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映画『X-MENフューチャー&パスト』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?過去改変は成功する?

X-MEN フューチャー&パスト 映画/ドラマ

X-MENシリーズ新三部作の2作目。近未来、ミュータントはセンチネルにより滅亡寸前。ウルヴァリンはセンチネル創造を阻止するためキティの能力で過去へ行くのだが、プロフェッサーXとマグニートーの協力も不可欠となり…(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題X-MEN フューチャー&パスト
日本公開日2014/5/30 [予告] 上映時間:131分
製作国アメリカ、イギリス
原題/英題X-Men Days of Future Past
監督・キャストブライアン・シンガー
キャスト
出演者
ヒュー・ジャックマン、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ハル・ベリー
映倫区分日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13
配給/製作
(画像出典)
20th Century Fox/Marvel、ザ・ドナーズ・カンパニー、デューン・エンターテインメント
日本興行収入10.3億円 (興行収入ランキング
世界興行収入7.4億USドル [出典]
製作費2.0億USドル
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.30更新)
78私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
X-MEN映画一覧
前作『X-MEN ファースト・ジェネレーション7
続編『X-MEN アポカリプス』8.5

ネタバレ感想『X-MEN フューチャー&パスト』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

映画『X-MEN フューチャー&パスト』ネタバレ感想や考察

時系列としては『X-MEN ファイナルディシジョン』や『ウルヴァリンSAMURAI』の後の時代の近未来編から始まり、ウルヴァリンの精神が転送される過去編は『X-MEN ファーストジェネレーション』からつながる時代です。2つの時代を舞台にすることにより、より多くのミュータント達が活躍するのは見どころです。

X-MENシリーズはこれまでも能力者が最も多く出演するヒーロー映画ですが、そのなんでもあり感のせいか制作費の制約かで、実はあまり爽快な戦闘アクションを描けてなかった気がします。しかし本作の特に未来編ではセンチネルという強力な敵役が多数登場するため、みんな全力でミュータント能力を発揮して戦うのが最大の見ものです。

それ以外にも『X-MEN フューチャー&パスト』の見どころは多くて、これまでのシリーズでは不器用だったり偏屈であったりしながらも、若きミュータント達のリーダー的存在で対立もしてきた、プロフェッサーXとマグニートーが未来では共闘したり、過去ではダメっぷりを見せてくれたりもします。また、旧三部作では冷徹な殺し屋だったミスティークも本作では心を見せてくれます。

ウルヴァリンことローガンは唯一過去にも未来にも登場しますが、未来では眠ってしまうため意外と戦闘シーンは少なめなのが残念です。それでも演じるヒュー・ジャックマンがメインキャラ達と共闘するシーンを見れるのは、実質本作が最後になるので貴重です。この後に公開の『X-MEN アポカリプス』『LOGAN ローガン』での活躍ぶりも見てください。

『X-MEN フューチャー&パスト』ネタバレあらすじと感想

2023年、人類がミュータントを滅ぼすために開発したセンチネルというバイオメカニカル・ロボットが、ほとんどのミュータントを殺害し、人類すら管理しようとする近未来になっています。モスクワでは、シャドウキャットことキティ・プライド(エレン・ペイジ)が、精神を過去へ送る能力でなんとか生きのびて、中国の仲間と合流します。

中国の修道院では、かつて敵対してたプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)と、マグニートーことエリック・レーンシャー(イアン・マッケラン)だけでなく、ウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)、ストームことオロロ・マンロー(ハル・ベリー)もセンチネルと戦っています。

しかし防戦も限界で最後の手段として、シャドウキャットの能力でウルヴァリンの精神を過去へ送り、センチネルを発明したボリバー・トラスク博士(ピーター・ディンクレイジ)を、ミスティークことレイヴン・ダークホルム(ジェニファー・ローレンス)が暗殺して捕われ、そのDNAをセンチネルに利用される過去を改変することにします。

暗殺は1973年なので、50年間あまり老いてない不老不死に近いウルヴァリンが選ばれ転送されます。そこではまだアダマンチウムを注入されてないため、爪も骨のままです。その間2023年の未来では、ウルヴァリンとシャドウキャットは無防備になるため、生き残ったミュータント達が協力して2人を守ります。

いきなりとんでもないディストピアな近未来からはじまりますが、これは『ウルヴァリン SAMURAI』のラストでウルヴァリン、プロフェッサーX、マグニートーが合流してから数十年後の話です。その間に何も準備しなかったわけではないでしょうけど、センチネルの進化の方が早かったということでしょう。

1973年は、『X-MEN ファースト・ジェネレーション』での1962年のキューバ危機や、1963年のケネディ暗殺などを経て、ベトナム戦争が集結に向かっている年です。『ウルヴァリン X-MEN ZERO』でウルヴァリンが戦地を離れて空白の6年間だと思うので、まだ爪はアダマンチウムではありません。

そこでウルヴァリンはプロフェッサーXことチャールズに協力依頼するため、恵まれし子らの学園へ行くが閉鎖されています。チャールズはビーストことハンク・マッコイ(ニコラス・ホルト)が開発した薬により立って歩けるようになってますが、副作用でミュータント能力を失っています。しかしミスティークのため、チャールズは協力することなります。

まずはケネディ暗殺の容疑でペンタゴンに投獄中のマグニートーことエリックを救い出すため、クイックシルバーことピエトロ・マキシモフ(エヴァン・ピーターズ)を仲間に入れます。彼の超高速移動の能力により、あっさりとマグニートーは脱走でき、仲間になります。クイックシルバー視点での脱出場面は名シーンです。

ミスティークは、ベトナム戦争で従軍中のハヴォックことアレックス・サマーズ達がトラスク博士のもとへ運ばれる前に助けます。また、『X-MEN ファースト・ジェネレーション』で共に戦ったミュータント達が人体実験で殺されたことを知り、トラスク博士が参加するパリサミットへ向かいます。

パリサミットでトラスク博士は、対ミュータント用センチネル開発の協力を要請します。参加者に変身したミスティークは正体がバレてトラスクを殺害しようとしたところ、チャールズらに阻止されます。エリックはミスティークをなぜか銃撃しますが取り逃がします。

マーベル映画『X-MENフューチャー&パスト』ネタバレ結末ラスト

それを見てた参加者達はミュータントの脅威を身近に感じて、センチネル計画に賛同してしまいます。また、ミスティークが撃たれた時の血痕からDNAが採取されたため、もとの未来のとおりセンチネルの変身・適応能力に利用される可能性が高まります。ウルヴァリンはチャールズに、セレブロでミスティークを探すよう説得します。

しかしチャールズの力は完全には戻っておらず失敗します。ウルヴァリンにより、チャールズは未来の老いた自分と対話して「希望」を持つことを教えられます。そしてミスティークを説得するものの聞いてもらえず、ワシントンでのセンチネル公開式典でミスティークを探します。式典ではトラスク博士により、センチネルがお披露目されます。

過去のチャールズのクサリぶりが、これまでのプロフェッサーXの姿とは違ってて新鮮です。迫害され続けたため、対話しようとしないエリックの偏屈さばかりが目立っていましたが、実は2人ともダメな若者だったのが成長して、リーダーになっていったたのだと思うと歴史を感じ、じ〜んとしてしまいます

センチネルは急に会場で銃撃をはじめます。実は単独行動のエリックが、輸送中のセンチネルに操れるように金属を仕掛けたのです。大統領やトラスク博士は地下シェルターへ避難しますが、ミスティークもシークレットサービスに変身して潜り込みます。エリックはセンチネルを操って、ウルヴァリンらも攻撃し、ウルヴァリンはエリックにより川に沈められます。

ミスティークはチャールズの説得によりトラスク博士の暗殺を躊躇します。エリックは野球スタジアムや大統領のシェルターを持ち上げて、全世界にミュータントの力を示し、大統領も殺害しようとしますが、実はミスティークが変身しててエリックを銃撃します。銃弾はプラスチック製なので、エリックは避けることができず気絶します。

ミスティークはまだトラスク博士を暗殺しようとしますが、チャールズにより「未来は変えられる」と説得されて銃を降ろし去ります。エリックも姿を消します。川に沈んだウルヴァリンは、ストライカーにより引き上げられますが、実はストライカーもミスティークの変身です。『X-MEN アポカリプス』の1983年には、ミスティークは大統領を救った英雄としてたたえられています。

一方、2023年の未来では、センチネルにミュータント達が次々と倒されていき、マグニートーは過去の行いを反省したりします。しかし過去でミスティークがトラスク博士の暗殺を断念すると、間一髪でセンチネルは消滅して明るい未来のみが残ります。ウルヴァリンの精神も未来へと戻り平和な世界になります。

ウルヴァリンが恵まれし子らの学園へ行くと『X-MEN ファイナル ディシジョン』で死んだはずのサイクロップスことスコット・サマーズ(ジェームズ・マースデン)やジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)もいて、プロフェッサーXがウルヴァリンの心の旅の記憶を読んだように「起こったことを話してくれないか」と言って映画は終了します。

X-MENシリーズはマイノリティへの差別や、多種多様なミュータントの戦闘アクションがウリですが、本作ではさらに未来から過去へさかのぼるタイムトラベル的なSF要素もあります。未来では有能なあの人たちの意外な過去も見れるので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!

X-MEN フューチャー&パスト 映画/ドラマ

おすすめ11ポイント

少し残念7ポイント

私の評価 76/100(60が平均)

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