『ミッションインポッシブル4/ゴーストプロトコル』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?どんでん返し?
ミッションインポッシブル4作目。イーサン・ハントはロシアのクレムリン爆破テロ犯としてIMFから関係を断ち切られます。組織に頼らず真相をあばこうとするイーサンは超高層ビルの窓から侵入を試みるが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル |
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日本公開日 | 2011/12/21 [予告] 上映時間:135分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Mission: Impossible - Ghost Protocol |
監督・キャスト | ブラッド・バード |
キャスト 出演者 | トム・クルーズ(森川智之)、ジェレミー・レナー(花輪英司)、サイモン・ペッグ(根本泰彦)、ポーラ・パットン(東條加那子)、ミカエル・ニクビスト(仲野裕) |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | Paramount Pictures/TCプロダクションズ、Bad Robot Productions、スカイダンス・プロダクションズ |
日本興行収入 | 53.8億円 (年間3位) |
世界興行収入 | 6.9億USドル [出典] |
製作費 | 1.5億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.29更新) 79(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | ミッションインポッシブル一覧 |
ネタバレ感想『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』私の感想と解説
ミッション:インポッシブル・シリーズ4作目です。3作目から重視されはじめた「チームワーク」がより強調されてます。特に前作から出演でついに現場に出てきたサイモン・ペッグ演じるベンジーとのやりとりは笑えるし楽しめます。
初登場のブラント(ジェレミー・レナー)は切れ者の雰囲気を持つ謎の人物で、その正体が本作の大きな見どころや伏線になってきます。続編『ミッション:インポッシブル5 ローグ・ネイション』でもベンジーと共に再登場。
シリーズを通してですがアクション映画として実写重視でこれを超えるのはほとんどありません。家ではなく劇場で観るのに最も適した娯楽映画です。毎回トム・クルーズ本人がほぼスタントマンなしで危険スタントをやってのけるのもみどころ。
良くも悪くも「観終わった後、数日で内容を忘れてしまう」という特徴も健在。その理由は劇的なミッションが次から次へと続いていくのに、その目的がわかりづらい点にあります。トランスフォーマーシリーズよりはましだけど本作も1回では理解しづらいです。
いろんな謎が後々判明するのですが、その間にドラッグ的アクションが発生してるので謎や伏線を忘れてしまってるんです。例えば、冒頭のアバンタイトルの暗殺者の正体、イーサンがモスクワ刑務所にいる理由、そこで脱走させた情報屋の使いみち、妻ジュリアの生死に関する話などです。
コバルトことヘンドリクスは、これまでのシリーズのラスボスに比べると出演シーンも少なめで、かなりの危険人物のはずですが存在感やキャラは薄いです。その分、イーサンらのチームワークぶりに時間が割かれたようなので、個人的には好みです。
毎回ミッションは成功するのに、なぜか後手後手になり、結局はラスボスの当初の計画どおりに核弾頭ミサイルが発射されます。そんなラストに「またか」という思いと「やはり料金分は楽しませてくれる」という安心感が同居してシリーズの信頼へ結びついてます。
そして中盤でブラントが正体を明かし、イーサンの妻を守れなかった過去を話します。コバルトの野望阻止後も、ブラントに関するラストの大どんでん返しまで全く気が抜けないシナリオは素晴らしすぎて、シリーズ最高傑作だと感じるので多くの人にオススメです!
『ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル』14の疑問と考察
本作だけでわかる疑問と考察です。
イーサン・ハントの今回のミッションは?
コバルトの正体(後述)を探り、その野望(後述)を阻止することです。
ゴースト・プロトコルとは?意味は?
アメリカが他国との関係悪化を望まない場合、政府が一切関与していないことを示すために、スパイ活動などを行った組織や個人を切り捨てる作戦のことです。ゴースト・プロトコルの意味は「幽霊のようにあつかう取り決め」です。毎回そんな感じですが。
今回の舞台/ロケ地は?
はっきりしてる舞台は、ハンガリーのブダペスト、ロシアのモスクワの刑務所やクレムリン、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ、インドのムンバイ、アメリカのサンフランシスコとシアトル?。ロケ地は舞台と違う場所もあるようです。
登場するスパイグッズ/ガジェットは?
巨大化する衝撃吸収クッション、高性能スマートフォン、CG背景を偽造投影する装置、カメラ機能付きコンタクトレンズ(まばたき2回で撮影)と撮影内容を印刷する小型プリンター、壁面吸着グローブ、変装マスク製造装置、超高性能スマートカーなどです。
冒頭でファイルを横取りした女性は何者?
冒頭のアバンタイトル(タイトル前のエピソード)で登場し、IMFのハナウェイを殺害し横取りしたのは、フランス人暗殺者のサビーヌ・モロー(レア・セドゥ)です。
後にドバイで、コバルトことヘンドリクスに変装したブラントとダイヤモンドで取引することになるが、IMFに気づいて格闘の末、ジェーンによってブルジュ・ハリーファ・ビルから墜落死します。ジェーンは殺害されたハナウェイと恋仲だったので敵討ちです。
冒頭で盗まれたファイルは何?
ロシアの戦略原子力潜水艦から核兵器を発射するための暗号コードです。暗号が固定なのもご都合主義だけど、ロシア側は盗まれたことを把握してるのなら変更すべきだと感じます。
イーサン・ハントがロシア刑務所にいた理由?
表向きは、妻ジュリアを殺害したセルビア人組織に報復して投獄されたのだが、実際は刑務所でコバルトの正体を探る作戦中でした。
クレムリン爆破の真犯人は?動機は?
真犯人は、コバルトことヘンドリクスとその一味です。動機は「核兵器の起動装置を盗むこと」「盗んだことを隠すために爆破」「アメリカ人のイーサンらに爆破テロの罪をかぶせること」です。
IMF長官を殺害したのは何者?
ロシア諜報員アナトリー・シディロフの部下らです。命令を聞かず早まって狙撃したようです。アナトリーはイーサンに逃げられた後、何度も登場してそのたびに逃げられ、イーサンに利用されたりもします。ルパン三世の銭形警部みたいなキャラです。
トムクルーズは超高層ビルでスタントマンなし?
メイキング映像もあるので、本当にトム・クルーズ本人がスタントマンなしでアクションしたようです。命綱的なワイヤーは付けてるけど、飛び降りたり、ジャンプ移動したり、ガラス窓を昇ったりして驚きです。
ブラント(ジェレミー・レナー)の正体とは?
IMFの分析官(内勤)として登場するが、戦闘能力の高さからジェーンらに疑われます。その正体はIMFの元現場エージェントです。イーサンがセルビア人に狙われてるのを極秘で警護中、イーサンの妻ジュリアが殺害されたため、後悔して分析官になったのです。
コバルトの正体とは?野望は何?
スウェーデン特殊部隊に所属していた、ストックホルム大学の元物理学教授カート・ヘンドリクスで、核戦争後の人類進化論を唱える危険思想の持ち主です。その野望はまず、ロシアの戦略核兵器をアメリカに発射することです。
コバルトが集めていた3つとは?
冒頭で女暗殺者が奪った「核起動コード」と、クレムリンで自ら盗んだ「核兵器の起動装置」と、インドのムンバイで購入した「軍事衛星」です。
最後の大どんでん返しとは?
ブラントが関わった事件で殺害されたと思われた、イーサンの妻ジュリアが実は生きてる可能性があることです。しかし確実な証拠はないため、ブラントを現場復帰させるための作戦である可能性も考えられますが、真相は不明です。
私の評価 74/100(60が平均)
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