『ワイルドスピードSKY MISSION』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?車で空飛ぶ?最後は涙腺崩壊
ワイルドスピード・シリーズ7作目。前作でオーウェン・ショウの組織を倒したドミニク達だが、オーウェンの兄デッカードが復讐のためファミリーを次々と血祭りに。ドムは天才ハッカーのラムジー救出に挑むのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ワイルド・スピード SKY MISSION |
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日本公開日 | 2015/4/17 [予告] 上映時間:138分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Furious 7 |
監督・キャスト | ジェームズ・ワン |
キャスト 出演者 | ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ジョーダナ・ブリュースター、ミシェル・ロドリゲス、ドゥエイン・ジョンソン、タイリース・ギブソン、クリス・リュダクリス・ブリッジス、ジェイソン・ステイサム、カート・ラッセル |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | Universal(USA)、東宝東和/オリジナル・フィルム、ワン・レース・フィルムズ |
日本興行収入 | 35.4億円 (年間13位) |
世界興行収入 | 15.1億USドル [出典] (歴代12位) |
製作費 | 1.9億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.9.1更新) 79(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | ワイルドスピード一覧 前作『ワイルド・スピード6 EURO MISSION』20.2億 続編『ワイルド・スピード ICE BREAK』40.5億 |
ネタバレ感想『ワイルド・スピード SKY MISSION』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』ネタバレ感想や解説
ワイルドスピードシリーズ7作目にして、いよいよエンターテイメント映画としては最高潮に達した感じがします。おまけに異色だった3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』との関連付けにも成功して、完全に無駄な作品はなくなりました。
ストーリーの運び方が強引で、とんでも理屈も多いのは、これまでのシリーズと共通してますが、大事なのは世界各地でどんなすごいアクションや、どんな激しいマッチョ肉弾戦を見せてくれるかということであって、戦闘なしで切り抜けようとするのは映画をつまらなくするので考えない方がいいのでしょう。
今回はハゲマッチョの大先輩であるジェイソン・ステイサムも参戦して、ロック様ことドウェイン・ジョンソンや、ヴィン・ディーゼルとのタイマン勝負も期待どおり用意されています。1作目からの主役ポール・ウォーカーの遺作になるという悲しい結末まで含めて、シリーズ最高傑作だと思います!
ネタバレあらすじ感想
前作『ワイルド・スピード EURO MISSION』でドミニク(ヴィン・ディーゼル)らの活躍により、DSS(アメリカ外交保安部)のホブス捜査官(ドウェイン・ジョンソン)に逮捕され昏睡状態のオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンズ)を兄デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が訪ねます。
警官隊が全滅するほどに、元イギリス特殊部隊のデッカードの強さは人間離れしてます。彼はロスのDSS本部でドミニクらの情報を入手し、ホブスとマッチョのタイマン肉弾戦となります。ホブスは必殺技ロック・ボトムを決めるほどに優勢でしたが、前作のドミニクの恋人エレナをかばって窓から落ちて大怪我します。
一方、前作でドミニクの元へ戻ったレティ(ミシェル・ロドリゲス)は記憶喪失が回復せず悩んでいました。息子ジャックを送迎するブライアン(ポール・ウォーカー)は平和な日々に飽きてます。それを知った妻ミア(ジョーダナ・ブリュースター)は2人目の子どもの妊娠を告げられません。
ジャックがミニカーを投げて「車は空飛べない」とブライアンが言うのは伏線ですね。その場にいたドミニクは東京からの郵便物を受取り、同時に東京から電話がかかってきます。ちょうどその時、東京ではデッカードがハンを殺害しました。『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』では交通事故だと思われた場面です。
郵便物は電話に反応し大爆発して、ブライアン家はふっ飛びます。この時にブライアンが子どもを車に乗せてドアを閉めたのはさすがです。ドミニクはミアをかばいます。全員無傷なのがワイスピです。ホブスも車に落ちたとはいえ3〜4階から落下したのに、包帯巻いて入院程度で、見舞いに来たドミニクに「やり損なうな」と言うのもさすがです。
序盤からサービスシーンだらけです。ホブスはデスクワークはタイトなピチTシャツで、入院中は上半身裸です。ドミニクとレティのストリート・カーレースもあります。ドミニクは東京へ行き、3作目の主人公ショーン(ルーカス・ブラック)も登場します。レースした腕前からか彼を仲間には誘いませんでした。
ハンの葬儀はなぜかアメリカで行いますが、この時にデッカードが来たため、ドミニクとカーチェイスになります。最後はチキンレースになり、両者とも引かず正面衝突します。それでも両者無傷なのはサイヤ人なみです。どうやって追跡したのか特殊部隊が来たのでデッカードは逃げます。戦っても勝てそうですが。
謎の特殊部隊を率いるミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)は政府の秘密組織で、ドミニクに天才ハッカーのラムジー救出を依頼するかわりに、ラムジーが開発した「神の目(ゴッド・アイ)」を使ってデッカードの動きを探知できると提案してきます。ドミニクは引受けて、仲間を招集して作戦を練ります。
ラムジーはジャカンディが率いる民間軍事組織に誘拐されて輸送中で、アゼルバイジャンの山岳地帯を通る道が唯一の奪還タイミングです。ローマンのアイデアが採用され、そこまで飛行機で運んでもらい、なぜか空から次々と車をパラシュート降下させて輸送車に近づきます。まさにスカイミッションです。
前作のラストも飛行機とのカーアクションでしたが、今回は上空から車をダイブさせるというワイスピならではのぶっ飛び作戦です。低い位置から落とすと敵にもバレるし、パラシュートを開く時間も必要なんでしょうか。提案者ローマンの泣き言シーンも良かったです。全車が道路に着地できるGPS誘導の仕組みも知りたいです。
落下後は装甲車からのチーム強奪ですが、ドミニクとブライアンは慣れっこです。天才ハッカーのラムジー(ナタリー・エマニュエル)が女性だったのは驚きました。ブライアンはトニー・ジャーとの格闘シーンの後、崖に落ちていく装甲車の上を駆け上って、レティの車のサポートにより命拾いします。
ラムジーを乗せたドミニクには、またしてもデッカードが襲ってきます。彼こそが神の目を持ってそうです。遅れてきたローマンのおかげでデッカードは振り切りますが、ドミニク車はジャカンディらに取り囲まれてしまいます。しかし砂を目くらましにして、崖からダイブします。
ラムジーにはヘルメットをかぶせるけど、ドミニクは無防備です。もはやこのくらいで死なないのは知ってますが、さすがに車がぼこぼこになる様子まで見せられたので、ケガくらいしてるかと思いきや、助けに来たブライアンも心配さえしてなくて、かすり傷1つなさそうです。ラムジーはさすがに気絶。
ラムジーは神の目(ゴッド・アイ)をUAEのアブダビの友人に郵送して、その友人はそれをヨルダン王子?に売った後でした。そんなとんでも展開で、アラブの大富豪の高層ビルのパーティーに潜入して、スーパーカーに積んだスーパードライブを盗むことになります。ラムジーの水着姿や全員の正装はおまけですね。
テズとラムジーが警備システムを妨害して、全員が高層ビルに潜入します。ローマンが目立って注目をあびる間、ドミニクとブライアンが世界に7台しかない高級スーパーカーからチップを探しますが見つからず車ごと盗むことにします。そこへまたデッカードがやってきますが、かく乱してくれてむしろ感謝したい展開です。
レティの見せ場はドレス姿で、元柔道家のロンダ・ラウジー(役名不明)と女どおしのタイマン肉弾戦です。前作もジーナ・カラーノと格闘したので、女マッチョ戦も定番化するのでしょうか。
ドミニクはブライアンが「車は飛べない」という言葉も聞かずに、窓ガラスを突き破って隣の高層ビルへ向けて突っ込みます。無事に着地するとブレーキがきかなくて、さらに隣のビルへジャンプします。そこでブライアンがチップをゲットしたので、2人は車を飛び降ります。スーパーカーは真っ逆さまに地上へ落下です。
神の目を手に入れてミスター・ノーバディと合流すると、ラムジーがデッカードの潜伏場所を見つけます。ドミニク、ブライアンとミスター・ノーバディの特殊部隊だけで強襲しますが、デッカードはジャカンディ部隊と組んでて、ドミニクらは返り討ちにあいます。
ミスター・ノーバディの暗視サングラスと二丁拳銃はかっこよかったけど負傷します。他の特殊部隊員は全滅したようです。しかもなぜか神の目を持ってきてて、また奪われるという頭の悪い展開です。神の目はソフトウェアだからコピー可能っぽいのに、なぜかハードを盗まれたら終わりでパスワードすら設定してないんですね。
ただ、ジャカンディは神の目を無効化できるラムジーが邪魔だし、デッカードはそもそも弟の敵討ちなので、結局はドミニクらが地の利で選んだロサンゼルス決戦へとやって来ます。敵はドローン戦闘機とヘリなので、地の利はあまり関係なかった気がします。ホブスが参戦できたのは超メリットですが。
映画『ワイルドスピード7/SKY MISSION』ネタバレ結末ラスト
テズとラムジーは神の目をハッキングするために、一定時間だけ敵の近くへ行く必要があります。それでラムジーをエサにして、彼女を車でリレーしながら時間をかせぐことにします。ブライアンが「昔の手」であるトラック下に潜り込むのはなつかしいです。ラムジーの受渡しは手に汗握りますね。
ドミニクは父親の車?で挑みます。デッカードとの2回めのチキンレースは、ドムが車体を浮かせて衝突して、銃を撃ち合いますが不死身な2人にはききません。ドミニクが銃を向けて「なぐりあうつもりだったのか」と言うセリフは、前半でデッカードが言って撃たなかったことへのお返しですかね。
2人は鉄パイプで格闘戦を繰り広げた後、結局は肉弾戦のタイマン勝負になります。ストリートファイトのドミニクが、イギリス特殊部隊であれだけの部隊を倒したデッカードに勝てるとは思いませんが、武器がなければドミニクがやや有利に見えました。床崩壊でデッカードを落としたのは、土地勘は関係ないですよね。
ブライアンは基地局で通信するためにビルに入りますが、敵の部隊と交戦になります。高層ビルでのテズも強かったけど、ブライアンの強さもパワーアップしていて、最後はまたトニー・ジャー(役名不明)とタイマン勝負になりますが、少し頭を使って勝利します。
ラムジーをボールに見立てたカーリレーはレティが引き継ぎますが、トンネルの中まで追ってくるドローン戦闘機は強力すぎます。こんなのが1台あったら現実世界でも街を壊滅できそうです。万事休すかと思いきや、トンネルを抜けた所で救急車が降って来てドローンを叩き落とします。
救急車からはザ・ロックことドウェイン・ジョンソン演じるホブスが、何事もなかったように出てきてドローンにとどめをさして「オレが騎兵隊だ」と言うのがかっこよすぎです。ホブスは病院でロスの破壊の光景を見て、筋肉でギブスを破壊して救急車を盗んでやってきたのです。ドローンを撃墜した方法はファンタジーですが。
ホブスはドローンから奪った機関銃でヘリを撃ち落とします。ジャカンディの乗るヘリには、崩壊する立体駐車場をジャンプ台にして、ドミニク車がジャンプしますが、かすっただけでした。しかしドミニクは手榴弾の入ったバッグをヘリにぶら下げることに成功してて、ホブスがそれを撃ち炎上墜落させます。
ヘリの高さから落下したドミニクですから、さすがに無傷ではなく、ブライアンの心臓マッサージでも目覚めませんでした。そしてレティが記憶を戻したことを伝えると、やっと目覚めます。デッカードはCIAの厚さ12メートルのコンクリートの部屋に収監されますが、ホブスが「今から掘れ」というのが笑えます。
ちなみにこの映画を撮影中に、ポール・ウォーカー(ブライアン役)は友人の車に乗車中に事故で亡くなりました。いくつかの撮影は彼の兄弟やCGで処理されたようです。ラストシーンは浜辺でドミニクのファミリー「家族」達が語らいますが、みんなブライアンへの愛にあふれています。
その後は恒例?の、ブライアンとドミニクの並走シーンがありますが、最後は別々の道へ走り去ります。もう2度とふたりは並走できないのですね。最後に「FOR PAUL」と出て終わり、ポール・ウォーカーの名場面ダイジェストが流れると号泣してしまいます。
スカイミッションの邦題どおり、車で空を飛ぶシーンがいくつもあります。特にパラシュートと高層ビルへのジャンプにはバカバカしいけど驚きました。大味ですが娯楽映画としては正しい方向性だと思います。ポール・ウォーカーの遺作としても、ぜひ1度は観ることをおすすめしたいです!
この映画のおすすめ10ポイント
- 派手なカーアクションが迫力
- ハゲマッチョのタイマン肉弾戦
- 3作目を黒歴史から再生
- 車にパラシュートの斬新さ
- 女マッチョのタイマン勝負
- 車でビル間をジャンプ
- ドローンや戦闘ヘリと対決
- 重要人物のカーリレーが見事
- ハゲマッチョ3人が大暴れ
- ポール・ウォーカー遺作に涙
少し残念ツッコミどころ7ポイント
- デッカードは殺す気あるの?
- デッカードの人間離れした強さ
- メインキャラの不死身さ
- 神の目はソフト?ハード?
- ドローンや神の目が強力すぎる
- 警察や軍隊が無能すぎる
- ドミニクが強すぎる
私の評価 84/100(60が平均)
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