『シン・エヴァンゲリオン劇場版』ネタバレ感想考察/マリの正体は衝撃?エヴァ一覧?人類の結末は?
新劇場版4部作の完結編。前作『Q』後の世界でネルフ、ヴィレの戦いは最終局面に。ゲンドウの目的とラストは?シンジ、アスカ、レイ、マリの結末は?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| |
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日本公開日 | 2021/3/8 [予告] 上映時間:155分 |
監督・キャスト | 庵野秀明(総監督)鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | 東宝、東映、カラー |
日本興行収入 | 102.8億円(年間2位 / 歴代44位) |
平均評価 平均:100換算 | 83(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | エヴァ庵野秀明シン一覧 前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』53億 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- アヤナミレイ(仮称)/そっくりさん(林原めぐみ)NERVの元パイロット。綾波レイとは別人
- 真希波・マリ・イラストリアス/まきなみ(坂本真綾)ヴィレの改8号機パイロット
- 式波・アスカ・ラングレー/しきなみ(宮村優子)ヴィレの新2号機パイロット。第2の少女。眼帯
- 葛城ミサト/かつらぎ(三石琴乃)ヴィレのAAAヴンダー艦長。大佐
- 碇シンジ/いかり(緒方恵美)エヴァンゲリオン初号機の元パイロット。碇ゲンドウの息子。第3の少年
- 相田ケンスケ(岩永哲哉)シンジ達の元クラスメイト。第3村でアスカとシンジの世話をする
- 鈴原トウジ(関智一)シンジ達の元クラスメイト。第3村でアヤナミレイ(仮称)の世話をする
- 碇ゲンドウ(立木文彦)NERV最高司令官。シンジの父
- 冬月コウゾウ/ふゆつき(清川元夢)NERV副司令官。ゲンドウにつき従う
- 赤木リツコ(山口由里子)ヴィレのAAAヴンダー副長
- 鈴原サクラ(沢城みゆき)ヴィレ所属の少尉。シンジの管理担当医官。鈴原トウジの妹
- 渚カヲル/なぎさ(石田彰)月から来たゼーレの少年。『Q』で爆死したが…
ネタバレ感想『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
全四部作の完結編?庵野監督と旧作からの経緯と?
1980年代に岡田斗司夫、庵野秀明らが設立したGAINAX/ガイナックスはTVアニメで『ふしぎの海のナディア』、1995年に『新世紀エヴァンゲリオン』をヒットさせました。その後、庵野秀明は「スタジオカラー」として独立します。
2007年からヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ「序・破・Q・シン」全4部作が、TVアニメのリビルド(再構築)版として始まりました。「序破急」は雅楽の舞楽や能楽の三幕構成のことです。四幕構成「起承転結」の方は有名ですね。
当初はあと2-3作続く説もありましたが、2012年公開の三作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』での次回予告で、4部作の完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版?』のタイトルが発表されました。
しかし終わらせ方にいきづまった庵野秀明(総監督)は「シン」のタイトルを冠した別作品『シン・ゴジラ』を先に公開し、全ゴジラ映画史上最大のヒット作にしました。
今回の『シン・エヴァンゲリオン劇場版?』では、庵野秀明は脚本・総監督となり、同じく長い間エヴァに関わってきた鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏が監督しました。タイトルロゴの「?」は音楽音符のリピート/反復記号ですが意味深ですね。
声優は前作までと同様です。エンドロール時にカメオ?サプライズ出演の声優?として「神木隆之介」を発見!誰の声を演じたのかは後述します。
映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版?』私の感想と総括
TVシリーズから約25年、新劇場版では約13年の時を経て「ついに終わったな」というのが、ひとまずの感想です。『Q』のようにわけわからない展開も予想できたけど、今回は全ての伏線回収を目指してて庵野秀明も丸くなったかなと感じます。
冒頭のユーロでの作戦は、エヴァらしくて無茶だらけですが、これぞ日本アニメと思わせる展開で瀑アガり。実写映画のCG技術が進歩しても、ここまで馬鹿げた(ほめてる)作戦はアニメじゃないと描けないでしょう。
中盤テンポが落ちるけど、過去のエヴァンゲリオン同様、緩急の差によりラストで感動させられます。「全てのエヴァンゲリオンがない世界に!」というのは、長年エヴァに取りつかれてきた私たちに向けられた「そろそろ卒業の時期だ」という風にも聞こえました。
そして、TV版の旧作「NEON GENESIS=新世紀エヴァンゲリオン」のアスカとの気持ち悪いラストシーンや、作画崩壊までもネタにして「庵野秀明もエヴァを卒業する」という自虐ネタにも見えます。
同じくエヴァの呪縛に縛られてきた碇ゲンドウと綾波ユイ、綾波レイと渚カヲル、式波アスカ、葛城ミサトと加持リョウジ、碇シンジと真希波マリ、などの登場キャラ達にも望ましい大団円がおとずれて「ぽかぽか」な気分で観終わりました。
個人的にはもっと驚きや意外性のある展開も予想してたので、その点では残念でした。シリーズでは『破』が一番好きなままです。しかし完結編は「終わらせることが最重要」なので『シンエヴァ』には充分満足。再視聴で評価上がりそうだし!
ユーロ作戦の目的は?敵の正体は?L結界密度?
映画本編の冒頭約10分は「0706作戦」として映画館で流された『シン・エヴァンゲリオン劇場版?』予告編と同じでした。ニアサードインパクトで赤い海にのみこまれ、人間の住めないL結界濃度に達したパリを復興するためのヴィレによる作戦です。
そこへ「エヴァ44A 航空特化タイプ」「エヴァ44B 電力供給特化型」「エヴァ4444C 陽電子砲装備の陸戦用」が襲来。『Q』のEvangelion Mark.04の4A,4B,4Cの亜種の量産型エヴァです。44は2体、4444は4体の合体型。
電力供給特化型のエヴァ44Bは『序』のヤシマ作戦も連想させます。北米で実験中に爆破消滅したエヴァ4号機との関連性は今回も不明のまま。エヴァ4号機を、使徒化する実験だったのではないでしょうか。
上空のヴンダーから操り人形のようにピアノ線でつられるエヴァ8号機のマリが、ハンドル操作で次々と敵を倒して最後はパリ名物エッフェル塔でとどめ。「冬月副司令に試されてる」の台詞から、敵の正体は碇ゲンドウのネルフです。
ユーロ・ネルフでのヴィレの目的は「アンチLシステム」を起動してL結界密度を中和して「エヴァ2号機用の部品」入手と武器弾薬の補給です。これで「ニコイチ型2号機」と「オーバーラッピング対応型8号機」が完成。
L結界密度の濃い領域ではあらゆる物質がコア化されるので、『Q』ラストでアスカが言ってたように、人間=リリンは立ち入れません。L結界密度を中和する「アンチLシステム」は、対使徒にも使われた柱で『シンエヴァ』では第三村を守ってたり、アスカの左目に移植されてたり(後述)します。
ぽか波レイの結末は?アスカが怒った理由は?
『Q』ラストでL結界をさまよう3人は、同級生だった鈴原トウジ、相田ケンスケらの暮らす「第3村」に保護されます。アヤナミレイ(仮称)は「(レイの)そっくりさん」と呼ばれて、トウジと妻(元委員長)と娘つばめの家で暮らします。第3村の描写は『シン・ゴジラ』続編としても成立しそうな「震災後の生活」です。
レイはみそ汁で「ほくほく」し、おばちゃん連中と一緒に畑「仕事」し、大浴場で「ぽかぽか」し、赤ちゃんをあやして普通の人間の生活を体験。「おはよう?ありがとう?さよなら?はずかしい?なみだ?」と学びますが、ネルフでしか生きられないため、最後はシンジの前でさみしそうに消滅。悲しすぎる結末です。
式波アスカは、使徒化したからか睡眠も食事も不要となり、一般人に見つかるとおそれられるため、人里離れた相田ケンスケの家にかくまわれます。目の前で渚カヲルの死に直面した碇シンジは、廃人と化して生きるも死ぬもできない状態。レーション(配給品)を口に押しこんで生きのびさせるアスカの愛情表現は、痛いけど温かい母性を感じられるシーンです。
「綾波レイはシンジにひかれるようプログラムされてる」という衝撃事実を聞いたシンジですが、レイに手をつなぐのを求められたり「仕事しないなら村を守るの?」と聞かれるうち、母ユイの面影を見たのか大泣きします。そしてレイの消滅を見届けた後、アスカと共にヴィレへ戻る決心をします。
エヴァンゲリオン・シリーズは「コミュニケーションの物語」でもありますが、レイが日常の挨拶を覚えて人間らしくなる姿はまさに「コミュニケーションは挨拶から」を表現してます。ぽか波レイはかわいすぎ。
そして『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』でも書いたとおり「シンジは誰かと手をつなぐたびに成長する」のですが、レイがさしのべた手でシンジのATフィールド(心の壁)は取り払われたのでしょう。シンエヴァのラストでは、シンジがマリの手を引くシーンもあり(後述)ます。
ヴィレに戻った後、エヴァで出撃する前にアスカはシンジに「以前好きだった」と告白。「怒った理由」は『破』で第9使徒から救おうとしてくれなかったからとも告げます。それを受け、裏宇宙でシンジは意志をもって、アスカ=姫を救い出します。
そしてマイナス宇宙の海辺では、シンジがアスカに「好きだった」と告白して2人の関係は終わりますが、これこそが現実でも逃げてはいけないコミュニケーションなのです。観ている私達も「成長しろよ」と言われたようです。
最終作戦名の意味は?ミサトの結末の伏線?
「ネブカドネザルの鍵」を使って「人を捨てた(エヴァ化?使徒化?)」碇ゲンドウを追って、碇シンジはマリの改8号機で追います。しかし碇ゲンドウの計画どおり「絶望の槍=ロンギヌスの槍」「希望の槍=カシウスの槍」は全て破壊されます。
そこでヴィレ/WILLEの葛城ミサトは、碇ゲンドウの計画を阻止するため「ヴンダーを新たな槍とするヤマト作戦」を実行に移します。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のヤシマ作戦、『シン・ゴジラ』のヤシオリ作戦と同じく「ヤ」始まりの作戦名。
最終的にヴンダー艦長の葛城ミサトは、全乗組員を降ろした後、戦艦AAAヴンダーを「人々の魂による槍=ガイウスの槍=ヴィレの槍」として碇ゲンドウのエヴァ13号機に激突させました。そしてその槍でシンジが活路をみいだします。
ヤマト作戦の名称は昔のアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のオマージュでかつ、ミサトの結末の伏線ですね。宇宙戦艦ヤマトでも、最終局面で全乗組員を逃した沖田艦長が犠牲となってラスボスを撃退しました。
または、日本神話のヤマトタケルノミコトの大刀伝説や、スサノオがヤマタノオロチを退治して得た天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)など武器伝説からの引用かもしれません。ただ、予想はしてたけどミサトの死はつらいですね。
ミサトは幼少期に研究職の父親とうまくいってなかったけど、セカンドインパクト時に父親の犠牲で命を救われました。サードインパクト時には、夫の加持リョウジの犠牲で救われました。だからフォースインパクト時には、自分の命を犠牲にしてでも息子やシンジ達を守りたかったのでしょう。
ちなみにヤマト作戦には、地球上の生物や種子を保存した衛星打ち上げ(はこぶね)も含まれてました。出撃と同時に外宇宙へ飛ばしますが、全てが片付いた後はLCL化が解除された青い海へ戻ってきて地球再生に使われたのでしょう。
ゲンドウの目的と結末は?最終インパクト名は?
セカンドインパクトで海を浄化し、サードインパクトで大地を浄化し、最後のインパクトで魂を浄化して、亡き妻ユイと同化するのが、碇ゲンドウの目的だと判明します。
全生物の肉体と精神を1つに融合する「ゼーレが目指した人類補完計画」との違いは、ゲンドウが核になる点と碇ユイとの融合です。全人類が1つの有機体になり、ATフィールドも差別もさみしさもない世界になります。
南極のセカンドインパクト爆心地で、アスカは新2号機でエヴァ13号機を攻撃。コード999(トリプルナイン)で、左目のアンチLシステムを破壊し『破』の第9使徒を呼びさまして使徒化したアスカは、アンチATフィールドで13号機を攻撃。しかしそれは「エヴァ13号機に使徒を吸収させる」ゲンドウの計画どおりでした。
ゲンドウは、フォースインパクト後にファイナルインパクト(ヴィレでは「アナザーインパクト」と呼称)を引き起こそうとし「アディショナル・インパクト」と命名。ネブカドネザルの鍵で人を捨てた碇ゲンドウは、エヴァ13号機と、ロングヘアの綾波レイの搭乗するエヴァ初号機でガフの扉の先の裏宇宙へ行き、黒き月を2本の槍に変化させます。
アヤナミレイの信号でエヴァ初号機にたどり着いた碇シンジは、現実と虚構で父子対決。ゲンドウは、絶望の槍=ロンギヌスの槍と、希望の槍=カシウスの槍の全てを破壊し、6本の槍を使ったゴルゴダ・オブジェクトの地へ。はりつけの黒いリリス(エヴァイマジナリー)にロンギヌスの槍とカシウスの槍をさしてアディショナル・インパクトを発動。
ずっと誰ともコミュニケーションできなくて自分のカラに閉じこもってた碇ゲンドウは、世界に連れ出してくれた綾波ユイだけが「心地よい世界」だったのです。ユイ亡き後も蘇生やクローン実験を重ね、彼女の世界で生きるだけが望みでした。
外界を拒絶するゲンドウは、知識とピアノに傾倒。贖罪のため息子シンジとも離れ、ATフィールドでコミュニケーションも絶ちました。シンジはS-DAT(カセットプレイヤー)を父ゲンドウに渡したかったのです。25-26番(TV版の最終話数)をループしてたテープが今回は28-29番に達してゲンドウの物語は終焉へ。
最後はミサトの犠牲によりできた人類の魂の結集「ガイウスの槍」と「この時を待ってた碇ユイ」によって、すべてのエヴァンゲリオンは槍でつらぬかれて世界から消滅。ヴンダーは、神になろうとしたリリンの王ゲンドウを「神殺し」しました。ゲンドウとユイは望みどおり1つに。これもゲンドウの計画の1つだったのかも。
マリの正体は?彼女の結末と最後の駅は?
マリは旧作にはいなかった新劇場版での新キャラですが、その正体はずっと不明でした。碇ゲンドウと綾波ユイが、産まれたばかりのシンジを抱いてる写真にも写ってます。「エヴァの呪縛」により歳はとりません。マリが古い歌謡曲ばかり歌ったり「ゲンドウくん」と呼ぶことからも明白です。
今回、冬月コウゾウを先生と呼んでたので、ゲンドウやユイと同じく生徒だったのでしょう。冬月がマリのことを「イスカリオテのマリア」と呼ぶと、マリ「その呼ばれ方はひさしぶりだにゃ」と返答してました。
イスカリオテは「ユダヤ地方のケリヨト村出身者」のことで、多くの場合「イスカリオテのユダ(十二使徒)」を指すようです。神殺しのユダです。マリアは、聖母マリアかマグダラのマリア(キリストの妻)を連想させます。
あくまでも推測ですが「ユダの娘」説も考えられます。ただしその場合2000年以上もの間生きてたことになり、エヴァ建造時期と矛盾するので確率は低そうです。ならば「イスカリオテのユダの末裔か子孫」ならば有力かもしれません。
または「イエスキリスト=神を産んだマリア」と「キリストを死に追いやったユダ」の両面をあわせもつキャラを表現する名前なのかも。つまり、エヴァの製造だけでなく、全てのエヴァンゲリオンの消滅(神ごろし)にも関わったキャラです。
真希波・マリ・イラストリアスは、ラストでLCL化の解けた青い海に戻ってきて碇シンジと再会。その後、大人になった碇シンジ(声は神木隆之介?)に手を引かれて、ポスターの1つにもなってた宇部新川駅から2人でダッシュしして終劇。ちなみに庵野秀明 総監督の出身地が宇部新川のある山口県です。
エヴァの呪縛が消えたため、2人とも歳をとってます。その後は推測ですが、シンジとマリア(本名)が子をつくると、一度は人間から離れた2人の子なので、イエス・キリストのような聖人が産まれたりして。まさに聖母マリア。
運命の子ども達と主要人物の結末は?アスカに驚き
葛城ミサトは槍となったヴンダーと共に突撃して死亡。加持リョウジはミサトとの間に子をもうけた後、サードインパクトを止めるために犠牲となりました。ミサトと加持の息子・加持リョウジは、ずっと両親のことを知らずに暮らしています。
碇ゲンドウは、愛する碇ユイと共に槍でつらぬかれて1つになれます。冬月コウゾウ、赤木リツコはLCL化後は不明。シンジのクラスメイトだった鈴原トウジは、委員長だった洞木ヒカリと結婚して、つばめという子を育ててます。
『Q』で登場したアヤナミレイ(仮称)は、ネルフ以外で生きられず消滅してしまいます。シンジが救ったオリジナルの綾波レイ?は、渚カヲルと仲よさそうにしてました。第13使徒から第1使徒に落とされたカヲルは、第2使徒リリスに近いため、リリスの子リリン=人間とも共生できるのかも?
一番の驚きは、式波・アスカ・ラングレーが相田ケンスケの所へ行ったことです。彼女のエントリープラグがケンスケの家に到着してました。第3村で過ごしてる間に、ケンケンの献身的な対応にホレたのかも。頭をなでられたいのかも。
ちなみにアスカも綾波レイと同様に、ゼーレかネルフが生み出したシキナミタイプのクローンの1体です。だから『破』で第9使徒に侵食されても死ななかったのでしょう。
碇シンジはマイナス宇宙でレイを逃して死を覚悟しますが、エヴァにダイレイクトエントリーしてた母ユイによって射出されて救われます。『序』の綾波レイの「あなたは死なないわ。私が守るもの」は母・綾波ユイのセリフだったのかも。
そして碇シンジは、真希波・マリ・イラストリアスと手をつないで走っていきます。このラストにも予想外です。レイはシンジと兄妹か姉弟になるため除外ですが、シンジの相手はアスカか鈴原サクラだと予想してました。
渚カヲルが復活したり、加持リョウジに「渚司令」と呼ばれたりしてたので「ループ構造」かと思いましたが「ループではなく世界の再構築」と説明されます。つまり「すべてのエヴァンゲリオンがない世界」なら、シンジ達はどうなってたか?をラストシーンでは見せてくれたのでしょう。
アダムスの正体は?シンエヴァまでのエヴァ一覧
使徒一覧については、エヴァンゲリオン劇場版シリーズに掲載しています。
「汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオン」は、人類唯一の使徒への対抗手段です。エヴァの機体は「第2の使徒リリス」をもとに製造されました。バチカン条約で「軍事転用は禁止」「一国家のエヴァ保有数は3機まで」と規定されています。
- エヴァ零号機(綾波レイ搭乗。破:第10使徒に喰われた)
- エヴァ初号機(碇シンジ搭乗。破:覚醒。Q:ヴンダーの主機に。シン:シンジ搭乗)
- エヴァ2号機(アスカ搭乗。破:マリが獣化。Q:アスカが改2号機獣化で自爆。シン:新2号機にアスカ搭乗し使徒化)
- エヴァ3号機(破:アスカごと第9使徒に寄生され初号機が撃破)
- エヴァ4号機(破:NERV北米支部で実験中に爆発)
- Evangelion Mark.04(Q:コード4A,4B,4Cとしてヴィレを襲撃。シン:44A,44B,4444C)
- エヴァ5号機(破:NERVユーロ支部で第3使徒戦後にマリが自爆)
- EVANGELION Mark.06(破:渚カヲルと月から飛来。Q:第12使徒化の後不明)
- エヴァ7号機(未登場)
- エヴァ8号機(Q:ヴィレのマリ搭乗。フォースインパクト止めて回収。シン:オーバーラップ型改8号機にマリ搭乗)
- Evangelion Mark.09(アヤナミレイ(仮称)搭乗。Q:爆破。アダムスの器。シン:自立型)
- エヴァ10号機(シン:マリが改8号機でオーバーラップ)
- エヴァ11号機(シン:マリが改8号機でオーバーラップ)
- エヴァ12号機(シン:マリが改8号機でオーバーラップ)
- エヴァ第13号機(Q:シンジとカヲルのダブルエントリー。覚醒後フォースインパクト。シン:アヤナミレイ?が搭乗)
『Q』までで登場してなかったエヴァ9-12号機として、『シンエヴァ』でマリの操縦する「オーバーラッピング型の改8号機」がエヴァ・インフィニティ(なりそこない)をオーバーラップ(重ねる。吸収)して取りこんでいきました。
アダムスの器の正体は、ヴンダーを含めた4戦艦の主機になることでアダムスが完成し、槍を生成できるようです。人間=リリンは「知恵の実」を食べたリリスの子らなのに対し、アダムスは「生命の実」を食べ、その子らが使徒のようです。その2勢力の抗争をゲンドウがエゴのために利用したのです。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版?』私の評価
他に、使徒一覧、主題歌やイメージカラー一覧などは、エヴァンゲリオン劇場版シリーズを参考にしてください。
リアルタイムではないけどTV版、旧劇場版、そして新劇場版でエヴァンゲリオンを観てきました。特に『破』に関してはアニメ映画ベストに近いほど好きなので、シンエヴァ公開は本当に待ち遠しかったです。そして観終わったさみしさで燃え尽き症候群ぎみです。
前作『Q』ラストの時点でも、まだ謎だらけだったので2時間30分で回収できるとは考えてませんでしたが、多くの謎と伏線回収が徹底されてます。そして主要キャラたちの大団円的なラストにも、製作陣のキャラ愛を感じてぽかぽかします。
上述したとおり、個人的には大好きな『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を超えることはなかったのですが、新劇場版エヴァ四部作のラストとしては、これ以上ない終わり方だと思うので大満足です!
私の評価 80/100(60が平均)
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