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『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』感想ネタバレ解説考察/悪役の正体は?危険生物の宿主は?

映画ファンタスティックビーストと魔法使いの旅

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』あらすじ概要

ハリーポッターシリーズの約70年前を描く五部作の1作目。ニューヨークで魔法動物に逃げられたニュートは回収を急ぐが、街を破壊する謎の生物や、それを追う米国魔法議会がからむ事件にまきこまれ...。ハリポタ世界のあの人物も登場?(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
日本興行収入73.4億円年間4位
世界興行収入8.1億USドル [出典]
製作費1.8億USドル
平均評価★★★★★74私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連ハリポタ/ファンタビシリーズ 続編 >
原題/英題Fantastic Beasts and Where To Find Them
日本公開日 2016/11/23 [予告↓]上映時間 133分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA PG-13
製作国イギリス、アメリカ
映画監督デビッド・イェーツ
キャスト
出演者
エディ・レッドメイン(宮野真守)、キャサリン・ウォーターストン(伊藤静)、ダン・フォグラー(間宮康弘)、アリソン・スドル(遠藤綾)、コリン・ファレル(津田健次郎)、エズラ・ミラー(武藤正史)、ジョニー・デップ(平田広明)
配給/製作/画像©Warner Bros. Pictures/Heyday Films

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』予告動画

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、ハリポタ/ファンタビシリーズ一覧もご参考に。

ハリーポッターのホグワーツ魔法魔術学校の教科書『幻の動物とその生息地』の著者である、魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が、アメリカのニューヨークへ到着。入国管理官に魔法のトランクをチェックされるが「マグルモード」で乗りきります。

魔法のトランクから魔法生物が?(ネタバレあらすじ)

ニュートが街中で、新セーレム慈善協会のメアリー・ルー・ベアボーン(サマンサ・モートン)の魔法使い撲滅演説を聞いてる時、魔法のトランクから魔法生物ニフラーが逃げ出し、ニュートは追いかけて銀行へ。

銀行でニフラーを探すニュートは魔法生物オカミーの卵を置き忘れます。缶詰工場職員でパン屋開業資金のため銀行に来て断られたジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)は卵を返そうと追います。ニュートは、卵ごとジェイコブを魔法で引き寄せ。

ニフラーはキラキラ光る物が大好きで、銀行奥の金庫まで追いつめたニュートは捕まえるが、警備員に囲まれたのでジェイコブごと外へテレポート。ニュートは非魔法使いのジェイコブに「忘却魔法オブリビエイト」をかけようとするが殴られ逃走されます。

アメリカ合衆国魔法議会マクーザとは?(ネタバレあらすじ)

ジェイコブはトランクを取り違えて去ります。ニュートは闇ばらい(闇の魔法使い専門)のポーペンティナ・ゴールドスタイン(キャサリン・ウォーターストン)通称ティナに逮捕され、アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA/マクーザ)へ連行

しかしティナはマクーザでは降格された闇祓いで、ニュートのトランクもノーマジ(アメリカで非魔法使いのこと。イギリスのマグル)の物だったのですぐ釈放されます。ニュートとティナがジェイコブのアパートへ行くと、部屋が破壊された後です。

魔法のトランクから複数の魔法生物が逃げ出してます。ニュートとジェイコブはティナのアパートで監視対象に。同居の妹クイニー・ゴールドスタイン(アリソン・スドル)は心を読める魔法使いで、ノーマジのジェイコブとひかれあいます。

ニュートがアメリカへ来た理由とは?(ネタバレあらすじ)

ニュートは寝たふりして姉妹と離れた後、ジェイコブを魔法のトランクの中の拡張された世界へ連れて行き、魔法生物マートラップにかまれたジェイコブを治療。ジェイコブは放し飼いの魔法生物達に驚きます。卵からかえったオカミーも。

巨大な鳥サンダーバードもいて、ニュートがアメリカに来た理由はこのフランクを故郷のアリゾナに帰してやることです。暗いガス状のオブスキュラスは、強い抑圧を感じる子に寄生する危険な生物で、宿主で10歳を超えた例はあまりないそう。

この中のオブスキュラスは、スーダンで寄生され亡くなった少女から捕まえたようです。ニューヨークを知らないニュートは魔法生物の捕獲をジェイコブにも協力してもらい、宝石店でニフラーを、セントラルパークでサイ型のエランペントを捕まえます。

ニュートに死刑宣告?リタ・レストレンジの写真?(ネタバレあらすじ)

一方、アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA/マクーザ)闇祓い長官パーシバル・グレイブス(コリン・ファレル)は、街での破壊活動をオブスキュラスのしわざだと考え、メアリー・ルーの養子クリーデンス・ベアボーン(エズラ・ミラー)に捜索させます。

メアリー・ルーはクリーデンスや養女モデスティ(フェイス・ウッド=ブラグローブ)など子どもを利用して街で活動し、新聞社を訪ねるが、ヘンリー・ショー(ジョン・ヴォイト)にも上院議員であるその息子にも相手にされず追い出されます。

その後、上院議員ヘンリー・ショー・ジュニアが大統領選出馬の演説中に殺害されます。マクーザが調査中、ティナが捕まえてきたニュートのトランクからオブスキュラスが見つかったので、クレイブス長官は上院議員殺害の罪でニュートらに死刑を宣告

ニュート、ティナ、ジェイコブはボウトラックルやクイニーの協力で死刑執行中に逃走。逃げた魔法生物はメーシー百貨店にいると情報屋ナーラクに聞くが、マクーザに通報されたので逃走。情報と交換したボウトラックルは無事回収。

メーシーで、透明になれる猿のようなデミガイズと、翼のある巨大な蛇オカミーを捕まえたニュートらはトランクに入ります。クイニーはリタ・レストレンジの写真を見つけるが、ニュートには触れられたくない過去のようです。

オブスキュラスの宿主は?クレイブスの正体とは?(ネタバレあらすじ)

一方、メアリー・ルーがオブスキュラスに殺害され、クレイブスはメアリーの養女モデスティこそ宿主と思い、居場所をクリーデンスに尋ねるがそれは間違いでした。

クレイブスはクリーデンスに「スクイブ(魔法使いの家系だがノーマジ)には用はない」と突き放すが、実はクリーデンスこそが宿主で、オブスキュラスとなり街で暴走を始めます。ニュートとティナは、地下鉄線路でクリーデンスへの説得を成功しかけます。

しかしクレイブスが邪魔し、マクーザ議長ピッカリー(カルメン・イジョゴ)と部下らが攻撃をはじめ、オブスキュラスは空中分解します。クレイブスは、魔法界とノーマジの抗争をあおるためと暴露しマクーザを攻撃するが、ニュートが不意打ちで捕らえます。

『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』ネタバレ結末と最後/ラスト

クレイブスの正体は、闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルド(ジョニー・デップ)でマクーザが逮捕します。街中のノーマジの記憶を消すため、ニュートはサンダーバードに薬の雨を降らせます。ジェイコブもクイニーにキスされた後、記憶を失います。

ニュートがヨーロッパへ戻る時、本が完成したらティナに届けに来ると約束し、ジェイコブにはオカミーの銀の卵のからを匿名で届けます。ジェイコブはその資金でパン屋を開業し、無意識で型どった魔法生物が好評で成功し、訪問したクイニーにほほえみます。

ネタバレ感想『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ハリポタ/ファンタビシリーズ一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★68/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

ハリーポッターシリーズの最新作で「ファンタスティック・ビースト」シリーズの1作目です。ハリポタより70年前の話で、登場キャラクターは一切かぶらないので独立作としてこれだけ観ても全く問題ありません。

ファンタビは、子ども時代から始まったハリポタよりは大人が楽しめる物語です。ただ人物相関図やクリーデンスのエピソードがたびたびはさまれるのは分かりづらくしてる要因です。五部作の一作目なので、今回の魔法生物の活躍は続編で見れるかも知れません。

監督と俳優などについて

デイビッド・イェーツ監督は、ハリーポッターシリーズでも5作目『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』から継続して監督なので、ハリポタ魔法ワールドとの整合性に関しては全く心配なさそうです。

ただ、原作どおりとはいえ、後半のハリーポッターには明るさやワクワク感が足りなかったので、ファンタビシリーズではそのへんの改善を期待したいです。個人的には大傑作『ハリーポッターと死の秘宝 PART2』の監督なので文句なしですが。

俳優エディ・レッドメインは『博士と彼女のセオリー』で2014アカデミー賞の主演男優賞を獲得してるので演技には定評あるし、ニュート・スキャマンダーのたよりなさそうだけど、やる時はやるキャラにはぴったりです。

俳優ダン・フォグラーや、女優のキャサリン・ウォーターストンとアリソン・スドルも初登場時にキャラがわかるくらい上手く演じています。エズラ・ミラーは最初気づかなかったほど闇落ちキャラにしか見えないし、本作のみのコリン・ファレルもさすがです。

『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』考察・解説

本作の疑問と考察や解説です。ネタバレありです。

映画ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

魔法が万能すぎるのでは?出来ないことにも疑問

ハリポタ世界でも後半は多様されたテレポート能力ですが、『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』では最初からニュートが多用します。金庫の中や銀行の外など行ったことない場所へも行けるし、ノーマジを動けなくする魔法も簡単に使います。

その一方、入れ替わったトランクに気づかなったり、オブスキュラスの宿主がわからなかったり、クレイブス長官がグリンデルバルドであることに気づかなかったりと意外と簡単そうな事が出来なかったりもします。変身はハリポタでも有効でしたが。

アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA/マクーザ)とは?

アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA/マクーザ)とは、アメリカ魔法省の前身で、魔法使いとノーマジ(非魔法使い。イギリスのマグルと同義)に抗争が起こらないようコントロールする国家機関です。ピッカリー(カルメン・イジョゴ)が議長を務めています。

ハリポタ時代のイギリス魔法省よりも厳格で、魔法使いとノーマジとの接触すら禁止としていて、魔法の存在を知ったノーマジはすぐにその記憶を消され、破壊された建物なども復元されます。

ニュートがアメリカへ来た理由とは?

魔法のトランクの中にいる巨大サンダーバードのフランクを、アメリカのアリゾナ砂漠に返すためにアメリカへ来ました。しかし魔法生物の持ちこみはマクーザにより禁止されてるためか、誰にも言ってないようです。

オブスキュラスとは?宿主は誰?

オブスキュラスとは、黒く暗い煙のガス状で、主に子どもに寄生する危険な生物です。魔法能力を抑圧されたり、魔法を隠そうとした子どもが魔力を制御できずに生む幻の生物で、その強力な魔力により、宿主は10歳以上生きのびる例はほぼないそうです。

ニュートのトランクの中にいたオブスキュラスは、スーダンで暴走した少女の死後に捕まえたものだそうですが、あんなに無警戒な環境で保護してても大丈夫なのでしょうか。本作終了後は、マクーザが保管した可能性もありそうです。

本作では、マクーザの闇ばらい長官クレイブスが、街を破壊してるオブスキュラスをクリーデンスにも捜索させ、その義妹モデスティが疑われるが、真相はスクイブ(魔法使い家系なのにノーマジ)と思われたクリーデンスこそ宿主でした。

クリーデンスは10歳を超えてるが、その保有魔力が強大であるため生きながらえているようです。だからクレイブスことグリンデルバルドもティナも気づかなかったのでしょう。クリーデンスについては、まだ何か大きな秘密が隠されてそうです。

クレイブスの正体とは?そのねらいは?

冒頭の魔法新聞でも描かれてますが、ヨーロッパの魔法世界を混乱させた最強の闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドこそ、クレイブス長官の正体です。正体がバレて銀髪になった姿が俳優ジョニー・デップだったことも本作一番のサプライズ

しかしそれほどの闇の魔法使いなのに、杖を何度振ってもニュートを倒せないどころか簡単に捕まるし、オブスキュラスを見抜けなかったり捕まえられなかったりと小物っぽくて残念。グリンデルバルドの捕らえ方も、ニュートが持つオブスキュラスを使うとか、もっと知恵を駆使してほしかったです。

グリンデルバルドの狙いは、アメリカ国内でノーマジに魔法使いの存在と恐ろしさを見せつけて、双方の混乱と抗争です。その後、魔法使いによるノーマジの支配をたくらんでいると思われますが、続編で明らかになるでしょう。

ダンブルドア、リタ・レストレンジとは?

ダンブルドア校長は、ハリポタシリーズでおなじみのアルバス・ダンブルドアで、グリンデルバルドとは友人だったこともあるようです。続編では、妹アリアナの死の真相や、弟アバーフォースとの仲違いの理由も明かされるかも知れません。

リタ・レストレンジは今回は写真のみの登場ですが、ベラトリックス・レストレンジ(旧姓ブラック)の嫁ぎ先の先祖なのは確実だと思います。『ハリーポッターと死の秘宝 PART2』からの推測で、純血主義やレストレンジ家の金庫も登場するかも知れません。ニュートの元カノの可能性も高そうです。

登場した魔法生物の一覧は?

本作ファンタビに登場した魔法生物だけを一覧にします。

  • ニフラー(カモノハシ風。光る物好き)
  • ボウトラックル(小枝。人なつっこい)
  • オカミー(伸縮自在の翼のある蛇、卵は純銀製)
  • サンダーバード(嵐をよぶ巨鳥。尾羽は杖になる)
  • デミガイズ(猿っぽい。驚くと透明になる)
  • マートラップ(とげあるネズミ風。マグルには毒)
  • エルンペント(巨大サイ風。角に致死性の毒あり)
  • ビリーウィグ(昆虫。刺されると空中浮遊する)
  • スウーピング・イーヴル(青い翼の巨大な蝶風)

今回はポケモンGOのように、逃げた魔法生物を回収するシーンが続くので、少しあきてきますが、続編ではこれらの魔法生物たちの活躍が見れそうなので楽しみです!

この映画のおすすめ、7つのポイント
  • ハリポタ世界での新しい物語
  • 新キャラがみんな魅力的
  • 魔法動物がかわいくて特徴的
  • 情報量が多く今後の伏線も期待
  • 次々とミッションクリア
  • ラストで意表をつかれる
  • 子どもや家族と一緒に観られる
少し残念?つっこみどころ、5つのポイント
  • グレイブスの計画がずさん
  • チームプレーがいまいち
  • ハリポタ風の頭脳バトルがない
  • ニュートも魔法議会も雑すぎ
  • テレポート魔法などが便利すぎ

続編前作や関連映画は、ハリポタ/ファンタビシリーズ一覧もご参考に。

『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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