映画『スパイダーマン2』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/最後のMJあり?ヒーロー誕生の瞬間?

『スパイダーマン2』あらすじ概要
スパイダーマンシリーズ三部作の2作目。スパイダーマン活動で疲れ切ったピーターはクモの能力が衰えてきます。そんな時、尊敬する科学者がドック・オクとなり電車を暴走させ、ピーターは素顔で乗客を救おうとするが...。皆に正体バレる?(ネタバレあらすじ↓)
映画名/邦題 | スパイダーマン2 |
原題/英題 | Spider-Man 2 |
日本公開日 | 2004/7/10 [予告↓]上映時間 127分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | サム・ライミ |
キャスト 出演者 | トビー・マグワイア、キルステン・ダンスト、アルフレッド・モリーナ、ジェームズ・フランコ、ローズマリー・ハリス |
配給/製作/画像 | ©ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/コロンビア映画、マーベル・エンターテインメント、ローラ・ジスキン・プロダクションズ |
シリーズ/関連 | スパイダーマンシリーズ [< 前作|続編 >] |
日本興行収入 | 67.0億円(年間5位) |
世界興行収入 | 7.8億USドル [出典] |
製作費 | 2.0億USドル |
平均評価★★★★★76(私の評価↓は含まず)
|
『スパイダーマン2』予告動画
『スパイダーマン2』ネタバレあらすじ
この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、スパイダーマンシリーズ一覧もご参考に。
前作『スパイダーマン』で、ピーター・パーカー(トビー・マグワイア)はクモに刺されて超人となります。亡きベンおじさんの言葉をもとに街で人助けを繰り返してますが、大学やバイトや日常生活では遅刻など怠慢が目立ってきてます。
ピーターとMJとハリーはぎこちない?(ネタバレあらすじ)
メイおばさん(ローズマリー・ハリス)がピーターの誕生パーティーを開いてくれ、メリー・ジェーン・ワトソン(キルスティン・ダンスト)通称MJ、ハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)も呼んでくれて、久々の再会に喜びます。
ハリーとは親友だったが、2年前に父ノーマン・オズボーンの遺体をスパイダーマンが運ぶのを見て以来、スパイダーマンの写真を新聞社に売ってるピーターに不信感を持ってます。MJとも、危険に巻き込みたくないピーターが告白を断って以来ぎこちないです。
ドクターオクトパスの誕生?(ネタバレあらすじ)
ピーターはハリーの紹介で科学者オットー・オクタビアス(アルフレッド・モリーナ)に会い、その情熱と妻ロージーに対する愛情にひかれます。ピーターは「計算ミスがあると危険では?」と忠告するがオクタビアスは自信を示します。
逆にオクタビアスは「恋のような面倒なのを隠すと病気になる」と忠告します。核融合実験の発表日、オクタビアスは生身では危険な作業のために人工知能搭載の4本の金属アームを脊髄につけるが、事故で制御不能となり、妻ロージーをも亡くします。
大惨事はスパイダーマンが防ぎます。少し前、ピーターは女優として成功し始めてるメリー・ジェーンの舞台へ行くつもりが、人助けで間に合わず、思いつめたピーターはクモの力も発揮できなくなります。MJはついに編集長の息子ジョンと結婚を発表します。
スパイダーマン廃業?(ネタバレあらすじ)
編集長がドクター・オクトパス(通常ドック・オク)と名付けたオクタビアスは銀行を襲い、偶然いたメイおばさんを人質に取るがスパイダーマンが救います。しかし能力が衰えるピーターは、スパイダーマンスーツを捨て、新聞に「廃業」と書かれます。
ピーターはまた眼鏡が必要となるが、大学の成績も回復して生活に余裕もできます。メイおばさんにベンの死の真相を話して混乱させるが、後ほど理解してくれ「スパイダーマンの偉大さ」も語られます。MJに「やり直したい」と言うと後日キスを求められます。
ピーターはスパイダーマンに戻ると決意したため、またMJをつきはなすが、ドック・オクがMJを連れ去ります。Dr.オクトパスは核融合で街を吹き飛ばすためにハリーにトリチウムを求めると、スパイダーマンと交換だと言われたのです。
ヒーロー誕生の瞬間?(ネタバレあらすじ)
電車の上で激しく戦った後、ドック・オクは電車のブレーキをこわして乗客ごと落下させようとします。マスクをぬいだスパイダーマンはビルに無数の蜘蛛の糸をくっつけて生身の体を張って電車を止めます。気絶した素顔のスパイダーマンを市民が胴上げで運び「正体は言わない」とたたえられます。
しかしドック・オクがハリーの所へ連れ去り、トリチウムと交換します。ハリーはマスクをはがし、宿敵がピーター・パーカーだとわかっても刺そうとします。ピーターは街とMJを救いに行き、ドクター・オクトパスと戦い人工知能から解放してやります。
『スパイダーマン2』ネタバレ結末と最後/ラスト
オクトパスはピーターの言葉「授かり物は世のために使えとあなたに言われた。正義のためには夢もあきらめねば」で目覚め、トリチウムごと川に沈みます。スパイダーマンはメリー・ジェーンを救い、ついに正体がピーターだとバレます。
MJ「正体は前から知ってた気がする」と前作ラストのキスのことをほのめかします。結婚式当日、MJは花婿ジョンにメモを残して、ウェディングドレスのままピーターの部屋へ行き、危険でも一緒にいたいと告白します。
ネタバレ感想『スパイダーマン2』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、スパイダーマンシリーズ一覧もご参考に。
スパイダーマン実写シリーズ三部作の2作目です。サム・ライミ監督による、トビー・マグワイア主演版です。今回の敵は、ピーターが尊敬してた科学者オクタビアスことドック・オク(ドクター・オクトパス)です。
敵ヴィランのドクターオクトパスは魅力的か?
もとはピーター・パーカーが尊敬する善良な科学者オットー・オクタビアスですが、ピーターが危険性を指摘しても意に介さないほどの自信家です。核融合を研究してるのに、機械工学的なアームや情報工学的な人工知能まで開発してるのはツッコミどころです。
また、ニューヨークの街の真ん中で少量とはいえ核融合実験が行われるのはあり得ませんよね。そもそも街を破壊できるほどの核物質トリチウムを自宅に保管してるハリーが一番非現実的だし、オクトパスがハリーをおどして奪わないのも不思議です。
オクタビアスの本来の性格やアームに乗っ取られるまでの葛藤があまり描かれてないのは残念です。また、電車での戦いでも、オクトパスはブレーキを破壊して高みで見物しますが「生きたスパイダーマンを連れてこい」を実行するにしては危険で面倒な方法です。
このように考えると、もとのオクタビアスにはまだ魅力があったけど、ドック・オクになってからの行動は一貫性も合理性も欠けててあまり魅力を感じられません。最後もピーターの言葉であっさり意識を戻せましたし。バトルについては後述します。

電車の名場面!ヒーロー誕生の瞬間?
ドック・オクが暴走させた電車をスパイダーマンのマスクをぬいだ素顔のピーター・パーカーが、ほぼ生身の体(超人パワーは前提で)で踏ん張って落下寸前で停止させ気絶します。それを乗客が胴上げで運ぶ姿は、聖書的キリスト教的な光景で美しいです。
目を覚ましたピーターにマスクを渡した子どもたちが「(正体は)誰にも言わないよ」と言い、大勢の取り囲む大人たちも同意するシーンは、スパイダーマン三部作の中でも名場面で涙しそうになります。まさに親愛なる隣人である、ヒーロー誕生の瞬間です。
MJの行動に賛否?本当に悪いのはピーター?
前作もそうですが、メリー・ジェーンことMJはなぜかピーターのことが大好きなのに、いつも別の男性とつきあい、本作では編集長の息子ジョンと婚約までします。ラストシーンでは結婚式を抜け出して、ウェディングドレス姿でピーターの所へ走ります。
その前に、スパイダーマンの正体がピーターだと気づき、お互いに想いを伝えあいました。だからもし結婚をやめるのなら、事前にジョンに話すべきなのに、ボイコットしたのは全く納得できません。映画としては劇的ですが、ジョンがかわいそうすぎます。
もちろんこの行為はMJ一人が悪いわけではなく、ピーター・パーカーの信念の弱さが原因です。スパイダーマンなので恋人を危険にさらしたくないのなら、たとえ正体がバレても、相手が「危険でも一緒にいたい」と言ってもつきあうのは断るべきですね。
アクションやバトルは楽しめたか?
最初からスパイダーマンなので、前作よりアクションは増えてるし、ビルとビルの間のスイングシーンもより迫力あります。メイおばさんをドック・オクから取りもどすバトルや、暴走電車を止めるアクションはハラハラして楽しめました。
しかし肝心の、ヴィラン(敵)のドクター・オクトパスとのバトルは、質感のないなぐりあいが多くて面白みに欠けてます。前作のグリーン・ゴブリンはグライダーで飛べたのでバトルにスピードを感じられたけど、今回は鈍重な防御が主体の戦いに見えました。
原作者スタンリーおじいちゃんのカメオ出演はどこ?
マーベル映画ではカメオ出演することで有名な原作者スタン・リーですが、今回はドクター・オクトパスが落としたコンクリートから女性を守る白髪のおじいちゃん役です。
スパイダーマン実写シリーズ三部作では全て出演してるし、興味ある人はマーベル映画MCUでのスタンリーカメオ出演一覧もぜひ見てください。
- スパイダーマン
- スパイダーマン3
- スパイダーマン ホームカミング
- ヴェノム
- スパイダーマン スパイダーバース
- スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
- ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ
- スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
- モービウス
続編前作や関連映画は、スパイダーマンシリーズ一覧もご参考に。
『スパイダーマン2』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞
- スパイダーマンシリーズ
- 2004年興行収入ランキング日本
- 映画秘宝ベスト(1998-2022)
- 世界興行収入(2000-2022年)
- マーベル映画MCU
- アカデミー賞(2003-2023年)
- ファンタジー/SF映画一覧
- 戦争/アクション映画一覧

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