴールへのボールカットとリバウンドで大活躍。湘北反撃の柱になるが、いい流れの時にラインを割りそうになったボールを、三井に代わり中へ入れ客席へ激突。これで背中を痛めます。
覚醒した沢北を筆頭に山王も追加点を入れるが、湘北は追いつきます。フリースローの赤木に倒れこんだ花道は選手交代に。しかしあきらめきれない花道は安西先生に「おやじの栄光はいつだ?俺は……今だ!」と説得し強引にコート復帰。
残り1分…24秒…と終了が迫る中、山王のシュートを見ずに相手ゴールへ走る花道。ゴリはパスを封じられ、流川が高速ドリブルでゴールへ、と思わせ初めて花道へパス。「左手はそえるだけ」の花道のシュートで「79対78」で湘北勝利!花道と流川が初めてハイタッチ!
前年優勝校の山王工業高校は「今日の負けが俺達をもっと強くする」と。キャプテン深津は号泣。リョータは兄ソータのリストバンドを母に返上。数年後?アメリカでプレーする沢北の相手チームには、宮城リョータの姿が!
以上がラストまでのあらすじです。ファインプレーで負傷し「選手生命も危ぶまれる」桜木花道なので、プレー継続を認めた安西先生は確かに指導者失格だが、結果的には彼を入れてないと山王戦を制することは不可能でしたね。
山王戦の最後のゴールは、原作漫画でも最後のゴールですが、これ以外に思いつかないくらいシンプルで最高のプレーです。犬猿の仲の1年生コンビ桜木と流川だがお互いを認めつつあり、初めての流川から桜木へのパス、そしてハイタッチは涙も出る名場面です。
エンドロール途中に、渡米した沢北と宮城リョータの再会がありますが、リョータの渡米ネタは予想外だったので驚きました。蛇足感もあるけど、原作では描かれなかったリョータのその後が見れたのはよかったかも。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』私の感想と評価と続編
原作やアニメのガチファンではないが、普段は観ないスポーツ系では人生ベスト3に入る作品なので不安でした。しかし初日に観て、相手メンバー登場時から大興奮で何度も涙が。回想と試合の緩急が絶妙で、名台詞 名シーンの洪水♪
一方、リョータ視点にしたのは賛同できますが、過去を細かくゆっくり描くシーンは時間をかけすぎな気がします。その分、三井と安西先生との関係や、山王メンバーの描写、カットしたプレーなどに使ってほしかったかも。
声優交代、CGぽい映像は最初は少し違和感あったが、気にならなくなり新作として受け入れました。この映像で最初からTVシリーズ化したり、続編も?ありかも。選抜決定戦や豊玉戦を映画化すれば永久保存版とかにできそうで期待!
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- ONE PIECE FILM RED
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続編前作や関連映画は、ジャンプ原作の映画一覧もご参考に。
『THE FIRST SLAM DUNK』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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