映画『東京リベンジャーズ』評価は?ネタバレ感想考察/殺害犯の正体は?線路に落としたのは誰?
ダメフリーター花垣武道は、高校時代につきあってた恋人ヒナタが東京卍曾に殺害されたと知った翌日、線路に落とされ10年前にタイムスリップ。元カノを救おうとするが…。ヒナが死なないための条件は?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | 東京リベンジャーズ |
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日本公開日 | 2021/7/9 [予告] 上映時間:120分 |
監督・キャスト | 英勉[キャスト] |
映倫区分 | 日本:PG12(小学生指導必要) |
配給/製作 (画像出典) | ワーナー・ブラザース映画/角川大映スタジオ |
日本興行収入 | 45.0億円 年間6位 |
平均評価 平均:100換算 | (興収・評価: 2024.8.15更新) 71(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | マンガ実写化一覧 続編『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』27.1億 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- 龍宮寺堅/ドラケン(山田裕貴)10年前の東京卍會(トーマン)No.2。熱い男
- 佐野万次郎/マイキー(吉沢亮)10年前も現在も東京卍會(トーマン)No.1。ケンカの強さはダントツ
- 花垣武道/タケミチ(北村匠海)10年前はライトヤンキー高校生。現在はフリーター
- 清水将貴/キヨマサ(鈴木伸之)10年前の東京卍會(トーマン)所属。タケミチの天敵
- 千堂敦/アッくん(磯村勇斗)10年前のタケミチの親友
- 三ツ谷隆/ミツヤ(眞栄田郷敦)10年前の東京卍會(トーマン)の弐番隊隊長
- 橘直人/ナオト(杉野遥亮)姉ヒナを救うため現代で奔走する警官
- 橘日向/ヒナタ(今田美桜)タケミチの人生唯一の彼女。死亡?
- 稀咲鉄太/キサキ(間宮祥太朗)10年前のメビウス幹部。現在はトーマン所属
- 半間修二/ハンマ(清水尋也)トーマンと敵対する愛美愛主(メビウス)の謎の男
ネタバレ感想『東京リベンジャーズ』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
原作は漫画?監督と北村匠海らキャスト
映画『東京リベンジャーズ』の原作は『週刊少年マガジン』(講談社)で2017年から連載中の、和久井健による日本の漫画『東京卍リベンジャーズ』です。タイムリープのSF要素と、ヤンキー漫画のアクションが混ざってるのが人気です。
監督の英勉(はなぶさ つとむ)は、最近は『映像研には手を出すな』『賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』等を監督。
主演の北村匠海は『君の膵臓をたべたい』『思い、思われ、ふり、ふられ』等、山田裕貴は「HiGH&LOW」シリーズ等、吉沢亮は『キングダム』等、ヒロインの今田美桜は『カランコエの花』等に出演。
線路で誰に救われた?タイムリープの条件は?
人生謝りっぱなしのダメフリーターの花垣武道/タケミチ(北村匠海)はある日、何者かに線路に落とされて電車にひかれた…と思ったら、10年前の同じ日にタイムリープ。仲間と別高校の2年とのケンカへ向かうが、3年に遭遇してボコられます。
そのリーダー・キヨマサは東京卍會(トーマン)所属で、そこからタケミチの人生は転落。タケミチは元カノの橘日向/ヒナタ(今田美桜)と弟・橘直人/ナオトが、10年後トーマンに殺害されることを、10年前のナオトに伝えます。タケミチは、ナオトとの握手でタイムリープできるようです。
未来を聞いて警察官になったナオトは現代で死なずにすんだが、ヒナは殺害されたままです。タケミチはヒナを救うため10年前に行き、トーマンリーダーのマイキーと、愛美愛主(メビウス)幹部キサキの合流を阻止しようと奔走します。
序盤のあらすじは以上。ヤンキー漫画、ヤクザ映画、ケンカ作品などは「HIGH&LOW」も含めて興味を感じないのですが、タイムリープというSF要素が加わっただけで、こんなに面白そうになるとは、と期待させるいいスタート。
主人公のタケミチも、元ライトヤンキーとはいえ弱くて現在ではダメダメなので感情移入しやすいですね。
最初に疑問なのは、線路に落ちたタケミチを誰が救ったのか?。ナオトは死んでる世界線なので、握手でタイムリープもできないはず。ナオトが警官になり尾行したのは、タイムリープしたタケミチと話した後なので鶏卵問題が発生してます。
ヒナを救う条件とは?線路に落としたのは誰?
現代のナオトが考えた、姉ヒナタを救う条件は「東京卍會/トーマンの拡大を防ぐこと」つまり、トーマン・リーダーの佐野万次郎/マイキー(吉沢亮)とメビウス幹部の稀咲鉄太/キサキ(間宮祥太朗)を合流させないことです。
10年前にタイムリープしたタケミチは、親友の千堂敦/アッくん(磯村勇斗)がキヨマサを刺して人生狂わせる未来を阻止。すると現在のアッくんは、トーマンの水商売店の店長に昇格。しかし結局キサキに逆らえない人生を悔やみ自殺。
タケミチを線路に落とした真犯人の正体は、キサキに命令されたアッくんでした。しかしなぜキサキが、タケミチやヒナを殺害するのかは不明なまま終わります。原作は未読ですが、映画だけでストーリーを成立させないのは不誠実。
アッくんの突然の自殺も意味不明。何かキサキに弱みを握られてるのでしょうけど、それが語られないまま、すぐ自殺するので説明不足。アッくんは自殺前、ドラケンが死んでからマイキーは東京卍會の方向性を変えたと話します。
つまり、ヒナを救うための条件に「マイキーの良心である、龍宮寺堅/ドラケン(山田裕貴)を絶対死なせないこと」が加わります。負傷した女子の父に濡れ衣で責められた時、自分達ではないと主張するマイキーを止めて、ただ謝罪するドラケンの姿はかっこよくて目に焼きつきました。
ドラケン殺害をねらう者の正体と目的は?キサキとは?
勢力拡大し一般人も傷つける組織「愛美愛主(メビウス)」と「東京卍會(トーマン)」との抗争が始まります。が、マイキーの強さが圧倒。秒で倒されたボス格は、悪あがきでドラケンを刺すが、タケミチの掛け声で未遂におわります。
メビウス幹部のキサキやハンマは、ドラケンを排除すればマイキーとトーマンを乗っとれると考えてるので、ドラケンを単独で呼び出して大勢で袋だたきにします。ドラケンにうらみを持つキヨマサが命令され、ドラケンに致命傷を負わせます。
しかし、タケミチが決死の覚悟でキヨマサとの戦いを制して、救急車に運ばせたドラケンは死なずにすみます。すると、未来でもマイキーの写真の隣にドラケンが現れ、元カノのヒナも大人に成長した姿でタケミチの前に登場します。
ここまで見て、キサキとハンマ(清水尋也)って一体何者?という状態。原作では役割あるんだろうけど、ハンマは登場させる必要なかったですね。続編『東京リベンジャーズ2』の布石なんでしょうけど。
原作もアニメも見てない者の深読みですが、2人のどちらかは「タイムリープ」してるのだと感じます。それでトーマンを乗っ取り拡大し、何かの理由でヒナを殺害したのでしょう。だからタケミチがタイムリープしてるのも気づいてるのかも。
さらに深読みすると、ナオトもあやしいですよね。握手すればタイムリープするってのは、彼の能力なのでは?姉が殺害されたとはいえ、トーマンやマイキーへの執念も尋常ではないので、何か因縁が隠されてそうです。
映画『東京リベンジャーズ』私の感想と評価
原作漫画もアニメも見てないけど、この映画を見ただけで魅力が伝わるのは、原作の力とマンガの映画化に慣れてる英勉(はなぶさ つとむ)監督の手腕ですね。特徴的なキャラばかりで覚えやすく、善悪にかかわらず強く生きてる感じがいいです。
一方、キャラ演出を重視してストーリーを軽視しがちなこの監督は、本作も整合性のとれてない物語にして気になりました。続編ありきでもいいけど、ハンマを登場させるならもう少し本編にからませないと雑音になるだけです。
期待したSF要素は、理由不明のタイムリープだけだったけど、それはそれでいいかも。ミステリ要素は、現在のナオトが解明する部分もありますが、結局ヒナタが殺害される理由は不明なままなのが不満点。
とはいえ、現実ではもう絶滅した?ヤンキーを大量に見れるのは創作物だけかもしれないので、警察のいない世界?で好き勝手やるヤンキー映画は意外と新鮮で楽しめました。ダメ人生をリベンジするタケミチの姿も熱く観れたので続編『東京リベンジャーズ2』も期待!
私の評価 66/100(60が平均)
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