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『キングコング髑髏島の巨神』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?怪獣一覧と勝者は?

キングコング 髑髏島の巨神 映画/ドラマ

GODZILLA ゴジラ』と世界を共有するモンスターバース2作目。1973年、特務研究機関モナークのランダは元軍人らと未知の島どくろ島調査へ向かうが、キングコングの前になすすべもなく…他の怪獣は?先住民とは?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題キングコング 髑髏島の巨神
日本公開日2017/3/25 [予告] 上映時間:118分
製作国アメリカ
原題/英題Kong: Skull Island
監督・キャストジョーダン・ボート=ロバーツ(キャスト
映倫区分日本:PG12(小学生指導必要) USA:PG-13
配給/製作
(画像出典)
Warner Bros. Pictures/Legendary Pictures、テンセント・ピクチャーズ
日本興行収入20.0億円(年間25位
世界興行収入5.6億USドル [出典]
製作費1.9億USドル
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.22更新)
70私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
ゴジラのモンスターヴァース

登場キャラクター(キャスト/出演者)

ネタバレ感想『キングコング 髑髏島の巨神』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

モンスターバースでのゴジラとの位置づけは?

ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』と世界観を共有するモンスターバース2作目です。3作目『ゴジラ キングオブモンスターズ』でゴジラが他怪獣との勝ち抜き戦で勝利し、4作目はキングコング対ゴジラの決勝戦だと勝手に思ってます。マーベルMCUの「SHIELD」のようなシリーズ共通機関が「モナーク」です。

今回の時代設定は前作ゴジラより昔の話で、キングコングはまだ成長期なので、ゴジラの時代までまだ強くなれそうです。舞台は地球空洞説の出入口のある髑髏島です。怪獣だらけの島なので、怪獣プロレスと観ても楽しいです。

ゴジラ世界の怪獣とのつながりは、本編では描かれませんが、エンドクレジット後のオマケ映像で初めて予感させてくれます。くわしくは下で書きます。

過去作と比べると人間とコングとの触れ合いが少ないとの指摘もあるようですが、コングが違う生物である人間女性に恋する方が異質なので、このくらいの距離感が好みです。そもそもモンスターバースでは「人間は最弱の傍観者や通訳」の役割でいいと思ってます。

マーベルMCUキャラが3人も!監督についても

ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は若干32歳でこんな大作に抜擢されたそうで、長編映画も初メガホンらしいのに、全くそんな感じがしません。自他ともに認める映画オタクで、日本アニメも大好きだそうです。

キングコング過去作や『地獄の黙示録』のオマージュがたっぷり入ってるし、スカル・クローラーの顔は『エヴァンゲリオン』の使徒や、『千と千尋の神隠し』のカオナシを参考にしてるそうですよ。

主演のトム・ヒドルストンは元特殊部隊SAS隊員という設定で聡明なキャラでもあるが、他の強烈キャラたちに存在感を奪われてる気がします。MCUでは、憎めない悪役ロキがはまり役で大人気です。

サミュエル・L・ジャクソン演じる大佐は「人間側のコング」というと差別発言になりそうだけど、演出上も何度もそう見せています。狂った役を演じるのが上手ですが、MCUでは頼れるSHIELD長官ニック・フューリーです。

カメラマン役のブリー・ラーソンは『ルーム』でアカデミー賞の主演女優賞を受賞してます。コングと意思を交わす重要なキャラですが、本作ではそこまで演技力を要求されなかったように感じます。MCUでは人間離れした女性ヒーロー『キャプテンマーベル』を演じてます。

その他も、ランダ役のジョン・グッドマン、マーロウ役のジョン・C・ライリーの2人は特徴があり印象に残るキャラです。アジアからは、グンペイ・イカリ役のMIYAVI、サン・リン役のジン・ティエンが出演しています。

ベトナム戦争兵と怪獣との対決?

髑髏島に入ってすぐ、地質調査という名目で振動爆弾を投下すると、島の守護神キングコングがヘリ部隊を全滅させます。部下たちの復讐を誓うパッカード(サミュエル・L・ジャクソン)の顔アップとコングの顔が重なり対決を予感させます。

映画的には、冒頭での人集めをさっと済ませ、惜しげもなく現れるキングコングに思わず拍手喝采したくなります。怪獣映画らしく、いきなりベトナム戦争兵vs怪獣がはじまり、ワクワクします。ただ、ヘリ部隊は弱すぎです。

パッカード隊は巨大蜘蛛バンブー・スパイダーでも犠牲者を出しますが、足を切って撃退します。そしてコンラッドらと合流後、骨の墓場ではスカル・クローラーと戦うが、視界がわるいにしてもこの装備の軍人が苦戦しすぎと感じます。

さらに復讐心に火をつけたパッカードは武器を入手後、森を焼いてキングコングを川へ誘い出し、油やナパーム弾で火だるまにし爆弾でとどめをさそうとします。コングは無警戒すぎるけど、この作戦は見事です。

コンラッドらが止めなければ、コングは終わり、ゴジラの相手はスカルデビルになるところでした(笑)。この時のパッカードの顔のアップや『地獄の黙示録』を思い出させるような火の海や、ドラゴンボールのオマージュぽい満月とコングなどの演出は見どころです。

結局、パッカードは「マザーファック」と言い終わる前に、コングのげんこつでつぶされます。部下のコールも自己犠牲で仲間を救うつもりが、スカルデビルの尾であっけなく崖へふっ飛ばされて無駄死にし、軍人の無力を見せられます。

キングコング 髑髏島の巨神 映画/ドラマ

怪獣プロレスとして楽しめたか?

怪獣映画でも、邦画『シン・ゴジラ』は、人間(日本人)vsゴジラの対決が楽しめた映画ですが、本作『キングコング 髑髏島の巨神』を含むモンスターバースは、巨大生物や怪獣どおしの対決が見どころになりそうです。

ヘリとの戦闘の傷をいやすキングコングは、川でタコかイカのような巨大水生物リバー・デビルに捕食されそうになるが撃退してゲソのように食います。コングは後に川でパッカード隊にやられそうになるので「川とは相性悪い」ですね。

キングコングとスカルデビルのラストバトルは、激しい攻防戦でかつただの殴り合いではなく、コングは頭や武器も使いながら戦うので飽きずに楽しめます。特に廃船のスクリューを、鎖の先端や拳につけて戦う姿は人間ぽく知性を感じます。日本刀のマネもいいですね。

コングは火だるまで弱ってるし、コングの両親とも殺したスカルデビルは素早くて優勢ですが、人間の援護も加わってなんとか勝利します。人間女性ウィーバーを救う描写は、過去作キングコングへのオマージュだと感じました。

『キングコング 髑髏島の巨神』登場した怪獣の一覧

髑髏島(スカルアイランド)で登場した怪獣一覧です。食物連鎖の頂点は「スカル・クローラー」でありそのボス「スカル・デビル」です。1933年版キングコングの怪獣や日本アニメ映画のキャラを参考にしたようです。

キングコングの両親はクローラーに喰われたようで、墓場に骨が残っていました。リバーデビルは、過去の邦画『キングコング対ゴジラ』に登場した大ダコのオマージュだそうです。スケル・バッファローは、髑髏島の生物で一番かわいいです。

エンドクレジット後のオマケ映像の壁画の意味は?

エンドクレジット後のオマケ映像では、コンラッドとウィーバーが「世界には髑髏島のような場所が複数あり、キングはコングだけではない」と教えられ、スライドで壁画を見せられます。

その壁画には、古代人が描いたであろう怪獣たち、ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラのような姿が見られます。ゴジラとキングキドラが火を吹いて戦う光景と叫び声は、次回作『ゴジラ キングオブモンスターズ』を連想させます。

映画『キングコング 髑髏島の巨神』私の感想と評価

前振りや仲間集めはさっとすませ、すぐに髑髏島へ向かい、いきなりコングの恐ろしさを見せてくれる冒頭は傑作を予感させます。島で3グループに別れた後、それぞれが怪獣と遭遇していく見せ方も上手いです。

ただ、中盤の会話がつづくシーンで少し中だるみ的な退屈を感じたのは残念です。骨の墓場での戦闘や倒し方から、人間vsコング、スカルデビルvsコングに至るラストバトルは、論理性や頭脳戦ぽい演出もあり好みです。日本刀のマネもアガりました。

骨の墓場へ全員で行った理由はよくわかりません。パッカードは武器ほしさ、コンラッドはチャップマンを救うためですが、民間人は待つ方が現実的だと感じました。結果的にはウィーバーがスカルクローラーを爆発させたけど、運がよかっただけです。

ウィーバーがコングと絆を結ぶ過程は丁寧に描かれています。バッファローを救い、崖上で顔をさわり、狼煙弾で応戦し、崖から川に落ちたウィーバーをコングが救い、スカルデビルに喰われないよう救い出したりして愛を育みます。

マーロウが太平洋戦争で日本兵グンペイと戦い、友人となり、先住民の世話になりながら生き延びて、28年ぶりに妻子と再会するまでの物語もサブストーリーとして感動しました。他の人物もキャラ立ちしてて印象的です。

モンスターバースは最低でもあと2作品は予定されてて、次作『ゴジラ キングオブモンスターズ』は2019年公開なので楽しみです。その次のゴジラvsコング公開までに、ぜひ本作も観ておくことをおすすめします!

おすすめ14ポイント
少し残念6ポイント

私の評価 78/100(60が平均)

シリーズやジャンル⇒ゴジラのモンスターヴァース

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