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ジブリ映画『天空の城ラピュタ』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?シータの正体は?

天空の城ラピュタ 映画/ドラマ

ジブリ映画。少年パズーは空から降ってきた少女シータと彼女が持つ青い石をめぐり何者かに追われます。やがて伝説の天空の城ラピュタへと…。飛行石とラピュタの関係や歴史は?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題天空の城ラピュタ
日本公開日1986/8/2 [予告] 上映時間:124分
監督・キャスト宮崎駿
キャスト
出演者
田中真弓、横沢啓子、初井言榮、寺田農、常田富士男
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
東映/スタジオジブリ、徳間書店
日本興行収入11.6億円
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.22更新)
83私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
ジブリ映画一覧
前作『風の谷のナウシカ』22.1
続編『となりのトトロ』11.7

ネタバレ感想『天空の城ラピュタ』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

『天空の城ラピュタ』と宮崎駿監督や声優について

スタジオジブリ制作[一覧]の初長編映画です。同じ宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』は、ジブリ発足前の作品ですが「ジブリ映画」として語られることは多いです。

『天空の城ラピュタ』は、さすがに今観ると作画や音楽などが古く感じられますが、躍動感があり、キャラクターも生き生きして魅力的です。物語も王道に近いけど、演出などの素晴らしさで感動させてくれます。

宮崎駿監督はこの後も「ボーイミーツガール」なファンタジー映画をいくつも生み出しますが、少しづつメッセージ性が強くなります。それこそ本来、宮崎駿が作りたい物語なのかもしれないけど、個人的にはラピュタがジブリで一番好きです。

ジブリ映画では、主要キャラクターの声を人気俳優女優に演じさせることが多くて声があってない場合があります。しかし『天空の城ラピュタ』の頃はまだ、メインは専業声優が担当してるため「声や話し方の質」もジブリ作品で上位レベルです。

ボーイミーツガールの典型作!ストーリーは?

『天空の城ラピュタ』は、空から降ってきた少女シータをパズーが助ける名シーンから始まる、典型的な「ボーイミーツガール」(少年が少女と劇的に出会う物語)です。多くの映画やアニメや漫画や小説などのテンプレのようになってます。

降ってきたのがオッサンやオバサンでも、パズーの性格なら助けただろうけどコメディ寄りになる気はします。そもそも『天空の城ラピュタ』は少年と少女の恋愛未満の冒険ラブストーリーだからこそ、ここまで名作になったのでしょう。

パズーは空賊ドーラ家の助けを借りて、軍に捕らわれたシータを救い出し、伝説の天空の城ラピュタへ向かいます。それは父の意思を継承する意味もあります。やがてラピュタの歴史や王族の存在も判明し、ムスカの野望を阻止します。

ストーリーに無駄な部分は少なくテンポもいいです。生活感は全く感じられませんが食事シーンは印象に残ります。空賊ドーラ一家は、パズーらを運ぶ役割だけなので不要に思えますが、一番人間的でコメディ要素も出せてるので欠かせません

青い飛行石とラピュタの関係とは?

シータがペンダントとして身につけている青い飛行石は、古代ラピュタ人だけが生成できる「飛行石の結晶」です。パズーが持っても浮くことができないので、ラピュタ人か王族のみに反応する高度な科学技術の産物です。

飛行石は王族の分家ムスカでは使いこなせず、正統な王位継承者のみが飛行石の全ての力を使えるようです。空に浮く以外にも、ロボット兵を操ったり、天空の城ラピュタの位置を示したり、ラピュタを破壊することもプログラムされています。

天空の城ラピュタを上空に浮かせているのも、巨大な原石のような飛行石です。地上を攻撃した「ラピュタの雷(いかずち)」は、飛行石の力なのか不明ですが、ムスカが古文書の呪文で操作できたことから、飛行石とは無関係にも思えます。

現代の科学技術で考えると、飛行石には音声認識、位置検索、DNA認証(王族だけの聖域)等が組みこまれています。滅びの呪文「バルス」は簡単すぎて寝言で言わないか心配です。核兵器発射ボタンの役割もあるので、ラピュタ文明が滅ぶのは必然だったのでしょう。

天空の城ラピュタ 映画/ドラマ

シータとムスカの正体とは?ラピュタの歴史?

「天空の城ラピュタ」は、かつて高度な古代文明で飛行石や科学技術をあやつり、地上世界を支配した帝国の王族が住む城でした。帝国は「ラピュタの雷(いかずち)」と呼ばれるレーザー兵器で、逆らう地上人をおどしていました。

旧約聖書でソドムとゴモラを滅ぼした天の火、インドのラーマヤーナのインドラの矢なども、ラピュタの攻撃兵器だったとムスカは言います。しかしおごったラピュタ人は700年前に滅び、天空の城ラピュタやロボット兵は上空に放置されました。

シータは、地上へ逃れたラピュタ帝国の正統な王位継承者の末裔で、本名は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」です。ムスカは、地上で別れた王族の分家の末裔で、本名は「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」です。

悪役ムスカの本当のねらいは最後まで不明でした。ラピュタの兵器で地上をおどして、お金や資源を税金のように納めさせるつもりだったのなら、700年前にラピュタ帝国が滅んだ原因を作った一族の末裔こそムスカだったのかもしれません。

シータのような心おだやかでやさしい王族が強い権力で治めたなら、ラピュタ帝国の歴史は今なお続いてた可能性もあります。ロボット兵の二面性(鳥の卵を守り自然を愛する姿と、要塞を破壊しつくす姿)がシータとムスカを表しています。

映画『天空の城ラピュタ』私の感想と評価

パズーは最初からシータ好きで全くブレないけど、冒険後の成長は特に感じられません。一方、シータはパズーやドーラの積極性を見てるうちに心が強くなります。そういう意味ではシータの成長物語です。

古代ラピュタの科学技術にはツッコミどころだらけですが、自然との調和を大切にしたことはわかります。「自然と決別したり、技術におごったり、欲を出しすぎると滅ぶ」というのが、『天空の城ラピュタ』のメインテーマに感じられます。

ジブリ作品[一覧]ファンには、後期のメッセージ性の強い作品を評価する人と、前期の(やや子ども向けな)ファンタジー作品を評価する人に分かれますが、私は圧倒的に前期のジブリ映画が好きなので、その代表作『天空の城ラピュタ』は世界中の多くの人におすすめしたいです。

おすすめ11ポイント
少し残念5ポイント

私の評価 87/100(60が平均)

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