映画『スパイダーマン』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?大いなる責任とは?
MCU以前のスパイダーマンシリーズ三部作の1作目。ピーター・パーカーは気弱だったがクモの超人能力を得て変化。一方、グリーン・ゴブリンという敵が現れ…。大いなる力には大いなる責任がともなう?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | スパイダーマン |
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日本公開日 | 2002/5/11 [予告] 上映時間:121分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Spider-Man |
監督・キャスト | サム・ライミ |
キャスト 出演者 | トビー・マグワイア、キルステン・ダンスト、ウィレム・デフォー、ジェームズ・フランコ、J・K・シモンズ |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/コロンビア映画、ローラ・ジスキン・プロダクションズ、マーベル・エンタープライゼズ |
日本興行収入 | 75.0億円 (年間5位 / 歴代97位) |
世界興行収入 | 8.3億USドル [出典] |
製作費 | 1.4億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.29更新) 74(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | スパイダーマンSSU一覧 続編『スパイダーマン2』67億 |
ネタバレ感想『スパイダーマン』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
スパイダーマン・シリーズは『ヴェノム』を合わせると7作が公開され、予定も合わせると15作にもなります。これまで2回リブート(仕切り直し)されてますが、本作は記念すべき最初の1作目で、興行収入でも大ヒットして続編も決定しました。
サム・ライミ監督がまだあまり認められてなかった時代から製作を熱望してたが許可がおりず、実績を積み重ねることにより、やっと配給会社からOKをもらえたそうです。そんな裏事情も映画にできそうです。主演のトビー・マグワイアも、サム・ライミが希望を押しとおしたようです。
VFX技術の進化でやっと完成した実写版スパイダーマンです。ビルとビルの間をスイングしたり、ヴィラン(敵)のグリーン・ゴブリンとの空中戦が見れたりと当時は大興奮でした。マーベル映画MCU全盛の真の火付け役だと思います。
『スパイダーマン1作目』敵ヴィランに魅力ない?
ピーターの親友ハリーの父親オズボーンが、自ら人体実験する必然性がまず感じられなかったです。そして街を破壊する理由も不明だし、別人格との葛藤もうまく描けてないと思います。演じた俳優ウィレム・デフォーの悪役顔は最高でした!
グリーンゴブリンの大失態は、スパイダーマンを催眠ガスで拉致した時にマスクを取らなかったことです。ああいうシーンがあると雑音になるし気になってしまうので、マスク取ろうとしたら目覚めたとか、簡単でもいいので理由がほしいですね。
善悪の分かれ道とは?超人になった瞬間を考察
オズボーンはパワー増強薬の副作用「凶暴化」により二重人格になったようですが、「恐れ」「疑心」などを持つ状態で薬品投与したので「悪」になったのだと思います。また、助言や制止してくれる博士を殺してしまい、回りに相談相手がいなかったのも不幸でした。
ピーターは遺伝子改良されたスーパースパイダーにかまれた時、大好きなMJの写真を撮影して幸福感に満ちてたので「正義」になったのでしょう。「超人になった瞬間の違い」が、その後の善悪に影響を与えたのだと思います。
大いなる力には大いなる責任が伴うの意味は?
もう1つ、ピーターが正義になった最大の理由は、ベンおじさんの存在です。最後の別れぎわに口げんかした時、ピーターは「大いなる力を過信」して「悪」に傾きかけてました。しかし、ベンおじさんの死によって「善」に引きもどされたのです。
ピーターは賞金をもらえない腹いせに「大いなる力」を発揮せず強盗を見逃して「大いなる責任」を果たさなかった結果、ベンが殺害されるという十字架を一生背負うことになります。ベンおじさんの最後の「大いなる力には、大いなる責任が伴う」は名言です。
スパイダーマン、正体バレすぎでは?
最も雑音になり気になったシーンは、賭けプロレスで「スパイダーマン」と名乗って素顔もさらしたことです。「親愛なる隣人」ヒーローとしてマスコミが取り上げ出すと、あの時のプロモーターは必ず情報を売りに行くはずです。
一方、グリーン・ゴブリンがスパイダーマンの腕につけた傷で、オズボーンがピーターの正体に気づいたシーンは緊迫感があってサスペンス的で好みです。ラストでメリー・ジェーン(MJ)がピーターにキスした時、その感触を思い出す場面もいいですね。
『スパイダーマン』ピーターパーカーやMJが暗い…
MCUの『スパイダーマン ホームカミング』の影響もあってか、今ではピーター・パーカーといえば明るくて何をやらかすか心配だけど憎めないキャラな印象ですが、本作ではピーターもMJも思いつめた感じの明るくないキャラです。
これは俳優女優の演じ方というよりも、サム・ライミ監督による『スパイダーマン』の解釈なのだろうとは思います。高校時代だけで終わらず、大学生や社会人にもなるので、将来への不安を表現してるのでしょうか。
原作者スタンリーのカメオ出演の場面は?
マーベル映画では恒例?ですが、原作者スタン・リーおじいちゃんが『スパイダーマン』でもカメオ出演(ちょっと主演)しています。マーベル映画MCUでのスタンリーカメオ出演一覧もぜひ見てくださいね。
本作では、タイムズスクエアで建物が崩壊し、スパイダーマンがMJを落下から救った場面で、コンクリートの下敷きになりそうな少女を救った白髪でサングラスのおじいちゃんがいますが、それが原作者の1人、スタン・リーおじいちゃんです。
私の評価 64/100(60が平均)
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