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映画『オーシャンズ13』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/13人目は誰?金の携帯やつけ鼻の利用法?

映画オーシャンズ13

『オーシャンズ13』あらすじ概要

ホテルなどの格付けって、誰がどう調べてるのか知ってますか?オーシャンズ・シリーズ3作目は、仲間の無念をはらすため再びカジノに挑み、チーム強奪を計画する原点回帰作です。かわいそうな格付け員と笑えるマットデイモンも見どころ!(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 オーシャンズ13
日本興行収入32.0億円年間16位
世界興行収入3.1億USドル [出典]
製作費1.0億USドル
平均評価★★★★★69私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連オーシャンズ11シリーズ
原題/英題Ocean's Thirteen
日本公開日 2007/8/10 [予告↓]上映時間 122分
映倫区分USA PG-13
製作国アメリカ
映画監督スティーブン・ソダーバーグ
キャスト
出演者
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、ドン・チードル、バーニー・マック、エレン・バーキン、アル・パチーノ
配給/製作/画像©ワーナーブラザース/ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ

『オーシャンズ13』予告動画

『オーシャンズ13』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、オーシャンズ11シリーズ一覧もご参考に。

オーシャンズ12』から数年間、ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)は穏やかに暮らしてます。ある日、ルーベン(エリオット・グールド)がホテル王ウィリー・バンク(アル・パチーノ)に裏切られ、心筋梗塞で倒れたと知ります。

オーシャンズ13の計画は?12人目は誰?(ネタバレあらすじ)

ダニーはバンクにルーベンの権利返還を求めるが無視されたため、仲間とカジノホテル「バンク」のオープン妨害を計画します。最新人工知能セキュリティシステム「グレコ」を破るため、開発者の同級生ローマン・ネーゲル(エディー・イザード)も加えます。

モロイ兄弟の兄バージル(ケイシー・アフレック)と弟ターク(スコット・カーン)は、ダイスのサイコロに細工するためメキシコ工場の労働者となります。リヴィングストン(エディ・ジェイミソン)はカードシャッフル機に細工するため製造元の作業員になります。

ソール・ブルーム(カール・ライナー)はホテル格付員をよそおってVIP待遇されます。本物の5ダイヤモンドの格付審査員(デヴィッド・ペイマー)は、悪臭やダニや腹痛を起こす食事などでひどい目にあわせ、最低評価をするよう仕向けます。

オーシャンズ13の13人目は誰?(ネタバレあらすじ)

ラスティー・ライアン(ブラッド・ピット)は地震専門家に変装しバンクをおどかし、盗撮器も設置します。バシャー・ター(ドン・チードル)は、ホテルに大地震を起こすため地下を掘り進むがドリルが壊れます。高額な新ドリルの購入資金を宿敵に求めます。

1,2作目でオーシャンズを苦しめたテリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)は、商売がたきバンクを倒すため資金協力します。その条件は2倍返しと盗難難関な5ダイヤモンド強奪です。新たな計画でイエン(シャオボー・チン)が不動産王として宿泊します。

イエンは高速エレベーターをよけながらダイヤモンド室の壁の厚さを調べます。また、韓国サムスンの上役と知り合いなので、バンクが欲しがってる「金の携帯電話」を入手しバンクに贈ります。ライナス(マット・デイモン)はイエンのつけ鼻の秘書となります。

バンクホテルオープン日に何が起こる?(ネタバレあらすじ)

オープン当日、フランク(バーニー・マック)はニセギャンブル「ナフセッド」を披露し、バンクに導入を検討させます。ベネディクトが即契約したいと来ると、バンクは負けじと「今夜から採用」と決定します。ライナスはバンクの右腕アビゲイル・スポンダー(エレン・バーキン)を媚薬で誘惑します。

改造シャッフル器のリヴィングストンがFBIに捕まると、ローマンが全シャッフル器を改造版に交換します。FBI捜査官はライナスの父で伝説詐欺師ボビー・コールドウェル(ボブ・アインシュタイン)の変装です。バンクは指紋から犯人を特定させます。

最新鋭の人工知能グレコの攻略方法とは?(ネタバレあらすじ)

バンクに送信されたオーシャンズ13の顔写真をバージルが偽造し、バシャーがバイクスタント変装で時間稼ぎしごまかします。ドリルで地震を起こすと、不安なバンクはグレコの部屋へ様子を見に行きます。そこで金の携帯で着信すると、グレコは緊急停止します。

バンクも閉じ込められます。グレコ停止中はイカサマし放題で、大口顧客18人通称クジラや、復活したルーベン、前作も登場したブルーザーも含めほぼ全顧客が稼げます。グレコ復活後、大地震で全顧客を追い出します。

『オーシャンズ13』ネタバレ結末と最後/ラスト

アビゲイルを誘惑したライナスは、5ダイヤモンドの部屋へ一緒に入り、FBIに変装した父に逮捕されたふりして屋上へ出ます。そこで前作宿敵のナイト・フォックスことフランソワ・トゥルアー(ヴァンサン・カッセル)が5ダイヤモンドを奪うがニセモノです。

ライナスはまだ盗んでおらず、爆弾を仕掛けただけです。バシャーのヘリで5ダイヤモンドの金庫ごと奪い去ります。ダニーはバンクに勝利宣言し、ルーベンに土地を用意し、トゥルアーを差し向けたベネディクトの取り分を子供慈善団体に寄付します。ラスティは哀れな格付け審査員にスロットの大当たりをプレゼントします。

ネタバレ感想『オーシャンズ13』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、オーシャンズ11シリーズ一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★72/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

オーシャンズ11シリーズ3作目の、クライム・サスペンス映画です。2作目では失われてたチーム強奪(ケイパーもの)映画の要素が復活して、今回は13人どころか協力者まで考えるとその3倍以上の人が関わり計画を実行するので見ごたえあります。

バンクは初登場だし、前作までを観てなくても楽しめるよう作られてますが、ベネディクトやトゥルアーやライナスの父親が出てきた時にニヤッとしたいなら(または誰なのか理解したいなら)、1、2作目も観ておくことをオススメします。

おおまかなストーリーは初見でもわかりやすいです。要するにバンクホテルのオープンを妨害することです。しかし細部まで理解しようとすると、かなり難解です。その理由は、計画段階の会話の情報量や伏線が多すぎるためです。

特にカジノで客に勝たせる方法は、ギャンブルの種類によって違うため、細工やイカサマ方法の議論は次から次へと早口ですまされます。また実行時も、今の動きがどの仕掛けのためのものか説明がないので、話の流れを追うだけで精一杯です。

しかし本作は細部にこだわらず、オーシャンズ各キャラクターの動きを楽しめばいいと思います。特にライナス(マット・デイモン)は1、2作目では若造あつかいされて笑えたので、今回は背伸びしてがんばるけど、やっぱりコメディ調になってて面白いです。

劇中でも何度も「付け鼻」の話題が出てくるけど、ダニーらは興味なさそうで、父親には子ども扱いされたりして笑えます。ベネディクト(アンディ・ガルシア)やトゥルアー(ヴァンサン・カッセル)がカメオ以上の役割で出てきたのも好みです。

バンク役のアル・パチーノとアンディ・ガルシアは『ゴッド・ファーザー3』でも共演してて両者とも圧迫感あります。2人が対面するシーンはわずかですが、火花の散り方が見事です。トゥルアーにはぜひダンスを披露してほしかったです(笑)

2回以上観ないとわからない部分が多いけど、原点に返ったチーム強奪映画としては1作目なみに楽しめます。残念ながらフランク役のバーニー・マックが亡くなり、本作は興行的に微妙だったため、同じメンバーでの続編は望めないようです。関連作『オーシャンズ8』が成功すれば10人のカメオ出演も期待できるかも?

『オーシャンズ13』15の疑問と考察・解説

本作の疑問と考察や解説です。

オーシャンズ13の今回の目的とは?

ルーベンが心筋梗塞で倒れるきっかけになったバンクにつぐなわせることです。具体的には、バンクのカジノホテルのオープン記念日に、カジノで大損害を出させ、評判を落とし、ホテル格付けも最低評価にすることです。

ベネディクトから資金提供を受けた後は、彼の条件の5ダイヤモンド強奪も計画の一部となります。

映画オーシャンズ13

オーシャンズ13の12人目と13人目は誰?

オーシャンズ11』の11人に加えて、ローマン・ネーゲルと、テリー・ベネディクトが協力してくれます。ローマンは前作『オーシャンズ12』でホログラムを開発したコメディ調の技術者ですが、今回は思慮深く頭の切れるキャラクターに変わっています。

ベネディクト(アンディ・ガルシア)は、1作目で現金強奪され、2作目ではトゥルアー(ヴァンサン・カッセル)に情報をもらってオーシャンズに復讐しました。そして本作ではついに協力しますが、トゥルアーを使って裏工作もたくらんでます。

本作ではそれ以外でも多くの協力者がいます。伝説詐欺師でライナスの父ボビー・コールドウェルはFBI捜査官に変装して登場します。コンシェルジェの女性やスロットのハッカーは金で買収され、カジノ従業員は弱みを握られて協力します。デニーは後述します。

今回期待された、ダニー・オーシャンの妻テス(ジュリア・ロバーツ)と、ラスティの恋人?妻?のイザベル(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の再出演はありませんでした。前作ではテスが12人目でした。

デニー・シールズって何者?クジラとは?

前作も登場した保険員です。1作目では、ダニーにベネディクトのホテルの現金強奪をすすめたらしいです。2作目では、伝説の大泥棒ルマークに「オーシャンズこそ世界一」と話し、ルマークの弟子トゥルアーが嫉妬しオーシャンズに挑戦する発端となります。

デニー・シールズはその罪ほろぼしもかねて、今回はカジノの大口ギャンブラー顧客18人(通称クジラ)を連れてきてくれます。

モロイ兄弟がメキシコにいてストした理由は?

ダイスのイカサマ用の細工サイコロを作るため、製造元のメキシコ工場に潜入します。しかしあまりに低賃金(週3.5ドル?)で劣悪な環境で、バージルとタークは労働者を救うために先導して、賃上げストライキを引き起こします。

リビングストンはなぜ嘘発見器にかけられたのか?

ブラックジャックのイカサマ用のシャッフル器を納入するため、シャッフル・ロイヤル社に潜りこむ必要があり、その採用面接でウソ発見器が使われることは調査済みでした。靴底に針を仕込んで、痛さでウソ発見器を狂わせることに成功し、採用されます。

さんざんな目にあってた男は何者?なぜ?

彼こそ本物のホテル評価審査員です。最高評価は「5ダイヤモンド」なので、それにあやかってバンクは5ダイヤモンドを妻のために購入したようです。バンクはソールを審査員だと勘違いします。オーシャンズの仕業で本物審査員は最低評価を下して帰ります。

彼はソールがVIPルームに通された時、自分は「V.U.P.(ベリーうざいパーソン?)」と皮肉を言います。部屋では悪臭やダニに悩まされ、レストランでは注文したい料理がなくて食べた中華で腹痛になり、最後は部屋を追い出されます。

オーシャンズ13の計画のためとはいえ、巻き添えになった彼をあわれと思い、ラストシーンでラスティがスロットマシーンの大当たりをプレゼントします。

金の携帯は何のために必要?

この金の携帯電話には、最新セキュリティシステム「グレコ」を緊急停止させるためのマグネトロン(マイクロ波発生装置=磁電管)を仕込んでいます。これをグレコ近くで着信させることで、3分20秒間だけ緊急停止させ、その間はカジノでのイカサマも見抜けなくなります。

バンクの部屋の監視カメラにより、バンクが「サムスン社の金の携帯電話」をほしがってるが、すぐ手に入らないとわかります。すると中国系イエンがサムスンの重役と知り合いだったことから、あっさりと入手し、秘書アビゲイル経由でバンクに送付します。

中国系イエンが不動産王に変装した理由は?

最初の計画にはなかったが、ベネディクトが5ダイヤモンドを条件にしたため、イエンとライナスをホテルのスイートルームに宿泊させることになります。イエンは中国の不動産王として入り、高速エレベーターをかわしてダイヤモンド部屋の壁厚さを調べます。

ライナスがアビゲイルを誘惑した理由は?

ライナスはイエンの秘書として「つけ鼻」で同行しただけだが、5ダイヤモンドの部屋へ入るため、バンクの右腕の女性アビゲイル・スポンダー(エレン・バーキン)を誘惑する役割にも立候補します。ダニーはラスティにまかせたかったようです。

ライナスは媚薬は使用しないと言ったが実際には使用し、アビゲイルに5ダイヤモンドの部屋へ連れてってもらいます。そこで小型爆弾を仕掛け、FBI捜査官に変装した父に連行されるふりして退場し、爆破して金庫ごとヘリで輸送させます。

しかし、アビゲイルほどの女性が、大事なオープン日にあんな簡単に誘惑され、しかもバンクと2人しか入れない5ダイヤモンドの部屋へ、会ったばかりのライナスを連れて行くのは、あまりにもご都合主義すぎると感じます。

リヴィングストンがFBIに逮捕されるのは計画どおり?

計画どおりです。FBI捜査官に変装してたのは、ライナスの父で伝説詐欺師ボビー・コールドウェルです。リヴィングストンを逮捕させることにより、カジノ内のカードシャッフル器を全て改造版に入れ替えさせる作戦です。

バシャーがバイクスタントマンに変装したのは計画?

これは計画どおりではなく、近くにいたバシャーが機転を利かせたのです。リヴィングストンがニセFBIに逮捕されるのは計画どおりですが、バンクがシャッフル器の指紋から仲間を割り出すのは予想外でした。

オーシャンズ13の仲間の顔写真が判明するが、これをモロイ兄弟のバージルがハッキングして改ざんします。しかし送信直後にバンクに見られると改ざんが間に合わないため、急きょバシャーがバイクスタントマンに変装してバンクの注意をひきつけたのです。

ルーベン復活のきっかけの手紙は誰が?

バシャーが、地下のドリル機で作業中に書いた手紙をライナスに届けてもらいました。

5ダイヤモンドを奪って行ったのは何者?

前作『オーシャンズ12』でダニーらに挑戦してきた、世界一の大泥棒ナイト・フォックスことフランソワ・トゥルアー(ヴァンサン・カッセル)です。前作ラストでベネディクト邸の庭に侵入してたので、その後ベネディクトと組んだのでしょうか。

本作でもあちこちの場面で何度か登場シーンがあります。オーシャンズを見張ってたつもりが、実際には見張られてたという小物ぶりは前作同様です。

日本を連想させる物が多く登場した理由とは?

スティーブン・ソダーバーグ監督や出演者たちが日本好きだからだそうです。前作のPRで日本訪問した時、ブラット・ピットがリップサービス(冗談)で「次回作は日本で撮影する」とも言ったそうで、せめて雰囲気だけでも日本を表現したかったのでしょう。

すぐ気づいたものだけ列挙すると、日本茶、煎茶、竹林風のデザイン、たたみ、相撲、太鼓、久保田の日本酒、大口ギャンブラー(クジラ)の中の日本人たちなどです。また発言だけなら、錦や柳や菊の花火、新幹線でのスタントも日本的です。

また、中国の兵馬俑や韓国のサムスンの携帯電話、バンクホテルのロゴ「B」の筆字体が「忍」っぽいのも日本やアジアを連想させます。

フランク・シナトラって誰?

1998年には亡くなってるアメリカの人気ジャズ歌手・俳優です。リメイク前の『オーシャンと11人の仲間』で、ダニー・オーシャン役をフランク・シナトラが演じたので、その敬意をこめて名前を登場させたのだと思います。

また、フランク・シナトラはマフィアとも取引があったとウワサされてるため「シナトラとも握手した」とは、マフィアも関わるということなのかもしれません。いずれにしろ、本作ではそれほど深い意味はありません。

続編前作や関連映画は、オーシャンズ11シリーズ一覧もご参考に。

『オーシャンズ13』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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