『アナベル死霊館の人形』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?悪魔を止める方法は?
死霊館シリーズで登場するアナベル人形の過去を描いたスピンオフ1作目。人形収集家で妊娠中のミアは夫ジョンに三つ編み人形をプレゼントされ喜ぶが、隣家の殺人事件に巻き込まれた後、心霊現象に悩まされ...。実話?悪魔の目的は?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | アナベル 死霊館の人形 |
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日本公開日 | 2015/2/28 [予告] 上映時間:99分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Annabelle |
監督・キャスト | ジョン・R・レオネッティ |
キャスト 出演者 | アナベル・ウォーリス、ウォード・ホートン、トニー・アメンドーラ、アルフレ・ウッダード、ケリー・オマリー |
映倫区分 | 日本:PG12(小学生指導必要) USA:R |
配給/製作 (画像出典) | ワーナー・ブラザース/New Line Cinema、アトミック・モンスター、ザ・サフラン・カンパニー、Evergreen Media Group、RatPac-Dune Entertainmen |
日本興行収入 | 0.5億円 興行収入ランキング |
世界興行収入 | 2.5億USドル [出典] |
製作費 | 0.0億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.18更新) 57(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | 死霊館ユニバース一覧 続編『アナベル 死霊人形の誕生』評価67 |
ネタバレ感想『アナベル 死霊館の人形』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
ホラー映画の中でもかなり恐い方で、実話ベースのアナベル・死霊館シリーズのスピンオフ1作目です。1作目『死霊館』の冒頭などで語られた「アナベル人形」がウォーレン夫妻の資料館に持ち込まれる前の物語です。
ストーリーは、若い夫が妊娠中の妻に三つ編み人形をプレゼントしたとこからはじまり、隣家の娘による両親殺害事件に巻き込まれます。そして家の中で心霊現象が起こるようになり、神父に相談すると悪魔のしわざとわかるが手のつけようがないという物語です。
死霊館の2作に比べると、ウォーレン夫妻が登場しないので不安になります。結局最後は悪魔の望みどおりになってしまうという、やりきれなさも感じます。シリーズでは初めて回想以外で悪魔のせいで人が死にます。死霊館で誰も死んでないのが不思議ですが。
本作のアナベル人形はかなり不気味ですが、カメラが寄っても動いた場面はなかった気がします。だからこそ、空中浮遊シーンはリアルに感じてしまいます。悪魔は赤ちゃんのそばに本は落とせるのに、直接死を与えることはできないのも設定とはいえ不思議です。
ホラー演出としては、隣家のアナベル・ヒギンズたちが侵入して来た時がいきなり怖くて、それ以外では、遠くからアナベルの霊が走ってきたのが強烈です。エブリンを突き飛ばした時には、天井に黒い悪魔が見えました。神父を飛ばした時もこわかったです。
ただ、直接的すぎる表現が多くて『死霊館』のような雰囲気や精神的なおそろしさは感じなかったのは残念です。そちらの方が圧倒的にこわいので。また、ウォーレン夫妻がいないため悪魔に屈服しますが、エブリンが魂を差し出す理由がわからず、脚本の薄さも感じました。
このように傑作の『死霊館』に比べると、こわさも物語も劣りますが、アナベル人形の過去を見れるのは良い企画です。アナベル人形については『アナベル 死霊人形の誕生』も公開されるので、今回不満だった点が解消や種明かしされる可能性もあるので期待したいです!
『アナベル1 死霊館の人形』12の疑問と考察・解説
本作の疑問と考察や解説です。ネタバレありです。
どこまで実話?アナベル人形は実在する?
呪われた事件を引き起こしたとされるアナベル人形は実在して、今もアメリカのウォーレン夫妻(今は妻ロレインだけ)などに悪魔資料館で厳重管理されています。人形を挑発した男性がその日にバイク事故死したエピソードもあります。
ただし、実際のアナベル人形はあれほど不気味ではなく「ラガディ・アン」と言われる、見た目はかわいいシンプルな人形です。本作のうち冒頭の看護師のシーンはほぼ実話ですが、ジョンとミアの物語は実話ベースのほぼフィクションです。
死霊館シリーズやウォーレン夫妻とは?
霊能力者ロレインと、悪魔祓い(ばらい)エドのウォーレン夫妻が関わった悪魔がらみの事件をユニバーサル化した映画シリーズです。多くが実話ベースで、惜しみのない恐怖映像で描かれるため、ホラー映画の中でもかなりこわいです。
今まで公開された映画と製作中のものは、アナベル・死霊館シリーズにまとめてます。
冒頭の看護師デビーたちの話の意味は?
オープニング映像で、看護師デビーたちがウォーレン夫妻(本作では登場しない)の所へ呪われたアナベル人形を持ちこみます。その人形は、デビーの母親が娘にプレゼントするために購入(エンディング映像)してきたそうです。
彼らは霊媒師に人形を見てもらい、7歳の少女が取りついてると聞いてかわいそうと思い、心をゆるしてしまったために、悪魔に魂をねらわれ始めました。その少女アナベル・ヒギンズは本作で登場しますが、年齢は違うのでまだ謎はありそうです。
アナベル・ヒギンズは7歳だったはずでは?
本作で登場して自殺するアナベル・ヒギンズは7歳ではないので、霊媒師が間違えたのか、まだ何か謎が残っている可能性があります。続編などで明らかになるかもしれません。
アナベル・ヒギンズが両親とミアを狙った理由とは?
ミアが読んだ悪魔の儀式の本にも「親族と無垢な赤子の犠牲が必要」と書いてあったので、悪魔崇拝のカルト教団に所属してたアナベル・ヒギンズと恋人は、自分の親族の両親の後は、生贄(いけにえ)としてミアのお腹の赤ちゃんをねらったのでしょう。
人形の呪いはアナベル・ヒギンズによるものか?
本作だけでは不明です。隣の娘のアナベル・ヒギンズが人形を抱えたまま自殺したことで、その怨念が人形に乗り移った可能性はあります。また、悪魔召喚の儀式を完了させるため、赤子の命を奪おうと人形に取りついてる可能性もあります。
または、人形は最初から呪われていて、アナベル・ヒギンズと恋人をミアの家に呼びこんだのは人形だったという可能性すらあります。その場合、ペレズ神父が言ったように「人形は悪魔の媒体」なので、アナベル・ヒギンズらも被害者です。
階段に落ちてた予知絵を描いたのは誰?
悪魔が描いたのか、悪魔が子どもたちの意識を操作して描かせたのでしょう。ベビーカーはトラックにひかれたので予知した絵のようですが、絵に描いた内容を悪魔が実現させたという見方もできます。
悪魔の最終目的は魂を奪うこと?
ペレズ神父が言ってたように「人形はただの媒体」で、人形を使って人間をこわがらせ、弱った人間の魂を奪うことこそが悪魔の最終目的なのでしょう。
悪魔は赤ちゃんとミアのどちらをねらってたのか?
ミアです。ペレズ神父によると、悪魔が人間の魂を奪うには、まず恐怖などで弱らせてから、本人の意志表示が必要なので、まだ考えたり話したりできない赤ちゃんの魂は奪えないのです。
悪魔は家に取りつくのか?人に取りつくのか?
死霊館シリーズでは、悪魔は獲物と定めた人を追いかけ、幽霊は家や場所に取りつくことが多いようです。だから引越しても悪魔はついてくるので、その媒体となるアナベル人形も連れてきたのです。
エブリンがミアの身代わりになった理由は?
エブリンは娘を亡くした後、自殺をはかったが、娘に「まだだよ」と言われ、死に時を探しながら生きてきたのでしょう。そしてミアと赤ちゃんのリアを救えるとわかり、自分の生きてた理由と死に場所を見つけたのだと思います。
エブリンが魂を差し出した後、悪魔は現れなかったのか?
悪魔はその場所で魂を奪うと、今度は違う場所で魂をねらうようです。エブリンがミアと赤ちゃんリアの身代わりに魂を差し出した後は、冒頭の看護師デビーの家族の魂をねらいます。しかしウォーレン夫妻が引き取って厳重保管されます。
私の評価 62/100(60が平均)
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