『ミッションインポッシブル3』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?ラビットフットとは?
ミッションインポッシブル・シリーズ3作目。教官となったイーサンは教え子を救うが結婚相手にも危険がせまり、やがてラビットフット争奪戦がはじまり…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ミッション:インポッシブル3(M:i:III) |
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日本公開日 | 2006/7/8 [予告] 上映時間:126分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Mission: Impossible III |
監督・キャスト | J・J・エイブラムス |
キャスト 出演者 | トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ビング・レイムス、ビリー・クラダップ、ジョナサン・リース=マイヤーズ |
配給/製作 (画像出典) | UIP、パラマウント映画(USA)/クルーズ/ワグナー・プロダクションズ |
日本興行収入 | 51.5億円 (年間9位) |
世界興行収入 | 3.9億USドル [出典] |
製作費 | 1.5億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.27更新) 73(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | ミッションインポッシブル一覧 前作『ミッション:インポッシブル2(M:I-2)』97億 続編『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』53.8億 |
- 予告動画/YouTube
- ラビットフットとは何か?
- ジュリアとの出会いは前作までで描かれてた?
- イーサンとリンジーは恋人だったのか?
- 技術屋ベンジーって前作までに出てた?
- イーサンらは、敵と交渉時になぜマスクしないのか?
- イーサンはなぜベンジーに口止めしたのか?
- イーサンの妻ジュリアがすぐに誘拐された理由は?
- イーサンがIMFに捕まった時、なぜマスグレイブは逃したのか?
- マスグレイブはブラッセル局長に呼ばれた時、何を話したのか?
- デイヴィアンはなぜイーサンにラビットフット場所を聞くのか?
- マスグレイブはイーサンから何を知りたかったのか?
- ブラッセル局長は裏切り者?リンジーの情報がウソ?
- なぜ冒頭で撃たれた妻ジュリアが生きていたのか?
- イーサンが電話でジュリアに聞いた湖とは?
- デイヴィアンの目的とは?最後どうなったのか?
- マスグレイブの目的とは?
- トム・クルーズのスタントは本人が?
ネタバレ感想『ミッション:インポッシブル3(M:i:III)』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
ミッションインポッシブル・シリーズ3作目です。アヴァンタイトル(タイトル前の冒頭シーン)と同時に不穏な空気が感じられ、ずっと緊張感が保たれたままストーリーが展開されます。
主演のトム・クルーズは、今回もほぼスタントマンを使わずに危険なスタントも本人がやり遂げたようです。特にファントム戦闘機からの攻撃を生身で受け、超高層ビルから振り子の原理で隣ビルに侵入し、タンクローリーの下をくぐり抜けたのが最高。
新しく登場した技術班のベンジー(サイモン・ペッグ)はその名のとおり?犬のようなキャラクターですが、今後もイーサンの良き相棒になりそうな予感です。ルーサー(ヴィング・レイムス)は相変わらずの出演ですが、今回もあまり目立ちませんでした。
他の2人のエージェントの活躍もあまり覚えてないほどトム・クルーズばかり記憶に残ってますが、前作2作よりはチームプレー感は増しています。特にリンジー奪還作戦と、ラビットフットを盗む作戦では、ルーサー含めたチームワークなしでは不可能でした。
ストーリーは意外とシンプルで、捕まえた相手に逃げられて復讐されるが、なんとか切り抜ける物語です。人質を救助に行く流れはスパイ映画では定番ですが、人質が妻だからか、危険をおかした実力行使の作戦ではなく捕まりに行くのが物足りない気はします。
魅力的スパイ・グッズが登場しないのも残念です。スパイ映画なのに、本作ではIMFからの指令で動いたのは1度だけで、ほぼ私的な理由だけど、イーサンが家族のために奔走する唯一のエピソードなので貴重です。アクション映画としては絶対に信頼できるシリーズなので、ぜひ一度は観ることをおすすめします!
『ミッションインポッシブル3 M:i:III』17の疑問と考察・解説
本作の疑問と考察や解説です。ネタバレありです。
ラビットフットとは何か?
この映画内の「ラビットフット」は、登場キャラクターたちが奪い合う「何かとても重要な物」としか定義されてないようです。他の映画でもよく使われる「マクガフィン」(動機づけやきっかけ)という位置づけです。
ただ、何か分からないとモヤるので考えてみました。水筒のような入れ物だったので強力な小型爆弾が考えられるけど、落とした時もそれほどあわてなかったのでプルトニウムなど核兵器の材料かバイオ生物兵器の材料かも?
『ミッション:インポッシブル5 ローグ・ネイション』で、イルサがイーサンに投げた手錠の鍵に「ラビットフット」(うさぎの足のキーホルダー)が付いてたのは本作のオーマージュでしょうね。
ジュリアとの出会いは前作までで描かれてた?
描かれていません。本作で急に出てきた人物です。続編『ミッション:インポッシブル4 ゴーストプロトコル』でも少しだけこの設定が出てきます。。
イーサンとリンジーは恋人だったのか?
リンジーはイーサンにとって、出来の良い教え子であり、ただの後輩だったと思います。ルーサーに「恋人だったのか?」みたいに聞かれた時もイーサンは否定してたし、助けた時の接し方も「自慢の教え子」以上の感情は感じられませんでした。
技術屋ベンジーって前作までに出てた?
本作からの登場ですが、続編以降ではさらに存在感が増します。
イーサンらは、敵と交渉時になぜマスクしないのか?
絶対に逃さない自信があったのでしょうけど、プロのスパイとしては失格だと思います。
本作ではこの後イーサンの妻ジュリアがすぐ誘拐されるので、デイヴィアンにイーサンの顔を見せるという映画的な事情かとも思ったけど、IMF内に裏切り者がいる設定なら、素顔を見せる必要はなかったと思います。
イーサンはなぜベンジーに口止めしたのか?
リンジーが死ぬ前に、IMFの上官にではなくイーサン宛に絵はがきを送付してることから、イーサンもIMF内部の裏切り者を疑ったのでしょう。
イーサンの妻ジュリアがすぐに誘拐された理由は?
結果的にIMFのマスグレイブがデイヴィアンとつながっていたので、イーサンの住所や妻の勤務先はバレているからです。
イーサンがIMFに捕まった時、なぜマスグレイブは逃したのか?
マスグレイブとデイヴィアンはつながっていたため、イーサンにラビットフットを盗ませる必要があるためです。そしてイーサンがデイヴィアンの所へ来たら、リンジーからの情報を確認したかったのです。
また、イーサンがIMFに捕らわれたままだと、デイヴィアンとつながってる人物について話すのではないかと、マスグレイブは心配したのかもしれません。
マスグレイブはブラッセル局長に呼ばれた時、何を話したのか?
イーサンからの連絡を受けたマスグレイブは、ブラッセル局長に嘘の報告をしました。そしてくわしい話を求められたマスグレイブは、自分の支持でルーサーらがイーサンの手助けをして、デイヴィアンを捕まえようとしてることを話したのでしょう。
その結果、イーサンと別れたルーサーらがIMFのブラッセル局長に連行されたのです。
デイヴィアンはなぜイーサンにラビットフット場所を聞くのか?
マスグレイブが、イーサンの付けたGPSを追って、先に奪ったからです。
マスグレイブはイーサンから何を知りたかったのか?
リンジーが残した情報で、マスグレイブがIMF内の裏切り者だと判明するのかどうかを知りたがってます。
ブラッセル局長は裏切り者?リンジーの情報がウソ?
ブラッセル局長(ローレンス・フィッシュバーン)は、裏切り者ではなかったようです。リンジーが裏切り者で嘘情報を流した可能性はあるけど、私はリンジーも真犯人マスグレイブにだまされたのだと思います。彼がブラッセルを裏切り者に仕立てたのでしょう。
なぜ冒頭で撃たれた妻ジュリアが生きていたのか?
冒頭は終盤と同じシーンです。撃たれた女性は、ジュリアのデスマスクをかぶせられたデイヴィアンの元部下です。変装マスクは、ミッションインポッシブル・シリーズではおなじみです。
イーサンが電話でジュリアに聞いた湖とは?
イーサンは電話に出たのがジュリア本人だと確認したかったので、2人しか知らない出会いの場所「ワナカ湖」を聞いたのです。日本語では「罠か?」とも聞こえるので混乱しますが。ちなみに序盤の婚約パーティーで、ワナカ湖を語る伏線があります。
デイヴィアンの目的とは?最後どうなったのか?
デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、ブラックマーケットや武器の商人だったようなので、金儲けが第一目的です。そしてそれを妨害する者たちを排除していたのでしょう。
ラストシーンでは、イーサン・ハント(トム・クルーズ)とのバトル中に車にひかれたので死亡したと思われます。ちなみにこの時、トム・クルーズは車の下に隠れて助かりますが、中盤でタンクローリーの下をくぐったシーンが伏線だったのだと思います。
マスグレイブの目的とは?
マスグレイブは、デイヴィアンに金で買収されてた可能性が高いです。「デイヴィアンのような小者は今後も出てくるので利用した方がいい」との発言が本音なら、小者で大物を釣るつもりなのかもしれないけど、ミイラ取りがミイラになった説が濃厚ですかね。
トム・クルーズのスタントは本人が?
トム・クルーズはほとんどスタントマンを使わないので、本作でもほぼ本人が演じたようです。特にラビットフットを盗んでの逃走時、タンクローリーが突っこんできてその下をくぐる演技では、監督やスタッフも「もうダメだ」と覚悟したそうです。
高層ビルの屋上から振り子の原理で向かいのビルに落下するシーンは、さすがにスタジオセットらしいけど、それでも生身で落下すると命の保証はないため、撮影スタッフもかなり緊張したようです。
私の評価 67/100(60が平均)
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