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映画『マーベルズ』ネタバレ感想解説/結末は?謎の敵の正体と目的は?キャプテンマーベル2

マーベルズ 映画/ドラマ

マーベル映画/MCUキャプテンマーベル2作目。宇宙でヒーロー活動するキャプテン・マーベルは、因縁ある敵から地球を救うため、ミズマーベル、モニカと息あわないチームを結成するのだが…。エンドロール後は?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題マーベルズ
日本公開日2023/11/10 [予告] 上映時間:105分
製作国アメリカ
原題/英題The Marvels
監督・キャストニア・ダコスタ[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13
配給/製作
(画像出典)
ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/マーベルスタジオ、Kevin Feige Production
日本興行収入7.7億円 興行収入ランキング
世界興行収入2.0億USドル [出典]
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.3.26更新)
65私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
マーベル/MCU一覧

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. カマラ・カーン/ミズ・マーベル(イマン・ヴェラーニ。松岡美里)アベンジャーズオタク女子高生。魔法バングルで超人に
  2. モニカ・ランボー(テヨナ・パリス。村中知)キャロルの親友マリアの娘。『ワンダヴィジョン』で超人に
  3. キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン。水樹奈々)アベンジャーズの中でも最強クラス。元米空軍パイロット
  4. 猫のグース: かわいい姿だが地球外の危険生物フラーケン
  5. ヤン王子(パク・ソジュン。江口拓也)歌と踊りで会話する惑星アラドナの王子
  6. ダー・ベン(ザウイ・アシュトン)キャプテンマーベルと因縁あるヴィラン
  7. ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン。竹中直人)元S.H.I.E.L.D.長官。アベンジャーズ計画の発案者
  8. ヴァルキリー/ブリュンヒルデ(テッサ・トンプソン)ニューアスガルドの国王

ネタバレ感想『マーベルズ』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

キャプテンマーベル2の前作の簡単あらすじ

クリー帝国 首都星ハラの記憶ない女戦士ヴァースは、ヨン率いる部隊員として作戦参加。変身できるスクラル人に捕まったヴァースは、逃亡し近くの惑星「地球」に墜落。秘密組織SHIELDの若きニック・フューリーと共に記憶の断片を探索。

ヴァースの正体は「四次元キューブ=スペースストーン」をあびて超人になった元空軍パイロットのキャロル・ダンヴァースと判明。平和を夢見たクリー人マー・ベルを殺害したのは同族のヨンでした。キャロルはスクラル人の救出へ。

旧友マリア・ランボー、ニック、猫グースこと宇宙生物フラーケンも参戦。覚醒キャロルは戦いでクリーのロナン、ヨンを追い返します。ニックは猫グースに目をひっかかれて眼帯姿に。ヴァースの写真からアベンジャーズ計画を発案

エンドクレジット中、指パッチンで消滅するニックの信号を受けキャプテンマーベルが地球到着(その後『エンドゲーム』)。エンドロール後、グースが四次元キューブをはき出します。

他あらすじ⇒『ワンダヴィジョン』『ミズ・マーベル

3人の共通能力とは?入れ替りの原因とは?

クリー帝国のダー・ベンは、ある廃墟星で「バングル」の1つを手に入れ、もう1つの捜索を開始。しかし1つだけでも宇宙にジャンプポイントを作り出せます。バングルの片割れを持つカマラ・カーンは、光の能力を使うとどこかへ転移。

少し前、宇宙でヒーロー活動するキャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースは、ニック・フューリーから電磁異常の調査を頼まれ現場へ急行し謎の光に触れると転移。ニックの組織SABERのモニカ・ランバーも、宇宙での作業中に転移。

地球にいたはずのカマラは宇宙に。カマラの家にはキャプテン・マーベルが。モニカを含めた3人は、なぜか場所が入れ替わります。キャプテン・マーベルは、クリー人のしわざと思いターナックス星を襲撃するが、3人が入れ替るので大混戦。

ニックとモニカは、3人の光の能力とバングルにより入替りが発生したと推測。誰かが能力を使うと入替ります。飛んだキャプテン・マーベルと入れ替わったカマラは飛べないので落下。ニックに急かされ、モニカは初めて空を飛びカマラを救出。

以上が序盤あらすじ。MCUドラマ『ミズマーベル』でカマラの祖母が手に入れたバングルの片割れを、クリー人のダー・ベンが入手するが、なぜあんな所にあったのか考えてしまい雑念でした。

キャロルことキャプテンマーベルの久々の登場には少しアガったが、モニカ、カマラとの入替わりの理由や発動条件など、ロジカルではない要素とドタバタが続き、それがコメディ風で描かれたのは好みではなかったです。

しかし、カマラ・カーンことミズマーベルが、推しのキャプテン・マーベルと会えた時のはしゃぎぶりは本当にかわいくて、明るくてポジティブな性格も『マーベルズ』に光を与えていました。

謎の敵の正体と目的は?過去の因縁とは?

再び入替りで、モニカとカマラはクリー人のダー・ベンの前に。キャプテン・マーベルも飛んできて3人でクリー人と交戦。ダー・ベンは、スクラル人達と和平交渉中だったが、殺戮者マーベルの介入で破断し、スクラル人の抹殺を開始。

キャプテンマーベル、モニカ、ミズマーベルは救えるだけのスクラル人だけを救い、ヴァルキリーの力を借りてニューアスガルドへの移住を手配。キャプテンマーベルは、スクラル人の皇帝にうらみごとを言われます。

かつてキャプテン・マーベルは、クリー人を統率してたAI「インテリジェンス・スプリーム」を破壊し、惑星ハラを荒廃させたことで「殺戮者」と呼ばれてます。惑星ハラを復興したいダー・ベンは「時空を制する2つのバングル=量子バンド」を所望。

キャロル、モニカ、カマラは記憶を共有する装置で、次のジャンプポイントを探ります。そして出会いからやり直し親しくなり入替えに慣れる訓練も。ダーベンの次の目的は、惑星アラドナの「豊富な水資源」を惑星ハラへ転送することと判明。

以上が中盤あらすじ。キャプテン・マーベルが、いきなりクリー人のせいにして襲撃するが、根拠も証拠もないのに乱暴だなとは感じました。すると、やはりその思い込みの激しさと脳筋な性格が災いして、宇宙に混乱をもたらしたことが判明。

確かにクリー人とクリ―帝国は戦争好きでスクラル人などを侵略してきたが、だからと言ってクリー人の全員が「悪」ではありません。これは実社会でも同じで、ロシアやアメリカが侵略した場合、軍や政府の長は悪いが、国民の多くは無罪です。

3人が記憶を共有したり、変な縄跳びシーンも不要でしたよね。それよりも戦いの中で、少しずつチーム感を熟成してくれた方が本作のテーマには近かったと感じます。キャロルとモニカの確執も、会話ではなく共闘中に解消してほしかったかも。

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ダーベンの次の狙いは地球?宇宙船脱出の奇策とは?

「歌と踊りで会話する」惑星アラドナで歓迎された3人。そこのヤン王子がキャロルと法的な結婚相手と知り、モニカとカマラは呆然。惑星を救った時に成り行きで結婚したとか。ダーベンが攻めてくると、3人とヤン王子の部隊が交戦。

チーム戦に慣れてないキャロルの単独専攻でピンチになるも、カマラの機転で最悪状況は阻止。かつてキャロルは、クリーのAI破壊こそ問題解決と思い実行したが裏目に。挽回するまで地球に帰還しなかったと、再会を待ち望んでたモニカに謝罪。

ダー・ベンの次の狙いは「地球の太陽」。SABERの宇宙船も巻きこまれて不調に。謎の卵も発見され、ポッドで脱出を図るが全職員分は動かないと発覚。卵がフカすると猫が…グースの卵と判明し、大量の子フラーケンが産まれました。

ニックは「全職員を飲み込ませたフラーケンをポッドで脱出」させる計画を実行。到着したキャロル、カマラ、モニカ達も協力し全職員が猫(フラーケン)の腹の中で脱出成功。残った3人組は、太陽に向かうダー・ベンと決戦へ。

以上がラスト前の終盤あらすじ。韓国ドラマ『梨泰院クラス』の主役を演じたパク・ソジュンがマーベル映画(MCU)初登場で、アラドナ王子を見事に演じてました。しかしもっと息の長いヒーローを期待してただけに、やや残念に思えました。

アラドナ星での戦闘も、前半のバトル同様にドタバタ重視でよくわからない構図がつづき、いまいち記憶に残りません。強くて完璧に見えるキャロルが弱音をはき、モニカに謝罪したのは、やっと人間味が感じられた貴重な瞬間でした。

宇宙船からの脱出方法は前代未聞で、間違いなく本作で一番の見どころ?(笑)猫姿フラーケンの幼体も子猫なのも驚き。哺乳類じゃないのか…。猫軍団は「ニャーベルズ」と呼ばれるらしく、あざといながらも大活躍

結末は?エンドロール後は?続編は?

量子バンドで光の能力を吸収するダー・ベンだが、キャロル、モニカ、カマラが連携攻撃で撃破。降伏したダーベンに、モニカが「キャロルなら惑星ハラの太陽を復活可能」と話すが、ダーベンはスキをついてカマラのバングルを奪います。

ダー・ベンは宇宙に時空の穴を作るが自分は消滅。キャプテンマーベルが2つのバングルを取り戻すが穴は閉じず。モニカが2つのバングルを装着し、キャプテンマーベルとミズマーベルの光を吸収して時空の内側から閉じて犠牲になります。

地球に戻ったカマラは、ニック・フューリーにモニカの犠牲を報告。キャプテンマーベルは、モニカの助言どおり惑星ハラの太陽を復活させます。家を失ったカマラ家はモニカの家へ引っ越し。キャロルはカマラに、モニカは戻ると信じさせます。

エンドロール前、ホークアイの弟子ケイト・ビショップは、カマラ・カーンに勧誘(ヤングアベンジャーズ?)されます。アントマンの娘キャシー・ラングも誘うつもりと。

短いエンドクレジット後、別バースで目覚めたモニカは、母マリアと再会して喜ぶが別人(母の変異体。X-MENのバイナリー?)でした。医師(X-MENのビーストのハンク・マッコイ?)はチャールズ(プロフェッサーX)に報告すると発言。

以上がラストまでのネタバレあらすじです。ラストバトルはいくつか工夫も見られたが、伏線回収的な連携プレーもなく力技での勝利なのでやや物足りなかったです。ダー・ベンの攻撃も能力も、マーベルズ相手にしては弱すぎました。

ダー・ベンの最期も意味不明でしたが、モニカと同様に別バースでの登場もありえるのでしょうか。また見たいほどの魅力はありませんでしたが…。モニカの生存も知りたくなかったかも。「死」への恐怖や悲しさのない作品群になりつつあり…

キャプテンマーベル、クリー人、スクラル人の今後については続編やシリーズ内でぜひ見せてほしいですね。キャロルの最期にも影響を与えそうですが。

ミッドクレジットシーンで、暗がりからケイトを勧誘するカマラは、完全にニック・フューリーがアイアンマンを勧誘した時を再現してて、そのドヤ顔がまたかわいい。X-MENのMCU合流もせまってそうだが、うまくいくのか心配でもあります。

映画『マーベルズ』私の感想と評価

映画館へ行くきっかけにもなり、私の人生ベスト映画にも数本入ってるマーベル映画(MCU)待望の新作なので、初日に映画館で観賞。久々のキャプテンマーベルはやはり最強クラスでしたが、カマラの存在が大きかったです。

全体的にはコメディ調の話にノレず、入替りバトルもだんだん面倒になってきた「クセ強な作品」です。「キャプテンマーベル2」としては難ありだが『ミズ・マーベル』続編としてならアリとは感じました。それくらいカマラが魅力的で好きです。

「いつも残される」モニカの葛藤、「全力で仕事に取り組んでるのに裏目となる」キャロルの弱音などを、女子高生カマラ・カーンが抱きしめて包容力を見せるという変なストーリーですが嫌いじゃないです。

本筋のダー・ベンやクリー人の葛藤は、もっと見せてほしかったかも。ヴィランとしては弱すぎて存在感の薄かったダー・ベンはいろんな意味で気の毒。ハリウッドデビューのパク・ソジョンの役割も、小栗旬や渡辺謙と似て物足りなかったかも。

とはいえ来年2024年は、スト影響等でMCU映画が激減(1作のみ?)し、本作『マーベルズ』はかなり貴重な作品なのでぜひ大スクリーンで観てほしいです!猫好き、モフモフ好きにも超絶おすすめ♪

私の評価 67/100(60が平均)

シリーズやジャンル⇒マーベル/MCU一覧

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