実写映画『トランスフォーマー最後の騎士王』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?創造主登場?
トランスフォーマーシリーズ5作目。アーサー王と円卓の騎士はマーリンの杖とトランスフォーマーにより歴史を作りました。1600年後、ケイド・イェーガーは謎の貴族や美女と杖を探します。一方、オプティマスプライムは惑星サイバトロン復活にまきこまれ...(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | トランスフォーマー 最後の騎士王 |
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日本公開日 | 2017/8/4 [予告] 上映時間:149分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Transformers: The Last Knight |
監督・キャスト | マイケル・ベイ |
キャスト 出演者 | マーク・ウォールバーグ、イザベラ・モナー、ローラ・ハドック、ジョシュ・デュアメル、ジョン・タトゥーロ、スタンリー・トゥッチ |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | 東和ピクチャーズ/ハズブロ、Di Bonaventura Pictures |
日本興行収入 | 17.5億円(年間30位) |
世界興行収入 | 6.0億USドル [出典] |
製作費 | 2.2億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | 57(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | トランスフォーマー映画一覧 前作『トランスフォーマー ロストエイジ』29.1億 続編『バンブルビー』8.7億 |
ネタバレ感想『トランスフォーマー 最後の騎士王』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『トランスフォーマー 最後の騎士王』ネタバレ感想や考察
トランスフォーマーシリーズ5作目で、引き続きマイケル・ベイ監督による作品です。前作『トランスフォーマー ロストエイジ』とはつながってるので観ておくことをおすすめしますが、物語としてはほぼ独立してるので過去作視聴が必須というほどではありません。
このシリーズは子ども視聴も対象にしてそうなのに毎回難解で、観終わった後にあらすじを説明できないという特徴があります。同じ年に上映された大作でタイトルもかぶってる『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』のパイレーツオブカリビアンシリーズも娯楽重視の難解映画なので似た立ち位置です。
今回の主人公は前作同様にケイド・イェーガー(マーク・ウォールバーグ)で登場シーンこそかっこいいけど、騎士の1人から託されたタリスマンの存在意義が途中からド無視されるため「ただの勇気あるおじさん」になってしまってます。タリスマンがエクスカリバーに変形し、12騎士を従わせるのは名シーンです。
ヴィヴィアン(ローラ・ハドック)がヒロインで、マーリンの直系子孫だから「杖」に選ばれる唯一の人間ですが、序盤の大学や実家での光景は混乱するだけなのでもっとカットしていい気がします。ケイドにほれていく流れもやや強引に思えます。潜水艦が起動したり、杖を抜いて装置を止めるための鍵キャラです。
エドモンド(アンソニー・ホプキンス)も序盤から意味ありげに出てきますが、トランスフォーマーと人間の歴史を守るウィトウィック騎士団の子孫という、わかりにくい役回りです。その召使いのコグマンはお笑いキャラで目立ってますが、彼にエドモンドの役割を持たせても良かった気がします。
イザベラ(イザベラ・モナー)という少女も出てきてケイドと親子のような関係を見せますが、ほとんど見せ場はありません。レノックス(ジョシュ・デュアメル)やシモンズ(ジョン・タトゥーロ)など前作までのキャラ出演はうれしいけど、彼らも見せ場はほぼなくて残念です。
このシリーズは毎回前作までの物語がリセットされたような感じで、新たな強敵と新たなアイテムが現れて、それによる攻防が繰り返されて最後は地球を救います。中盤で取り合いするアイテムが終盤ではどうでもよくなる展開も特徴です。主人公級の人間はどこから落ちても死なないけど、無関係の人間は何千何万人と死んでそうなのもシリーズで踏襲されています。
今回は特にシーン切替が多すぎて把握しづらく、誰がどの勢力なのかわかりづらい点も残念です。アーサー王伝説をからめるのはわくわくしますが、ただの人間であるサクソン人を倒すためにトランスフォーマーの力を借りる理由はほしかったですね。
1600年間も杖がほったらかしだったり、ケイドが追跡されては攻撃され逃げるというのを何度も繰り返したり、メガトロンが毎回復活したり、タリスマンなくても宇宙船や円卓の間に入れたり、ヴィヴィアンでなくても杖で装置を起動できたり、オプティマスが簡単に洗脳されて敵になってたのにラストでは謝罪もなくかっこいい演説をするのもツッコミどころです。
脚本の欠陥も感じるけど、大型ロボットのバトルシーンを楽しんだり、人類のとんでも歴史を暴いたり、序盤から終盤まで何度も繰り返される大爆発に興奮するのが本作の正しい見方だと感じるので劇場の大スクリーンで観るには適していますね。気になる人には旧作から続編も含めておすすめです!
ネタバレあらすじや解説
中世イギリス暗黒時代、アーサー王が率いるランスロットら円卓の騎士とブリテン人は、サクソン人の猛攻撃を受けていて、魔術師マーリンによる魔法を期待せず待っています。マーリンは不時着した宇宙船の中のトランスフォーマーに支援を頼み、ドラゴンがアーサー王たちに加勢してくれ勝利できます。
1600年後、前作でメガトロンが倒された後、オートボットを含む全ての機械生物を駆除するための対トランスフォーマー部隊「TRF(Transformers Reaction Force)」が人間により組織化されて成果をあげています。その一方で宇宙からは地球めざしてやってくる機械生物たちが、なぜかあとをたちません。
侵入禁止区域に忍び込んだ少年たちは、TRFが倒した中に生きてるトランスフォーマーを見つけますが、TRFのセンチネルに追われ、謎の少女に救われます。少女はキャノピー、スクィークスというトランスフォーマーと家族同然ですが、キャノピーは少女らをTRFの攻撃から守って破壊され、少女は悲しみます。
そこへケイド・イェーガー(マーク・ウォールバーグ)が黄色いバンブルビーと現れてセンチネルを倒し少年らを救い出し、ポッド内で生きてたサイバトロンの騎士からメダル(タリスマン)を受け取ります。TRFに囲まれたケイドですが、バンブルビーがバラバラになって登場し、合体しながらTRFを倒します。
ハウンド(ジョン・グッドマン)も到着し、以前共に戦ったウィリアム・レノックス(ジョシュ・デュアメル)もTRFを制してケイドを逃しますが、バンブルビーに発信機をつけます。TRFは元ディセプティコンのバリケードも追跡し、復活したメガトロンが「タリスマン」と「マーリンの杖」を探してると知ります。
前作『トランスフォーマー ロストエイジ』のラストで創造主を探すために宇宙へ飛び立ったオプティマス・プライム(声:ピーター・カレン)は惑星サイバトロンに帰還すると、創造主を名乗るクインテッサ(ジーマ・チャン)に操られ、サイバトロン再建のため杖を奪いに地球へ戻ります。
ケイドは廃車置き場で騒がしいオートボットらと暮らしていて、先ほど助けた少女イザベラ(イザベラ・モナー)も整備の知識を見込んでおいてやることにします。ケイドは居場所を特定されないよう無言で娘と電話します。イザベルはバンブルビーが声を出せるよう修理しますが、高い声で本人もがっかりします。
ナミビア、中国、ヨルダンなど世界6ヶ所に「角」のような建造物が現れます。メガトロンはTRFに人質と交換で、捕らわれたディセプティコンのモホーク、ドレッドボット、ニトロ・ゼウス(ナイトロゼウス)、オンスロートを解放するよう要求します。バーサーカーは凶暴すぎてTRFが解放を拒否します。
TRFは惑星サイバトロンが地球に突入してくるのを防ぐため「マーリンの杖」を手に入れようと、メガトロンらにケイドの位置を教えてドローンを使って共に攻撃します。サムライ型のドリフト(声:渡辺謙)やハウンド、恐竜型ダイナボットのグリムロックの活躍とケイドの作戦と運により逃げのびます。
ケイドは人間型のコグマン(ジム・カーター)とイギリスへ飛び、フォルガン城の伯爵エドモンド・バートン(アンソニー・ホプキンス)に迎えられます。オックスフォード大学教授ヴィヴィアン・ウェンブリー(ローラ・ハドック)もランボルギーニ姿のホット・ロッド(オマール・シー)に連行されてきます。
エドモンドは2人にウィトウィック騎士団が長い歴史で、トランスフォーマーの秘密を隠してきたことや、アーサー王の円卓の騎士の後ろには12体のアイアコンの騎士ガーディアンナイツがいたとも語ります。ケイドは最後の騎士王としてタリスマンを、ヴィヴィアンはマーリンの子孫として杖の所有権を持ちます。
TRFに強襲されたエドモンドやケイドらはホット・ロッドの「時間を遅くするエネルギーフィールド」攻撃により逃走します。一方、TRF監視外のキューバではかつてセクター7の捜査官だったシーモア・シモンズ(ジョン・タトゥーロ)が、ユニクロンこと地球はサイバトロン復活の犠牲になると気づきます。
シモンズは電話でエドモンドに、パンゲア大陸の時代には世界中の6つの角の中心は「ストーンヘンジ」だったと伝えます。ケイドとヴィヴィアンは杖の手がかりがイギリス王立海軍博物館にあるとつきとめ、激しいカーチェイスの末、展示中の潜水艦アライアンス号でエドモンドと合流しますが、エドモンドは騎士でないため降りて、大統領に会いに行き地球の危機を伝えます。
潜水艦は自動的に2人とコグマンを杖の場所へ導きます。艦内ではケイドとヴィヴィアンの距離が近づきます。アライアンス号は深海の巨大宇宙船に入り、TRFの潜水艇も侵入します。騎士たちが守る場所で「マーリンの棺」を発見した2人は中に「マーリンの遺体と杖」を見つけるが、ただの木の杖で気落ちします。
騎士(ガーディアンナイツ)が目覚めて、ケイドとヴィヴィアンやTRFを攻撃し、TRFも反撃します。逃げながらヴィヴィアンはマーリンの杖をつかむと機械の杖に変化します。クインテッサに洗脳されたオプティマスがネメシスプライムとしてガーディアンナイツを倒し、地球を破壊するため杖を奪って行きます。
『トランスフォーマー 最後の騎士王』ネタバレ結末ラスト
巨大宇宙船は浮上し、バンブルビーはネメシス・プライムことオプティマスと戦い「私は友だ」と発声してオプティマスの洗脳を解きます。しかし杖はディセプティコンに奪われた上、オプティマスはガーディアンナイツに攻撃されます。それをケイドがタリスマンを変形させた聖剣エクスカリバーでふせぎます。
するとガーディアンナイツはケイドを最後の騎士王と認め、オプティマス・プライムへの攻撃も止めて剣をかかげます。杖を奪ったディセプティコンらはイギリスのストーンヘンジへ到着します。デイトレーダーの宇宙船にオートボット、イザベラ、オプティマスも搭乗してTRFと共にストーンヘンジへ向かいます。
先に到着したエドモンドはメガトロンの野望を阻止しようとして撃たれ、コグマンにみとられて死亡します。サイバトロンがせまり、装置が起動して地球崩壊のカウントダウンがはじまります。オプティマス・プライムはかっこいい演説後、一足先に装置中心へ向かい、オートボット、TRF、ケイドらも追います。
ディセプティコンの激しい反撃と、クインテッサの配下インフェルノコン6体が合体した巨大なインフェルノカスにより、TRFとケイドらは為す術がありません。政府は核爆弾を投下する決定を下すが、それでは倒せないと予測したヴィヴィアンはパラシュート降下を拒否して杖を抜きに走り、ケイドも追います。
アイアコンの12体の騎士(ガーディアンナイツ)は合体して3つ首のドラゴン、ドラゴンストームに変身し、それに乗ったオプティマス・プライムはインフェルノカスを分断し6体のインフェルノコンをまとめて斬り倒します。核爆弾での作戦は失敗に終わり、サイバトロンが地球に接触して崩壊を引き起こします。
ヴィヴィアンとケイドも崩壊にまきこまれながらメガトロンに狙われますが、オプティマスが突き飛ばします。落下するヴィヴィアンをケイドが投げ飛ばして杖を取らせ崩壊を止めます。阻止しようとするクインテッサは、オプティマス・プライムとバンブルビーにより破壊されます。落下するヴィヴィアンとケイドの回りを、ホット・ロッドが時間を止め、オプティマスがキャッチ。
地球の崩壊を阻止できて、地上に降りたオプティマス・プライムは「我々トランスフォーマーと人間は、それぞれの星を再建しよう」と演説して、オートボットらと共に惑星サイバトロンへ飛び立っていきます。ケイドはヴィヴィアンとイザベラと家族のように寄り添います。
角が埋もれた砂漠で、謎の女性が「ユニクロンを殺す方法をおしえてあげる」と言います。その顔はクインテッサのようでもあり、新たなトランスフォーマーとの戦いが暗示されてるようです。
私の評価 56/100(60が平均)
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