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映画『名探偵コナン 紺青の拳フィスト』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?怪盗キッドが殺人?

名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) 映画/ドラマ

名探偵コナン劇場版シリーズ23作目。舞台は初の海外。シンガポールの空手トーナメントで京極真を応援するため、毛利蘭や園子と工藤新一も入国。優勝者へのブルーサファイア「紺青の拳」を怪盗キッドもねらうが…。コナン不在?真犯人は?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)
日本公開日2019/4/12 [予告] 上映時間:110分
監督・キャスト永岡智佳(キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
東宝/トムス・エンタテインメント、V1Studio
日本興行収入93.7億円(年間5位 / 歴代57位
平均評価
平均:100換算
(興収・評価: 2024.8.17更新)
69私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
コナン映画一覧

登場キャラクター(キャスト/出演者)

ネタバレ感想『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

名探偵コナン初心者でも楽しめた?

名探偵コナン劇場版シリーズの23作目です。私は名探偵コナンシリーズは、漫画もTVも一切観たことありません。劇場版は評判良かった『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』だけ家で観ました。見せ場の連続に、さすが日本で最も興行収入を稼げる映画だと思いました。

『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』を観た感想は、変装がミッションインポッシブル、格闘がドラゴンボールで、爆発がワイルドスピード!つまり面白いシーンの連続で多幸感にあふれていました。

登場キャラクターの背景などは知りませんが、セリフやナレーションでていねいに解説してくれるので、本作見るのに必要な人間関係はほぼ理解できました。単独映画として楽しめる工夫は、マーベル映画MCUと同様ですね。

見どころはシンガポール絶景・怪盗キッド対京極真・爆発と恋人達?

名探偵コナン劇場版では初の海外舞台ということで、映画開始前からシンガポール航空やシンガポール関連の広告が流れたのは新鮮でした。そして冒頭からシンガポールのマリーナベイサンズ・ホテル等の絶景が映し出されます。

映画中盤でもインフィニティ・プールからのロマンティックな夜景が見れたり、エンドロールやクレジット中には実物映像が流されたりと、シンガポール旅行に行きたくなるシーン山盛りです。人工物だけではなく自然も見たかったです。

そして予告編やポスターでも推してた「怪盗キッドvs京極真」の対決ですが、基本的にはキッドが逃げてばかりです。ちゃんとした勝負は最初に紺青の拳を盗みに入った時の1回だけでした。まぁキッドは空に逃げられるので勝負になりませんが。

映画コナンにはつきものの爆発ですが、前前作「から紅」でも爆発や火災が無駄に何回もありましたが、本作のラストは比較にならないくらい規模の大きい爆発が見られます。主要キャラは誰も死なないし、すぐ帰国できてるのはファンタジーですが。

「爆発」と対をなすくらい驚いたのは「恋愛要素の多さ」です。最近は人気洋画大作では恋愛要素があまり描かれなくなりました。特にアメリカは女性の社会進出が日本以上に進んでるし、強い女性を描く映画が増えてるのも影響ありそうです。

それなのに『名探偵コナン 紺青の拳』では、毛利蘭と工藤新一(偽物だけど)、鈴木園子と京極真のダブルデート状態で、そういうセリフやシチュエーションが何度もあって驚きます。女性客が多いのでその方がウケるのでしょうか。

毛利蘭が工藤新一(正体はキッド)にプールで甘えたり、鈴木園子がキッドをほめてる時に京極真が嫉妬したり、京極が園子をお姫様だっこやおんぶしてヒモで縛ったり、京極の額のばんそうこうの裏が園子との写真だったりとラブラブ要素満載です。

ミステリーとしては欠陥だがアクションは満足!

冒頭(アバンタイトル)から海外で殺人事件が起こり、テーマ音楽とともにコナンが子どもになった経緯や怪盗キッドや京極真について解説される流れは、初体験だからこそ爆アガりしました。本格ミステリファンとしても期待値上昇です!

しかし結果的にはミステリー要素はあるものの、視聴者に謎解きさせるストーリーではなく、とんでもSF科学や魔法まがいの奇術やファンタジー世界の武闘家が登場して「キメ台詞とキメポーズ」を披露しあうキャラクター重視の映画でした。

名探偵コナンが頭脳を発揮して推理することはほぼなく、それどころか犯罪者である怪盗キッドを助けたりします。そのキッドも強気発言のわりに失敗ばかりだし、真犯人や黒幕側のレオン・ローやリシも目的達成のために遠回りしすぎです。

名探偵コナンシリーズが抱える、決して傑作ミステリーになれない致命的な問題点は「絶対に死なない主要人物が多い点と、絶対に真犯人ではない人がいる点」です。例えば毛利蘭や小五郎や園子やキッドや京極は、死なないし犯人にもなりません。

もしこのタブーを破れれば、伝説的作品になるだろうし、意表をつく良質ミステリーになれる可能性もあるけど、子ども用作品では無理でしょうし、今のファン達は離れるでしょうね。連載があやうくなれば奥の手として使うかもしれませんが。

と、ミステリー作品としての不満を述べるときりないのですが、そもそも今回のはジャッキーチェン映画やワイルドスピードのような、格闘&爆発アクション映画として作られてるのでしょう。そういう視点では大満足です!

空手の達人である京極真のトーナメントでの鬼強ぶり、悪党たちとの戦闘、ラストでのドラゴンボールぽい必殺技など、限界ぶっちぎりの格闘アクションも楽しめました。サイヤ人だと判明しても驚かないし、宇宙人が攻めてきても倒せそう。

名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) 映画/ドラマ

アーサーヒライとは?コナンは誰の味方?

コナンがとっさに名乗った「アーサー・ヒライ」は、シャーロック・ホームズの作者「アーサー・コナンドイル」(コナンもここから)と、江戸川乱歩の本名「平井太郎」からです。シンガポール在住の日系人という設定。

名探偵コナン劇場版シリーズも漫画もTVも観てないので理解できなかったのは「コナンは誰の味方」かということです。名探偵というくらいだから「法の味方」だと思ってたけど違うのでしょうか?

シンガポールへ不法入国させられたため、工藤新一に化けた怪盗キッドの言いなりになってますが、結果的にブルーサファイア紺青の拳(フィスト)を盗む犯罪を手助けしてます。法の味方なら逮捕されても事実を打ち明けるべきと思います。

『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』総括と今後のコナン

ミステリー好きにとっては物足りなさを感じたけど、ドラゴンボール的な見方やキャラクター作品としては良作と感じます。ただ、子どもも観る映画にしては、縦横まざった字幕が多用されすぎるし、恋愛ラブラブ要素も多いです。

初日から昨年の『名探偵コナン ゼロの執行人』の興行収入を超え、ついに100億円も目指せそうですが、「キラキラ恋愛要素が、オタク女子の取り込みを妨害するのでは?」とも感じます。むしろ好材料なのかな?

原作漫画も未読なので、黒の組織についてどこまで判明してるのか謎ですが、出版社が稼ぎたいうちは引っ張り続けるのでしょう。映画産業としてもコナンがなくなれば約100億円消し去るので、ドラえもんのように続いてほしいですね。そしてその資金で面白い邦画実写大作も制作してほしい!

私の評価 61/100(60が平均)

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