映画『Xメン』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?X-MENらの決断は?
X-MENシリーズ旧三部作の1作目。記憶をなくしたローガンはさまよい、プロフェッサーXの学園でジーンの治療を受けます。学園のX-MENは人間に敵対するマグニートーを阻止しようとするが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | X-メン |
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日本公開日 | 2000/10/7 [予告] 上映時間:104分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | X-Men |
監督・キャスト | ブライアン・シンガー |
キャスト 出演者 | ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン、ジェームズ・マースデン、ハル・ベリー、レベッカ・ローミン、アンナ・パキン |
配給/製作 (画像出典) | 20th Century Fox/Marvel、ザ・ドナーズ・カンパニー、バッド・ハリー・プロダクション |
日本興行収入 | 18.5億円 (年間18位) |
世界興行収入 | 2.9億USドル [出典] |
製作費 | 0.8億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.29更新) 72(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | X-MEN映画一覧 続編『X-MEN2』18億 |
ネタバレ感想『X-メン』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
映画『X-メン/X-MEN1作目』ネタバレ感想や考察
マーベルコミックスの実写映画化で、最初の成功作と言ってもいいでしょう。現在はディズニー・マーベルの仕掛けるマーベル・シネマティック・ユニバースの方が有名になりつつありますが、作品内での能力者やヒーローの数ならX-MENシリーズの方が多くて、複数どおしの戦闘が楽しめるのも特徴の1つです。
『X-メン』は2000年の作品なので、今見るとコスチュームが古いし、映像技術の限界で肉弾戦のような戦いが多いのですが、プロフェッサーX率いるX-メンと、マグニートー率いるブラザーフッドの最初?の大衝突だし、ウルヴァリン、サイクロップス、ストーム、ミスティークなど主要キャラは勢ぞろいするのでファンは必見だと思います。
もちろんシリーズでも1作目なので、アメコミを読んでない人でもわかりやすいよう、ストーリーもシンプルだし、キャラも特徴的で混乱もしにくいよう作られています。そしてX-MENの社会派テーマである「少数派(マイノリティ)への差別」についても、差別される側の生きづらさや、差別される側になった時の苦しみなどをうまく表現しています。
戦闘アクションはシリーズの中では少ない方だと感じますが、ウルヴァリンの活躍が多いのでヒュー・ジャックマンのファンなどはうれしいかもしれません。ラストバトルはもう少し見たかった気もしますが『X-MEN2』も続けてみると満足できる作りにはなっています。
ネタバレあらすじ感想や解説
人類が増えすぎた時、その中に突然変異で超能力のような力を身につけたミュータントが現れました。しかしやがて少数派のミュータントは差別・迫害をうけたため、その能力を知られないよう、ひっそりと暮らす者が増えてきます。ウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)もミュータントです。
ウルヴァリンは驚異的な肉体再生能力とアダマンチウムと呼ばれる超硬質金属の爪を持っていますが、記憶を失いさまよってる時に、ローグことマリー・ダンキャント(アンナ・パキン)と出会い行動を共にします。ローグは触れた者の力を奪うミュータント能力の持ち主です。
そんな2人にセイバートゥースという大男で怪力ミュータントが襲ってきますが、サイクロップスことスコット・サマーズ(ジェームズ・マースデン)とストームことオロロ・マンロー(ハル・ベリー)により救われ、プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)が運営する「恵まれし子らの学園」へ共に行きます。
そこでは多様なミュータントの少年少女が能力をコントロールできるよう訓練していて、ローグもそこの生徒となります。ウルヴァリンは襲ってきたミュータントが、人類支配を企む「ブラザーフッド」の一員だと聞かされ、記憶を戻す手助けをしてもらう代わりに「X-メン(X-MEN)」としてその組織と戦うことになります。
ウルヴァリンことローガンが記憶をなくしたり、アダマンチウムの爪になった経緯は『ウルヴァリン X-MEN ZERO』で語られます。ただし時間軸の違う世界での話なので矛盾もあります。そこでのローガンの兄ビクターは、セイバートゥースとして凶暴化された時に記憶を失くしたとも考えられます。
また、サイクロップスの子供時代や彼がプロフェッサーXのもとへ行く経緯もわかります。プロフェッサーXことチャールズと、マグニートーことエリックの出会いや共闘や別れや、ミスティークとの関係については前日譚『X-MEN ファースト・ジェネレーション』で語られます。
ブラザーフッドはマグニートーことエリック・レーンシャー(イアン・マッケラン)が率いていて、彼はかつてプロフェッサーXと仲間でした。マグニートーはまず「ミュータント登録法案」を推進するケリー上院議員(ブルース・デイヴィソン)を拉致し、特殊な装置でミュータントに変えてしまいます。
映画『X-メン/X-MEN1』ネタバレ結末ラスト
ミスティークことレイヴン・ダークホルム(レベッカ・ローミン)は変身能力を使って学園へ忍び込み、ローグを追い出して、マグニートーのもとへ行かせます。ケリー上院議員は差別する側からされる側に変わるが、なんとか学園へ逃げ込みます。彼の記憶から、プロフェッサーXはマグニートーの企てを知ります。
マグニートーはローグの能力を特殊装置に利用して、ニューヨークのエリス島で開催されるサミットに集まる各国首脳をミュータントに変えようとしています。しかし装置には欠陥があり、ケリー上院議員は死んでしまいます。プロフェッサーXはセレブロでマグニートーの位置を探ろうとしますが、ミスティークの仕掛けにより意識を失います。
プロフェッサーXやジーンは最強にも近い能力者なのですが、ミスティークの侵入に気づかなかったり、セレブロの仕掛けも見抜けなくて、戦闘前に気絶したりと役立たずぶりも目立ちます。本作ではマグニートーもリーダーの資質を疑いたくなる場面があり、キャラ造形の甘さは感じます。
プロフェッサーXの代わりにジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)がセレブロを修復して使い、マグニートーがリバティ島の「自由の女神像」に特殊装置を設置したことを突き止めます。ウルヴァリンらX-メンは自由の女神像で、ブラザーフッドのセイバートゥース、ミスティーク、トード、マグニートーと戦い勝利していきます。
ウルヴァリンは装置を破壊し、ローグを救出しますが、強引に能力を引き出されたためローグは死んでしまいます。しかしウルヴァリンはあきらめず、自分のヒーリングファクター(治癒能力)をローグに吸い込ませて、蘇生に成功。金属を操れるマグニートーは、プラスチック製の監獄に収監されます。
ウルヴァリンに刺されたが生きてたミスティークは、ケリー上院議員に変身して、ミュータント登録法案を取り下げます。ウルヴァリンはプロフェッサーXに記憶を探ってもらい、アルカリ湖の研究施設の場所を聞き、記憶を取り戻す旅を再開します。
いまだなお続くX-MENシリーズの1作目で主要キャラもほぼ登場するし、キャラもまだそれほど多くないためわかりやすいし、ストーリーも2陣営の最初の衝突とミュータント差別など見ごたえもあるので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!
おすすめ8ポイント
- マーベルのSFアクション映画
- X-MENシリーズの第一作目
- メインキャラが勢ぞろい
- キャラと能力が特徴的
- 少数派差別の社会風刺
- ウルヴァリンが大活躍
- 能力者どおしの戦闘が楽しい
- 子どもや家族と一緒に楽しめる
少し残念5ポイント
- ブラザーフッド員の心が不明
- ウルヴァリンが強すぎる
- マグニートーが小者すぎる
- ミスティークに気づかない学園
- プロフェッサーXの役立たず感
私の評価 57/100(60が平均)
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