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ネタバレ感想『ボーダーライン』ラストの衝撃?ケイトの役割は?作戦目標は?/評価あらすじ

ボーダーライン
  • 平均評価 ★★★★★77/100
  • 私の評価 ★★★★★72
  • 日本興行収入 1.2億円
  • 世界興行収入 0.8億US$
  • 日本公開 2016.4.9
  • 上映時間 121分 予告

アカデミー賞ノミネート作。FBIのケイトは国防総省の部隊に勧誘され志願するが、謎のコロンビア人が先導して捜査範囲外のメキシコと行き来し、何人も死亡する銃撃戦にも巻きこまれて混乱のうちに...。アレハンドロの正体と目的とは?(ネタバレあらすじ↓)

ボーダーラインの予告動画

映画『ボーダーライン』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
原題/英題
Sicario
製作国
アメリカ(2015.9.18公開)
映倫区分
日本: R15+、USA: R
製作費
約US$ 30,000,000(約33億円)
配給/製作
(C)KADOKAWA、ライオンズゲート(USA)、ブラック・ラベル・メディア、サンダー・ロード・ピクチャーズ
参考
 Wikipedia⇒ 興行収入⇒
映画監督
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト/出演者
エミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、ビクター・ガーバー、ジョン・バーンサル
レビューサイト平均評価 ★★★★★77/100換算

『ボーダーライン』ネタバレあらすじや結末

この先はネタバレありのあらすじです。

アメリカ、アリゾナ州のチャンドラーで、優秀なFBI捜査官ケイト・メイサー(エミリー・ブラント)率いるチームは誘拐容疑者宅に突入し、発泡した1人を射殺します。銃弾で崩れた壁から大量の被害者死体が発見されるが、仕掛け爆弾で捜査員2人が殉職します。

麻薬カルテル?メキシコへ行くの?(ネタバレあらすじ)

ケイトは国防総省顧問マット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に呼ばれ、離婚して子どももいないことを確認され、誘拐犯で麻薬カルテル「ソノラ・カルテル」の幹部マニュエル・ディアス(ベルナルド・サラシーノ)の捜査への参加を了承します。

ケイトはマットと小型飛行機に乗りこみ、謎の男性アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と出会います。アメリカとメキシコの国境街エルパソでミーティング後すぐ武装して、複数台の装甲車で連なり、メキシコ側のシウダー・フアレスへ突入して行きます。

FBI権限は米国内のみです。状況を全く理解できないFBIのケイトに、コロンビアにいたというアレハンドロはメキシコ警官は買収されてるので信用するなと警告します。フアレス市では、首のない死体がぶらさがってたり銃声が聞こえたりと最悪の治安です。

幹部移送中に銃撃戦?不法入国者の捜査?(ネタバレあらすじ)

作戦はフアレス警察からギレルモというディアスの兄弟を引き取り、アメリカへ移送することです。国境付近で渋滞に巻き込まれ、カルテルに囲まれるが、アレハンドロと部隊は察知して返り討ちで全滅させます。ケイトも地元警官にねらわれるが射殺します。

エルパソに帰還すると、アレハンドロはギレルモを水で拷問してディアスの居場所を聞き出します。今度はツーソンで不法入国者を調べ、ノガレスを知る者だけ残してトンネルの場所を特定します。部外者扱いのケイトは、事情を聞けないと離脱すると言います。

トンネルに侵入してソノラカルテルを混乱させ、ディアスがメキシコ麻薬カルテルに呼び出されればボスのアラルコンの居場所を特定でき、毎日殺害されてる人々を救えると、アレハンドロは話します。翌朝、マットらはディアスの銀行口座を特定し凍結します。

アフターすらおとり?ケイトの役割が判明?(ネタバレあらすじ)

ケイトは口座からディアスを逮捕しようとFBIの上官に報告するが、超法規的な上からの指令にただ従えと忠告されます。不満のたまったケイトは相棒の黒人レジー・ウェイン(ダニエル・カルーヤ)とバーへ行き、レジーの友人の地元警察官と部屋へ行きます。

その警官テッド(ジョン・バーンサル)とキスを始めたケイトは、彼が持つゴムバンドがディアスの金を束ねてた物と同じで汚職警官と気づくが首をしめられそうになったところを、アレハンドロに救われます。そしてテッドから汚職警官の情報を聞き出します。

ケイトはおとりにされたと怒るが、銀行の防犯カメラに映った自分の失敗にも気づきます。翌朝マットは実はCIAで国内捜査ではFBIが必須なのでケイトを連れ回したと明かします。夜に密輸トンネルに突入した部隊は、敵組織と銃撃戦になります。

主役交代?アレハンドロの目的とは?(ネタバレあらすじ)

アレハンドロは1人でメキシコ側に抜けて、麻薬を積む汚職警官シルヴィオ(マキシミリアーノ・ヘルナンデス)を拘束し、追ってきて銃を向けるケイトを防弾チョッキごと撃ち、シルヴィオにパトカーを運転させてディアスの車に追いつきます。

アレハンドロはシルヴィオを射殺後、ディアスの車で麻薬王ファウスト・アラルコンの家へ向かわせ、ディアスも手下も射殺します。アレハンドロは妻と娘を殺害された復讐のため、アラルコンと食事中の妻と息子2人の家族全員を射殺します。

『ボーダーライン』ネタバレ結末と最後/ラスト

CIAはメキシコカルテル撲滅のため、コロンビア麻薬カルテル「メデジン」の傭兵アレハンドロの復讐を手助けしたのです。ケイトはアレハンドロにおどされて合法捜査資料にサインさせられた後、銃を向けるが撃てません。射殺された汚職警官シルヴィオの息子はサッカー中に銃撃音が聞くが、すぐにサッカーを再開します。

ネタバレ感想『ボーダーライン』考察・評価・レビュー

この先はネタバレありの感想・考察です。ボーダーライン

★★★★★ 72点/100(60が平均)

監督と脚本家と続編について

プリズナーズ』『メッセージ』など先を予想させないドゥニ・ヴィルヌーブ監督と、『最後の追跡』『ウィンド・リバー』など濃密な脚本家テイラー・シェリダンが中心となり製作された、麻薬カルテルを扱うクライム・サスペンスです。

注目されているドゥニ・ヴィルヌーブ監督作ということで、大ヒットではないけど一定の評価は得たようです。続編『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』の2018年公開も決定し、脚本家テイラー・シェリダンは続投、監督は変わるようですが楽しみです。

ボーダーラインの原題Sicario(暗殺者)とは?

『ボーダーライン』はアメリカとメキシコの国境だけでなく、合法と違法の境界、人間と非人道の境界などを表す素晴らしい邦題ですが、原題『Sicario(暗殺者。シカリオ)』の方が、最初観た時の違和感や置いてけぼり感はなかったと思います。

主人公は誰?エミリーブラントではないのか?

最初から大量の死体が見つかったり、爆発で死傷者が出たりと不穏な雰囲気が続きますが、一番不可解だったのは主人公が最初から最後まで蚊帳の外で、おとりにされたり味方に「邪魔するな」と撃たれたりして、全く活躍できないまま映画が終わることです。

でも主人公はケイト(エミリー・ブラント)でいいと思います。ただ、ケイトの物語ではなく、ケイトの目線はあくまでも観客である私達と同じなのです。何も説明されないままメキシコの麻薬カルテルに乗りこみ、プロの行動を黙って見てるだけでいいのです。

しかし密輸トンネルでボーダーを超えた時点で、それまで主人公だったケイトは撃たれて退場となり、撃ったアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)が主人公となります。アレハンドロが麻薬王ファウスト・アラルコンとその家族を殺害するまでが映されます。

ケイト(エミリー・ブラント)の真の役割とは?

ケイトは、捜査中に悲惨な誘拐被害者たちを見たため、その首謀者を逮捕したいという「正義」の気持ちで作戦に志願しました。しかしマットの思惑は「CIAはアメリカ国内での捜査活動ができないため、FBIに同行してもらいその権限を利用」することでした。

ケイトの同僚のレジーは法律の知識があるため、そのことにすぐ気づく可能性があるので同行させませんでした。もっと無能で従順なFBI捜査官を選べばいいのではないかと思いましたが、そういう人の方が口止めは難しいからインテリを選ぶのでしょうか。

ちなみに、ケイトは良い関係になりかけたテッドが汚職警官だと気づき首を締められそうな時にアレハンドロに助けられ、おとりにされたと知りますが、これは作戦ではなく状況を利用されただけだと感じます。

ケイトが銀行に入り防犯カメラに顔を映された時、おそらく汚職警官に顔を知られたのだと思います。そしてテッドはケイトを締め上げて作戦を聞こうとしたのでしょう。ディアスの金を束ねたゴムバンドが伏線になってたのは、わかりづらいけど見事です。

マット、アレハンドロの正体と目的とは?

マット(ジョシュ・ブローリン)は最初にケイトの前にサンダル姿で現れた時は「国防総省の顧問」と名乗りますが実は「CIAエージェント」です。メキシコ「ソノラカルテル」を、米政府が制御しやすいコロンビア麻薬カルテルに支配させるのが目的です。

アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)は、メキシコの元検事だと名乗りますがその真偽は不明です。その正体はコロンビアの麻薬カルテル「メデジン」に雇われた傭兵・暗殺者です。妻と娘を殺害させたメキシコ「ソノラカルテル」麻薬王への復讐が目的です。

複雑なストーリーの順番を整理すると?要点

かなり詰め込まれたストーリーなので、次々にミッションを達成していきますが、ケイト(エミリー・ブラント)と視聴者には何が進行してるのかがさっぱり明かされません。大きな流れは下のとおりです。ケイトが関わる部分だけは細分化しています。

  • ケイト達FBI、米国内で大量死体発見
  • メキシコから米国へギレルモを移送し尋問
  • 不法入国者からトンネル場所を聞き出す
  • ディアスの米国内銀行口座を凍結
  • FBI上層はケイトのディアス逮捕を却下
  • ケイトをおとりで汚職警官情報を入手
  • ソノラカルテルの密輸トンネルを襲撃
  • アレハンドロ、1人で麻薬王家族を暗殺

ケイト達FBIがアメリカ国内で発見した大量の死体は、メキシコ麻薬カルテルが報復や隠蔽のために隠したものです。そこで目をつけられたケイトはマットらに勧誘され作戦に志願しますが、事前説明とは違ってメキシコのフアレスへ装甲車の列で入ります。

FBIはアメリカ国外では捜査権限を持てないのでケイトの存在は無意味です。「フアレス・カルテル」(ソノラカルテル)のアメリカ側ボスのディアスの兄弟ギレルモを、メキシコからアメリカへ移送してディアスの居場所を拷問で聞き出すのが目的です。

ディアスがいるであろうノガレスのトンネルの正確な位置を、アレハンドロとマットは不法入国者から聞き出します。同時にディアスの米国内の銀行口座を凍結し、ケイトの失態をおとりとして使って汚職警官の情報を入手し、密輸トンネルを襲撃します。

フアレス・カルテルのトンネル襲撃は、アレハンドロをメキシコへ送るための偽装作戦で、ケイトは気づいて追うがアレハンドロに防弾チョッキごと撃たれて米国内へもどされます。アレハンドロは1人で麻薬王ファウスト・アラルコンと家族の暗殺に成功します。

何度かメキシコ警察官シルヴィオとその妻や息子の家族風景が映し出されます。結局シルヴィオはアレハンドロに利用された末に射殺されます。家族描写の意図は、汚職警官も悪人ではなく生活のために仕方なくカルテルに従う一市民だと見せるためでしょう。

これは実話なのか?現実の話なのか?

メキシコ麻薬戦争やカルテルの残酷さをあつかった映画は数多くあります。『悪の法則』やドキュメンタリー映画『カルテル・ランド』も話題になりましたが、実態は『ボーダーライン』よりもっとひどそうです。

カルテルは麻薬を売買して資金稼ぎして装備を整え、軍隊のように強大になり、メキシコ政府や警察も手をおえなくなってるとも聞きます。本作のようにボス宅へ1人で侵入して暗殺するなんてのは、映画だけの夢物語だと思います。

トランプ大統領が「メキシコ国境にメキシコの税金で壁を作る!」と言った時にはその差別発言に驚きましたが、本作のような映画を見ると、壁はともかく簡単に行き来できるようにすると国内の治安が心配なので周囲に住む人は支持するかもしれません。

最近世界各国でマリファナなど常習性の低いドラッグの一部が解禁されていってますが、この流れはマフィアやカルテルの資金稼ぎを縮小するためでもあるようです。「法律で禁止するから、カルテルが高くで売って儲けられる」のだそうです。

私はアメリカ周遊旅行中に国境の町エルパソへも行ったことがありますが、物価は安くて旅行者も多いし夜歩いても危険を感じることは全くなかったです。しかし今後行く人は、常に警戒心は怠らず行動した方がよさそうです。

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ゆめぴょん(管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
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