映画『マレフィセント』評価は?ネタバレ感想考察/悪いのは誰?真実の愛は誰が?アンジー実子も

『マレフィセント』あらすじ概要
『眠れる森の美女』を別解釈したディズニー実写映画。森のマレフィセントは優しい心の持ち主で、迷ってきた人間ステファンと親しくなりやがて恋に落ちます。しかし数年後、彼女は王女に呪いをかけることに…。魔女はなぜ人間を憎んだのか?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | マレフィセント |
日本公開日 | 2014/7/5 [予告↓]上映時間 97分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Maleficent |
映画監督 | ロバート・ストロンバーグ [キャスト↓] |
配給/製作 | (C)Walt Disney Studios Motion Pictures/Walt Disney Pictures、ロス・フィルムズ |
シリーズ/関連 | ディズニー実写映画 |
日本興行収入 | 65.4億円(年間5位) |
世界興行収入 | 7.5億US$(約834億円) |
製作費 | 2.00億US$(約220.0億円) |
平均評価★★★★★69(私の評価↓は含まず)
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『マレフィセント』予告動画
キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
ネタバレ感想『マレフィセント』考察や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ディズニー実写映画一覧も参考にしてください。
『眠れる森の美女』別解釈?のディズニー実写
『マレフィセント』は、ディズニーアニメ映画の『眠れる森の美女』で登場するヴィラン(悪役)を主人公にした物語です。最近はディズニー映画の実写化[一覧]が続いてますが、オリジナルストーリーなのはめずらしいです。
特に本作『マレフィセント』は『眠れる森の美女』を観たことある人でさえ知らない真実が語られるので、予定調和ではないし新鮮な気持ちで観ることができ、ラストも予想できない点が他の実写化ディズニー作品より素晴らしいと思います。

アンジェリーナジョリー実子?エルファニングと子役もかわいい
主人公マレフィセントを演じるアンジェリーナ・ジョリーは、悪魔や堕天使を連想させるような容姿なのでポスターや予告編などでは興味をひかれなかったけど、実際観ると恋する乙女や母性本能にめざめた母親のかわいさを感じられます。
成長後のオーロラ姫を演じるエル・ファニングには、ディズニープリンセスで一番の輝きを感じます。両親を知らず森で育ったのに不幸を感じさせず、無邪気で明るく純粋な姿をエル・ファニングは見事に魅力的に演じています。
この2人に負けないほどかわいいのが、マレフィセントの子役を演じたイソベル・モロイです。ヴィラン主役映画でダークな雰囲気を予想してた人は、冒頭からの彼女のかわいさで一気にマレフィセント側にひき寄せられることでしょう。
そしてオーロラ姫の子役もかわいさでは負けてませんが、なんとこの子役ヴィヴィアン・ジョリー・ピットは名前のとおり、離婚したアンジェリーナ・ジョリーとブラット・ピットの実の娘なんです。アンジーが娘を見る目は本物だったんです!
ステファンがマレフィセントを裏切った理由は?
人間ステファンは妖精の国で魔女マレフィセントと出会い、子ども時代に一緒に遊ぶうちお互い好意をよせるようになります。しかし平民出身のステファンには「城で暮らしたいという野心」がありました。
ステファンが成長するにつれ、この「野心」も増大化して2人の「恋心」を上回り妖精の国へ訪問しなくなります。やがてヘンリー王の後継者になるために、マレフィセントをだまして薬で眠らせてるすきに翼を奪って帰ります。
妖精の国の征服を目指したヘンリー王は、マレフィセントの返り討ちで重傷を負ったので復讐のため「マレフィセントの命」を求めたが、ステファンはかつて愛した女性の命を奪うまではできなかったようです。
オーロラ姫に魔法をかけた理由と内容は?
マレフィセントは、自分を裏切って王になったステファンへの復讐のため、その娘オーロラ姫に魔法をかけたのです。妖精の国を攻めたヘンリー王たち人間への報復や、かつて愛した男性が娘を得た幸せをこわしたい気持ちもあったのでしょう。
ちなみに『眠れる森の美女』では、マレフィセントは「結婚披露パーティーに招待されなかったから」という理由で逆恨みして、赤ちゃんのオーロラ姫に魔法をかけたことになってます。『マレフィセント』での事実はその裏話です。
かけた呪いの魔法は「16歳の誕生日までに糸車の針に刺されて永遠に眠る。真実の愛(キス)以外では誰にも解くことができない」という内容です。だから父王は国中の糸車を地下で燃やして、オーロラは森の奥で妖精に育ててもらいます。
『眠れる森の美女』だけ見ると魔女の邪悪さだけが目立ちますが、『マレフィセント』では裏切って翼までもぎ取ったステファン王こそ悪役だとわかります。失恋した上に愛してた人に裏切られたマレフィセントにはおおいに同情します。
オーロラを目覚めさせた真実の愛の正体とは?
オーロラ姫は森の3人の妖精に育てられながら、自分を守る存在「フェアリーゴッドマザー」を慕います。最初は憎々しく様子を観てたマレフィセントも、純粋なオーロラのとりこになっていき、ピンチの時には助けたりもします。
しかし成長したオーロラはフェアリーゴッドマザーの正体が、自分に呪いをかけたマレフィセントであることや自分が王女であることを知って城へ戻ります。しかしステファン王に幽閉され、糸車で永遠の眠りについてしまいます。
マレフィセントは、オーロラ姫と仲良く話してた隣国のフィリップ王子にキスさせるが、オーロラは目覚めません。マレフィセントが後悔しながら額にキスすると、それこそ「真実の愛のキス」でオーロラ姫は目覚めます。
ステファン王はマレフィセントの弱点「鉄」で捕らえようとするが、マレフィセントは手下カラスのディアヴァルをドラゴンに変身させ対抗します。オーロラ姫は隠された「翼」を解放し、飛ぶマレフィセントを追うステファンは落下死します。
ディズニープリンセス定番の「真実の愛」はマンネリ感もあるけど『マレフィセント』ではひとひねりして「母性愛」のような愛情で目覚めさせたのが良いアイデアです。
両親からの愛が得られなかったのはマレフィセントの責任なので、現実的には許せるものではない気がします。ただし、ステファンの裏切りが全ての始まりなので、父が王になるために奪った翼を、娘のオーロラ姫がマレフィセントに返すことにより「人間と妖精の愛憎」をリセットしたのでしょう。
『マレフィセント1』私の評価と続編
ディズニー実写映画は、ディズニーアニメをそのまま実写化した作品が多くて過去作ファンにもうけやすいようですが、私はオリジナルストーリーの本作『マレフィセント』がディズニー実写の中ではかなり好きです。
その理由は「予定調和」なストーリーではないし、ヴィラン(悪役)が悪くなった理由に納得も同情もできたし、「真実の愛」にもひねりがあり予測できなかったし、何よりも主要キャラクターたちが魅力的だったからです。
本作は完結した物語なので続編は不要と思ってましたが、2019年には続編『マレフィセント2』の公開が決定してます。1作目を越えるハードルは高すぎるけど、エル・ファニングのオーロラ姫とも再会したいし、マレフィセントとの真実の愛でなら乗り越えられると信じたいです!
続編前作や関連映画は、ディズニー実写映画一覧も参考にしてください。
『マレフィセント』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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