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映画『ウルヴァリン X-MEN ZERO』評価は?ネタバレ感想考察/外伝1!ローガン誕生や兄とデッドプール

映画ウルヴァリン X-MEN ZERO

『ウルヴァリン X-MEN ZERO』あらすじ概要

X-MENシリーズ外伝3部作の第1弾。少年ジェームズは父親殺害を目撃したショックで、ミュータント能力を覚醒。その後、兄ビクターとともに数々の戦場を生きのびる。そんな2人の前に、ストライカーが現れ、ミュータントチーム..(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 ウルヴァリン X-MEN ZERO
日本興行収入公表後すぐ更新(興行収入ランキング
世界興行収入3.7億USドル [出典]
製作費1.5億USドル
平均評価★★★★★65私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連X-MENシリーズ
原題/英題X-Men Origins Wolverine
日本公開日 2009/9/11 [予告↓]上映時間 109分
映倫区分USA PG-13
製作国アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア
映画監督ギャビン・フッド
キャスト
出演者
ヒュー・ジャックマン、リーブ・シュレイバー、ダニー・ヒューストン、ウィル・アイ・アム、リン・コリンズ
配給/製作/画像©20th Century Fox/20th Century Fox、マーベル・エンターテインメント、ザ・ドナーズ・カンパニー、シード・プロダクションズ

『ウルヴァリン X-MEN ZERO』予告動画

ネタバレ感想『ウルヴァリン X-MEN ZERO』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、X-MENシリーズ一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★57/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

『ウルヴァリン X-MEN ZERO』ネタバレ感想の総評

X-メン』1作目以前のウルヴァリンの物語であり、スピンオフ1作目です。サイクロップスやプロフェッサーXも出てきますが、セイバートゥース、エマ・フロスト、デッドプールは本シリーズとは違う時間軸での扱いで別人です。ちなみにスピンオフ2作目は『ウルヴァリン: SAMURAI』です。

ウルヴァリンことローガンの生い立ちやミュータント能力の発現の瞬間から、アダマンチウムの爪を移植されたり、ラストで記憶を失くしてさまよう理由などが明かされます。愛したケイラのことを覚えてないラストはせつなすぎますね。

既に成功しているマーベル・シネマティック・ユニバースと比較するのは酷かもしれませんが、演出面やキャラの魅力がいまいちで、わくわく感もほとんどないのが残念です。画面も暗い描写が多いし、笑える場面もなく、戦闘アクションも格闘中心でダイナミックスを感じないし、論理性もありません。

物語もご都合主義的に進むのが気になります。例えば、ケイラは人間の精神をコントロールできるなら、ラストのストライカーのように操って簡単にエマを取り戻せたのではないかと思いますが、それができなかった理由が全く描かれていません。ビクターが裏切られた後もストライカーを殺さない理由もわかりません。

ただX-MENシリーズに一貫してある「差別する者とされる者」「ミュータントよりも、人間の方が恐ろしい」というテーマは描かれています。ミュータントであるケイラの方が、人間よりも平和的な解決をのぞんだことも皮肉です。

映画ウルヴァリン X-MEN ZERO

『ウルヴァリン X-MEN ZERO』おすすめ8ポイント

  • マーベルのSF戦闘アクション
  • 1作目X-MENの以前の物語
  • ローガンの能力発現の瞬間
  • ローガンとビクターの兄弟対決
  • 後のX-MENの若き姿
  • デッドプールvsウルヴァリン
  • ケイラの解決法が平和的
  • ローガンとケイラの別れが悲しい

『ウルヴァリン X-MEN ZERO』少し残念5ポイント

  • たんたんと進みすぎ
  • 演出面でワクワクしない
  • 戦闘に論理性がなく力技
  • キャラに魅力を感じない
  • デッドプールの扱いが雑

『ウルヴァリン X-MEN ZERO』ネタバレあらすじと感想

1845年のカナダで、後にウルヴァリンとなるジェームズ・ハウレットは父親が殺されるのを目撃したショックで、手から骨の爪が生えるミュータント能力が覚醒し、犯人でビクターの父トーマス・ローガンを殺害します。ところがローガンこそが、ジェームズの本当の父親だと判明すると、動揺して家を飛び出します。実の兄ビクターもそれを追います。

ジェームズ・ローガン(ヒュー・ジャックマン)と兄ビクター・クリード(リーヴ・シュレイバー)は、それから1世紀以上も、南北戦争、第一次、第二次世界大戦、ベトナム戦争などを経験して、戦闘法を身につけます。ビクターの性格はさらに凶暴になり、ベトナム戦争時に村人に暴行を行おうとし上官も殺してしまいます。

そんなビクターをかばって弟ジェームズも一緒に銃殺処刑されますが、2人ともミュータントの再生能力があるため死にません。そこへウィリアム・ストライカー(ダニー・ヒューストン)が現れ、ミュータント特殊部隊「チームX」にスカウトします。チームXでは、ストライカーの指示で非人道なミッションをいくつもこなします。

ジェームズはチームXのメンバーで、瞬間移動(テレポート)できるジョン・ライス(ウィル・アイ・アム)やおしゃべりで高い身体能力を持つウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)などと仲良くなります。アフリカのラゴスで、ストライカーは隕石に含まれる高硬度の金属に興味を示します。ジェームズは民間人さえ殺す非情なミッションに納得できず、チームを脱退します。

ローガンの生い立ちが映画では初めて明かされます。ローガンことジェームズとビクターは本当の兄弟なのに、ジェームズだけが優遇されて育ったため、ビクターはジェームズに対してうらみのような感情を持ち続けるのでしょう。ところで彼らは爪と再生と不老と聴力という最低4つの能力を、なぜ持ち合わせたのでしょうか。

6年後、ジェームズは父の姓ローガンを名乗り、カナダでケイラ・シルバーフォックス(リン・コリンズ)という女性とともに静かに暮らしていました。そこへストライカーが現れ、解散したチームXのメンバーをウェイドも含めて何者かが殺害してるので、阻止するため仲間になるよう迫りますが、ローガンは断ります。

ケイラはローガンに、月に恋する精霊がだまされて人間界に来て戻れなくなった、おとぎ話をします。その精霊の名は「ウルヴァリン」です。後日、兄ビクターが現れ、ケイラを殺害します。怒ったローガンはビクターに復讐しようとするが、倒されて骨の爪も折られてしまいます。

敗れたローガンの前にストライカーが現れ、ビクターに復讐するために、ローガンの骨に隕石から抽出した高硬度の金属アダマンチウムを移植することを提案します。常人では耐えられない手術でしたが、ローガンのミュータント再生能力とケイラへの思い出により、アダマンチウム移植は成功します。

実はこれはストライカーが軍レベルで進めていた「ウェポンX計画」で、不死身に近いウェポンXと、彼から抽出したDNA移植により誕生させるウェポンXI(イレブン)により、ミュータント全滅を企んでいたのです。そしてローガンの記憶を消去しようとしますが、超人並の聴力でこれを聞いたローガンは逃亡して老夫婦の家へ逃げ込みます。

しかしストライカーの部下エージェント・ゼロは善良な老夫婦を殺害して、ローガンをヘリと装甲車で襲います。ローガンはアダマンチウムの爪を使ってゼロを倒し、無線でストライカーに宣戦布告して去っていきます。ローガンは昔のチームXの仲間のケストレルことライスを尋ねて、ビクターの居場所を探ります。

ローガンはライスとともに、ガンビットことレミー・ルボー(テイラー・キッチュ)にビクターの島の場所を聞きに行きますが、島からの追跡者と思われて攻撃されます。ガンビットは物質にエネルギーを流しこんだり、それを放出するミュータント能力を持ち、カードにエネルギーをこめてローガンを攻撃してきます。

一方、ライスはビクターと戦いますが、短距離テレポートを先読みされて殺されます。それを見たローガンはビクターに飛びかかりますが、ガンビットに邪魔されてしまいます。しかしガンビットはローガンが追っ手でないとわかると、自分の飛行機でストライカーの研究所のあるスリーマイル島まで送り届けます。

『ウルヴァリン X-MEN ZERO』ネタバレ結末/ラストシーン

スリーマイル島の研究施設ではストライカーが、ミュータントの子どもたちを監禁して、その能力を元チームXのおしゃべりのウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)の体に結合移植して「ウェポンXI」(デッドプール)を作り出していました。そして死んだはずのケイラも生きていて、ストライカーのスパイだったと判明します。

ローガンはショックで去ろうとしますが、ケイラの悲鳴を聞いて戻り、ビクターを殺そうとします。しかしケイラの「あなたは獣ではない」の言葉で殺すのはやめます。ケイラは実は、妹エマを人質に取られていて、ストライカーの言いなりになっていたのですが、ローガンへの愛は真実でした。2人は捕らわれてる子どもたちを解放します。

ローガンはウェポンXIことデッドプールと戦闘になります。おしゃべりしないようにか口は縫いつけられていてアダマンチウムの剣を手から出し、ローガンの再生能力、サイクロップスの目から怪光線、ライスの瞬間移動など、優れた能力の全てを持ち合わせているため、ローガンでさえ勝ち目はありません。

デッドプール』はこの後、単独主演映画で大ヒットしますが、この『ウルヴァリン X-MEN ZERO』のガリガリなデッドプールとは別人?別の時間軸?のようで、つながりはなさそうです。ただ演じるライアン・レイノルズは同じです。個人的にはデッドプール単独映画の方が面白いと思うし好きです。

デッドプールことウェポンXIがローガンにとどめを刺そうとした時、セイバートゥースこと兄ビクターが加勢します。「ローガンは俺が殺す」と言いますが、本当は先ほどローガンに命を救われたので少し恩を感じたのではないかと思います。2人でも苦戦しますが、協力してウェポンXIを倒します。

ビクターはそのまま逃げ去ります。ローガンは崩壊する施設の下敷きになりそうなところを、ガンビットに助けられます。そして子どもたちを逃がす時に撃たれて重傷のケイラを、抱きかかえて脱出しようとしたところを、ストライカーのアダマンチウムの銃弾で脳を撃たれてしまい、記憶を失くします

ストライカーはケイラも殺そうとしますが、足をケイラに触られ精神をコントロールされて、銃を捨ててずっと歩き続けることになります。ケイラはそのまま息を引き取ります。目覚めたローガンは、ガンビットもケイラのことさえ覚えてなくて、1人で逃亡を続けることになります。そして1作目『X-メン』につながるようです。

解放されたミュータントの子どもの中には、目からレーザービームを発射できる若きスコット・サマーズ(後のサイクロップス)や、全身をダイヤモンドに硬化できるケイラの妹エマ・フロストもいました。スコットは心の声に導かれ、皆をプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)の元へ連れていき脱出に成功します。

X-MEN以前の物語で、ローガンが不死身のウルヴァリンに生まれ変わる瞬間が見れるスピンオフ1作目です。ウルヴァリンとデッドプールの対決が見れる唯一の作品でもあるため貴重なので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!

続編前作や関連映画は、X-MENシリーズ一覧もご参考に。

『ウルヴァリン X-MEN ZERO』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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