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映画『ハウルの動く城』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/ラスト伏線回収と14考察?運命の恋と浮気の理由?

映画ハウルの動く城

『ハウルの動く城』あらすじ概要

自分の容姿に自信を持ってますか?18歳のソフィーは魔法で老婆にされてから開き直って行動的になります。ハウルの動く城で暮らし始め、カルシファー、マルクル、荒地の魔女、サリマン、ヒンなど魅力キャラに囲まれてある運命に気づきます!(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 ハウルの動く城
日本興行収入196.0億円年間1位
世界興行収入2.3億USドル [出典]
製作費24億円
平均評価★★★★★79私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連スタジオジブリ映画
日本公開日 2004/11/20 [予告↓]上映時間 119分
映倫区分USA PG
映画監督宮崎駿
キャスト
出演者
倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、大泉洋、大塚明夫、原田大二郎、加藤治子
配給/製作/画像©東宝/スタジオジブリ

『ハウルの動く城』予告動画

『ハウルの動く城』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、スタジオジブリ映画一覧もご参考に。

帽子屋で働く18歳の少女ソフィー(声:倍賞千恵子)は、父を亡くし義母と妹と暮らしています。ハウルという魔法使いが美女の心臓を奪うと聞くと「自分は美しくないから心配ない」と自信のない地味なソフィーです。ある日、出かけ先で兵士にからまれます。

ハウルの動く城に集まる人達?(ネタバレあらすじ)

それを救ったのはハウル(木村拓哉)です。その晩ソフィーは、ハウルの心臓を狙う荒地の魔女(美輪明宏)に、90歳の老婆になる魔法をかけられます。ソフィーは帽子屋を出て、かかしのカブ(大泉洋)を助けると、彼がハウルの動く城を連れてきてくれます。

城を動かすのは、火の悪魔カルシファー(我修院達也)です。カルシファーはハウルとの契約から解放されたいとソフィーに頼みます。ハウルの弟子マルクル(神木隆之介)は、外の者に会う時は老人のフリをします。ソフィーは掃除婦として住みこみます。

ハウルの師サリマンの望みとは?(ネタバレあらすじ)

隣国との戦争が始まり、王宮魔法使いマダム・サリマン(加藤治子)は弟子だったハウルにも協力依頼します。しかしハウルは戦争を嫌い、夜に鳥に化けると戦争を妨害して疲れ果てて城に帰ってきます。ある日ソフィーの掃除のせいでハウルは髪色が変わります。

ハウル「美しくなければ生きる意味がない」に落ち込むソフィーですが看病します。ハウルはソフィーを自分の母と偽らせて、サリマンに会うよう頼みます。荒地の魔女も王宮に呼ばれるが、魔力を奪われ老婆に戻されます。サリマンはソフィーに協力要請します。

ハウルとカルシファーの契約の謎とは?(ネタバレあらすじ)

そこへハウルが現れ、サリマンの魔法からソフィーを助け出してハウルの動く城へ送ります。老婆になった荒地の魔女と、サリマンの使い魔の犬ヒン(原田大二郎)も同乗します。動く城は目立つので、皆でソフィーの部屋へ引っ越すが、サリマンは探し続けます。

ソフィーの義母が訪ねてくるが、サリマンにおどされてて、覗き虫を置いて帰ります。荒地の魔女に覗き虫を食べさせられたカルシファーは力が弱り、サリマンの黒い手先が襲ってきます。それに対抗するハウルを救うため、ソフィーは三つ編みの髪をカルシファーに食わせて、ハウルの所へ向かいます。

荒地の魔女が「カルシファーはハウルの心臓」だと気づいて奪うと焼かれます。ソフィーが水をかけるとカルシファーは弱り、ソフィーは崖下へ落下します。ハウルにもらった指輪で過去のハウルが見えます。流れ星カルシファーを食べた子ども時代のハウルは、心臓を与え、魔法使いになる契約をしたようです。

『ハウルの動く城』ネタバレ結末と最後/ラスト

黒い鳥の化物になったハウルに、荒地の魔女から返してもらったカルシファー(心臓)を接触させると、ハウルはよみがえり、カルシファーは自由な星の子になって飛んでいきます。落下するソフィーらを、かかしのカブは犠牲になりながら救ってくれます。

かかしのカブにソフィーがキスすると魔法が解けて隣国の王子に戻ります。王子はソフィーに求愛するが、ソフィーはハウルに抱きつきます。王子が帰国し、犬のヒンに報告を受けたサリマンも戦争を終結させます。カルシファーも戻り、ソフィーとハウルは動く城で暮らします。

ネタバレ感想『ハウルの動く城』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、スタジオジブリ映画一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★70/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

宮崎駿が監督したスタジオジブリ製作の映画です。魔法と少女のファンタジーはジブリの得意分野です。原作はイギリスのダイアナ・ウィン・ジョーンズの小説『魔法使いハウルと火の悪魔』ですが戦争描写などはオリジナルです。

ジブリでは定番ですが、プロの声優ではなく、俳優などが声をあてています。私はソフィーの18歳の時の声(倍賞千恵子)に違和感があった以外は、問題なく聞き取れました。当時賛否のあったキムタクこと木村拓哉さんのハウルの声も問題なかったです。

登場キャラクターは特徴的でいずれも好みですが、特に炎の悪魔カルシファーや、老人に化けた時のマルクルはかわいいと感じます。荒れ地の魔女には最後まで気が抜けませんが、恋敵ソフィーの優しさに屈服した時はかわいそうでした。

最初見た直後は『千と千尋の神隠し以来のワクワク感でした。しかし内容について考えたり、2回目以降に観た時には複数のメッセージに気づいて「かなり難解な映画」だと思いました。それでも面白く仕上がってるのは宮崎駿の力量ですね。

難解な映画だと感じないのは、ソフィーの視点で見ていけるからだと思います。ハウル、カルシファー、荒地の魔女、サリマン、かかしのカブなどはそれぞれに表と裏の顔や思惑がありますが、ソフィーだけは目の前のミッションをこなしてるだけです。

その結果として、ソフィーは過去のハウルに影響を与え、ハウルがそれ以降に会ったカルシファー、荒地の魔女、サリマンにも間接的に影響を与えます。最初にハウルがソフィーを助けた時の「探したよ」は大きな伏線ですが、気づく人は少ない気がします。

しかしこの映画の本質的な楽しみ方は、そんな細かい部分を気にしないことだと思います。魔法使いどおしの戦いにまきこまれたソフィーが、ハウルに恋して自信を取り戻していくストーリーとして観れば、最高にオススメできるファンタジー映画です!

『ハウルの動く城』14の疑問と考察・解説

本作の疑問と考察や解説です。一部、原作小説にしか描かれていない部分や私の妄想も含みます。

ハウルの動く城のテーマとは?

ストーリーの大枠は「運命の恋愛」を描いてますが、他にも細かいメッセージ「戦争の悲惨さ」「人は外見ではなく考え方しだい」「劣等感にしばられず自信を持とう」「誰にでも思いやりを持って接しよう」「家族になろう」等があるため、わかりづらいです。

映画ハウルの動く城

ハウルは本当に人間の心臓を奪ってたのか?

あれだけ戦争を嫌ってるので、他人の心臓を奪うとは思えません。カルシファーに「心臓」を与えて「心」や「理性」まで喪失したハウルは恋愛もうまくできなくなり、多くの女性の「心(ハート)」だけを奪ってしまい、こう表現されたと解釈できます。

荒地の魔女の正体は?

荒地の魔女はハウルをしつこく追い回し、その心臓(心)を求めてたことから、ハウルの元カノの1人でストーカーだと推測できます。しかしハウルは「心」がないため、すぐ浮気されるので、彼の「心」を独り占めしようと探していたのです。

荒地の魔女がソフィーに魔法をかけた理由は?

ハウルの「新しい彼女」への嫉妬心と、ハウルを探す手がかりを得たかったからだと思います。

ハウルが出かける理由?城が動く理由は?

ハウルは、運命の人であるソフィーを探したり、戦争に行くことから逃げたり妨害したりしていました。原作小説では、浮気性のため女性から逃げる目的もあったようです。

ソフィーの魔法はいつ解けた?少女に戻る理由は?

ハウルと城で再会した時、荒地の魔女が老婆になった時、カルシファーとの約束が果たされた時などが考えられます。いずれにしろ、寝てる間やソフィーが自信を持ってる時には少女の姿に戻ることから「劣等感が老婆の姿にしてた」ようにも見えます。

老婆の姿なら「美しいと思われなくて当然」という思い込みから、ソフィーは行動的になれました。劣等感がなくなると少女の姿に戻るので、一種の自己暗示であり、荒地の魔女の魔法は最初から自分の気持ちしだいで解けたのかもしれません。

火の悪魔カルシファーの正体とは?契約とは?

流れ星の子として地上に落ちてきて、ハウルに食べられたことにより心臓を得て生きながらえています。ハウルは当初はカルシファーを救いたかっただけだと思いますが、結果的に強い魔法の力を得ます。それとひきかえに「心臓や心」を喪失します。

強い魔法の力を使いすぎると、本当に「心」を失って魔物になってしまいます。そうなるとカルシファーも都合が悪いようで、何度かハウルに注意します。

サリマンのねらいは?

くわしくはわかりませんが、王をあやつって隣国との戦争に勝利することです。そのために、強い魔力を持つ弟子のハウルにも協力要請します。しかし強い信念や悪意はなかったようで、ラストではあっさり戦争を終結させます。

かかしのカブの正体とは?

「頭がカブ」なのでこう呼ばれます。逆さになってたのをソフィーに救われ、そのお礼としてハウルの動く城をソフィーの所へ導きます。それ以降も何度かソフィーらを救い、自分の体を削ってまで助けた後、ソフィーのキスで魔法が解けます。

その正体は、戦争中の隣国の王子です。サリマンに魔法をかけられたのでしょう。ソフィーに告白するが、ハウルとの仲の良さを見せられて、その場はあきらめるが「ソフィーの心が変わるまで待つ」と行って隣国へ戻り、戦争終結に貢献したと思われます。

犬のヒンの正体とは?

サリマンの使い魔の犬で、ソフィーへのスパイの役割を果たします。ラストでは、ソフィーや動く城の家族の優しさにふれて溶け込んでいきます。もともとサリマンへの忠誠心は薄かった気もします。

ソフィーが城を解体後に復元しようとした理由は?

かなりわかりにくけど、動く城を解体した理由は、城を守るハウルの負担をなくしたかったからだと思います。また復元しようとしたのは、ハウルの所へ行きたかったからです。サリマンの目をあざむく目的もあったかもしれません。

ソフィーがハウルの過去を見れた理由とは?

ご都合主義なタイムリープですが、「これじたいがハウルの魔法だった」とか「ソフィーが強く望んだから見れた」とか「ハウルが渡した魔法の指輪の能力」と解釈できます。

「未来で待ってて!」の意味とは?伏線?

ソフィーは、ハウルがカルシファーと契約したのを見て「未来で待ってて」と言い、ハウルもこれに気づきます。それ以降、ハウルは探し続けて、冒頭で兵士にナンパされてるソフィーを見つけ「探したよ」と言って救います。これが後の伏線になってます。

ソフィーがこう叫んだ意味は「契約で心(心臓)を喪失したハウル」と「自由のなくなったカルシファー」を救う方法を理解したからです。未来から過去の異性に接触して、お互いが意識しはじめる展開は『君の名は。』の方がわかりやすく成功してます。

ソフィーも魔法使いなのか?

原作小説では、ソフィーも「生命をふきこむ」魔法を使える魔法使いですが、映画でははっきり描かれていません。解釈は視聴者にゆだれられてる気がしますが、いずれにしろストーリーに大きな影響は与えません。

続編前作や関連映画は、スタジオジブリ映画一覧もご参考に。

『ハウルの動く城』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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