映画『ザ・フラッシュ』ネタバレ感想解説/結末は?黒幕いる?誰が登場?
DC映画シリーズ。地上最速ヒーロー、フラッシュことバリー・アレンは時間も超越して両親と暮らせる世界にたどり着くが、仲間のヒーローは存在せず、死んだはずのヴィランが現れ…。唯一の解決策とは?最後のアレ誰?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ザ・フラッシュ |
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日本公開日 | 2023/6/16 [予告] 上映時間:144分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | The Flash |
監督・キャスト | アンディ・ムスキエティ[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ/Double Dream、Disco Factory |
日本興行収入 | 5.3億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 2.7億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | 75(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | DCU/DCユニバース一覧 前作『シャザム! 神々の怒り』2.3億 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- カーラ・ゾー=エル/スーパーガール(サッシャ・カジェ。橋本愛)改変後世界のクリプトン人。スーパーマン級
- バリー・アレン/フラッシュ(エズラ・ミラー/少年時代:イアン・ロー。細谷佳正)セントラルシティの警察法医学捜査官
- ブルース・ウェイン/バットマン(マイケル・キートン。山寺宏一)改変後世界のバットマン
- ゾッド将軍(マイケル・シャノン。広瀬彰勇)改変後世界のクリプトン星の軍人
- ノラ・アレン(マリベル・ベルドゥ。藤本喜久子)バリーの母。バリーが子供の頃に殺害された
- ファオラ=ウル(アンチュ・トラウェ)ゾッド将軍の副官。冷酷な女戦士
- ヘンリー・アレン(ロン・リビングストン。志村知幸)バリーの父。妻ノラ殺害容疑で投獄
- アイリス・ウェスト(キアシー・クレモンズ。潘めぐみ)バリーの想い人。現在世界のジャーナリスト
- ブルース・ウェイン/バットマン(ベン・アフレック。小原雅人)現在世界のバットマン
- アルフレッド・ペニーワース(ジェレミー・アイアンズ。金尾哲夫)現在世界のブルースの執事
ネタバレ感想『ザ・フラッシュ』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
DCU1作目?旧ジャスティスリーグの簡単あらすじ
映画『ザ・フラッシュ』は、DC映画シリーズの1本であり、現DCEUの最後の1つともいわれていますが、新旧ユニバースとどうつながるかは、公開前に情報解禁されてないので観てのお楽しみです。
(旧ジャスティスリーグあらすじ)地球のマザーボックスを狙うステッペンウルフの野望阻止のため、バットマンが、ワンダーウーマン、アクアマンを勧誘し、フラッシュの正体バリー・アレンの他、サイボーグも仲間に。
5人でジャスティス・リーグを結成するが、ステッペンウルフに対抗するには、亡きスーパーマンの復活が必要。フラッシュの超高速移動で生んだ高電力で復活させたスーパーマンは、混乱してヒーロー達を圧倒して倒します。
3つのマザーボックスを集めたステッペンウルフを阻止するため、ジャスティス・リーグ5人が戦うが劣勢に。そこへスーパーマンが現れ、フラッシュと共に住民を救った後、ステッペンウルフを倒して地球の平和をとりもどします。
詳細あらすじや解説は『ジャスティス・リーグ』にて。
『ジャスティスリーグ ザックスナイダーカット』では、ラストでスーパーマンも失敗するが、フラッシュが光速を超え時間をもどしてダークサイドの野望を阻止しました。
母を救った方法とは?襲撃者の正体とは?
仕事前のバリー・アレン(エズラ・ミラー)は、バットマン(ベン・アフレック)と執事アルフレッドの依頼で出動。爆破された病院から落下する7人の赤ちゃん、セラピードッグ、看護師を、離乳食でチャージ後、高速移動させないよう救出。
ギャングの息子の持つ死のウィルスは、バットマン、ワンダーウーマン(ガル・ガドット)が阻止。その頃スーパーマンは別件で働いてました。バリーは投獄中の父と電話しながら亡き母を思います。大学時代の想い人アイリスがジャーナリストとして、父の無罪を支援。
その会話で母を救う方法に気づいたバリーは、超光速移動で過去の母の「トマト缶」買い忘れをなくし、両親と仲良く暮らす世界に改変。しかしその世界にもバリーがいて、彼が雷を受け能力得るのを手伝った「現在バリー」は能力を失います。
ゾット将軍が攻めてくるが、スーパーマンは幼児期に将軍に殺されていて、他のジャスティスリーグのヒーローも存在せず。2人のバリーは、この世界のバットマンのブルース(マイケル・キートン)に会いに行くが高齢で引退後でした。
以上が序盤あらすじです。冒頭の「複数赤ちゃん救助」はつかみとして最高。フラッシュの性格や能力特性、空腹が敵、人は高速移動不可、電子レンジならOKとかも説明セリフなしで理解させてくれるので初見にも優しくて見事。
しかもスーパーマン(後ろ姿)、ワンダーウーマンまで登場し手加減なしのサービスぶり。その後も、振動で通り抜けできるがビールはふき出すとか、高速移動させられて吐いたりとか、コミカルに能力説明してくれてわかりやすい!
母の生死が「トマト缶」だけに影響されるのは「バタフライ・エフェクト」的にもありえそう。ゾット将軍は「現在世界」ではスーパーマンが『マン・オブ・スティール』で倒しました。
「改変世界」ではトマト缶のせいで、スーパーマンどころか他のヒーローもいないのが最大の問題といえそうですが「ゴッサム・シティ」は平和そうなので「ヒーローがヴィラン登場を促進した」説もありそう。今回、深掘りはしてませんが。
スーパーガールは味方?ゾット将軍が勝利?
バットマンの秘密基地で「この世界のクラーク・ケント」の監禁地を発見した2人のバリーは、バットマンの助けをかりてロシアの基地へ侵入。スーパーマンのカル=エルではなく、女性の「カーラ・ゾー=エル」ことスーパーガールを救出。
復活したスーパーガールが、ロシア兵に苦戦するフラッシュ達を圧倒的パワーで助けるが、ゾット将軍との戦いは拒否。バットマンケイブで「現在バリー」が雷をうけて能力を取り戻すのを、バットマン、スーパーガールが手伝い成功。
いとこのカル=エルを殺害したゾット将軍に怒ったスーパーガールも参戦し、空はバットマン、陸の敵とは2人のフラッシュが戦います。しかし劣勢となり、スーパーガールはゾット将軍に殺害され、バットマンも脱出不能で敵機に特攻。
以上が中盤あらすじ。今回最大のサプライズであるスーパーガール登場は、ポスターに掲載されてたとはいえアガりました。しかしスーパーマンでさえ苦戦したゾット将軍に、もっと小柄なスーパーガールが勝つには策が必要だったでしょうね。
やたら『バック・トゥ・ザフューチャー』をいじると思ったら、バリーが雷を受ける伏線だったんですね。というか、生身の普通人間バリーが雷を直接2回受けても生還するのは謎。すぐ超回復できたからとの理解。
ヒーローが4人いるとはいえフラッシュ2人は戦闘型ではないし、複数のクリプトン人に対して肉弾戦がスーパーガールのみというのが敗因でしょうか。それでも、スーパーガールの戦闘はかっこよくて胸熱。続編での再登場を期待したいです!
結末は?謎ヴィランの正体は?バットマンの正体が…
2人のバリーは超光速移動で過去にさかのぼり、スーパーガールとバットマンを救おうとするが、どのパターンでも最後は同じ結末に。スピードフォースの世界で、謎のヴィランと遭遇。その正体は、過去改変にとりつかれたバリー自身でした。
バリーの両親を救った世界の「地球が征服される運命」はくつがえせないと理解した「現在バリー」は、過去の母に抱きしめてもらい涙を流してトマト缶を取り去ります。すると、父がトマト缶を買いに行った時に母が殺される世界に戻ります。
母を殺害した罪で投獄されてた父の再審が行われ、ブルースの会社が鮮明にした防犯カメラ映像が流れます。母の殺害時刻にトマト缶を買う父の顔がバッチリ映ってて釈放に。実は、バリーは顔が映るようトマト缶を上の棚に移動させたのです。
父の釈放に喜ぶバリーの所へ、バットマンの正体であるブルース・ウェインが現れます。しかしその顔は、もとの顔(ベン・アフレック)ではなく、旧作バットマンを演じたジョージ・クルーニーです。過去改変の影響なのでしょう。
エンドロール後、バリー・アレンはアクアマンのアーサー・カリーと居酒屋から出てきます。アーサーの顔はその世界のアクアマンであるジェイソン・モモアのままです。次作『アクアマン2 ロスト・キングダム(原題)』のシーンかも。
以上がラストまでのネタバレあらすじ。スピードフォース世界では、過去のスーパーマン映画やフラッシュ映画まで登場。過去に降板したニコラス・ケイジもスーパーマンで出現。それらの世界の崩壊を見て、バリーは苦渋の決断をします。
バリーが母に別れを告げるシーンは感動的で涙。一方で、このぐらいの交流が許されるなら時々会いに行けばいいのでは?とも思えました。父の無罪を勝ちとったのは、未来改変なのでいいのかな?トマト缶の位置は過去改変だが。
現在バリーの世界のブルース・ウェインがジョージ・クルーニー(元バットマン俳優の1人)になったのは、DCEU最終作ならではの最後のサービスなんでしょうね。バリーの「あなた誰?」には笑えました。
映画『ザ・フラッシュ』私の感想と評価と続編
DCドラマ『フラッシュ』『アロー』は最後まで観たが無駄な引き伸ばしで物語が崩壊して失望。DC映画は毎回『そこそこ』だが『ジャスティスリーグ ザックスナイダーカット』と本作『ザ・フラッシュ』を正史にすればMCUに対抗できそう、と思えただけにDCEU最後の作品となり残念…
正直なめてましたが『ザ・フラッシュ』は冒頭の赤ちゃん救助から爆アガりで初見にも優しいし、出しおしみないキャラ登場と演出、ラストの涙展開とサプライズも大好き😂DCEUはもっと早くからこの水準で本気を見せてほしかったですね。
私生活では問題の多いエズラ・ミラーも「フラッシュは彼しかいない」と思わせる好演ぶりだったので、DCEU改めDCUの続編でもぜひ登場してほしいところ。とはいえ、制作陣はリスクをさけたいかも?
スーパーガールを演じたサッシャ・カジェ、改変後世界のブルース・ウェインのマイケル・キートンや、大学生のお気軽なバリー・アレンもよかったですね。ヴィランのゾット将軍がかませ犬みたいで魅力なかったのは、DCEUの伝統どおりか。
厳密にはDCEUはあと2作『ブルービートル』『アクアマン2』があるが、これらが『ザ・フラッシュ』を上回るのは難しいと思ってます。その次のジェームズ・ガンの新DCUでのフラッシュの登場や俳優はまだ未定ですが、コメディ担当として必須なキャラなので期待して待ちたいです。
私の評価 78/100(60が平均)
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