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映画『アナベル 死霊人形の誕生』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/衝撃ラストの意味?20考察と呪いの正体

映画アナベル 死霊人形の誕生

『アナベル 死霊人形の誕生』あらすじ概要

死霊館シリーズのスピンオフ2作目でついに、呪われたアナベル人形誕生の秘密が明らかに。シスターと6人の孤児が住まわせてもらう家で、人形職人の家主はアナベルという娘を亡くしていて...。悪魔シスター登場?前作とのつながりは?(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 アナベル 死霊人形の誕生
日本興行収入公表後すぐ更新(興行収入ランキング
世界興行収入3.0億USドル [出典]
製作費0.2億USドル
平均評価★★★★★67私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連死霊館/アナベル ユニバース
原題/英題Annabelle: Creation
日本公開日 2017/10/13 [予告↓]上映時間 110分
映倫区分日本 PG12(小学生指導必要)USA R
製作国アメリカ
映画監督デビッド・F・サンドバーグ
キャスト
出演者
ステファニー・シグマン、タリタ・ベイトマン、ルル・ウィルソン、フィリッパ・クルサード、グレイフ・フルトン
配給/製作/画像©ワーナー・ブラザース/ニュー・ライン・シネマ、ザ・サフラン・カンパニー、アトミック・モンスター・プロダクションズ
目 次
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『アナベル 死霊人形の誕生』予告動画

『アナベル 死霊人形の誕生』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、死霊館/アナベル ユニバース一覧もご参考に。

1945年、評判の良い人形職人サミュエル・マリンズ(アンソニー・ラパーリア)は、愛娘アナベル・マリンズ(サマラ・リー)通称ビーと「Find me」と書いたメモでかくれんぼして遊びます。妻と3人で日曜教会の帰り道、アナベルはトラックにひかれ死亡します。

心霊現象の発端はアナベル人形?(ネタバレあらすじ)

12年後、1957年、閉鎖された孤児院から、修道女シャーロット(ステファニー・シグマン)と6人の少女がその家へ来てはしゃぎます。サミュエルが受け入れたのです。ある晩、片足が不自由なジャニス(タリタ・ベイトマン)は「Find me」のメモを見つけます。

ジャニスは家主の言いつけを破り、開いてた「開かずの部屋」へ入ると子ども部屋です。ドールハウスで見つけた鍵でクローゼットを開けると三つ編み人形があり、何度閉めても開くので人形にシーツをかけると、それが歩いてきて気味悪くなり部屋へ戻ります。

その日から心霊現象が起こりはじめます。ジャニスと仲良しのリンダ(ルル・ウィルソン)は階段下の部屋で三つ編み人形を見つけるがすぐ消えます。年長のナンシー(フィリパ・クルサード)とキャロル(グレイス・フルトン)は鈴の音や仮面におどかされます。

仮面をつけてたのは、サミュエルの妻で部屋にこもり鈴で呼ぶエスター(ミランダ・オットー)みたいだったが、彼女は長年歩いていないそうです。ナンシー、キャロルは、ティアニー、ケイトと共に納屋で十字にかけられたようなカカシを見つけて気味悪がります。

アナベルの幽霊が原因?(ネタバレあらすじ)

サミュエルは、シャーロットがルーマニアの修道院で仲間(マリア、アナ、ルシア)と撮影した写真にもう1人見つけるが、シャーロットは思い出せません(『死霊館のシスター』のヴァラク参照)。ジャニスは亡くなった娘アナベルの写真を見つけます。

ジャニスはまた子ども部屋へ入るが、リンダは恐くなり出ます。ジャニスはアナベルの幽霊に話しかけると「助けて。魂をくれ」と、逃げるジャニスを引張ります。ジャニスは階段の昇降機で降りるが2階へ戻され、何かに放り投げられて1階へ落ち病院で治療します。

戻ったジャニスはここにいたくないと言うが、シャーロットが励まします。リンダが子ども部屋をのぞくと、アナベル人形が椅子に揺られてます。部屋に戻り空気銃を撃つと、何かが迫る音がして恐くなりベッドに隠れます。黒い足跡が床につき、人形がのぞきます。

悪魔がついに目的達成?(ネタバレあらすじ)

翌日の昼、ジャニスは車椅子を何か(尼僧姿)に押されて納屋に閉じ込められ、ついに恐怖が頂点に達して、アナベル人形から黒い何か(悪魔)を体に吹き込まれます。ジャニスの異変に気づいたリンダが「ドレス人形を見た」と言うとサミュエルはあわてます。

サミュエルは家に入り、ジャニスに十字架をかざすが魂を奪われて死体となります。事情を知らない皆は気味悪がります。リンダはアナベル人形を井戸に落とすが引っ張られ、シャーロットに救われますが、ジャニスのベッドにアナベル人形が戻っています。

呪われたアナベル人形の誕生秘話とは?(ネタバレあらすじ)

エスターは昔、娘アナベルを亡くした後、夫とともに娘の霊の出現に喜び、三つ編み人形へ入るのを許可しました。しかし霊でなく悪魔で、エスターは顔の左半分に黒い傷をつけられ、教会に悪魔ばらいしてもらい、聖書を貼ったクローゼットに人形を封印しました。

ついにジャニスが皆を襲い始め、エスターは下半身を切り裂かれて壁に十字に吊るされ、神に祈る尼僧シャーロットも吹き飛ばされます。キャロルは納屋でカカシに襲われます。リンダは貨物用エレベーターで血まみれ女性に追われるが叩き落とし、クローゼットに隠れます。

『アナベル 死霊人形の誕生』ネタバレ結末と最後/ラスト

ジャニスがリンダを刺そうとするが、シャーロットがジャニスを聖書の貼られたクローゼットへ閉じこめます。激しくポルターガイスト現象が起きて皆は外へ逃げます。翌日警察がクローゼットを開けると、大穴がありジャニスは行方不明で人形だけ残ってます。

人形と家は神父に清められ、シャーロットらは他へ引越します。ある孤児院でヒギンズ夫妻がアナベルと名乗るジャニスを引き取り、ラガディ・アン人形を贈り、12年後に夫妻は殺害されます(『アナベル 死霊館の人形』参照)。エンドロール後、1952年のルーマニア修道院で悪魔シスターのヴァラクが登場します(『死霊館のシスター』参照)。

ネタバレ感想『アナベル 死霊人形の誕生』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、死霊館/アナベル ユニバース一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★68/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

アナベル・死霊館シリーズのスピンオフ2作目ですが、時系列では本作公開時点では一番最初の物語です(後にもっと古い『死霊館のシスター』が公開)。ホラー映画の中でもかなりこわいシリーズです。

ストーリーは登場人物が多いわりには、わかりやすいけど、論理的に考えようとするとわかりにくい描写も多いです。しかし2回目見るとそれらが解消され、ほとんどは説明可能(後述の考察を参照してください)なので、脚本は素晴らしいできだと思います。

登場キャラクターはシリーズの中でも多い方ですが、6人いる孤児は3人くらいで充分だった気がします。2人はほとんどセリフもないくらいです。ジャニス演じるタリタ・ベイトマンと、リンダのルル・ウィルソンの演技は大人顔負けの迫真ぶりで盛り上げてくれます。

アナベルシリーズは前作でも、悪魔を撃退できるウォーレン夫妻がいないため、悪魔の思い通りになる結末がつづいて歯がゆいです。本作は前作『アナベル 死霊館の人形』での悲劇とは違う結末にしてる点が上手いけど、3作目のハードルは上がりそうです。

アナベルシリーズは実話から離れることができるため、全員生きたまま終わった実際の結末に縛られずにすむので、物語の幅は広がります。ただ、フィクションの割合が高まれば何でもできるようになるため、今まで巧妙に避けてきた禁じ手がいくつも破られます。

例えば、悪魔が十字架をかかげた人間を直接殺害するシーンは初めてだし、悪魔が作り出した幻影をリンダが肉体的・物理的な攻撃で叩き落とせたりするのも初めてだと思います。いちお下の考察で理由を考えてみましたが、脚本ミスの可能性もある気がしてます。

ジャニスが悪魔に乗っ取られたタイミングも早すぎると思います。ジャニスは弱音ははいてたけど、まだ生きようとして逃げたりもがいたりしてました。あんなタイミングで乗っ取られるのなら、シリーズ内で狙われた他の人間も確実に乗っ取られてたはずです。

ラストで行方不明のジャニスが「アナベル」としてヒギンズ夫妻に引き取られ、前作『アナベル 死霊館の人形』につながっていく構成はかなり好みです。前作での疑問点も解消されてスッキリします。アナベル人形は同一なのでしょうか?

悪魔ヴァラクの影がちらつき、シャーロットは悪魔シスターに取りつかれてるのだと深読みしてしまいました。リンダは霊感も強くて勇気も行動力も半端ないので、将来エクソシストになって、スピンオフ作品で活躍できるよう応援したいです。続編も楽しみです!

『アナベル2 死霊人形の誕生』20の疑問と考察・解説

本作の疑問と考察や解説です。ネタバレありです。

どこまで実話?アナベル人形は実在する?

本作は、実在するアナベル人形をベースにしてますが、ほぼフィクション(作り話)のホラー映画です。シリーズの『死霊館』はほぼ実話だそうです。

呪われた事件を引き起こしたとされるアナベル人形は実在して、今もアメリカのウォーレン夫妻(今は妻ロレインだけ)が管理する悪魔資料館で厳重管理されています。人形を挑発した男性がその日にバイク事故死したエピソードもあります。

ただし、実際のアナベル人形はあれほど不気味なビスクドールではなく「ラガディ・アン」と言われる、見た目はかわいいシンプルな人形です。本作ラストでアナベル(正体は悪魔が取りついたジャニス)がヒギンズ夫妻からもらってた人形です。

映画アナベル 死霊人形の誕生

死霊館シリーズやウォーレン夫妻とは?

霊能力者ロレインと、悪魔祓い(ばらい)エドのウォーレン夫妻が関わった悪魔がらみの事件をユニバーサル化した映画シリーズです。多くが実話ベースで、惜しみのない恐怖映像で描かれるため、ホラー映画の中でもかなりこわいです。

今まで公開された映画と製作中のものは、アナベル・死霊館シリーズにまとめてます。

結局、アナベルの幽霊は存在したのか?

本作を見る限り、アナベルの霊は存在しませんでした。すべて悪魔が見せた幻影だと思われます。アナベルの幻影を利用した理由は、サミュエルとエスターの心を最も動かせると思ったからでしょう。

人形職人サミュエルが孤児を受け入れた理由とは?

サミュエルとエスターは、娘アナベルが亡くなったさみしさにつけ込まれ、アナベルの霊だと思った悪魔を人形にまねき入れてしまいます。その人形を神父により、聖書を貼ったクローゼットに封印してもらったので、教会や修道院への恩返しを考えたのです。

ポルターガイスト現象の原因となったのは?

ジャニスが悪魔にそそのかされて、聖書で封印されたクローゼットを開けてしまい、悪魔が取りついているアナベル人形を解き放ったからです。ジャニスは簡単に悪魔に心と体を乗っ取られたので、その素地があったかもしれません。

ジャニスが悪魔にねらわれた理由とは?

ジャニスはポリオによる小児麻痺で片足が不自由で、そのことにより精神的にも少し悩んでいました。また、人形好きだったことも、悪魔に利用されたのかもしれません。悪魔がジャニスを階段から1階に落としたのも、身体的に弱らせて取りつくためです。

カカシ男の正体とは?

悪魔が媒体として取りついていたのだと思います。または『死霊館 エンフィールド事件』でも現れた「へそ曲がり男」の可能性もありそうです。スピンオフ続編が予定されてる『The Crooked Man』で明かされるかもしれません。

ルーマニアの修道院写真の謎のシスターの正体とは?

死霊館 エンフィールド事件』で登場した悪魔シスターのヴァラクだと思います。その続編で前日譚の『死霊館のシスター』で明かされるかもしれません。

悪魔ヴァラクはシャーロットが連れてきたのか?

本作だけでは不明ですが、おそらくシャーロットは悪魔シスターのヴァラクに導かれたのだと思います。そもそもこの家の人形は、シャーロットが来る前に悪魔に取り憑かれています。

ジャニスの車椅子を押した尼僧の正体とは?

シャーロットが持っていたルーマニアの修道院の写真に写っていた、悪魔シスターのヴァラクだと思います。その本当の正体は『死霊館のシスター』で明かされるかもしれません。

ジャニスの口から入った黒い物体の正体とは?

アナベル人形に取りついていた悪魔が、弱りきったジャニスに乗り移ったのです。これ以降のジャニスの行動は、悪魔によるものです。

シリーズで初めて悪魔が人殺しした理由は?

アナベル・死霊館シリーズの悪魔は、直接人間を殺せません。または、直接手を下した場合は、その人間の魂を奪えないから、人間が「死にたい」と思うまで追い込むのかもしれません。

本作では、悪魔はジャニスに取りついて「人間の体を得た」ため、直接人間を殺せるようになったのだと思います。サミュエルの精気を奪った後、その妻エスターの下半身を切り落として、上半身を壁に十字型に吊るしました。

サミュエルの十字架が悪魔に効かなかった理由は?

悪魔がジャニスの体を乗っ取って、実体を得たからだと思います。また、サミュエルは娘アナベルを亡くした後、信仰心をなくしていたし、神父でも悪魔ばらいでもないので力が足りなかったのでしょう。

リンダがアナベル人形を井戸に落とした理由は?

リンダは、親友ジャニスの様子が変になった原因がアナベル人形だと気づいていました。アナベル人形を井戸に捨てれば、ジャニスが元に戻ると考えたのだと思います。

リンダは最初から他の少女たちよりも霊感が強くて、アナベル人形に空気銃の弾を当てて振り向かれた時にも、何かを感じてすぐに部屋を出ていきます。部屋まで黒い足跡や人形がついてきた時にも、ベッドの中で耐える心の強さも持ち合わせています。

井戸に捨てたアナベル人形がすぐベッドに移動した理由は?

悪魔は一度でも取りついた物の場所を、自由自在に動かせるのだと思います。『死霊館』のオルゴールなどもそうでした。

妻エスターが部屋にこもってる理由は?仮面つけてる理由は?

人形に取りついた悪魔により、顔の左半分に三本指のアザをつけられ、他人に見られたくないから部屋に閉じこもりました。人に会う時には左側だけに仮面をかぶります。娘の霊だと信じたものが、悪魔だったという精神的ショックもあったのでしょう。

アナベル人形を同じ家のクローゼットに封印したのは失敗では?

結果的には失敗です。しかし、人形を焼却などすると悪魔じたいを殺すことはできず、別の人を誘惑するので、人形に閉じ込めたままどこかに封印するのが一番効率的なのだと思います。現実でもウォーレン夫妻が「アナベル人形」を資料館で厳重管理しています。

教会や別の場所で保管しようとしても『アナベル 死霊館の人形』のように、人形が拒絶して戻ってくるだけなので、この場所で封印するしかなかったのでしょう。

リンダが悪魔を叩き落とせた理由は?

リンダは霊感や精神的にも強く、たった1人でアナベル人形を井戸に捨てようとしたほどの行動力の持ち主なので、エクソシスト(悪魔ばらい)の能力を持ち合わせてる可能性がありそうです。リンダ主役のスピンオフ作品も見たいですね。

貨物用エレベーターでリンダを襲ってきた女性は悪魔が見せた幻影なので、本来は肉体的・物理的な攻撃は効かないはずですが、リンダは叩き落とすことができました。脚本ミスや監督のこだわり不足だとは思いたくないです。

ラストのアナベルの正体はジャニスなのか?

ラストのエピローグでヒギンズ夫妻に引き取られたアナベルという少女は、悪魔が取りついたままのジャニスです。聖書の力で弱ってたので、新たな獲物をねらっていたのでしょう。12年後に再びアナベル人形のある家へ取りつきます。

ヒギンズ夫妻殺害や、アナベル人形との再会などは『アナベル 死霊館の人形』で語られます。

ヒギンズ夫妻が少女アナベルに渡したラガディ・アン人形とは?

ラガディ・アン人形とは、実話のアナベル人形と同じ型です。実話にくわしい視聴者へのサービスだと思います。映画のアナベル人形はビスク・ドールという高級人形です。ラガディ・アンはかわいいけど、それがむしろ不気味に思えます。

エンドロール後の不気味なシスターの正体とは?

悪魔シスターのヴァラクだと思います。本作の、シャーロットの持つルーマニア修道院の写真にうっすら写っていたり、ジャニスの車椅子を押した修道女もヴァラクだと思われます。『死霊館のシスター』で正体が明かされるかもしれません。

続編前作や関連映画は、死霊館/アナベル ユニバース一覧もご参考に。

『アナベル 死霊人形の誕生』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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