『アクアマン2/失われた王国』ネタバレ感想解説/結末は?続編は?ヴィランの正体と目的は?
DC映画『アクアマン』の続編。南極『失われた王国』の古代兵器ブラック・トライデントの封印が解かれ、アクアマンが邪悪な力に立ち向かうのだが…。ブラックマンタ以外のヴィランは?古代兵器の力とは?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | アクアマン 失われた王国 |
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日本公開日 | 2024/1/12 [予告] 上映時間:124分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Aquaman and the Lost Kingdom |
監督・キャスト | ジェームズ・ワン[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ/Atomic Monster、Peter Safran Production |
日本興行収入 | 7.2億円 (興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 4.3億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.9.1更新) 66(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | DCU/DCユニバース一覧 前作『アクアマン』16.4億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- アーサー・カリー/アクアマン(ジェイソン・モモア。安元洋貴)アトランティス女王と人間との子。海洋生物と話せる
- デイビッド・ケイン/ブラックマンタ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世。濱野大輝)海賊。父の仇アーサーへの復讐に燃える
- オーム(パトリック・ウィルソン。中村悠一)アーサーとは異父兄弟。元王だがアーサーに敗北し幽閉された
- メラ(アンバー・ハード。田中理恵)アーサーの妻でアーサージュニアの母。海底国ゼベルの王女
- アトランナ(ニコール・キッドマン。沢城みゆき)アトランティスの前女王。アーサーとオームの母親
- スティーブン・シン博士(ランドール・パーク。河本邦弘)アトランティス帝国の存在を信じてる科学者
- ブライン王(ジョン・リス=デイヴィス。斎藤志郎)甲殻類の王
- トム・カリー(テムエラ・モリソン。丸山壮史)アーサーの人間の父親
- ネレウス王(ドルフ・ラングレン。広瀬彰勇)海底国ゼベルの王。メラの父親
- リクー王(ジャイモン・フンスー。松山鷹志)魚人/フィッシャーマンの王
ネタバレ感想『アクアマン 失われた王国』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
アクアマン1作目の簡単ネタバレあらすじ
海中のアトランティス帝国の女王アトランナ(ニコール・キッドマン)は、地上で看病してくれた男との息子アーサー・カリーを産むが、子を守るため自分は海中に戻ります。アーサーは成長し、バルコ(ウィレム・デフォー)に訓練されます。
一方、アーサーの異父兄弟でアトランティス帝国の王オーム(パトリック・ウィルソン)通称オーシャンマスターは7つの海底王国を従えて地上を支配しようと計画。オームに敗北したアーサーは、メラに救われ、トライデントを探す旅へ。
かつてアーサーが見殺しにした潜水艦ジャック犯の息子デイビッドが、オームの武器でブラックマンタとして襲ってくるが、アクアマンとメラが撃破。海溝の国の隠された海で母と再会し、怪獣カラゼンを倒したアクアマンはトライデントを入手。
オームが従える同盟軍を、トライデントを持つアクアマン、メラと怪獣カラゼンの軍団が圧倒。オームとの戦いに勝ったアクアマンは、海底国の王達にアトランティス王と認められます。生き残ったデイビッドは、アクアマンへの復讐を誓います…
ブラックマンタ襲来の目的は?異常気象の原因は?
アーサーは、メラと結婚し、産まれたアーサージュニアを世話する日々。ジュニアは金魚と話す能力を見せます。アトランティス帝国の王アーサーは会議には飽きぎみ。異常気象は地上人と団結して取り組みたいと提案するが却下されます。
一方、前作で敗北したブラックマンタことデイビッド・ケインは、アトランティスを探すシン博士に同行して南極へ。2人は地割れに落ちて「失われた王国」を発見。古代兵器ブラックトライデントを手にしたブラックマンタは、より悪に変貌。
ブラックマンタは「オリカルクム」を盗むため、アトランティスへ侵入。メラを負傷させられ怒ったアーサーことアクアマンだが、ソニック砲を受けて敵に逃げられます。最近の異常気象や温暖化も、ブラックマンタ陣営のしわざだったと判明…
以上が序盤あらすじ。久々の単独作アクアマン2作目なので、メラと結婚してジュニアも産まれ、アトランティス王となったアーサーの日常がダイジェスト風に語られます。そして前作ラストで復讐を誓ったブラックマンタも力を得て再復讐に。
この序盤の展開はほぼ予想どおりですが、その先で何を見せてもらえるのか期待しました。結論をいうと、上がった期待値を超えるものは見せてもらえず残念。。特に魚と話せる能力を開花したジュニアの能力回収シーンがなかったのは物足りず…。
また、異常気象や環境問題をほのめかしたのに、そこに深く切り込まないのももったいないと感じました。ジェーム・ワン監督のアクション重視は大好きですが、もっとテーマ性もあった方が見ごたえは上がると思うのですが…
アーサーが相棒に選んだのは前作の…?
アーサーは、前作で倒した異父弟オームにブラックマンタ追跡を協力してもらうことに。王をオームに殺された魚人王国は、オームの力を弱めるため砂漠に幽閉。アクアマンは、タコのトポと侵入しオームを脱獄させ、廃船集まる「深淵の砦」へ。
ブラックマンタの居場所を教えないキングフィッシャーと交戦となるが、勝って聞き出します。南の海の「悪魔の深奥」に着いて探索するが、オリカルクムの影響で巨大化した虫・植物・動物に追われるが逃げきって製錬所に到着。
ブラックトライデントで邪悪になったブラックマンタから逃げたいシン博士は、アクアマン達を招き入れます。ブラックマンタ軍と交戦になると、ブラックトライデントを手にしたアーサー、オームともに何かに取りつかれた異様さを体験…
以上が中盤あらすじ。前作ヴィランのオーム復活は可能性も考えてたが、取り返しつかない事までやらかしたので難しいかもなとも感じてました。だから徹底的に痛めつけて罪をつぐなわせ、良心だらけのキャラに仕上げて復活しましたね。
タコのセファロボット?トポの登場意図は全く不明でしたが原作で人気のキャラなのでしょうか?いい働きはしてましたが。ブラックマンタを探すため、深淵や深奥へ行くエピソードは繰り返しを感じ、アクションはいいが少し退屈。
それなのにまた逃げられてラストステージは別にあるという…。怒涛のアクション連発は好みだったが、さすがに斬新さが感じられなくなったので、シーン分けすぎたのは失敗だったのでは?。ゴキブリのエピソードも超不快だし…
結末は?失われた王国とは?続編は?
伝説のアトラン王がアトランティス帝国を治めてた時代、7つ目の海底王国「失われた王国」こと「ネクラス王国」をアトランの弟コーダックス王が治めてました。ブラックトライデントによりネクラス国は繁栄したが、王も民も闇にのまれます。
他国への環境汚染を防ぐため、アトラン王はネクラス国を戦争で滅ぼして永久凍結させ南極に封印。ブラックマンタに取りついたコーダックスはネクラス復活のため、アトラン王を継ぐアーサー、オーム、ジュニアの誰かの血が必要でした。
ブラックマンタは、南極の玉座に捧げるためジュニアを誘拐。シン博士の裏切りで位置を知ったアクアマン達も急行。メラ、甲殻類の王も参戦。オームに取りついたコーダックス王は復活するが、アーサーがブラックトライデントを粉砕し終結。
デイビッドはアクアマンの助けを拒否し地割れに落ちます。オームは戦死と偽装し、牢に戻らず去ってチーズバーガーとギネスビールを楽しみます。アーサーは「王は架け橋に」のとおり、アトランティスの存在を地上に明かして国連加盟し演説。
以上がラストまでのネタバレあらすじです。主要エンドクレジット後、逃亡生活のオームがチーズバーガーにあの虫をはさんで食べるシーンがありましたが、新生DCUや続編へつながるようなヒントは一切ありませんでした。
「過去に滅びた国や王が復活するために王家の血を必要とするが、野望は絶たれた」というよく見てきたストーリーで締めたのは、いさぎよくて驚きましたが、さすがに面白みはなかったです。
アトランティス帝国が国連加盟する流れや「架け橋」ワードは、マーベル映画(MCU)の『ブラックパンサー』と似すぎてて気になりました。原作での順番は不明だが、もう少しアレンジしてもよかったかと。
映画『アクアマン2 失われた王国』ネタバレ感想と私の評価
前作『アクアマン』は当時のDC映画シリーズの中でもよかったので、続編アクアマン2は楽しみでした。しかしDC映画低迷により、まさかDCEU最後の映画になるとは…
それでもアクアマンの物語に関心あったので初日に映画館で鑑賞。ワイスピのジェームズ・ワン監督らしく、制作費が心配になるほどの怒涛アクションの連続で完全に映画館向きでした。DCEUの有終の美として遜色ないと思います!
一方、繰り返しや似た展開が多くあり、ストーリー的には少し退屈な時間もありました。最も残念だったのは、ラストの『ブラックパンサー』近似の展開。似てるのは仕方ないが、何か工夫して大きな違いを見せてくれないと雑音になります。
新生DCUでのアクアマン登場や俳優はまだ未定だし、続編があるのかも不明ですが、いったんのユニバースはここまでなのが感慨深み。個人的にはジェイソン・モモア、ガル・ガドットは続投してほしいけど…。まずはDCU1作目の『スーパーマン レガシー』を楽しみに待ちましょう!
私の評価 68/100(60が平均)
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