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『ソニック・ザ・ムービー』ネタバレ感想考察/敵の正体と目的は?アイツも登場?

ソニック・ザ・ムービー 映画/ドラマ

日本が生んだセガの人気ゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の映画化。地球で孤独に暮らす超高速の青いハリネズミ・ソニックは、何者かにねらわれ、人間トムと逃げきろうとするが…。ソニックはどこから?どこへ行く?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題ソニック・ザ・ムービー
日本公開日2020/6/26 [予告] 上映時間:100分
製作国アメリカ、日本
原題/英題Sonic the Hedgehog
監督・キャストジェフ・ファウラー(キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし) USA:PG
配給/製作
(画像出典)
パラマウント、東和ピクチャーズ/ブラー・スタジオ、セガゲームス、オリジナル・フィルム、マーザ・アニメーションプラネット、Hedgehog Films, Inc.、DJ2エンターテインメント
日本興行収入1.6億円 (興行収入ランキング
世界興行収入3.1億USドル [出典]
製作費0.9億USドル
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.16更新)
70私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
アクション/スポーツ/冒険映画一覧

登場キャラクター(キャスト/出演者)

ネタバレ感想『ソニック・ザ・ムービー』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

原作は人気ゲーム!監督とキャスト

2022年8月19日公開の続編『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』もご参考に。1作目の簡易あらすじも書いてます。

原作は、セガが1991年に発表した家庭用アクションゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』とそのシリーズです。任天堂ゲームのマリオ等に対抗して作られ、超高速の青いハリネズミが主役です。累計9億本を超える人気ゲームになっています。

若い監督ジェフ・ファウラーは、本作で長編監督デビューです。特殊視覚効果で17年のキャリアを持ち、セガのゲームの担当経験あり。2004年『Gopher Broke』では監督と脚本と務め、アカデミー賞の短編アニメ映画賞にノミネートされました。

製作/プロデューサーの中原徹は、セガサミーホールディングス株式会社の上席執行役員で、脚本、キャスティング、撮影等で関わったそうです。同じく重要な役割を果たした伊藤武志は『ルパン三世 THE FIRST』の製作も担当しました。

ソニックの声を担当するベン・シュワルツはアメリカの俳優・コメディアンです。『スターウォーズ フォースの覚醒』でBB-8の声を担当したそうですが、声というか音ですよね。日本語吹き替えは俳優の中川大志です。

ヴィラン(悪役)ロボトニックは『マスク』主演で有名なコメディアンのジム・キャリーです。吹替声優は山ちゃんこと山寺宏一。トム役はX-MENシリーズのサイクロプスのジェームズ・マースデン。吹替は中村悠一です。

ソニックはどこから来た?理由は?

どこか別の宇宙のある島で、超高速に動けるスーパーパワーを持つ青いハリネズミ「ソニック」は、フクロウ(ミミズク?)のロングクローおばさんのもとで楽しく暮らしてました。

ソニックはロングクローから「超高速パワーを人に見せるな」と言われてたのに、楽しくて走り回ります。ある日、そのパワーを奪おうとする集団が来襲し、ロングクローは不思議なテレポート・リングでソニックを地球へ逃しました。

島やフクロウおばさん、襲撃した集団については謎のままです。ソニックの超高速スーパーパワーについても、続編があれば明かされるかもしれませんが、本作だけでも少しは謎解明やヒントを示してほしかったです。

10年間ソニックはどこで何してたのか?

テレポート・リングで別の宇宙の「地球」へ飛ばされたソニックは、グリーンヒルズという小さな町の洞窟内にひっそり隠れ住んでます。町へ出ても超高速で見える人はいないため、妄想癖と思われてるカールじいさん以外には見つかってません。

「孤独」に押しつぶされそうなソニックは、カールじいさんのワナで遊んだり、グリーンヒルズの警察官でドーナツ好きなトムとその妻マディを観察したり、楽しそうに野球する子ども達を眺めたりして影で一緒に生活してきました。

ソニック・ザ・ムービー 映画/ドラマ

ソニックの存在が人間に知られた原因とは?

子ども達が帰った後、ソニックはピッチャー、バッター、キャッチャー、外野手など複数選手の役割を演じて遊びます。野球ボールより速く走れるため、投げて・打って・取って・走ってホームインとタッチを1人でこなせます。

ソニックはよけい感じた孤独を頭から追いはらうように、ダイヤモンド・グラウンドを何周もします。すると電磁パルス兵器(EMP)のような稲妻を発生させてしまい近隣は全停電します。アメリカ国防総省ペンタゴンでは緊急会合が開かれます。

そこで調査を依頼されたドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)は、大量のドローンを放ってソニックの足跡を発見し、地球外生命体のしわざだと断定して捕まえようと決めます。ソニックは洞窟を捨てて、安全を求めてトムの家へ。

なぜ、ソニックがすぐにテレポート・リングで「キノコ王国」へ行かなかったのか疑問です。ドローンが迫ってきたにしても、リングですぐ脱出できますし。無理に解釈するなら「トムと友達になりたい」の気持ちが優先したからでしょうね。

ソニックが超高速の能力を失った理由は?

トムの家のガレージに侵入したソニックは一安心するが、アライグマと思ったトムによりクマ用の麻酔銃で眠らされます。目覚めたソニックは、足に受けた麻酔銃の効果で走れなくなってることに気づきます。

トムとソニックは、ドローンでつきとめて来たドクター・ロボトニックを気絶させて車で逃走します。車で逃げてる間にソニックの能力は回復したようで、超高速でサンフランシスコ方面へ向かい、太平洋の海に落ちて魚をつれて戻って来ます。

ソニックとトムが向かう場所は?その理由は?

ソニックが行きたい場所は、サンフランシスコのピラミッド型ビルです。その理由は、麻酔銃が当たった時「トムのTシャツに描かれたサンフランシスコのビル」を思いながらテレポートリングを開き、残り全リングをそこに落としたからです。

ソニックはリングを取り戻すためサンフランシスコへ向かいたいけど、詳細な行き方がわかりません。「麻酔銃で撃った」という後ろめたさを持つトムは、ソニックをサンフランシスコまで連れて行くことにします。

ソニックは道路標識を見ながら走っても、サンフランシスコへは車より速くたどり着けるはずです。それなのにトムと同乗してのんびり向かうのは、やはりトムと一緒にいたいからなんでしょうね。

冒険や戦闘がつまらない?演出はX-MEN?

車でサンフランシスコへ向かう途中、トムにも助けてもらいながらソニックは「死ぬまでにやりたいことリスト」を1つずつ達成していきます。バーで暴力をふるってきた不良集団は、ソニックの超高速により一瞬で倒されます。

ソニックの戦闘アクション演出は『X-MEN フューチャー&パスト』で登場する超能力者クイック・シルバーと同じです。しかしソニックが戦う相手は強敵ではないし、それほど困難な状況でもないため面白さは半減してます。

追跡してきた装甲車やドローンとソニックの戦いも何か制限がない限り、超高速のソニックが楽勝すぎます。また、ドクター・ロボトニックと部下や、マディの姉とトムとのコメディシーンは長くて退屈です。

サンフランシスコのビルでの、ロボトニックvsソニックのバトルも、大量のドローンが敵として全くこわくないため物足りないです。ソニックの青い髪(針)を分析して作られた超高速仕様の戦闘機でも追っかけるだけの芸のなさで残念。

ソニックを奮い立たせた言葉は?最後のオマケ映像は?

テレポート・リングで逃げ回るソニックは、パリのエッフェル塔、中国の万里の長城、エジプトのピラミッドで攻防を繰り広げた後、ミサイルの直撃をうけてグリーンヒルズで倒れます。それを目覚めさせたのはトムの「友達」という言葉です。

カールじいさん達の応援もあり、帯電したソニックはドクター・ロボトニックの超高速戦闘機のスピードすら上回ります。最後はトムと連携して、ロボトニックをテレポート・リングで「キノコ王国」へ転送します。

トムはサンフランシスコ警察への異動をやめてマディやソニックと暮らしつつ、グリーンヒルズの平和を守りつづけることに決めます。せっかくのサンフランシスコ栄転を断る理由は理解できないけど「仕事より家族や友人」ということでしょう。

エンドクレジット前のオマケ映像では、きのこ惑星のドクター・ロボトニックが髪をそって「ドクター・エッグマン」としてソニックへの復讐を誓います。「きのこ」の伏線からマリオに変身するのかと深読みしたけど違ったようです。

主要エンドクレジットでは、本作の名場面をゲーム風に見せてくれて楽しめます。エンドロール前のオマケ映像では、ゲームでおなじみのキツネ「テイルス(マイルス・パウアー)」が2本の尻尾で高速飛行してソニックに向かいます。

『ソニック・ザ・ムービー』私の評価と続編

公開前に問題になってた「ソニックの容姿」については、修正されたこともあり個人的には全く違和感なかったです。倒れてる時、ぬいぐるみに見えるシーンはありました。「友情や友達」がテーマなのは、日本コンテンツらしいですね。

コメディ映画なのでゆるい展開なのは予想どおりですが、不要なシーンが多くてストーリーの希薄さと情報量の少なさは物足りなかったです。ファン多いゲームなので、出し惜しみせず情報をもう少しつめこんだ方が楽しめた気はします。

日本では意外と話題になりませんでしたが、海外では評価も含めてそこそこ良くて2022年8月19日に続編『ソニック・ザ・ムービー/ソニックVSナックルズ』が公開です。ドクターエッグマン、きつねのテイルス、ナックルズも登場しそうで、質の高いアクションバトルを期待したいです!

私の評価 60/100(60が平均)

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