MCUドラマ『ロキ』評価は?ネタバレ感想考察/タイムキーパーとTVAの真相は?

『アベンジャーズ エンドゲーム』で四次元キューブを持ちテレポートしたロキは、ある組織に捕まり協力することになります。神聖時間軸をおびやかす敵の正体はなんと…。黒幕の正体は?マルチバースの引き金?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ロキ |
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日本公開日 | 2021/6/9 [予告] |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Loki |
監督・キャスト | ケイト・ヘロン[キャスト] |
配給/製作 (画像出典) | ディズニー・メディア・ディストリビューション/マーベル・スタジオ |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.15更新) 78(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | マーベル/MCU一覧 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- ロキ(トム・ヒドルストン。平川大輔)ソーの義弟。いたずらの神でうそつき。時間軸を分岐させてしまい…
- シルヴィ/レディロキ(ソフィア・ディ・マルティーノ。佐古真弓)ロキの変異体の1人
- ワニロキ: 別宇宙のロキ変異体。誤った猫を食べて剪定されたワニ
- メビウス・M・メビウス(オーウェン・ウィルソン。志村知幸)マルチバースの時間を監視する組織TVAの一員
- ハンターB15(ウンミ・モサク。斉藤貴美子)TVAのメンバー。屈強な女性
- ラヴォーナ・レンスレイヤー(ググ・バサ=ロー。鶏冠井美智子)TVAのメンバー
- クラシック・ロキ(リチャード・E・グラント。宮田浩徳)別宇宙のロキ変異体。強い魔法を使う老人
- キッド・ロキ(ジャック・ヴィール。高村晴香)別宇宙のロキ変異体。子ども
- 自慢好きロキ(デオビア・オパレイ。中村和正)別宇宙のロキ変異体。黒人
- 大統領ロキ(トム・ヒドルストン)別宇宙のロキ変異体。複数のロキ変異体を従える
- 在り続ける者(ジョナサン・メジャース。中村和正)時間の終わりにひそむ謎の存在
- ミス・ミニッツ(タラ・ストロング。松浦裕美子)TVAのマスコット。マルチバース等の説明キャラ。人工知能
ネタバレ感想『ロキ』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
ドラマ以前のロキの人生は?ソーの実弟?
MCU(ディズニー主導のマーベル映画群)の『マイティ・ソー』で初登場したロキは、アスガルドの王オーディンの息子で、王位継承者ソーの弟です。しかしロキは実子ではなく、アスガルドの征服地ヨトゥンヘイムの王子だったと知ります。
ロキはひねくれて、いたずら・うそつきの神の特性と変身能力も生かして、兄ソーや父オーディンだけでなく、ミッドガルド(地球)をおびやかす存在となり『アベンジャーズ』では悪役(ヴィラン)として倒されます。
神聖時間軸でのロキは、その後幽閉されるが兄ソーと和解して共闘。しかし『アベンジャーズ エンドゲーム』のトニーやハルクのミスで、ロキは四次元キューブ=テッセラクト(スペースストーン)でテレポートし、時間軸=タイムラインが分岐。
以上がドラマ『ロキ』が始まるまでのあらすじです。ロキは当初、ソーと対立する悪役としてMCU序盤に退場する予定だったとも言われてますが、おちゃめで憎めないキャラで人気が上昇し、ついに主役としての配信ドラマ化。
MCUのマルチバースウォーの引き金はロキ?
MCUのフェーズ1-3は「インフィニティ・サーガ」と呼ばれ、宇宙に6つ存在する「インフィニティストーン(無限の石)」に関わる物語が描かれました。フェーズ4以降は「マルチバース・サーガ」だと予測しています。
マルチバース(多元宇宙)については『スパイダーマン ファーフロムホーム』でも語られたけど、実質的に初登場となったのは本作MCUドラマ『ロキ』になるのでしょう。しかもロキの変異体シルヴィが引き金です。
本作『ロキ』は「マルチバース」以外にも「時間変異取締局=TVA」「タイムキーパー」「虚無」「アライオス」等の新用語の紹介作品でもあります。特にTVAやタイムトラベルの方法については、この作品の内容が継承される可能性も。
ロキの変異体レディロキことシルヴィが「在り続ける者」を殺害したことにより、多数の分岐イベントが発生。TVA支配者も変わったし、多元宇宙間の戦争(マルチバース・ウォー)の引き金になる可能性もありそうです。
「在り続ける者」の正体は?ラスボスなのか?
「在り続ける者」の名前は最後まで明かされませんでしたが、31世紀の未来人で多元宇宙の科学者という設定から「ナサニエル・リチャーズ」や「征服者カーン」である可能性が、原作ファンの間でささやかれてます。
「インフィニティ・サーガ」のラスボスはサノスでしたが、次サーガのラスボスは「征服者カーン」なのかも。または中盤までのヴィランかも。ちなみにサノス初登場は6作目『アベンジャーズ』(フェーズ1ラスト)でした。
または「在り続ける者」の変異体の1人がカーンであり、それ以外の変異体もそれぞれの作品のヴィランになるのかもしれません。ただしそれでは面白みはなくなりそうなので、かなり周到な脚本が必要になるでしょうね。
ちなみに「征服者カーン」は『アントマン&ワスプ クアントゥマニア』(2023年公開)での登場もありえそうです。

ロキやスパイダーマン変異体も登場するのか?
MCUドラマ『ロキ』では、レディロキ(=シルヴィ)、ワニロキ、クラシックロキ、キッドロキ、大統領ロキなど多彩なロキ変異体が登場して楽しかったですね。また「在り続ける者」も多くの変異体と交流したことが語られました。
今回マルチバース(分岐イベント)が容認された?ことで、今後は他のヒーローの変異体が登場する可能性もあります。最もありえるのは「スパイダーマン」。スパイダーマンはこれまでの作品群で3人の俳優が演じてきたので、彼らの合流もあるかも。
アニメでは『スパイダーマン スパイダーバース』で既にマルチバースが表現されました。ディズニープラスで2021/8配信のアニメシリーズ『ホワットイフ?』もマルチバース作品ぽいです。
マルチバースは便利設定に使えるため、例えば既に死んだキャラを復活(別宇宙から登場)させることも可能になります。しかし、やりすぎると「死」や「結果」の重みがなくなるため、難易度の高い条件は求めたいです。
メビウスやラヴォーナは再登場あるか?
今回のMCUドラマ『ロキ』では、時間変動機関TVAの存在が明らかになり、今後もマルチバースやタイムトラベルに関するエピソードでは言及されそうです。タイムキーパーが実在しない事、在り続ける者の変異体に代わった事は変化しそうですが。
TVA一員のメビウスや、ラヴォーナ・レンスレイヤー、黒人女性B15なども再登場しそうな予感。特にメビウスは、ロキとかなり親しくなったので、いいコンビとして。ただし本作ラストでは、ロキのことを忘れてたので変異体でしょうか?
ラヴォーナ・レンスレイヤーは、神聖時間軸では教師だったと明かされます。TVAの変異体ラヴォーナはかたくなにTVAを信じてて、メビウスからの共闘のお誘いを断り、黒幕(在り続ける者?)から与えられた資料を持ってタイムドアをくぐります。
ラヴォーナは、原作では在り続ける者の変異体とつながりがあるようなので、今後大きな役割がありそうなキャラです。逆に黒人女性B-15は、TVAを信じない柔軟な思想を持ったので、メビウスやロキと共闘するかもしれません。
MCUドラマ『ロキ』私の感想と評価と続編
MCU映画の人気キャラ「ロキ」が初めて主人公として描かれ、ロキらしく遊び心満載です。連続映画にするにはハードルの高い「マルチバース」の概念を初めて映像化した点でも本作の意義は大きいです。
ただし、口で運命を切り開いてきたロキらしく会話中心劇なので、映画館で観ると退屈だったと思います。特に最終話のロキは能動的に動かないし説明セリフばかりです。そういう意味でもディズニープラス の連続ドラマシリーズにしたのは正解かも。
本作のミッドクレジット後(ラストのエンドロール前)に続編『ロキ シーズン2』(ロキは「シーズン2」で帰ってくる)の制作が明らかにされました。確かに中途半端で終わった感じはしたけど、できれば映画で観せてほしかったです。それでもシーズン2も期待してます!
ロキ第1-6話のあらすじ
第1話「大いなる目的」あらすじ!ロキの任務とは?
四次元キューブで地球モンゴルのゴビ砂漠へテレポートしたロキは、謎の組織TVAに捕まります。TVA(Time Variance Authority/時間変異取締局)は、マルチバースで時間軸を分岐させる変異体を監視し、神聖時間軸に一本化する組織です。
変異体とみなされたロキはリセットされそうになるが、メビウスに救われます。ロキは未来の自分の運命を見たり、インフィニティ・ストーンすら文鎮に使うTVAから逃亡する気も失せて、ロキの別の変異体を捕まえる任務につきます。
第2話「変異体」あらすじ!変異体の正体は?
1985年アメリカのウィスコンシン州でTVA職員が誘拐された事件を、ロキはB-15のチームに加わって捜査開始。ロキは、変異体は大災害にまぎれると推測し、チームは2050年のアラバマ・ハリケーンで住民が避難した大型スーパー「ロックスカート/Roxxart」へ。
メビウスらが救ったC-20は、タイムキーパーの場所を教えたと告白。変異体は、ロキとバディを組んだハンターB15や住民に乗り移る能力で翻弄。正体を表したレディロキ?は、タイムキーパー排除を提案するロキを断りタイムドアへ。ロキも追随。
第3話「ラメンティス」あらすじ!変異体の名は?
変異体はTVAに潜入しタイムキーパーをねらうが囲まれ、ロキにより2077年の惑星ラメンティス1へ。惑星衝突で全滅する星だが、タイムパッドはバッテリー切れなので脱出用の方舟へ向かうが隕石で爆発。変異体はシルヴィと名乗ります。
第4話「分岐イベント」あらすじ!タイムキーパーの正体?
シルヴィは幼少期にTVAに捕まったが、タイムパッドを奪い逃亡を続けてきました。ロキはそんなシルヴァに特別な感情を抱き始めます。すると時間軸の乱れが感知され、2人はTVAに連れ戻されて尋問されます。
TVA職員は元変異体だと聞いたメビウスはC20と同様に、ラヴォーナに消されます。タイムキーパー3人の前に連行されたロキとシルヴィは、自分が元変異体だと気づいたB15に解放され、タイムキーパーの正体はロボットだとあばきます。
エンドクレジット後。ラヴォーナに消されたロキは、知らない場所で目覚め、年寄り、黒人、子ども、ワニ?に囲まれてます。4人ともロキの変異体のようですが…
第5話「未知への旅」あらすじ!時間の終わり?
TVAでシルヴィが拘束したラヴォーナ・レンスレイヤーは「ロキは、剪定された変異体と同じく時間の終わりの虚無(ボイド)へ落とされた」と白状。そこは巨大な雲の化物「アライオス」から生きのびるだけの世界だと、ロキは説明されます。
ロキは地下に隠れ、老いたクラシックロキ、子どものキッドロキ、黒人ロキ、ワニロキからそれぞれの境遇を聞きます。ロキが外へ出る時、大統領候補ロキが複数のロキ変異体を率いて来て戦闘に。ロキ、老人、子ども、ワニはアライオス退治へ。
一方、TVAで自分を刺して虚無に落ちたシルヴィはメビウスと会い、ロキらとも合流。メビウスはタイムパッドでTVAへ。老人ロキが魔術でアスガルドを築きアライオスの犠牲になる間、かけがえのない存在となったロキとシルヴィは、アライオスの心を乗っ取り、雲の先の黒幕へ向かいます。
第6話「とわに時を いつでも」あらすじ!黒幕の正体は?
ロキとシルヴィ(レディロキ)は、アライオスと雲の先の城へ入ります。ミス・ミニッツが登場し「在り続ける者」という黒幕が奥で待ってました。黒幕はロキらに望む世界を与えると軽快に語るが、ロキらは断って攻撃。しかし全くあたりません。
彼は31世紀に多元宇宙を発見した科学者で、別宇宙の変異体と接触し発展させたが多元宇宙間戦争が勃発。在り続ける者の正体はその変異体の1人で、時空を喰うアライオスを使って神聖時間軸だけを守るTVAやタイムキーパーを操る者です。
在り続ける者は、ロキらに「自分を殺して多元宇宙戦争を勃発させる」か「自分の代わりにTVAを運営する」かの2択をせまります。シルヴィは、黒幕を守るロキをTVAに飛ばし、在り続けるものを殺害。ロキはメビウスらに忘れられ、TVAの支配者が「在り続ける者の変異体」に変わったと知ります。シーズン2へ。
私の評価 65/100(60が平均)
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