映画『室町無頼』勝敗は?生存者は?ラスト結末は?考察ネタバレ感想
1461年、応仁の乱前夜の京。権力者は大飢饉や疫病に苦しむ民を救わず。その打倒に剣豪の蓮田兵衛が無頼達や弟子の才蔵と始動するが、骨皮道賢の幕府軍が立ちはだかり…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | 室町無頼 |
---|---|
日本公開日 | 2025/1/17 [予告] 上映時間:135分 |
監督・キャスト | 入江悠[キャスト] |
映倫区分 | 日本:PG12(小学生指導必要) |
配給/製作 (画像出典) | 東映/東映京都撮影所 |
日本興行収入 | 公表後すぐ更新 興行収入ランキング |
平均評価 平均:100換算 | 85 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- 蓮田兵衛/はすだ ひょうえ(大泉洋)剣の達人で自由人
- 骨皮道賢/ほねかわ どうけん(堤真一)幕府軍を率いる。兵衛の悪友
- 才蔵(長尾謙杜)兵衛に拾われた青年。六尺棒術を修行
- 唐埼の老人(柄本明)兵衛の師。才蔵に棒術を教える老師
- 名和好臣(北村一輝)民を救わずぜいたく三昧の有力大名
- 芳王子/ほおうじ(松本若菜)高級遊女
- 赤間誠四郎(遠藤雄弥)
- 七尾ノ源三(前野朋哉)
- 馬切衛門太郎(阿見201)
- 小吉/こきち(般若)
- 超煕/ちょひ(武田梨奈)
- 伝助(水澤紳吾)
- 鎖鎌の斬ノ助(岩永丞威)
- 伏士のお千(吉本実憂)
- 孫八(ドンペイ)
- 小萩(川床明日香)
- 伏士頭の彦次郎(稲荷卓央)
- 蔵人/くらんど(芹澤興人)
- 足利義政(中村蒼)
- 伊勢貞親(矢島健一)
- 法妙坊暁信(三宅弘城)
ネタバレ感想『室町無頼』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
映画『室町無頼』原作は?監督とキャストは?
映画『室町無頼』の原作は垣根涼介の歴史小説です。2016年の本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。政府が国民の生きづらさに無頓着な現代と、室町時代中期の社会が似てるため共通のテーマ性を見いだせる作品とのこと。
監督の入江悠は『AI崩壊』『聖地X』『あんのこと』等を最近監督。
主演の大泉洋は『騙し絵の牙』『ディア・ファミリー』等、堤真一は『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』『おまえの罪を自白しろ』等、長尾謙杜は『HOMESTAY』『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』等に最近出演。
室町時代中期と現代の共通点とは?一揆の原因は?
室町時代中期は大飢饉や疫病がつづき庶民の暮らしは困窮し格差が広がり盗賊など犯罪も横行しました。それなのに幕府・公家・大名などの権力者たちは享楽にいそしみ、足りなければ庶民の税金を増やせばいいと考えていました。
令和の現代も、数十年前の好景気から回復せず物価高騰・賃金横ばい・コロナ禍・増税により政治不信におちいっている点では似ています。室町中期に一揆が起こったのは、庶民に「死」が身近となり命をかけるハードルが下がったからなのかも。
蓮田兵衛(大泉洋),骨皮道賢(堤真一),才蔵(長尾謙杜)の関係は?
生きるために借金する者が増えたこの時代、金貸し業が営利をむさぼり、傭兵を雇い暴力的な取り立てを横行。天涯孤独の少年・才蔵は独学の棒術の腕で金貸しに雇われたが、庶民を傷つけることはできず。
そこへ幕府に治安維持で雇われた足軽集団を率いる骨皮道賢が現れ才蔵を捕縛。骨皮は剣の実力を認めた自由人・蓮田兵衛に才蔵をまかせます。骨皮と蓮田は同郷か似た境遇で育ったようで、いつか七重の塔から国を見下ろす夢を共有。
才蔵は、骨皮の率いる組織的な足軽には向かなかったが、兵衛と同じように傭兵的な剣術家として開花。兵衛が師である老人(柄本明)に才蔵を預けると、10ヶ月で六尺棒術の達人に成長。その後、才蔵の意志で兵衛の一揆の戦力となります。
ラスト結末は?勝敗は?生存者は?
一揆の情報を得た骨皮は、旧友の兵衛に調査を依頼。一揆前の集会に参加した兵衛は決起書に血印を押して自らが一揆を率いることを表明。それを知った骨皮は斬りにくるが、最後の盃をかわして別れます。
周囲の農民たちにも参加を募り訓練し、決起日時を偽って一揆を開始。骨皮率いる足軽集団との戦闘はさけながら複数の部隊で金貸し屋を目指します。七重塔で骨皮から逃れた兵衛も幕府軍を足止めし、金貸し証文を全焼する時間をかせぎます。
それで一揆の主目的は果たしたが、兵衛と才蔵と側近数名は郷里を滅ぼした大名・名和好臣(北村一輝)を討伐に。骨皮と足軽隊との激戦で多くの仲間が絶命したが、覚醒した才蔵が骨皮を足止めし、兵衛が大名を斬って門に「無頼」を貼り勝利宣言。
寛正の土一揆の後、自体を重く受け止めた幕府は異例の徳政令(金貸し業への債権放棄命令)を出します。しかし首謀者の多くは討ち死にし、重傷の兵衛も追ってきた骨皮に斬られ絶命。
兵衛に骨皮戦では手出しはせず去れ、と強く命じられた才蔵は心をころして立ち去ります。骨皮も応仁の乱の後、敵方に捕まり兵衛を思い出しながら斬られます。数年後、兵衛の情婦だった芳王子(松本若菜)の前に成長した才蔵が現れます。
映画『室町無頼』ネタバレ感想と私の評価
時代劇といえば戦国時代か幕末がメジャーなので、室町時代の物語に興味持てるか心配だったが、冒頭から良い意味で裏切られました。まだ銃がなかったので剣の実力だけで世界を動かせた最後の時代だったと感じ熱くなれました。
主演の大泉洋の所作・殺陣・台詞まわしは蓮田兵衛そのものにしか見えず素晴らしくて彼の代表作と考えてもよさそう。堤真一は兵衛に複雑な心境を抱いた難しい役を見事に演じました。長尾謙杜も大泉洋に引っ張られ、劇中同様に成長する姿が本作の見どころの1つに。
私の評価・感想の続きは、現在執筆中です。@pixiinsフォローされると更新のはげみになります♪