2020映画『チャーリーズエンジェル』ネタバレ感想考察/黒幕の正体と目的は?旧メンバーも登場?
エンジニアのエレーナは新型エネルギー「カリスト」の人命に関わる欠陥報告を上司に却下されたので、探偵に調査依頼します。すると命をねらわれ、同時にチャーリーズエンジェルも現れるが…。3人目は誰?ボスレーとは?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | チャーリーズ・エンジェル(2020) |
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日本公開日 | 2020/2/21 [予告] 上映時間:118分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Charlie's Angels |
監督・キャスト | エリザベス・バンクス(キャスト) |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント/コロンビア映画、2.0エンターテインメント、ブラウンストーン・プロダクションズ、ザ・カンティロン・カンパニー、フラワー・フィルムズ |
日本興行収入 | 1.6億円 (興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 0.7億USドル [出典] |
製作費 | 0.5億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.16更新) 63(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | アクション/スポーツ/冒険映画一覧 |
登場キャラクター(キャスト/出演者)
- エレーナ・ハフリン(ナオミ・スコット)新型エネルギー「カリスト」開発に関わった天才エンジニア
- サビーナ・ウィルソン(クリステン・スチュワート)変装の達人。自由奔放。ボーイッシュ
- ジェーン・カノ(エラ・バリンスカ)元MI6で武器のエキスパート
- ジョン・ボスレー(パトリック・スチュワート)謎のチャーリーとのパイプ役。もうすぐ引退
- レベッカ・ボスレー(エリザベス・バンクス)元エンジェル。今は統括役
- エドガー・ボスレー(ジャイモン・フンスー)ハンブルクのエンジェル統括役。エレーナと接触
- ピーター・フレミング(ナット・ファクソン)エレーナ勤務のIT企業の上司
- アレクサンダー・ブロック(サム・クラフリン)エレーナ勤務のIT企業のCEO
- ホダック(ジョナサン・タッカー)謎の暗殺者
ネタバレ感想『チャーリーズ・エンジェル(2020)』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
製作・監督はアノ人!キャストやカメオ出演
アメリカのテレビドラマシリーズとして始まった『チャーリーズ・エンジェル』は、2000年の『チャーリーズ・エンジェル』と2003年の続編『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』が映画として公開されました。
『新チャーリーズ・エンジェル』は17年ぶり(2019年公開のアメリカは16年ぶり)で、リブートやリメイクではなく続編です。前作でエンジェルの1人を演じたドリュー・バリモアが、製作総指揮として関わっています。
監督のエリザベス・バンクスは、本作にも出演してる現役の女優です。スパイダーマンシリーズ(サムライミ版)や『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』等に出演し、『ピッチ・パーフェクト』では女優・監督・製作などを兼ねてました。
チャーリーズエンジェルの1人を演じたナオミ・スコットは『パワーレンジャー』のヒロイン・ピンクレンジャーで注目された後、2019年公開『アラジン』(実写版)のジャスミン役でブレイクした女優です。ボケっぷりがかわいい女優です。
サビーナを演じたクリステン・スチュワートは『パニック・ルーム』等で子役として活躍し、トワイライトシリーズのベラ役では20億円を超えるギャラを手にしたと言われています。ボーイッシュな魅力で女子ウケも良さそう!
ジェーン役のエラ・バリンスカは、まだかけ出し女優ですが、アクションもできるので今後が期待できます。ジョン・ボスレー役のパトリック・スチュワートは出演作多数の大ベテラン俳優で、スタートレックシリーズのピカード艦長やX-MENシリーズのプロフェッサーXとして名が知られてます。
本作『チャーリーズ・エンジェル(2020版)』にはカメオ出演もあります。序盤でジョン・ボスレーの引退サプライズパーティーでは、歴代チャーリーズ・エンジェルの映像が流れ、旧作メンバーも少しだけ映ります。
TVドラマシリーズでチャーリーズ・エンジェルを演じてた女優はさすがにわかりません。ラストの訓練中の飛行機内には、『バンブルビー』のヘイリー・スタインフェルド(『ピッチ・パーフェクト2』つながり)がいます!
3人目は誰?合流アイデアいいかも?
旧作『チャーリーズ・エンジェル』は、女性3人組のアクション映画なので3人のイメージが強いです。今回は冒頭のリオで、変装したサビーナ(クリステン・スチュワート)と元MI6のジェーン(エラ・バリンスカ)の2人が任務をこなします。
そこに統括役ジョン・ボスレー(パトリック・スチュワート)や、2人以外のチャーリーズ・エンジェルも現れます。そのジョン・ボスレーの引退サプライズパーティーでは、歴代チャーリーズ・エンジェル達のなつかしい写真も映されます。
今回はサビーナとジェーンが主役エンジェルですが、3人にはあと1人足りません。3人目のエンジェルは、自分が所属する企業の調査依頼をした天才エンジニアのエレーナ(ナオミ・スコット)です。ドジっ娘なので旧作のキャメロン・ディアスに近いキャラだけど、この合流アイデアは好みです。
チャーリーの正体は?エンジェルとは?
謎の司令官チャーリーの正体は、本作でも明かされません。ボイスチェンジャーで声を変えて配信してる光景が一瞬だけ映り、女性ぽいです。そもそもチャーリーは1人ではなく、継承もされるだろうから、ボスレーの中から選ばれると予想してます。
国際機密企業チャーリー・タウンゼント探偵社とは、謎の人物チャーリーの指令を実行するエンジェルが所属する秘密組織です。スカウトや訓練なども、この組織によるものです。ジョン・ボスレーの功績で、世界中に組織を拡大したようです。
ちなみに前作までは、ボスレーは特定キャラの名前だと思ってましたが、今回から「ボスレーとは、部長のような役職」だと明かされます。だから世界中に複数存在しています。そしてエンジェルも無数にいます。
エンジェルになると、首の後ろに「天使の翼型の骨伝導通信機」のタトゥーが彫られて位置情報なども発信できます。ちなみに普段は、この翼は隠せるんでしょうね。さもないと潜入時にすぐバレますので。
エレーナの依頼理由は?エンジェルを知ってた?
ドイツハンブルクの巨大ITテクノロジー企業に勤める天才プログラマーのエレーナは、自分も開発にたずさわった新エネルギー源「カリスト」のバグを上司フレミングに報告したが、発表会でもその欠陥は公表されませんでした。
エレーナは、新エネルギーの開発に関わった同僚がそのバグによって身障者になったため、大事件に発展する前に外部の探偵に調査依頼したのです。エレーナは、カフェでエドガー・ボスレーに話してUSBメモリを渡します。
そのカフェには、ウェイトレスとしてジェーンも潜入してて、サビーナも待機してます。エレーナは、ボスレーが率いる「チャーリーズ・エンジェル」の存在は全く知りませんでした。単純に、ボスレーを町の探偵だと思ってたようです。
しかしその後、襲ってきた謎の暗殺者は一般人をねらうにしては熟練なので、チャーリーズ・エンジェルが邪魔することを察知してたようです。この逃亡劇でエドガー・ボスレーは亡くなり、USBメモリも川に沈んでしまいます。
カリスト強奪・潜入計画の功罪は?
エドガーの後任レベッカ・ボスレー(エリザベス・バンクス。この映画の監督)は、新エネルギー源「カリスト」を強奪するため、サビーナ、ジェーンに加えて、社員のエレーナの3人を、金髪のマッシュヘア(ボールカット)で潜入させます。
この作戦、ツッコミどころだらけだけど、スタイリッシュな3人の容姿や行動とコメディをうまく融合できてて、旧作のバランスに一番近いシーンに仕上がっています。わざわざ目立つ同じ姿にしたのは、どう考えてもおバカっぽいのですが。
それに潜入方法が、出社可能性のある社員のID証を盗むというのも、世界中にエージェントのいる秘密組織としては考えられません。最近は簡単にハッキングする映画も多いので、逆に斬新ですが。
3人は得意な分野を生かすが、首謀者は取り逃がします。予定外だったのは、エレーナの知り合い?の社員がカリストの電磁パルスで感電死したことです。これで「カリスト」が恐ろしい武器になると判明します。
黒幕の正体と目的は?監督があやしい?
チャーリーズ・エンジェルの3人は、装備とアイテムを備えてイスタンブールへ飛びます。その理由は、エレーナの上司フレミングが新エネルギー「カリスト」を売却するという情報を得たからです。カリストはただのマクガフィン(物語の動機づけ)です。
トルコのイスタンブールでも多彩なアクションが展開されるが、小悪党フレミングは暗殺者に裏切られて殺害されます。このあたりから黒幕の正体は、この映画の監督エリザベス・バンクが演じる司令塔レベッカ・ボスレーとほのめかされます。
しかし本当の黒幕の正体は、引退したジョン・ボスレー(パトリック・スチュワート)です。彼はサビーナ、ジェーン等を爆発に巻きこみ、エレーナを拘束してカリストを使いこなそうとたくらんでいます。
ジョン・ボスレーがカリストをねらう目的は、世界征服とお金?という、スパイ映画では恒例のもので逆にいさぎよさを感じます。元ボスレーが裏切り者だったことを意外性として見せますが、それほど効果的ではないです。
『ターミネーター2』の液体金属T1000を演じたロバート・パトリックを思い出させるような、暗殺者ホダック(ジョナサン・タッカー)の結末は、テーブル上での串刺しです。IT企業CEOのブロックは逮捕されます。
エレーナがずっと使いたかった「ミントタブレット型の麻酔パッチ」を敵に貼るつもりが、逆さに持って自分が気絶する姿がかわいすぎ。最後は、大勢のチャーリーズ・エンジェルが助っ人に登場して、多数の敵を眠らせます。
映画『チャーリーズエンジェル』私の評価と続編
『バッドボーイズ フォーライフ』『メンインブラック インターナショナル』と同様に10年以上ぶりの、あたりさわりない続編です。ディズニーのような著作権対策?ではなさそうですが。
旧作よりも「女性の自立をさらに加速させた」反面、男性との恋愛はあまり描いていません。チャーリーズ・エンジェル内でも個人主義を重視して、3人でのトリプルキック等のチームプレイはほとんどなくなってるので好みは別れそうです。
天才ハッカーでドジっ娘キャラのエレーナが、一般会社員からチャーリーズ・エンジェルに転身するエピソードは新鮮です。しかし格闘やスパイ活動できるキャラが旧作より減ってるので、アクションの幅もせまくなってるのは少し残念。
世界中の魅力的な都市に移動するたびに、アリアナ・グレンデの楽曲「Don’t Call Me Angel」等がかかるスタイリッシュな導入はワイルドスピード・シリーズのようです。カーチェイスや展開も似てるので合流しても面白いかも。
今回ラストでついに、エレーナがチャーリーズ・エンジェルの訓練で合格し、首の後ろに「天使の翼(通信機)」を得ました。もし続編があれば、本格的にこの3人で戦うことになりそうですが、本作の興行収入では難しいかもしれませんね。
私の評価 62/100(60が平均)
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