『ミニオンズ フィーバー』感想ネタバレ解説考察/結末は?敵の正体と目的は?怪盗誕生の秘密?
イルミネーション製作映画。『ミニオンズ』続編。最強最悪のボスに仕えたいミニオンズは、少年グルーのもとで日々悪事を働いてます。ある日、グルーが何者かにさらわれ救出に向かうが…。グルーを選んだ理由は?カンフーマスター?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ミニオンズ フィーバー |
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日本公開日 | 2022/7/15 [予告] 上映時間:88分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Minions: The Rise of Gru |
監督・キャスト | カイル・バルダ[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG |
配給/製作 (画像出典) | 東宝東和/Illumination Entertainment |
日本興行収入 | 44.4億円 年間9位 |
世界興行収入 | 9.4億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.15更新) 71(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | ミニオン/イルミネーション一覧 前作『ミニオンズ』52.1億 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- オットー(ピエール・コフィン)グルーの運命の鍵をにぎる新ミニオン
- グルー(スティーヴ・カレル。笑福亭鶴瓶)『怪盗グルーシリーズ』主人公。悪党を夢みる少年
- ワイルド・ナックルズ(アラン・アーキン。市村正親)グルーが敬愛する年老いた皮肉屋の悪党
- ボブ(ピエール・コフィン)甘えん坊で心優しい末っ子キャラ
- ケビン(ピエール・コフィン)しっかり者。ミニオンズのリーダー
- スチュアート(ピエール・コフィン)クール。ミニオン一番のバナナ好き
- マスター・チャウ(ミシェル・ヨー。渡辺直美)鍼灸院を営む。実はカンフーの達人
- ベル・ボトム(タラジ・P・ヘンソン。尾野真千子)ヴィシャス・シックスのリーダー
- ヌン・チャック(ルーシー・ローレス。田中真弓)ヴィシャス・シックスの一員。ヌンチャクで戦う修道女
- ジャン・クロード(ジャン=クロード・ヴァン・ダム。大塚明夫)ヴィシャス・シックスの一員。ロブスター爪を装着
- スべンジャンス(ドルフ・ラングレン。速水奨)ヴィシャス・シックスの一員。スパイク付スケート靴で戦う
- ストロング・ホールド(ダニー・トレホ。立木文彦)ヴィシャス・シックスの一員。巨大な鉄こぶしを持つ
- ネファリオ博士(ラッセル・ブランド。土田大)後にグルーの助手となる科学者
- マレーナ(ジュリー・アンドリュース。京田尚子)グルーの母親
ネタバレ感想『ミニオンズ フィーバー』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
前作『ミニオンズ1』のネタバレあらすじ復習
太古の昔、地球に誕生した謎の黄色い生物「ミニオンズ」は最強最悪のボスを求め、ティラノサウルス、ファラオ、吸血鬼ドラキュラ、ナポレオン等に仕えるが長続きしません。やがて、ケビン、ボブ、スチュアートがボス探しに出発。
オーランドの大悪党大会に忍び込み、スカーレット・オーバーキルの赤いルビーを奪った3匹は子分に。スカーレットの夫ハーブとも合流し、イギリスのエリザベス女王の王冠を狙います。が、ボブが聖剣エクスカリバーを抜いて国王に。
ボブはスカーレットに王位を譲渡したが幽閉されます。ケビンは巨大化し2匹を救出。女王に戻ったエリザベスの王冠を盗んだスカーレット夫婦は、少年グルーに凍らされ王冠を奪われます。ミニオンズは悪党グルーを新ボスとして追います。
ミニオンズがグルーをボスに選んだ理由?
冒頭の音楽にあわせたダンス(八本腕になったりするやつ)は、007シリーズのパロディですね。ミニオンズの日本の客層には伝わらなさそうですが…
前作ラストで新たな悪党ボスを見つけたミニオンズは、グルー少年の家に何度も押しかけて手下にしてもらいました。屋外で雨にうたれて悲しい顔でお願いする様子にグルーは負けたのですが、雨は偽物だったのがミニオンらしい。
ミニオンズは「ミニボス」グルー少年に従い、ゲーセンやアイス屋などで小さな犯罪を繰り返します。グルー少年は自宅の地下室に後の拠点となる基地をミニオンズに作らせています。そんな時、グルーは大悪党の面接を受けることになり…
以上が序盤のあらすじ。ミニオンズは、常に悪党をボスにしないと気力が低下することが前作で明かされてます。ミニオンズがグルー少年をボスに選んだ理由は、前作でボスに選んだ悪党スカーレットから王冠を盗んだ者だからです。
ミニオンズ達のいたずらや悪事はかわいいけど、やられた側で考えると金銭的にも大迷惑ですよね。こんな光景を子ども向け映画で描き、しかも悪人が裁かれないのは違和感あるけど、ミニオンだから許されるんでしょうね。
ヴィシャス6とは?リーダー交代の経緯は?
グルー少年があこがれて面接へ行くことになったのは、大悪党グループ「ヴィシャス・シックス」。元々はワイルド・ナックルズがリーダーでしたが、仲間に裏切られ、中国秘境で盗んだ「ゾディアック・ストーン」を奪われ転落させられました。
今のリーダーは、ベル・ボトム。グルー少年は準備万端で待ち合わせのレコード店に入り、合言葉「You're No Good」(楽曲名でもあり)で地下の面接部屋へ通されます。レコード店主は、後にグルーの助手となるネファリオ博士です。
面接で子ども扱いされてすぐ追い返されたグルー少年は、レコード店主にもらった発明品を使い「ゾディアック・ストーン」を盗んで逃亡。途中、ミニオンのオットーに石をまかせるが、オットーは「ペット・ロック」と交換してしまいます。
ベル・ボトム達がワイルド・ナックルズをリーダーから引きずり下ろした理由はよくわかりませんでした。時代遅れのじいさんに従えなくなったのでしょうか。ヴィシャス・シックスが面接した理由は、空いた1枠を埋めるためです。
レコード店のネファリオ博士の存在もいまいち分かりづらかったです。ヴィシャス・シックス側の人間かと思いきや、グルーには無償で発明品(スライムのようなハンドガン)を与えたりして最初から好意的でした。
グルーを誘拐した敵の正体と目的は?
グルーは、ミニオンのオットーがなくしたゾディアック・ストーンを探しに出てすぐ、何者かに誘拐されます。誘拐した敵の正体は、なんと死んだはずのワイルド・ナックルズ。目的はもちろんゾディアック・ストーン。
ワイルド・ナックルズは、グルーがヴィシャス・シックスから石を盗むのを見てたのです。ナックルズはグルー家へ電話し、ミニオンに石とグルーは交換だと要求。グルーに解雇されたミニオンズだが、グルーを救うために石を探します。
ケビン、ボブ、ステュアートは、石を見つけられず、敵のいるサンフランシスコへ飛行機で。パイロットに変装し、無茶苦茶な操縦ながら到着。オットーは三輪車で、石を持つ男のバイクを追い、倒れたところを助けられ意気投合。
宝物を目が動くペットロックと交換したり、三輪車でバイクを追って倒れたりと、今回はオットーがとてもかわいい。悪を目指してるとはとても思えない(笑)。3人組の飛行機操縦はこわすぎて、飛行機内では絶対に観たくないですね。
ミニオン弟子入りの師匠とは?グルーの師は?
ケビン、ボブ、ステュアートは、ワイルド・ナックルズの部下に追われてる時に救ってくれた、はり師のマスター・チャウに弟子入り志願。ミニオンの目のウルウルに負けたマスター・チャウは、3匹にカンフー修行をつけます。
一方、ワイルド・ナックルズはチャウに倒された部下を失い、悪党の資質あるグルーを弟子にします。銀行からモナリザを盗んだグルーをナックルズはうれしそうにほめます。が、ヴィシャス6にアジトを破壊されて落胆し引退を決意。
解放されたグルーは、オットーが男からもらったゾディアック・ストーンを見つけるが、現れたヴィシャス・シックスに奪われます。グルーは時計塔に縛られ絶体絶命に。そこへ修行を序盤で終えたミニオンズ3匹が駆けつけます。
唐突に現れたマスター・チャウですが、都合よくカンフーの達人で、ミニオン3匹は弟子入り。でもその後の作品(過去作)で、ボブ達がカンフー強い描写なかったから修了しなかったのだろうと思ったら、やはり途中で離脱。
グルーは誘拐犯ワイルド・ナックルズに弟子入りしたことが、後に怪盗グルーとなるきっかけになったのでしょう。それにしても、グルーもミニオン3匹も短い間の弟子入りでしたが…
グルーが月をねらう理由?ネズミはディズニー?
時計塔の時間が0時をさすと、ゾディアック(干支/えと)ストーンを使い、ヴィシャス6は干支の動物に変身。龍のベルボトムは特に強敵。ミニオンズ3匹は、弱そうなニワトリ、うさぎ、羊に変身させられます。それもかわいいけど。
絶体絶命のミニオン3匹は追いつめられるが、マスター・チャウの教え「野生を解き放て」を思い出して反撃に転じます。ワイルド・ナックルズも駆けつけ、龍のベル・ボトムと戦うがブレスでやられます。
オットーに救われたグルーは石を取り返し、ヴィシャス6全員をネズミに変えます。ヴィシャス6とナックルズは反悪党同盟に連行されます。しばらく後、ナックルズの葬式に出席したグルーは、生きてるナックルズとこっそり再会。
エンドロール中盤で、グルーとミニオンズは、ネファリオ博士を勧誘して仲間に。一同はネファリオ博士の開発した飛行艇で飛び立ちます。数年後にグルーは、悪党の師ワイルド・ナックルズの「月を盗め」を実行。
ヴィシャス6は、ベル・ボトム以外に4人いますが、修道女ヌン・チャックが目立ってた以外は全く印象に残らないキャラばかりで残念。人間姿の時に魅力なかったので、蛇などの干支に変身後はさらに興味なくなりました。
逆にニワトリ等に変身させられたミニオン達は、あざとい演出ながらかわいくて印象的。ヴィシャス6は石を取り返した後さっさと退散すればいいのに、ミニオンやナックルズとの戦いに専念した理由がわかりません。
最後はあっさりとネズミに変えられ逮捕されますが「ネズミ」はディズニーのミッキーマウスへの皮肉も感じられます。そのような皮肉は、イルミネーション作品では今までも何度か見ました。
映画『ミニオンズ2 フィーバー』私の評価と感想
前作『ミニオンズ』の続編ですが、ミニオンの前提は説明を終えてるし、最初からグルーをボスとして動くので、ほぼ『怪盗グルー』シリーズの最新作として楽しめます。ミニオンのかわいさ、結果オーライ感は健在で笑わせてくれます。
一方、全体的なストーリーは開始すぐにラストを予想できるくらい単純なので、意外性を求める人には物足りなさそう。ストーリーよりも、細部のバカバカしさ、ロジックを無視した展開、キャラどおしのからみを楽しむといいかも。
というかギャグアニメなので、難しいこと考えずに家でのんびりと観るのに適した作品だと思います。子どもも観れる作品だし、頭が疲れてる時などに観るのもいいかもしれません。
私の評価 60/100(60が平均)
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